[無料公開] 【土曜メインレース】(10月30日(土))の全頭診断、騎手評価
日頃より本ブログをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
10月30日(土)の【土曜メインレース】に関するご報告になります。わたくし大谷内の体調が万全でなく、十分と言えるまでの下調べができませんでした。つきましては、調べがつき、準備できていた段階の展望のみをお伝えいたします。無料での公開になります。
10月30日(土)・土曜メインレースの展望です。提供レースは2鞍(東京11R、阪神11R)です。
【展望】
━━━━━━━━━━━━━━
東京11R
アルミテスステークス(GIII) 10月30日(土) スロー経験馬ばかり
2歳の牝馬が争うGIII競走で、舞台は東京の芝1600m。
芝は開催4週目で、先週までのAコースからBコース使用に替わっている。2コーナーからのスタート、箱が大きく、ワンターンのコース。道中は起伏がある。直線距離は525.9mで、残り450m~300mは上り坂になっている。
先週は土曜にマイルの富士S(GII)が行われた。少し水を含んだ良馬場で、ロータスランドが逃げて1000mを58秒7で通過する。直線はソングラインが外めを割って抜けて戴冠。2着は大外から追い込んだサトノウィザードで、3着も外から伸びたタイムトゥヘヴンだった。勝ち時計は1分33秒2で、上がりは【11秒3-11秒5-11秒7】の34秒5だった。
春ほど走りやすい馬場ではなく、適度にスピードが出る状態。3コーナー~4コーナーは内が悪くなっていて、直線もラチ沿いは少し荒れていた。レースが流れると、中~外めを伸びて好走するケースが多くなっていた。
今週からBコース使用。内柵から3mのところに仮柵が設置されるので、傾向が変わるかもしれない。JRAからは「柵の移動により傷んだ箇所がカバーされ、全体的に概ね良好な状態です」と発表があった。
──────────────
昨年の当レースには、ソダシという絶対的な存在がいた。札幌2歳Sを厳しい競馬の中でレコード勝ちし、“真の強さ”があることはすでに証明されていた。レースは2番手から早めに抜け出して押し切る盤石の勝ちっぷり。配当を見直してみると、単勝が350円もついていた。
今年は11頭立て。“スロー中、速い馬場の中で、切れる脚を使って勝ち上がってきた”という勢力ばかりというのが特徴的である。
ある程度は流れた競馬を経験しているのは、シンティレーション、サークルオブライフの2頭。
シンティレーション(騎手S)は北海道の2戦で、先行して右にモタれるところがありながら結果を出した。左回りの府中は合うはずだし、ヤネは追いに関しては現役トップレベルの横山武史。まだビシビシと攻められないが、潜在能力は高い。
サークルオブライフ(騎手A)はミルコ・デムーロが騎乗。中山のマイルで2戦目に初勝利を挙げたが、後手に回りながら早めにポジションを上げ、そこで一旦、息を入れるという競馬。十分に余裕があり、直線でしっかり伸びて勝ち切った。ゴールした時に余力があった。
この機動力ある2頭は、穴候補として注目される。
人気を背負うことになるフォラブリューテ(騎手S)は、マイルチャンピオンシップを勝ったブルーメンブラットの仔。新潟の新馬では、速い馬場、スローだったといえ、33秒0の上がりで鋭く抜け出す強さを見せた。馬体に成長余地が残るが、ルメール騎乗でもちろん有力。
おそらく2番人気のベルクレスタ(騎手S)は、姉にヴィクトリアマイルを勝ったアドマイヤリードがいる。中間は栗東の坂路とCWコースでファーストフォリオ(古馬オープン)と併せて意欲的に追われていて、争覇圏内の一頭だ。ヤネは松山弘平。
ミント(騎手A)とシンシアウィッシュ(騎手B)は、ともに新潟の稍重で新馬勝ち。直線で見せた迫力ある伸びは印象的だった。十分に通用する。
ロムネヤ(騎手B)は410キロ台で小ぶりだが、ディープインパクト産駒でバネのある走り。ヴァンルーラー(騎手A)とトーセンシュシュ(騎手B)、シゲルイワイザケ(騎手A)も前走で33秒台の上がりを使っている。ボンクラージュ(騎手B)は単騎逃げの展開に持ち込めるかもしれない。
どんな展開、どんなペースになるのか流動的。調教師、ジョッキーの考え次第で結果は変わってくるだろう。2歳牝馬同士の戦いということもあるし、楽しみではあって、馬券的には焦点を絞りづらい一戦である。
━━━━━━━━━━━━━━
阪神11R
スワンステークス(GII) 10月30日(土) 混戦ムード
阪神の芝1400m(内)で争われるGII競走。
芝は開催4週目で、Aコース使用4週目になっている。2コーナーからのスタート、ワンターンのコース。残り800mから下り坂になり、直線残り200m~100mが急な上り坂になっている。直線距離は356.5m(Aコース使用時)。もちろん競馬によるが、残り600mぐらいからペースが上がり、ラスト1ハロンがかかるというラップ構成になりやすい。
良馬場だった先週の日曜の競馬を見ると、まず2勝クラスの芝1200m(内)戦が1分08秒3で決着。逃げたスーパーウーパーが3ハロンを33秒7で通過したあとも10秒9-11秒2と速いラップで飛ばし、そのまま押し切った。ラストは12秒5かかっていた。
3勝クラスの芝1600m(外)戦は、エアファンディタが中ほどの馬群を割って抜け出してV。勝ち時計は1分33秒4で、1000m通過は59秒9、上がりは【11秒1-10秒7-11秒7】の33秒5だった。
芝3000m(内)の菊花賞はタイトルホルダーが逃げて5馬身差で圧勝。勝ち時計は3分04秒6だった。ラップには上げ下げがあり、上がりは【11秒5-11秒4-12秒2】の35秒1だった。
1週目と2週目は少し力を要すぐらいの馬場だったが、3週目の先週はそれなりに速い状態だった。4週目の今週もAコース。JRAからは「内回り3コーナーから4コーナーに傷みがありますが、その他の箇所については概ね良好な状態です」と発表があった。
──────────────
以下、出走全馬のポイントと評価、騎手の評価である(50音順)。
【アイラブテーラー】評価B 騎手B
ゲートは遅く、道中で折り合えば鋭い決め手を発揮する。当舞台では2月の京都牝馬Sを大外から伸びて4着に食い込んだ。復帰戦の信越Sは直線で捌きづらい場面。中1週が鍵になるが、噛み合えば牡馬相手でも。
【ガゼボ】評価C 騎手C
3勝クラスを勝ったのが当舞台。高速馬場だったが、1分19秒9で走破したことがある。前走は少し後手に回る競馬になり、それでも直線で脚を使って4着。ヤネの甘さは問題だが、スムーズに立ち回ると抵抗するシーンも。
【カツジ】評価B 騎手A
ニュージーランドT、スワンSとGIIを2勝。マイルチャンピオンシップ4着の実績も。タメれば切れるし、昨年のスワンS勝ちは意表を突いた逃げを打ってのVだった。前2走は明確な敗因あり。少し不安定だが、能力的にはヒケを取らない。
【ギルデッドミラー】評価A 騎手A
前進気勢が強すぎるが、脚力は相当。3歳時にNHKマイルCで3着に好走している。1400m適性は高く、2月の京都牝馬Sでは外からしっかり脚を使って2着した。仕上がりは早く、うまく息が入ると上位浮上がある。
【クリノガウディー】評価A 騎手A
昨年の高松宮記念では、4着に降着になったものの1位で入線。春の連勝は内に切れながら抜け出す競馬だった。粗っぽさが目立つが、能力は上位。右回りでも走れるし、攻めでも動いている。気分次第で。
【サウンドキアラ】評価B 騎手B
昨年は京都金杯、京都牝馬S、阪神牝馬Sと重賞を3連勝。ヴィクトリアマイルではアーモンドアイの2着に駆けた。その後は休みがち。1週前に坂路(栗東)で51秒0-11秒7が出て元気はあるが、少し太いとのことで。
【ステルヴィオ】評価A 騎手A
3歳時にマイルチャンピオンシップを制覇。昨年の当レースでは、道中で挟まれる不利がありながら2着に伸びている。前走はノドの手術明けとすれば上々。使って攻めの動きが軽くなっていて、前進必至の情勢。
【セイウンコウセイ】評価A 騎手B
17年に高松宮記念を1馬身1/4差で快勝、19年には2着。8歳になったが、キーンランドCで3着と久しぶりに馬券に絡んだ。13日に美浦ウッドで63秒2の猛時計。1週前は緩めた。1400mもこなせるし、怖さがある。
【タイムフライヤー】評価B 騎手B
2歳時にホープフルSで芝のGIを制覇。4歳の夏からダートを使いはじめ、エルムS勝ち、フェブラリーS5着等の実績を残している。前進気勢が強くて乗り難しく、初の1400mはプラスに出る可能性が。攻めも動いて要注意。大外枠がどうか。
【ダノンファンタジー】評価A 騎手S
2歳時に阪神ジュベナイルFでGI制覇。牝馬三冠は4着、5着、8着。当舞台は昨年の阪神カップで牡馬を破って快勝。インで折り合い、ロスなく運んで抜け出した。豊富に乗り込んで好仕上がり。気性が強く、気配と折り合いがポイントに。
【ビッククインバイオ】評価B 騎手C
母は秋華賞2着馬。前向きに走る気性で、1400mはピッタリ。前2走は共に直線で先頭に立つシーンがあっての4着だった。栗東に転厩して3戦目、CWコースでも坂路でも動いている。強敵相手だが、流れに恵まれるとあるいは。
【ファーストフォリオ】評価C 騎手A
母がシーザリオで、兄にエピファネイアやサートゥルナーリアがいる超良血馬。1200mを使われてきたが、1500mの前走では直線で引いて外に出すロスがありながら差し切った。仕上がりは良好。相手は強いが、スムーズなら。
【フィアーノロマーノ】評価B 騎手B
気持ちが強く、折り合いがつくと高いパフォーマンスを見せる。ダービー卿CT、京阪杯と重賞を2勝。阪神は得意で、当舞台は阪神カップ2着、阪急杯2着(繰り上がり)あり。乗り込んだが、骨折明けの分で息保ちが課題。
【ホウオウアマゾン】評価B 騎手A
デイリー杯2歳Sはレコードのアタマ差2着。3歳になって久々、重馬場でアーリントンCを力強く押し切った。トモがしっかりしていない段階だが、1週前に栗東CWでコントレイルと併せ、今週は坂路で先着した。54キロの利は大きい。
【マイスタイル】評価A 騎手A
古くはダービーで4着。5歳時には夏に函館記念を勝ち、秋にスワンSを3着して、マイルチャンピオンシップで逃げて4着に踏ん張った。7歳でも活気あるレースぶり。攻めでも動いていて、息を入れつつスピードを活かせると一発も。
【リレーションシップ】評価B 騎手B
大型馬で難しいところがあり、気性も完成前。能力自体は相当で、1400mだと走りのリズムが良い。前走は勝ちっぷり、時計と優秀。これまでは中2週で動けていないが、栗東CWコースで長めからやれている。GIIでも。
【ルフトシュトローム】評価B 騎手B
3歳の春にニュージーランドTをV。4コーナーで外に振られたが、構わずに伸びて差し切った。次走でNHKマイルCを5着している。大型馬で体質の弱さが問題。乗り込んではきていて、素質でカバーできるか。
【ルークズネスト】評価A 騎手B
気性が強いが、それでシンザン記念をピクシーナイトの2着、ファルコンSでグレナディアガーズを破ってV。前走はなだめて乗られ、2着に伸びた。攻めは終い重点だが、これでいいか。1400mはベスト。54キロの利あり。3番枠でゴチャつかなければVも。
━━━━━━━━━━━━━━
10月30日(土)の【土曜メインレース】に関するご報告になります。わたくし大谷内の体調が万全でなく、十分と言えるまでの下調べができませんでした。つきましては、調べがつき、準備できていた段階の展望のみをお伝えいたします。無料での公開になります。
10月30日(土)・土曜メインレースの展望です。提供レースは2鞍(東京11R、阪神11R)です。
【展望】
━━━━━━━━━━━━━━
東京11R
アルミテスステークス(GIII) 10月30日(土) スロー経験馬ばかり
2歳の牝馬が争うGIII競走で、舞台は東京の芝1600m。
芝は開催4週目で、先週までのAコースからBコース使用に替わっている。2コーナーからのスタート、箱が大きく、ワンターンのコース。道中は起伏がある。直線距離は525.9mで、残り450m~300mは上り坂になっている。
先週は土曜にマイルの富士S(GII)が行われた。少し水を含んだ良馬場で、ロータスランドが逃げて1000mを58秒7で通過する。直線はソングラインが外めを割って抜けて戴冠。2着は大外から追い込んだサトノウィザードで、3着も外から伸びたタイムトゥヘヴンだった。勝ち時計は1分33秒2で、上がりは【11秒3-11秒5-11秒7】の34秒5だった。
春ほど走りやすい馬場ではなく、適度にスピードが出る状態。3コーナー~4コーナーは内が悪くなっていて、直線もラチ沿いは少し荒れていた。レースが流れると、中~外めを伸びて好走するケースが多くなっていた。
今週からBコース使用。内柵から3mのところに仮柵が設置されるので、傾向が変わるかもしれない。JRAからは「柵の移動により傷んだ箇所がカバーされ、全体的に概ね良好な状態です」と発表があった。
──────────────
昨年の当レースには、ソダシという絶対的な存在がいた。札幌2歳Sを厳しい競馬の中でレコード勝ちし、“真の強さ”があることはすでに証明されていた。レースは2番手から早めに抜け出して押し切る盤石の勝ちっぷり。配当を見直してみると、単勝が350円もついていた。
今年は11頭立て。“スロー中、速い馬場の中で、切れる脚を使って勝ち上がってきた”という勢力ばかりというのが特徴的である。
ある程度は流れた競馬を経験しているのは、シンティレーション、サークルオブライフの2頭。
シンティレーション(騎手S)は北海道の2戦で、先行して右にモタれるところがありながら結果を出した。左回りの府中は合うはずだし、ヤネは追いに関しては現役トップレベルの横山武史。まだビシビシと攻められないが、潜在能力は高い。
サークルオブライフ(騎手A)はミルコ・デムーロが騎乗。中山のマイルで2戦目に初勝利を挙げたが、後手に回りながら早めにポジションを上げ、そこで一旦、息を入れるという競馬。十分に余裕があり、直線でしっかり伸びて勝ち切った。ゴールした時に余力があった。
この機動力ある2頭は、穴候補として注目される。
人気を背負うことになるフォラブリューテ(騎手S)は、マイルチャンピオンシップを勝ったブルーメンブラットの仔。新潟の新馬では、速い馬場、スローだったといえ、33秒0の上がりで鋭く抜け出す強さを見せた。馬体に成長余地が残るが、ルメール騎乗でもちろん有力。
おそらく2番人気のベルクレスタ(騎手S)は、姉にヴィクトリアマイルを勝ったアドマイヤリードがいる。中間は栗東の坂路とCWコースでファーストフォリオ(古馬オープン)と併せて意欲的に追われていて、争覇圏内の一頭だ。ヤネは松山弘平。
ミント(騎手A)とシンシアウィッシュ(騎手B)は、ともに新潟の稍重で新馬勝ち。直線で見せた迫力ある伸びは印象的だった。十分に通用する。
ロムネヤ(騎手B)は410キロ台で小ぶりだが、ディープインパクト産駒でバネのある走り。ヴァンルーラー(騎手A)とトーセンシュシュ(騎手B)、シゲルイワイザケ(騎手A)も前走で33秒台の上がりを使っている。ボンクラージュ(騎手B)は単騎逃げの展開に持ち込めるかもしれない。
どんな展開、どんなペースになるのか流動的。調教師、ジョッキーの考え次第で結果は変わってくるだろう。2歳牝馬同士の戦いということもあるし、楽しみではあって、馬券的には焦点を絞りづらい一戦である。
━━━━━━━━━━━━━━
阪神11R
スワンステークス(GII) 10月30日(土) 混戦ムード
阪神の芝1400m(内)で争われるGII競走。
芝は開催4週目で、Aコース使用4週目になっている。2コーナーからのスタート、ワンターンのコース。残り800mから下り坂になり、直線残り200m~100mが急な上り坂になっている。直線距離は356.5m(Aコース使用時)。もちろん競馬によるが、残り600mぐらいからペースが上がり、ラスト1ハロンがかかるというラップ構成になりやすい。
良馬場だった先週の日曜の競馬を見ると、まず2勝クラスの芝1200m(内)戦が1分08秒3で決着。逃げたスーパーウーパーが3ハロンを33秒7で通過したあとも10秒9-11秒2と速いラップで飛ばし、そのまま押し切った。ラストは12秒5かかっていた。
3勝クラスの芝1600m(外)戦は、エアファンディタが中ほどの馬群を割って抜け出してV。勝ち時計は1分33秒4で、1000m通過は59秒9、上がりは【11秒1-10秒7-11秒7】の33秒5だった。
芝3000m(内)の菊花賞はタイトルホルダーが逃げて5馬身差で圧勝。勝ち時計は3分04秒6だった。ラップには上げ下げがあり、上がりは【11秒5-11秒4-12秒2】の35秒1だった。
1週目と2週目は少し力を要すぐらいの馬場だったが、3週目の先週はそれなりに速い状態だった。4週目の今週もAコース。JRAからは「内回り3コーナーから4コーナーに傷みがありますが、その他の箇所については概ね良好な状態です」と発表があった。
──────────────
以下、出走全馬のポイントと評価、騎手の評価である(50音順)。
【アイラブテーラー】評価B 騎手B
ゲートは遅く、道中で折り合えば鋭い決め手を発揮する。当舞台では2月の京都牝馬Sを大外から伸びて4着に食い込んだ。復帰戦の信越Sは直線で捌きづらい場面。中1週が鍵になるが、噛み合えば牡馬相手でも。
【ガゼボ】評価C 騎手C
3勝クラスを勝ったのが当舞台。高速馬場だったが、1分19秒9で走破したことがある。前走は少し後手に回る競馬になり、それでも直線で脚を使って4着。ヤネの甘さは問題だが、スムーズに立ち回ると抵抗するシーンも。
【カツジ】評価B 騎手A
ニュージーランドT、スワンSとGIIを2勝。マイルチャンピオンシップ4着の実績も。タメれば切れるし、昨年のスワンS勝ちは意表を突いた逃げを打ってのVだった。前2走は明確な敗因あり。少し不安定だが、能力的にはヒケを取らない。
【ギルデッドミラー】評価A 騎手A
前進気勢が強すぎるが、脚力は相当。3歳時にNHKマイルCで3着に好走している。1400m適性は高く、2月の京都牝馬Sでは外からしっかり脚を使って2着した。仕上がりは早く、うまく息が入ると上位浮上がある。
【クリノガウディー】評価A 騎手A
昨年の高松宮記念では、4着に降着になったものの1位で入線。春の連勝は内に切れながら抜け出す競馬だった。粗っぽさが目立つが、能力は上位。右回りでも走れるし、攻めでも動いている。気分次第で。
【サウンドキアラ】評価B 騎手B
昨年は京都金杯、京都牝馬S、阪神牝馬Sと重賞を3連勝。ヴィクトリアマイルではアーモンドアイの2着に駆けた。その後は休みがち。1週前に坂路(栗東)で51秒0-11秒7が出て元気はあるが、少し太いとのことで。
【ステルヴィオ】評価A 騎手A
3歳時にマイルチャンピオンシップを制覇。昨年の当レースでは、道中で挟まれる不利がありながら2着に伸びている。前走はノドの手術明けとすれば上々。使って攻めの動きが軽くなっていて、前進必至の情勢。
【セイウンコウセイ】評価A 騎手B
17年に高松宮記念を1馬身1/4差で快勝、19年には2着。8歳になったが、キーンランドCで3着と久しぶりに馬券に絡んだ。13日に美浦ウッドで63秒2の猛時計。1週前は緩めた。1400mもこなせるし、怖さがある。
【タイムフライヤー】評価B 騎手B
2歳時にホープフルSで芝のGIを制覇。4歳の夏からダートを使いはじめ、エルムS勝ち、フェブラリーS5着等の実績を残している。前進気勢が強くて乗り難しく、初の1400mはプラスに出る可能性が。攻めも動いて要注意。大外枠がどうか。
【ダノンファンタジー】評価A 騎手S
2歳時に阪神ジュベナイルFでGI制覇。牝馬三冠は4着、5着、8着。当舞台は昨年の阪神カップで牡馬を破って快勝。インで折り合い、ロスなく運んで抜け出した。豊富に乗り込んで好仕上がり。気性が強く、気配と折り合いがポイントに。
【ビッククインバイオ】評価B 騎手C
母は秋華賞2着馬。前向きに走る気性で、1400mはピッタリ。前2走は共に直線で先頭に立つシーンがあっての4着だった。栗東に転厩して3戦目、CWコースでも坂路でも動いている。強敵相手だが、流れに恵まれるとあるいは。
【ファーストフォリオ】評価C 騎手A
母がシーザリオで、兄にエピファネイアやサートゥルナーリアがいる超良血馬。1200mを使われてきたが、1500mの前走では直線で引いて外に出すロスがありながら差し切った。仕上がりは良好。相手は強いが、スムーズなら。
【フィアーノロマーノ】評価B 騎手B
気持ちが強く、折り合いがつくと高いパフォーマンスを見せる。ダービー卿CT、京阪杯と重賞を2勝。阪神は得意で、当舞台は阪神カップ2着、阪急杯2着(繰り上がり)あり。乗り込んだが、骨折明けの分で息保ちが課題。
【ホウオウアマゾン】評価B 騎手A
デイリー杯2歳Sはレコードのアタマ差2着。3歳になって久々、重馬場でアーリントンCを力強く押し切った。トモがしっかりしていない段階だが、1週前に栗東CWでコントレイルと併せ、今週は坂路で先着した。54キロの利は大きい。
【マイスタイル】評価A 騎手A
古くはダービーで4着。5歳時には夏に函館記念を勝ち、秋にスワンSを3着して、マイルチャンピオンシップで逃げて4着に踏ん張った。7歳でも活気あるレースぶり。攻めでも動いていて、息を入れつつスピードを活かせると一発も。
【リレーションシップ】評価B 騎手B
大型馬で難しいところがあり、気性も完成前。能力自体は相当で、1400mだと走りのリズムが良い。前走は勝ちっぷり、時計と優秀。これまでは中2週で動けていないが、栗東CWコースで長めからやれている。GIIでも。
【ルフトシュトローム】評価B 騎手B
3歳の春にニュージーランドTをV。4コーナーで外に振られたが、構わずに伸びて差し切った。次走でNHKマイルCを5着している。大型馬で体質の弱さが問題。乗り込んではきていて、素質でカバーできるか。
【ルークズネスト】評価A 騎手B
気性が強いが、それでシンザン記念をピクシーナイトの2着、ファルコンSでグレナディアガーズを破ってV。前走はなだめて乗られ、2着に伸びた。攻めは終い重点だが、これでいいか。1400mはベスト。54キロの利あり。3番枠でゴチャつかなければVも。
━━━━━━━━━━━━━━