プロフィール
著者:大谷内泰久

『競馬研究』元記者。的中精度の高さから、入社2年目で栄誉ある本紙予想者に抜てきされる。不可能と言われた馬連の全レース購入・均等買いでの年間回収率プラスを達成。ジョッキーや調教師とのコネクションが最大の武器。

多くの競馬著書や雑誌執筆があり、「ジョッキー格付けランキング」はTBSの情報番組で取り上げられた。NHK教育テレビ(Eテレ)の競馬ドキュメント番組で主役を務めたことも。

ダイヤモンドS(令和2年)で3連単355万馬券のビッグヒットを達成。専門紙時代から高配当馬券を的中させることで定評があった大谷内泰久の予想に注目を!



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今週末の予想提供
※提供レース、提供時間、価格は変更になる場合があります

◆12月11日(土)
【土曜メインレース】(400円)
 …前日23時ごろor当日10時ごろ
師走S、中日新聞杯

【土曜後半レース】(未定)
 …当日12時ごろor当日14時ごろ
2鞍以上(10R以降)

◆12月12日(日)
【日曜メインレース】(400円)
 …前日23時ごろor当日10時ごろ
カペラS阪神ジュベナイルF

【日曜後半レース】(未定)
 …当日12時ごろor当日14時ごろ
2鞍以上(10R以降)
予想のスタンス
わたくし大谷内泰久は、「競馬専門紙」、「会員制予想会社」、「インターネット予想」と、様々な業界で予想を出してきました。予想家としてのキャリアは20年を超え、ジョッキーや調教師、調教助手、馬主、エージェントなどと強いコネクションを築くことができました。

500円で売られている専門紙の予想は、単純に買い目を並べていて、“均等買い”の形になります。予想会社は情報料が1開催で数万円になることもあり、資金配分を指定します。お客さまの中には、1レースに100万円を超えるような投資をする方もおりました。インターネットサイトでの予想では、月に2,000円とか3,000円の料金をいただいていました。馬券の購入額は、ユーザーによって差があるでしょう。

購入額が違えば、馬券の種別や攻め方が変わり、買い目までも変わってきます。競馬ファンの購入額には大きな幅があり、すべての方に対応する予想を出すのは現実的には難しいです。そこが競馬予想家の悩みどころになります。

現在は均等買いの形で予想を出しています。馬券の種別は「単勝&複勝」、「馬連&ワイド」、「3連複」、「3連単」になります。「これらをすべてを買ってください」という意味ではなく、専門紙的な買い目の出し方をしています。

均等買いということもあり、積極的に穴予想で攻めるケースが多くなっています。堅い軸馬から流す場合は、いわゆる“ヒモ荒れ”を狙っていきます。もちろん、堅いレースとみた時は少ない点数で勝負します。

「予想を買うという行為に抵抗がある」、「買い目は自分で決めたい」という競馬ファンは多いです。しかし、これまでに提供してきた予想サイトのユーザーには、推奨されている穴馬を買い目に足したり、予想をアレンジして購入するという形で利用している方がおりました。

予想の出し方については、なるべく多くのお客さまのご要望に応えるべく、模索しつつ柔軟に変えていきたいと考えております。

専門紙の本紙予想時代から、ポツンと一人だけ◎を打った本命馬が激走することで定評がありました。高配当馬券的中にご期待ください。

予想の印や買い目だけでなく、「結論に至った根拠」もしっかりと書きます。記事の分量が多くなりすぎるという問題はあるのですが、「狙い馬の状態の解説」、「予想されるレース展開」、「騎手や調教師の本気度」などを丁寧に解説します。

競馬とは不確定要素が多く、結果を読むのは簡単ではありません。当たることもあれば外れることもあります。そんな競馬予想ではありますが、有益な情報をお届けできるよう、全力で取り組んでまいります。お付き合いのほどよろしくお願いいたします。
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【先週の予想コメント】、冒頭にお話を少し…

日ごろより本ブログをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。【先週の予想コメント】の前に軽くお話を…。

先週はマイルチャンピオンシップ他、東京、阪神の【全頭診断・騎手評価】を詳しく書き込みました。「やりすぎたかな?」というところはあり、原稿執筆に忙殺されることになりました。もちろん出走馬の過去のレースVTRチェック、調教チェック、予想などはしっかりと行いました。でも、予想の公開時間が遅れました。

ジャパンカップが行われる今週からは、原稿のボリュームを抑えるようにします。その分で、より細かいところまで調べることができます。また、馬券に直結するテクニック的なものをツイッターとフェイスブックに投稿していて、こちらにも力を注ぎたいと思っています。

予想の買い目についても、出し方を考えていきたいです。現在は専門紙的な出し方をしています。単勝と複勝以外の連勝式に関して、基本的に資金配分を示していません。私自身が伏兵馬を狙ったり、人気馬からでも薄め抜けを狙うこと多いため、そうしているというところはあります。

もう少しうまくできないかなと、悩ましく思う部分があります。ただ、これは競馬予想家の最大の難しさと言える問題です。「馬券を買う方の投資額に大きな差がある」という背景が関係してきます。

「120円になりそうな複勝を買ってくれ」というのは、1つのレースに1,000円を投資する方にとってはいらない予想でしょう。でも、100万円を投資する方にとっては、うれしかったりします。買い方を指示するのは、やっかいな問題なのです。

先週の競馬を全体的に見て、勝負するなら霜月ステークスで◎を打ったヘリオスの単複でした。予想では【単勝20%・複勝80%】という配分にしています。結果は1着で、単勝が350円、複勝が190円でした。

このレースでは馬連、3連複、3連単の買い目も出していて、こちらは難しいところがありました。結果は不的中でした。方法として【単勝20%・複勝80%】だけを挙げるというやり方があります。ただ、こういった考えでいくと、連勝式が出しづらくなるという問題が起こります。

当然のことですが、3連単や3連複は的中させるのが難しい馬券です。また、JRAが「配当を大きくして宣伝に使おう」と考えているのがみえみえで、ひと昔前より荒れるレースが増えました。

当てることだけを考えると、単勝と複勝で置きにいくような予想ばかりになってしまします。あと、これは予想を出す側の事情になりますが、3連単、3連複の的中実績をつくらないと、買う側の方に注目してもらえません。

現在の【メインレース】、【後半レース】の予想は続け、他に回収率重視の【勝負レース予想】をつくるという手があります。専門紙的でなく、予想会社的な予想の出し方です。こちらは以前に予想サイトでは行っていたもので、復活させるのを考えていきます。

ヘリオスに関しては、「シンプルに単勝&複勝で攻めるのがいい」とか加えておけばよかったと反省しております。先にも述べたように簡単ではないのですが、これからはレースによっては予想コメントの中で馬券の買い方に触れるようにします。

思いついたことがありましたら、ブログで報告するようにします。また、ツイッターを見ていただけると、うれしく思います。

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【先週の予想コメント】(日曜メインレース、日曜後半レース、土曜メインレース、土曜後半レース)

【日曜メインレース】

霜月S
馬 連 1,000円
ワイド  450円
ワイド 5,330円
単 勝  350円(20%)
複 勝  190円(80%)
◎ヘリオス1着(1人気)

マイルチャンピオンシップ
馬 連 370円
○▲のタテ目、◎サリオス6着

東京11R
霜月ステークス 11月21日(日) 砂の実力馬そろう

東京のダ1400mで争われるオープン特別。

向正面からのスタート、箱が大きく、ワンターンのコース。スタート地点は下り坂になっていて、3コーナー前から小さめの山を上って下る。直線に入って残り200mの手前までは長い上り坂。直線距離は501.6mとなっている。

土曜の競馬を見ると、ダートはパサパサで少しタフなぐらいの状態になっているという印象。レースが流れ、差し、追い込みが決まるケースが見られた。ただ、オープン馬にとってすれば、特に走りづらい馬場ではないだろう。

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以下、全頭診断と騎手評価(50音順)。全頭診断は相対評価、騎手評価は絶対評価で、騎手評価は騎乗馬との相性を考慮する場合がある。

【アイアムハヤスギル】評価B 騎手B
5歳馬、美浦。4歳の7月に福島ダ1150mで2勝クラスを勝ち、3勝クラスをクリアするのには8戦を要した。舞台は中山のダ1200m、ハンデは55キロ、不良でスピードが出る馬場。前が飛ばして3ハロン通過が33秒2と速くなり、中位の追走で脚が溜まる。直線はひらけたところを伸ばすことができ、しっかりとした脚で差を詰めて交わし切った。勝ち時計は1分09秒4と速く、自身の上がりは35秒4だった。その後は放牧へ。美浦に戻ってからウッドコースで乗り込み、2週前に65秒8、1週前に65秒5と好時計を連発。今週は馬なりで66秒8-12秒4だった。前走は大きめの攻めが中心で、その時以上のデキにあるのは間違いない。右回りだと内にモタれるところがあり、左回りは合う。ただ、1400mは少し長くて、伸びてはきても最後でジリッぽくなるケースが多い。ハンデは54キロ。目立つ好馬体の持ち主でもあり、オープンで通用していい。折り合ってロスなく立ち回ることができれば、差のない勝負になっても。
【イメル】評価A+ 騎手A-
5歳馬、栗東。1勝クラスを勝った時の2着馬がトップウィナー(のちにオープン特別勝ち、プロキオンS2着)、2勝クラスを勝った時の2着馬がスリーグランド(のちにオープン特別勝ち、先週の武蔵野Sで5着)。条件級の時代から、かなり強い相手と戦っていた。今年の6月に中京ダ1400mで3勝クラスをクリア。少し出して好位のインにつけ、直線は外に出して追い出す形に。しっかりと抜けて快勝し、良で1分22秒9と速い勝ち時計になった。オープン緒戦のNST賞(ハンデ55キロ)は忙しい新潟のダ1200m、スタートでアオる。それでも直線は外からグイグイ伸びて3着に上がった。続いて中9日で佐賀のダ1400mのサマーチャンピオン(ハンデ55キロ)。2番手につけたが、外からコパノキッキングに突かれ、厳しい展開になってしまった。バテての4着。ラプタスが7馬身差で圧勝し、2着とは0秒2差だった。その後は短期放牧に出され、栗東に戻ってからは坂路で意欲的な調整ぶり。1週前、今週とマイルチャンピオンシップに出走するインディチャンプと併せ馬を行った。1週前は51秒5-12秒4でわずかといえ先着、今週は52秒0-12秒7で同入している。追ってビュッと伸びるわけではないのだが、リズム良く走れるダ1400mは(3.2.2.4)。3勝クラスで3着したことがあり、府中も問題ない。ハンデは55キロ。柴田大知はテン乗りになるが、変な癖がある感じはしないし、しっかりと誘導してくるだろう。相手は強いが、崩れるケースは考えづらい。

【クリノケンリュウ】評価B 騎手B
7歳馬、栗東。5歳の秋に阪神のダ1400mで3勝クラスをクリアした。続いて中1週でオープン緒戦のギャラクシーS、舞台はやはり阪神のダ1400m。行きたがって抑えつつの追走になったが、直線で渋太く脚を使って3着に上がった。その後は7戦して最高が9着となっている。5走前と3走前は鼻出血を発症。2走前はまともに掛かって競馬にならず。秋緒戦の前走は、内田博幸が外へ外へと動かして雑に乗っての15着で、0秒9差なら悪い走りでもない。中間はCWコースで乗られ、1週前が67秒台-12秒台で、今週は内めを回って69秒台-12秒台。目立つ攻めではないが、動く方ではないから問題はないか。府中のダ1400mはオープン特別を1走していて、気の悪さを見せて14着だった。ハンデは53キロ。力は持っていて、折り合って直線で伸びる余力を残せるかが鍵になる。

【ゲンパチフォルツァ】評価B 騎手B
3歳馬、美浦。母は芝のスプリンターとして活躍したアイラブリリ(京阪杯2着)。今年の3月に中山ダ1200mで3歳1勝クラスを快勝した。続く阪神ダ1400mの端午Sは4着。テンに少し出し、抑えて引くと行きっぷりが悪くなって下がってしまう。それでも直線でジリジリと伸びてきた。次走で府中ダ1600mの青竜Sを使ってV。大外13番枠から抜群のスタートを決めて2番手へ。道中は抑えつつの追走になる。直線で楽に先頭に立って抜け出し、最後は詰め寄られながらも押し切った。当日は良でも少し走りやすい馬場だったが、1分36秒1の時計は評価できる。3歳重賞のユニコーンSは、ハイペースの中で少し力んで好位を進む形になり、直線で失速して11着に終わった。秋緒戦の大阪スポーツ杯(阪神ダ1200m)は、初めて古馬と走って12着。タイミングが合わない感じで出遅れ、酒井学が慌てて押していく。最外の追走でまともに掛かり、みっともない騎乗になった。末をなくして当然である。中間は美浦でウッドコースを中心に熱心な乗り込み。今週は大外を回っての併せ馬で、67秒9-51秒7-12秒2でしっかりと追われて同入した。遠征後でも使った分の上積みを見込んでいいか。3歳でハンデが54キロだが、自身は問題にしない数字である。府中のダ1400mなら、脚はタメやすいだろう。ヤネが甘さのある武藤雅で、しっかりと御して誘導できるかだ。まだ安定味は求められないが、素質的には通用するので。

【サンライズラポール】評価A- 騎手B
4歳馬、栗東。3歳の秋に初めてブリンカーを着けて1勝クラスを勝ち、2勝クラスは2着、2着、2着、1着でクリア、3勝クラスは2着、1着でクリア。7戦連続で連対して、オープンまで上がってきた。2走前の2着は直線入り口で大きく外に出すロスがあってのもの。前走は舞台が今回と一緒で、中位のインを追走し、4コーナーで外に出していくという競馬に。直線はパワフルな走りでしっかりと伸び、差し切って勝利した。ゴールした時に余力が残っていた。その後は栗東の坂路で大きめを中心に熱心に乗ってきた。1週前に52秒6-12秒4を楽にマークし、今週も余裕ある手応えで53秒8-12秒4。前走時は一杯に追って50秒4を出していたので調整が違うが、力を出せる仕上がりにありそうだ。スタートはポンと出たり、行き脚が平凡だったりと、どちらのケースもある。抜け出すとソラをつかうところがあって、明らかにまだ全力を出し切っていない。オープンは壁になることはなく、しかもハンデが54キロ。ヤネはスムーズな競馬ができないことが多い三浦皇成だが、前走で同馬を勝利に導いているわけだし、うまく立ち回ってきてもらいたい。オープン緒戦でも好勝負が可能。

【シャイニーブランコ】評価B 騎手B
5歳馬、栗東。今年の2月に2勝クラスをクリアし、3勝クラスを勝ったのは4戦目。舞台は阪神のダ1200mで、抑えつつの手応えで脚をタメるという競馬になった。直線は内めを伸ばし、馬群を割ってグッと出て勝ち切った。自身の上がりは35秒3だった。続いて中1週で初のオープン、やはり阪神のダ1200m。無理せず下げたが、意外とレースが流れなかった。直線はよく伸びて0秒4差の6着、自身の上がりは35秒6だった。今回は中3週での関東遠征。坂路で乗り込み、今週はジョッキー騎乗で52秒3-12秒3をマークしている。デキはキープしている感じだ。1400mの距離では、今年の6月に3勝クラスで3着に駆けている。直線入り口で大きく外に動かしてロスがあり、それでもしっかりと脚を使っていた。府中のダ1400mにも対応できるだろう。ハンデは54キロ。相手は前走よりも強い印象だが、混戦になると浮上する余地がある。

【スマートダンディー】評価A+ 騎手A-
7歳馬、栗東。5歳時にコーラルS、6歳時にギャラクシーS、ポラリスS(58キロ)をV、いずれもダ1400mだった。今年の秋は、中京ダ1400mのエニフSを3着。59キロを背負っていたが、外の追走で走りが良く、直線で渋太く脚を使って馬券に絡んでいる。続く阪神ダ1400mのオータムリーフS(ハンデ57キロ)はクビ差の2着。やはり外を攻め、直線でしっかりと伸びて残り100mで先頭に立つ。最後は54キロのデンコウリジエールにクビだけ差されてしまった。走破時計は良で1分22秒8、非常に中身の濃い走りだった。中2週と間隔が詰まっていて、1週前はCWコースで終い重点でやられてラスト1ハロンが11秒台、今週は坂路で楽に54秒6-12秒2をマークした。疲れはないとみていいか。府中は(1.1.3.6)。不利を受けることがあったり、フェブラリーSを使ったりしていて、問題なく走れる。ハンデの57キロは何の不安もない数字。ヤネは追いが甘くて頼りない秋山真一郎だが、同馬に関してはしっかりと脚をタメてソツなく誘導してくる。中2週で遠征になる分がどうかだけで、当然のこと有力候補。

【タイムフライヤー】評価B 騎手A-
6歳馬、栗東。2歳時に芝でGIのホープフルSを制覇。3歳時は菊花賞で6着に健闘した。4歳の夏からダートを使い、同年の秋には武蔵野S(東京ダ1600m)を1分34秒8(良)と速い時計で走破して2着。5歳時にはフェブラリーSを早めに先頭に出る競馬で5着し、夏に北海道でマリーンSとエルムSを連勝している。6歳になって1月に東京ダ1400mの根岸Sで0秒1差の3着。タメを利かせて直線でグッと伸びて残り250mで先頭に立ち、最後は少し鈍って差し込まれた。その後はダートを3走して凡退し、芝を使ったスワンSも14着に終わっている。前進気勢が強すぎて力んで走るケースが多く、なかなか力を発揮し切れない。中2週での遠征になり、速い稽古は今週の坂路の1本。ニシノガブリヨリ(2勝クラス)と併せ、楽な手応えで先着した。時計は52秒0-12秒7だった。前走で馬体が減っていたので、上積みとなると微妙かもしれない。トップハンデの58キロは楽でないが、それよりもとにかく折り合い。ダ1400mでレースが流れれば息が入る可能性はあり、テン乗りの松岡正海が抑え込めるかにかかってくる。噛み合えば上位も可能だが…。

【ニシノデイジー】評価B 騎手A-
5歳馬、美浦。3代母がニシノフラワー(桜花賞、スプリンターズS、阪神3歳牝馬S)。2歳時には札幌2歳S、東京スポーツ杯2歳と重賞を連勝し、GIのホープフルSで3着。3歳時は三冠に皆勤し、皐月賞は17着、ダービーは5着、菊花賞は9着だった。4歳以降は8戦してオール着外、特に前5走はすべて2ケタ着順に終わっている。ただ、昔からある気性難が問題で、力不足とか衰えたとかではない。今回は春以来で約5ヵ月ぶりの実戦。美浦に戻ってからはウッドコースと坂路を併用して意欲的に乗り込んできた。アナザートゥルース、マイネルサーパス、ホウオウトゥルースという同厩のオープン馬と併せ馬を積み、煽る動きを見せることもある。ウッドで5ハロン66秒台が2本、ラスト1ハロン11秒5が2回。仕上げに不安はなさそうだ。初めてダートを使うことになるが、走りからは問題なくこなしてきそう。ハンデは54キロで、力みやすい気性を考えると1400mの距離も合うだろう。前走のエプソムカップはブリンカーを着けてチグハグな競馬になっていて、今回は着けない。何と言ってもダービー5着馬。普通の競馬ができるかはやってみないとわからないが、勝たれたとして何の驚きもない。

【フィールドセンス】評価B 騎手A+
7歳馬、栗東。5歳の4勝目までは1700m以上。同年の秋から1400m以下を中心に使われるようになった。6歳の秋に府中のダ1300mで3勝クラスをV。出していって3番手につけ、直線に向くと残り400mで早くも先頭に立つ。そのまま渋太く脚を使って押し切った。7歳になって、春の3走は7着、5着、6着。中京ダ1400mでの5着は、大外16番枠から押して前に行き、並ぶのに近い形で3頭の外から。自身の3ハロン通過は33秒3とかなり速い数字になり、それでも直線で先頭に出かかってバッタリとは止まらなかった。今回は約半年ぶりの実戦。坂路で入念に乗り込み、今週は終いにしっかりと追われて54秒2-12秒4だった。コースで時計を出していない点は少し気になるが、動ける仕上がりにありそうだ。とぼけて走るところがあり、能力を隠し持っているという印象である。ハンデは54キロ。真面目に走り切るかは気分次第になるが、スムーズに運ぶと抵抗するシーンがある。

【フルデプスリーダー】評価A- 騎手A+
4歳馬、美浦。今年の6月に札幌のダ1700mで2勝クラスをクリア。現地に滞在しての連闘で、初めてチークピーシズを着けて臨んだ。2番手につけて手応えが良く、4コーナーで前がバテて自然と先頭に。直線でしっかりと伸びて、2馬身差で快勝した。新潟の3勝クラス緒戦は、好位に行ってなだめつつの追走、ペースは厳しめ。早めに動かして4角で並んだが、踏ん張り切れずに4着に終わった。続いて中2週で中山のダ1800m。好位の後ろの外を進み、4コーナーで仕掛けていく。しかし、内の馬が外に出てきて、かなり外に張られることになった。それでも直線でしっかりと伸びて4着に上がっている。次走は短期放牧を挟んで府中のダ1600m。無理せず中団で脚をタメ、4コーナーに来て抑えるぐらいの手応え。直線は馬群を割って伸び、先頭に立っていコラルノクターンを内から力強く交わして勝ち切った。良で1分35秒9の走破は優秀である。中1週で使ってきたが、今週はウッドコースで併せ馬を行い、67秒9-12秒1の時計で同入した。疲れはないとみていいか。まだ底が見えておらず、走りと血統から初めて走るダ1400mにも問題なく対応できるはずだ。ハンデは54キロ、ミルコ・デムーロは騎乗歴がある。オープン緒戦でも侮れないムードだ。

【ヘリオス】評価S 騎手A-
5歳のセン馬、栗東。2歳時に初勝利を挙げたのは札幌の芝2000m。3歳時に去勢手術を施され、この年の12月から短距離のダートを使うようになった。4歳の秋、ちょうど1年前に当レースをV。好位の外でなだめて脚をタメる形で、初の左回りだった分で外に逃げ気味だった。それでも直線残り200mで先頭に並び、しっかりと抜けて勝ち切った。最後はむしろ後ろを離すぐらいの勢いだった(勝ち時計は1分22秒8(良))。5歳になって緒戦の根岸Sは、直線で前が開かずに待つことになり、最後はインに入って脚を使った(8着)。続くフェブラリーSは、GIの厳しい競馬でしんがりの16着に終わっている。春のオアシスS(東京ダ1600m)は好位のインを抑えつつの手応えで進み、直線に入って少し外に切り返す形に。追われてしっかりと伸び、外から来た2着に交わされながら食い下がった。脚は残っていて、ゴールしたあとはこちらが前に出ていた。稍重のダ1400mだった欅Sは、2番手の追走でスイスイと走ってハイペースに。直線で抜け出して1200mを1分09秒5で通過し、さすがに苦しくなって4着に沈んだ。秋緒戦はグリーンチャンネルC。少し押してハナに行き、息が入って軽快なリズムで逃げる。直線でグッと離すと、横山武史が気を抜かせないように最後まで追って3馬身半差で快勝した。時計は良で1分22秒3と非常に速く、ラスト2ハロンは11秒7-12秒3だった。その後の調整は順調。1週前には松田大作が跨ってCWコースに入れ、新馬と併せ馬。65秒台-12秒台の時計で楽な手応えで同入した。今週も鞍上に松田、CWで併せ馬。ほぼ同入という形で、時計は68秒台-12秒級だった。いつも特別に速い時計は出さず、これで十分だろう。ハンデは57キロで問題なし。松田はテン乗りになるが、稽古で跨って感触はつかんでいるはずだ。リズムを崩さずにスピードを活かすと、異様な持久力を見せる。前走で完全本格化した可能性があるし、あっさり連勝を決めるシーンがあっても。

【ミッキーワイルド】評価B 騎手B
6歳馬、栗東。4歳時に今回と同じ舞台で3勝クラスを4馬身差で圧勝。次走でプロキオンS(中京ダ1400m)に挑み、アルクトスと半馬身差の2着に駆けた。3着がヴェンジェンス、4着がサンライズノヴァ、5着がマテラスカイだった。同年の秋に当レースを走り、外から差して勝ち切っている。時計は良で1分23秒9。5歳の春の欅Sは、差したと思えた態勢でアタマ差の2着だった。6歳になった今年の春には、栗東S(中京ダ1400m)で5着。4コーナーで大きく外に動かし、直線で伸びてはきたものの、残り100mで脚色が鈍ってしまった。今回は約半年ぶりの実戦。坂路で乗り込み、1週前に52秒0-12秒6でしっかりと負荷をかけられて、今週は52秒9-12秒5で追われた。仕上がりは悪くなさそうだ。ハンデは栗東Sから1キロ減って56キロ。順調に使えない分の弱みがあり、少し衰えた感じがしなくもない。それでも流れが向けば、直線で脚を使ってくるだろう。紛れがあれば。

【メイショウベンガル】評価B 騎手A-
4歳馬、栗東。3歳の春に初ダートという状況で1勝クラスを7馬身差で圧勝。3勝クラスを勝ったのは4歳になった今年の春で、阪神ダ1200mの不良馬場を渋太く伸びて凌ぎ合いで競り勝った。続く栗東S(11着)は若い小沢大仁が騎乗し、みずからハイペースに飛び込んでの失速。欅Sは大差しんがりの16着だったが、厳しい競馬のあとの中1週の関東遠征だっただけに致し方ない。秋緒戦のエニフSは4着。4コーナーで外を攻め、直線はソラを使う感じになりながら渋太く脚を使ってきた。続いて中山のながつきSは、春のように中1週での関東遠征。大外を攻める形で直線で伸び、最後は勢いが鈍って10着に終わった。0秒3と着差は大きくない。その後は2度の除外があり、時計が飛んでいる週がある。10月20日には坂路で51秒7、1週前の11月10日には坂路で52秒9-13秒9。今週はCWコースに入れて内めを回り、終いに追われて時計は67秒台-12秒台だった。陣営は「まずまず仕上がった」と話している。ハンデは54キロ。しっかりとタメを利かせれば、府中にも対応できるはず。相手は強く、もつれる展開になるのを待つ。

【モズダッシュスター】評価B 騎手B
5歳馬、栗東。今年の春に阪神のダ1200mで2勝クラスをV。3キロ減騎手を起用して斤量が54キロだったが、グッと抜け出して後続に3馬身の差をつける強さだった。2走後に今回と同じ舞台で3勝クラスをV。道中は中位の内で無理せず脚をタメ、3コーナーから徐々に外に動かしていく。直線は間を割る形になり、抜けてから長くしっかりと脚を使って差し切った。重で1分23秒2だから、時計面では強調できない。オープン緒戦は福島のダ1700mで、ジリジリと伸びての5着。ケンシンコウが圧勝し、2着との差は0秒3だった。阿蘇Sは伸びを欠いて11着だったが、福島遠征のあとの小倉遠征では厳しかったか。その後は放牧へ。栗東に戻ってから坂路でしっかりと乗り込んでいて、1週前にはメイショウテンスイ(オープン)と併せて52秒9-12秒3で同入した。今週は終いに強めに追われ、53秒0-12秒0をマークしている。仕上がりは良さそうだ。ハンデは54キロと手頃。時計面では劣勢で、道中で無駄に脚を使わず、上がりがかかる競馬になって伸びてこられるかといったところ。

【レディバグ】評価A+ 騎手B
3歳の牝馬、栗東。2歳時には阪神で新馬戦を5馬身で圧勝し、続く交流重賞の兵庫ジュニアGP(園田)でデュアリストと半馬身差の2着。3歳になった今年の春は、まず阪神ダ1400mの端午Sで2着に好走。3着がのちにユニコーンSを制覇するスマッシャーだった。続いて東京ダ1600mの青竜S。中1週での関東遠征という状況だったが、クビ差の2着に差し込んだ。日野特別(東京ダ1600m)は2勝クラスでハンデが53キロ。大外の16番枠だったが、スタートが良く、早めに内に寄せることができた。直線で外に出し、追われるとグイグイと伸びる。残り200mで交わし、抜けてから遊ぶようなところを見せながら2馬身半差で快勝した。良馬場でも午前までは稍重で、勝ち時計は1分35秒8だった。その後は休養を入れ、9月に桶狭間S(中京ダ1400m)で3勝クラスを一発クリア。流れに乗せて馬群に入る形になったが、周りを気にする感じはない。直線でバラけたところを追われ、グッと伸びて力強く抜け出した。日野特別と同じで着差は2馬身半。勝ち時計は走りやすい不良馬場の中で1分22秒4だった。その後は放牧に出され、栗東に戻ってからは入念に乗り込んできた。1週前にCWコースで追走して楽に先着し、時計は66秒級-12秒級。今週は坂路で大きめを乗る感じで、時計は54秒6-12秒3だった。動ける仕上がりにあるとみていい。行きっぷりが不安定だったりで若さが目立っていたが、徐々にレース運びがうまくなり、集中して走るようにもなっている。ハンデは52キロ。酒井学は青竜Sまで手綱を取っていて、1週前と今週の稽古で跨っていた。雑に動かすところがあるジョッキーだが、慌てずに乗って力を引き出してもらいたいところである。古馬のオープンでメンバーも流れも違ってくるが、勢いと将来性には注目すべき。

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府中では先週にダ1600mの武蔵野S(GIII)が行われたばかりだが、翌週のダ1400mのオープン特別もなかなかの好メンバーになった。ハンデ戦になり、6キロの上下差がある。

◎は寺島良厩舎(栗東)のヘリオス。自分のリズムで先行すると異様な持久力を発揮し、復帰戦のグリーンチャンネルカップ(L)は力強く逃げ切って1分22秒3(良)で圧倒する強さだった。

その前走は久々で16キロ増。陣営は「太かった体は今回の方がいい」と話している。ハンデは57キロで問題なし。主張すればハナを切れる顔ぶれになり、再度の押し切りがある。

○レディバグは3歳の牝馬でハンデが最軽量の52キロ。2番枠を引き、酒井学がヘリオスの逃げを意識して乗ってくるだろう。相手が渋太いので、早く動くと返り討ちにあう危険性が出てくるが、3歳の勢いと斤量差で勝ち切ることも考えられる。

▲はダ1400mでソツなく立ち回ってくるイメル(55キロ)で、△はまったく衰えを見せない7歳のスマートダンディー(57キロ)、※は府中で確実に脚を使ってくるフルデプスリーダー(54キロ)。

以下、サンライズラポール、ゲンパチフォルツァ、フィールドセンスなど、警戒が必要な勢力が多くいる。

ハンデ戦になるし、連勝式は手広く買っていきたい。入線順が狂うか、伏兵馬が飛び込んでくるかで、配当が大きくなってくれると理想的。

◎7番ヘリオス
○2番レディバグ
▲9番イメル
△15番スマートダンディー
※16番フルデプスリーダー
×14番サンライズラポール
×12番ゲンパチフォルツァ
×11番フィールドセンス
×4番タイムフライヤー

【単勝】7番(20%)
【複勝】7番(80%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
7→全通り
【馬連&ワイド】
2-7・2-7・2-7・2-15・2-16・2-14
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【3連複】(軸2頭ながし)
2.7→全通り(14点)
7.9→全通り(14点)
7.15→全通り(14点)
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【3連単】(フォーメーション)
1着:2.7
2着:2.7
3着:全通り(28点)
【3連単】(軸2頭)
1着:7
3着:2
相手:全通り(14点)
【3連単】(軸2頭マルチ)
7.2→9.14.15.16(24点)

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阪神11R
マイルチャンピオンシップ(GI) 11月21日(日) マイルの強豪ズラリ

阪神の芝1600m(外)で争われるGI競走。

向正面からのスタート、外回りでワンターンのコース。4コーナーの残り600mから直線残り200mまで下り坂が続き、残り200m~100mは急な上り坂になっている。直線距離は473.6m(Aコース使用時)。もちろん競馬によるが、残り600mあたりからペースが上がり、ラスト1ハロンが少しかかるというラップ構成になりやすい。


芝は連続開催の7週目で、Aコース使用7週目になっている。JRAからは「コース全周に亘り、内側に傷みがあります。特に内回り3コーナーから4コーナーと正面直線の傷みが進んできています」と発表があった。

土曜の1勝クラス以上の番組に、外回りの芝1600mと芝1800mはなかった。3勝クラスの芝2400m(外)戦は、バラけてタテ長の競馬になり、1000m通過が61秒1。離れた4番手を進んでいたテーオーロイヤルが直線で馬場の中ほどから抜け出して勝利した。2着は2番手を追走し、直線で内を避けたニホンピロスクーロ、3着は外から差したエドノフェリーチェだった。勝ち時計は2分24秒9(良)で、上がりは12秒0-11秒3-12秒4の35秒7だった。

芝2000m(内)のアンドロメダS(L)は、1000m通過が61秒1で、やはりタテに長い展開に。中団を進んでいたラーゴムが外から伸びて差し切り、2着は中位追走から内めを捌いて抜けてきたボッケリーニ、3着は大外から追い込んだプレシャスブルーだった。勝ち時計は1分59秒8(良)で、上がりは11秒4-11秒6-12秒5の35秒5だった、

外めからの差しが決まりやすい状況。また、未勝利、新馬も含め、内枠に入った馬は結果を出すのが難しかった。日曜も傾向に大きな変化は出ないと思われる。

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以下、全頭診断と騎手評価(50音順)。全頭診断は相対評価、騎手評価は絶対評価で、騎手評価は騎乗馬との相性を考慮する場合がある。

【インディチャンプ】評価A- 騎手A+
6歳馬、栗東。4歳の春に高速馬場の中で安田記念を1分30秒9で差し切ってV、秋のマイルCSは直線で一気に抜けて完勝。5歳だった昨年は、安田記念を稍重の中で3着。グランアレグリア、アーモンドアイに続いたもので、道中で右トモを落鉄していた。秋のマイルCS(阪神)はスプリンターズSをトモの筋肉痛で回避したという経緯があり、レースは直線で先頭に立つシーンがあっての2着だった。6歳になった今年の春は、まず高松宮記念でキャリア初の1200m参戦。重の中で馬場の悪い内を伸ばす形になり、外の2頭に差されての小差3着だった。続いてひと息入れて安田記念。1200mを使った分でハミを噛むところがあり、直線残り200mで先頭に出たものの、最後は少し鈍って4着に落ちた。夏場は休ませ、ぶっつけで5ヵ月半ぶりの実戦。10月26日に栗東に帰厩し、坂路で入念に乗り込んできた。音無秀孝流で、馬場が荒れた時間帯に乗って負荷をかけられている。1週前にはイメル(オープン)と併せ馬。終いにしっかりと追われ、わずかに遅れて時計は51秒2-12秒5だった。今週もイメルとの併せて終いに追われ、51秒8-12秒7でほぼ同入。脚取りが少し重い感じで目立ちはしなかったが、若い頃のように爆発的に動くことはなくなっている。しっかりとやれていれば問題ないだろう。陣営は「昨年はやっと使えたというくらいの状態。今年の方がいい」と話している。京都の方が動ける印象があるが、阪神で行われた昨年に2着。荒れた馬場に関しては、それなりに対応できるといった感じだろう。久々、折り合いなど課題があって楽ではないが、走ることに前向きで簡単には崩れない。警戒は必要になる。

【カテドラル】評価B 騎手A-
5歳馬、栗東。3歳時にNHKマイルカップで0秒1差の3着(勝ち馬アドマイヤマーズ)。4歳のマイルCSは、後方追走で直線は内めを捌いて伸び、最後は詰まって追えなくなっての6着(0秒5差)だった。今年は東京新聞杯が2着、ダービー卿チャレンジTが2着で、安田記念は大外を攻めて脚を使えずに12着。夏の中京記念(小倉)は、内にモタる面を見せての2着だった。9月の京成杯オータムH(ハンデ56キロ)は、内の2番枠からのスタートで、中位の後ろのインから。4コーナーで少し動かして位置を上げる。直線は前が壁になってしばらく無抵抗。残り200mで外に出してから追われ、脚が溜まった分もあってしっかりと伸びた。ハイペースで飛ばして逃げていたコントラチェックは脚が上がり、これをクビだけとらえて重賞初制覇を決めた。その後は放牧に出され、栗東戻ってから入念に乗り込んできた。1週前にはCWコースで大外を回り、終いにしっかりと追われて65秒台-12秒級をマーク。道中は気持ちが乗った走りだった。今週の本追い切りは坂路。直線は鞍上が頑張って抑えるぐらい前向きさを見せ、力強く動いた。時計は52秒3-12秒1だった。充実期に入り、いい仕上がりに持ってくれた。緩さがあるのでスタートでトモが入り切らずに遅れるし、どうしても長くは脚を使えない。阪神の外回りコースは合っていて、荒れた馬場は問題なくこなすだろう。混戦なれば伸びてはきそうで、最後の押しが利くかが課題になる。

【グランアレグリア】評価S 騎手S
5歳の牝馬、美浦。3歳時に桜花賞を2馬身半差で快勝。4歳の春は重馬場の高松宮記念を追い込んで届かずのハナ差2着で、次に安田記念を使って、早めに外を動いて抜け出す競馬でアーモンドアイを破った(2馬身半差)。秋はスプリンターズSを大外一気の決め脚でV。マイルCSは直線でインディチャンプに進路を潰されたが、外に出して追うとグッと伸びて難なく差し切った。5歳になって、春は2000mの大阪杯に挑戦。重馬場の中で伸びを欠いて4着に敗れている。続くヴィクトリアマイルでは、直線で一頭だけ違う脚を使い、抜け出して4馬身差、1分31秒0(良)の好時計で圧倒してみせた。そこから中2週で安田記念。流れに乗り切れないところがあり、勝負どころの反応も鈍め。馬群を割る形で楽な競馬にもならず、抜け出しにかかったところ外からダノンキングリーにアタマだけ差されて2着に終わった。夏の休養中に喉頭蓋エントラップメント(ノド鳴り)の症状が出て手術を施す。秋緒戦は天皇賞(秋)。良馬場だったが、昼からしばらく雨が降り、水を含んだ状態になっていた。レースは2番手に行って軽く抑えつつの追走に。直線で少し外に動かし、早めに先頭に出て追い出しに入る。しっかりと脚を使っていたが、残り200mを過ぎて外からエフフォーリアに抜かれ、最後はコントレイルに差されて3着に落ちた。ただ、早く仕掛けた分で息が続かなかったもので、バテていたわけではない。実際にゴール板を過ぎてからエフフォーリアについていって前に出ている。そのあたりを考えると、強い内容の3着だった。今回は中2週で関西圏への遠征。坂路で大きいところをじっくりと乗ってきて、今週の本追い切りはウッドコースに入れてレイエンダ(オープン)との併せ馬を行った(騎乗者は杉原誠人)。大きく追いかけ、直線で内に並ぶ。杉原の手は動かず、それでも楽に前に出て2馬身ほど先着した。時計は65秒3-12秒2だった。馬体にボリューム感があったし、フットワークはバランスが良くて力強かった。攻めを見る限り、天皇賞で厳しい競馬をした疲れははなさそうだ。春の調整を思い起こすと、ヴィクトリアマイルを勝ったあと、爪に不安が出て坂路で馬なりのみで大きい時計しか出していなかった。その時と比べて、今回はまるで負荷が違う。長距離輸送が鍵にはなるが、テンションを上げることなく、いい状態をキープしてもらいたい。マイルは自身の高い能力を最大限に発揮できる距離。キレイな馬場で瞬発力を活かすのがベストではあるが、荒れた阪神の馬場にも対応できなくはない。このレースを最後に引退、勝って最後を締める可能性は十分にある。

【クリノガウディー】評価C 騎手A-
5歳馬、栗東。2歳時に朝日杯フューチュリティSで2着(勝ち馬アドマイヤマーズ、4コーナーでラチ沿いに押し込められる不利あり)。3歳の秋にはマイルCSで0秒6差の7着。4歳の高松宮記念は馬場が重で、好位で行きたがるのを抑えつつの追走に。直線で伸びて抜け出そうとしたところ、残り200mを過ぎて内にササッて他馬の進路をふさいでしまう。立て直して脚を使って1位で入線したが、4着に降着になった。秋のスプリンターズSは、後方追走から直線で外をジリジリと伸びての5着。いつもの活気がなく、上積みのない状態だったと思われる。5歳の春は中京で鞍馬Sと安土城S(レコード)を連勝。ただ、直線で内にササッて、気の悪いところを見せていた。秋はまずセントウルSをレシステンシア、ピクシーナイトに次ぐ3着。スプリンターズSは中位で抑えつつの追走になり、直線は馬群に入って目立つ脚は使えなかった(8着)。スワンSは見事に引っ掛かって鞍上が制御できず、競馬にならずに15着に終わっている。今回は秋4戦目、中2週の競馬。時計は今週の坂路の1本のみで、岩田望来を背に54秒8-12秒3をマークした。強めに押していたが、反応はひと息といった感じだった。荒れている感じの馬場が影響した可能性はある。さすがに上積みは微妙。左回りは内にササるが、それでも右回りより走るのかもしれない。望来はテン乗り。距離も延びるし、御して操るのは簡単ではないだろう。脚力は通用するし、マイルでも走れないわけではないが、力を出し切ること自体が難しい馬で…。

【グレナディアガーズ】評価A+ 騎手A-
3歳馬、栗東。デビュー3戦目に朝日杯フューチュリティSでGI勝ち、2歳レコードを更新。3歳緒戦のファルコンSは力んで走ってハイペースの中を先行する形に。逃げたルークズネストの外で、少し馬体を離していた。直線で渋太く脚を使って交わしにかかったが、余力はなく、差し返されて首の上げ下げで負けてアタマ差の2着に終わった。続くNHKマイルカップも行きたがって抑えが利かず。前半は6番手だったが、3コーナーから外を上がってしまって直線入り口で先頭に。頑張って伸びて残り200mまで食い下がっていったが、脚が上がって3着に落ちた。自身の1000m通過は57秒0。普通なら大敗しているところで、力を見せたと言っていい。秋緒戦は京成杯オータムH。気性を考えてか調整は少しソフトで、馬体は成長していなかった。1番枠からで出は悪くなかったが、下がって中団の少し後ろの追走になる。レースが流れてはいたが、春のようなガツンと行くところがなかった。4コーナーから外に出して押していき、しかし、トモが入らないような感じで勢いがつかない。それでも直線で渋太く脚を使い、何とか3着に上がった。その後は放牧に出され、栗東に戻ってからは意欲的に乗り込んできた。1週前には池添謙一が跨ってCWコースでプログノーシス(2勝クラス)と併せ馬。追走する形から直線で楽に内に並び、追われるとダイナミックな走りでグッと引き離した。5ハロンは65秒級で、ラスト1ハロンを11秒台の前半で駆けている。今週は坂路でプログノーシスと併せ馬。直線で相手を左に置き、手応えは優勢。持ったままでほぼ同入し、時計は53秒0-12秒1だった。前走時よりもハードな調整。気持ちの面でも前向きになっているだろう。調教後の馬体重は前走比14キロ増の474キロ。体も少しボリュームが出た感じだ。池添はテン乗りになるが、稽古で跨って感触つかんだはずである。GIを勝った舞台、荒れている馬場もこなせそう。気性面はまだ若く、ゴチャつかずに好位を進むような形になるのが理想だろう。リズムを大事にして息が入れば、直線で追い比べに加わってくる。強敵相手で最後のひと伸びが必要になるが、好勝負になっても。

【ケイデンスコール】評価B 騎手A+
5歳馬、栗東。3歳時にNHKマイルカップで2着に好走。大外の18番枠、道中は内めに寄せ、直線で大外へ。追われるとグイグイ伸び、アドマイヤマーズに半馬身差まで迫った。その後は休みがちで結果が出ず。5歳なって年初の京都金杯(中京)を好位を進んで内から抜け出す正攻法の競馬でV、復活をアピールした。次走の中山記念は、1800mの距離で抑えつつの追走になりながら、内をしっかりと伸びてクビ差の2着に駆けている。続くマイラーズカップはタテ長の競馬の中で中位の後ろで脚をタメる形。直線は外から長く脚を使って抜け出した。スピードの出る馬場ではあったが、1分31秒4(良)の勝ち時計は評価できる。安田記念は抑えて後方から。直線は大外を攻める形になったが、内にモタれて伸びはなかった。デキに問題があるような負け方だった。秋緒戦の毎日王冠は10着。出脚はひと息で、押してポジションを取りにいく。向正面でインに入り、道中は抑えつつの手応えだった。直線は安田記念の時と同じように口向きが悪くなり、追いづらい感じで9着に終わった。陣営は「夏負けが尾を引いていた」と話している。中間は放牧に出され、栗東に戻ってから坂路で強い負荷をかけて調整してきた。1週前は岩田康誠が跨り、単走で終いにしっかりと追われて51秒8-11秒9の好時計。大跳びで推進力ある走りを見せた。今週はやはり岩田が跨り、無理はしないメニュー。少しモタれるところはあったが、しっかりと動いて時計は54秒9-12秒0だった。前走よりデキが上がっているのは間違いない。もともとの力は通用する。マイラーズカップを勝った舞台、デキが上がっているなら荒れた馬場もこなせていいだろう。穴を開けて不思議はない。

【サウンドカナロア】評価C 騎手A-
5歳馬、栗東。初勝利は笠松のダ1400m、1勝クラス勝ちは福島のダ1150m。今年の3月に重の阪神芝1200m(内)で2勝クラスを逃げ切って勝利した(3馬身差)。3勝クラスの次走も阪神の1200mで、稍重の中を逃げて2着に粘っている。その後の3走もハナは切っていて、ただ、末をなくして16着、12着、12着と2ケタ着順に沈んだ。今回は久々を叩いての中1週。今週は木曜に藤岡康太が跨ってCWコースに入れ、3頭併せで内から追いかける形。中にいたのがケイアイパープル(オープン)だった。直線で並び、最後は少し強く追われてわずかに遅れた。時計は66秒台-12秒級だった。トモのボリューム、あと、蹴りがひと息といった感じ。上積みとなると微妙で、長めからやれたのは悪くない。3勝クラスからのGI挑戦、しかも、外回りのマイル。ハナにはこだわらず、控える競馬をすることも考えているようだ。単にスピードだけを比較するなら負けているわけではないが、底力とかスタミナとか持久力とかの面で明らかに劣勢。厳しい戦いになる。

【サウンドキアラ】評価A- 騎手B
6歳の牝馬、栗東。4歳の春には1000万下を勝ったあとでヴィクトリアマイルに挑戦し、外の17番枠から出て7着と上々の走りを見せた(0秒7差、ノームコアが1分30秒5のレコードでV)。5歳になって、1月から重賞を3連勝。ヴィクトリアマイルは大外18番枠(2頭が出走取消になって16頭立て)からのスタートで、好位に上がってなだめつつの追走に。直線で勝ったアーモンドアイにあっさり交わされたが、しっかりと脚を使って2着に伸びている。秋のマイルCSは抑えつつの道中から直線は外を攻め、弾けずに10着だった。6歳の春に高松宮記念に挑戦、キャリア初の1200m。17番枠で外を進む形になったが、直線で脚を見せて0秒4差の6着に駆けた。続くヴィクトリアマイルは直線で早めに走りが重たくなって11着。疲れがあったかもしれない。夏場は休ませ、5ヵ月半ぶりで復帰戦はスワンS。時計は出ていたが、攻め量は多くなく、馬体重は過去最高となる466キロだった。レースは2番枠からテンに押し、抑えて引いて松若風馬の騎乗はチグハグ。それでも脚が溜まることにはなったか、直線で前が開くとグイグイ伸びて2着に上がった。中2週と間隔は詰まっているが、調整は順調。14日の日曜に坂路で53秒8-12秒8(馬なり)でやられている。水曜の本追い切りでは、武豊が跨り、前向きでスピード感ある走りを見せた。最後は強めに気合をつけられ、しっかりと動いて51秒7-12秒2をマークしている。叩いた分の上積みを見込んでいい。阪神の芝1600m(外)は(1.2.2.1)、昨年の春に阪神牝馬Sを内めから抜けて快勝している。重馬場の中で京都牝馬Sを勝っていて、荒れた芝も問題にしない。ヤネは追いの甘い武豊だが、同馬で2勝していて、丁寧に乗って伸び脚を残すような騎乗をしてくるだろう。折り合いがつき、捌きがスムーズだと食い込むシーンがある。

【サリオス】評価S 騎手S
4歳馬、美浦。2歳時に朝日杯フューチュリティSを2馬身半差でV。3歳の春は、皐月賞がコントレイルと半馬身差の2着、ダービーがコントレイルと3馬身差の2着だった。秋は毎日王冠を3馬身差で快勝し、中5週でマイルCS(阪神)。大外17番枠を引き、スタートしてトモの入りがひと息で後方の追走になる。馬場が荒れているところ避けたかったか外めを走らせ、直線は大外を伸ばす形に。しっかりと脚を使ったものの、5着(0秒4差)に上がるのが精一杯だった(自身の上がりは33秒1)。後半に賭ける乗り方になったわけだが、トモが本当でなかったからという可能性がなくはない。4歳の緒戦は4月の大阪杯。気持ちが入って前に行き、好位のインで少し力んだ走りになっていた。直線は外に動かしたかったと思うが、苦しくなって内にモタれてラチにへばりついてしまう。伸びはなくて、5着に終わった。次走は2ヵ月後の安田記念。ゲートが開いてトモが入らない感じで、道中は走りのバランスが何か悪かった。直線で伸びかけたところ、残り250mでグランアレグリアに前に入られてブレーキをかけてしまう。追い直してからはジリジリと脚を使い、結果は8着だった。強い攻めがなかったし、大阪杯の疲れが残っていたのだろう。その後は休養に入る。毎日王冠で復帰する予定だったが、軽い裂蹄のためマイルCSに直行することになった。10月15日に美浦に帰厩し、ウッドコースと坂路を併用してしっかりと乗り込んできた。1週前には松山弘平が跨ってウッドで併せ馬。ブリンカーを着用し、クロス鼻革も着けていた。追走する形で活気ある走りを見せ、直線で内に並ぶ。松山がうながすとグッとスピードを上げ、力強い伸び脚で先着した。5ハロンの時計は65秒0で、ラスト1ハロンは11秒0という速さだった。今週はウッドで3頭併せ、内から追いかける形。ブリンカーは着けていなかった。並んでから鞍上は手を動かさず、外の2頭と同入した。時計は67秒4-12秒1で、動きはしっかりしていた。巨漢馬で体質が弱く、レースを使うとトモにガタがきやすい。なかなかいいデキで使えないが、今回は本当に良さそうだ。キレイな馬場で切れ味を活かすのが理想ではあるが、今の状態なら荒れた芝にも対応できていい。実戦では初ブリンカー着。長距離輸送があるし、当日にトモがしっかりとした状態になっているかが鍵になる。強い牝馬と強い3歳馬がいるが、いい過程で臨める今回は大いに注目したい。

【シュネルマイスター】評価S 騎手S
3歳馬(ドイツ産)、美浦。父キングマンはダンチヒ系のイギリス産馬で、欧州で芝1600mと芝8FのGIを4勝した。母はドイツ産馬で、ドイツオークスを制覇。その父はサドラーズウェルズ系で欧州で芝2000mのGIを4勝したSoldier Hollow。3代母の孫サロミナはドイツオークスを勝っていて、その仔にサリオスがいる。欧州系の重厚な血だ。2歳の9月に札幌で新馬勝ちを決め、12月に中山で1勝クラスをV。3歳緒戦は2000mの弥生賞で、タイトルホルダー(秋に菊花賞を制覇)の2番手を進んで、直線は弾け切れずの2着だった。ただ、攻めで強くやられていなかった。次走はNHKマイルカップ。15番枠、ゲートが開いてトモの入りはひと息、少し行かせて中位から。4コーナーで外に動かし、直線はソングラインを追う形に。頭が高くてシュッとは加速しなかったが、しっかりと伸び続け、先に抜けていたソングラインが内にヨレたところをグイと差した(ハナ差)。ゴールしたあとも少し脚を使っていた。続いて中3週で安田記念で古馬に挑戦、斤量は54キロ。スタートでフットワークを乱し、追い上げて中位の外へ。道中はなだめつつの追走になった。直線は外を伸ばし、残り200mを過ぎて先頭をうかがう。最後は少し鈍り、外からダノンキングリー、内からグランアレグリアに交わされて3着に終わった。夏場は休ませ、秋緒戦は毎日王冠、斤量は56キロ。ゲートはやはりしっかりと出られず。レースが流れたこともあって、タテ長の競馬の後方を進む形になった。直線に向くと、外に動かしつつ追いを強めていく。残り200mで早めに先頭に立っていたダノンキングリーとの差は3馬身以上あった。それでもエンジンがかかってグングンと伸びて差を詰め、最後で勢い良く交わして勝利を収めた(アタマ差)。その後は放牧に出され、牧場でも乗っていたとのこと。11月2日に美浦に帰厩し、大きめの坂路を挟んで、ウッドコースを中心に熱心に乗り込んできた。1週前は横山武史が跨り、外めを走ってアルビーシャ(3勝クラス)を追いかける形。直線で内に併せ、最後で追われるとパワフルに加速して引き離した。5ハロンの時計は66秒8で、ラスト1ハロンは11秒2だった。今週も武史が跨り、ウッドでアルビーシャを追いかける稽古。内に並び、楽の手応えのまま力強い走りを見せて少し先着した。時計は69秒4-11秒7だった。スタートでトモが入らなかったり、追われて頭が高くなるあたり、まだトモに甘さがあるのだろう。体にも頼りなさが残る。そんな完成前の3歳の段階でも、上級のパフォーマンスを見せてきた。斤量は56キロで、古馬より1キロ軽い。阪神は初めて。外回りの舞台は合いそうで、ただ、荒れた馬場で直線に急坂が待っているという設定は楽ではない。それでも成長した分で、しっかりと伸びてくるだろう。関西圏への輸送の経験はなく、その点は少し心配である。ヤネは追いに関しては現役トップクラスの武史。その分の後押しがある。3歳での戴冠があっていい。

【ダノンザキッド】評価B 騎手S
3歳馬、栗東。2歳の6月に阪神で新馬を圧勝(直線で内にヨレる場面あり)。秋の東京スポーツ杯2歳Sは、3番手の追走で直線で外から抜け出して快勝し、ラスト1ハロンは11秒4だった。暮れにホープフルS使い、タフな馬場の中を早めに動いてねじ伏せるように勝ち切った。レースのラスト1ハロンは12秒7かかっていた。3歳になって、緒戦は弥生賞。当日はテンションが高く、レースは中団の外でなだめつつの追走になった。4コーナー、直線と反応は鈍く、坂では外にヨレてしまう。最後は脚を使って3着に上がった。続く皐月賞はゲートが開いて出脚が良く、気持ちも乗って前へ。3番手に収まりそうだったが、向正面に入ると外が動いてきて被され、ゴチャついて接触するシーンがあった。この時点で「もう好走するのは難しいな」といった感じになっていた。4コーナーで上がろうとしたが、すぐに反応がなくなり、直線はあっさりと後退した。結果はブービーの15着だった。その後は剥離骨折が判明し、予定していたダービーは使えなくなる。秋の復帰戦は富士S。攻めで動いて仕上がりは良く、22キロの馬体増はほとんどが戻った分だった。16番枠からのスタートで出脚は良かったが、抑えて下げる格好に。道中はずっと外を進むことになった。直線で追われて脚を使ったが、残り200mからジリッぽくなり、最後は苦しくなって4着に終わった。今回、レース間隔は中3週。1週前にはCWコースで2歳馬と併せ馬を行った。外を回る形で、直線はほぼ馬なりのまま大きな走りでしっかりと先着した。時計は67秒級-11秒台だった。今週はCWで単走、ゆったりとした走り。直線に向くと、鞍上が特に強く追ったわけでなく、みずから前向きさを見せて推進力十分に伸びた。5ハロンは68秒級で、ラスト1ハロンは11秒台の中ほどだった。叩いて良くなっているのは間違いない。巨漢馬でまだ緩さが残っているという印象だが、潜在能力は相当。陣営は「心肺機能が高い」と話している。軽い馬場の方がいいパフォーマンスを見せそうだが、タフな馬場だった中山の2000mでホープフルSを勝っているし、今の阪神の荒れた芝にも対応できるだろう。斤量は56キロ、ヤネはガッツリ追ってくる川田将雅。本格化は先だろうが、今の段階でも怖さがある。

【ダーリントンホール】評価B 騎手A+
4歳馬、美浦。3歳の2月に共同通信杯で重賞制覇。ゲートのトモの入りはひと息で、道中は中位でなだめつつの追走に。4コーナーで自然とポジションが上がり、直線でビターエンダーの内に並ぶ。そこからは長い叩き合い。最後で内から少し出て勝利を手にした(ハナ差)。続く皐月賞はゲートでヨレ、寄られもして後方から。4コーナーで外を上がっていったが、張られる形でロスが大きくなってしまった。直線は内にモタれるところがあり、それでも6着に上がった。ダービーはアオッて出て、後方で力んだ走りに。直線は外を攻め、目立つ脚は使えなかった(13着)。4歳になって年初の中山金杯は、まとも掛かって競馬にならず、大差のしんがり17着に終わっている。その後は放牧に出され、休養中にノドの手術を施した。復帰戦は富士S、攻めは終い重点の稽古を豊富に。ゲートでトモに力が入らないのは相変わらずで、右にヨレてしまう。後方の追走で抑えつつの手応え。直線は少し待ち、進路を見つけて馬群に突っ込んでいく。割って渋太く伸び、5着に上がった。中3週での遠征になり、美浦に在厩して調整してきた。1週前はウッドコースで単走追い。馬にやる気があるのを抑えつつという稽古になり、直線で手綱を緩めるとしっかりと脚を使った。5ハロンは66秒8で、ラスト1ハロンは11秒5だった。今週は3頭併せの外、中にいたのが今週の土曜に東京スポーツ杯2歳Sを勝ったイクノイックス。1週前と同じで前向きさがあり、直線に向いても鞍上は抑えたまま。馬の方が勝手にグイグイと走り、圧倒する形で先着した。時計は68秒2-11秒7。少しトモが甘い感じにも見えたが、馬体と動きの力強さは目立っていた。長欠明けを叩いて、デキを上げてきた。ゲートをしっかりと出られないのは、トモに弱さがある巨漢馬なので仕方ないところがある。GIのマイルなら折り合いはつきそうだ。荒れた馬場、直線の急坂はありがたくはない。末脚を残すことに徹し、紛れが起こってくれれば。

【ホウオウアマゾン】評価A- 騎手A+
3歳馬、栗東。母ヒカルアマランサスは2010年のヴィクトリアマイルでブエナビスタとクビ差の2着に駆けている。3歳の秋に中京のマイルでオープン特別を逃げ切ってV。続いて今回と舞台が一緒のデイリー杯2歳Sをレコード決着の中でアタマ差の2着に好走した。2番手追走から直線で早めに先頭に立ったが、最後で内をすくわれるという内容だった(走破時計は1分32秒4)。朝日杯フューチュリティSはスタートでヨレ、追い上げて中位の前の外。直線で追われて速い脚を使えず、9着に終わった。デイリー杯の疲れがあったものと思われる。3歳の春は、アーリントンカップを久々、道悪という状況ながら、正攻法の競馬で力強く勝ち切ってみせる。NHKマイルカップは2番手につけて自身の1000m通過が57秒0という厳しい数字で、直線は伸びを出せず、ジリ貧といった感じの9着だった。中2週の関東遠征で馬体を減らしていて、デキが本当ではなかったのだろう。その後はじっくりと休ませ、10月にスワンSで復帰。馬体は22キロ増の508キロで、戻った分が大きくて、「少し太いかな」といった程度だった。実戦はスタートで少しヨレ、押して勢いをつけてハナへ。少し力を要す馬場の中、3ハロン34秒1、1000m通過57秒0と速いラップを刻む。残り200mを過ぎても先頭で頑張っていて、苦しくなって鈍りながらも3着に残ってゴールした。54キロの利はあったが、内容ある走りだった。今回、レース間隔は中2週。1週前は坂井瑠星が跨ってCWコースで単走追い。内めを回って馬任せで速めのラップで走り、それでも直線は我慢して伸びていた。時計は63秒台-12秒級だった。今週は瑠星騎乗で坂路。馬なりでも馬の方はしっかりと走っていて、53秒7-12秒4という時計になった。反動もなく、デキを上げてきたとみていい。前走で行かせたことで、走りは楽になるはず。逆に折り合いが鍵になるか。斤量は56キロ。相手は強力だが、息が入ってスムーズに運べば見せ場はつくってくる。直線の最後で押しが利くかだ。瑠星は追いの強いジョッキーで、前走に続いて2度目の騎乗。勢いがある矢作芳人厩舎というのも気になる。

【リプレーザ】評価B 騎手A-
3歳馬、栗東。今年の春に阪神のダ1400mで初勝利。次走は阪神の芝1200m(内)で、行き脚が平凡で後方に置かれる。4コーナーで大きく外に出してロスは大。直線残り200mでも先頭とはかなりの差があったが、猛然と伸びて追い込み切った。レースのラスト1ハロンは11秒6で、自身はここをおそらく10秒台で駆けている。マークした上がりは32秒9だった。次に園田ダ1870mの兵庫チャンピオンシップと大きく条件を替えてV。7月のジャパンダートダービー(大井ダ2000m)でも0秒1差の5着と健闘の走りを見せた。秋緒戦はカシオペアS。スローの中で中位馬群を進み、直線は内めを伸ばす形に。追われて反応せず、見せ場なしの11着に終わった。攻め量が少なかったし、直線は課題である内にモタれるところを出していた感じがある。今回、レース間隔は中2週。1週前は幸英明が跨って、坂路で単走追い。速めのラップで走った分か最後は左に行っていたが、動きはしっかりしていて、51秒0-36秒7-12秒5と速い時計になった。今週も幸が跨って坂路で。強くは追わず、時計は53秒1-12秒6だった。若さが残るものの、デキ自体は良さそうだ。春に条件を大きく替えながら3連勝したように、何か相当なモノを秘めていると思わせる。それで陣営もGIに挑むことにしたのだろう。阪神の芝1600m(外)という条件は合いそう。さすがに相手が強いが、ジッと黙って動かずにタメていけば、直線で脚を使うことがあるかもしれない。

【レインボーフラッグ】評価C 騎手B
8歳馬、栗東。旧1600万下を勝ってオープン入りしたのが6歳の春。以降は(0.1.0.21)という戦績になっている。2着に駆けたのは7歳の6月で、舞台は府中の芝1400m。時計のかかる不良馬場の中で伸びたものだった。重賞での走りを見ると、かなり戻って3歳時に毎日杯で4着。6歳の時の阪神カップ(阪神芝1400m(内))はイン差しの勝負をかけたが、直線で前が開かずに追えずに終わって6着だった。グランアレグリアが5馬身差で圧勝したレースで、2着との差は0秒3差。捌けば馬券に絡んでいた可能性がある。近走は条件を替えつつ使っていて、押しが利いていない。中間は放牧に出され、11月2日に栗東に帰厩。そこから意欲的に乗り込んできた。1週前の木曜には小崎綾也が跨ってCWコースで長めから追われ、終いに勢いある伸びを見せた。時計は67秒級-11秒台だった。3日後の日曜には、坂路に入れて52秒5-12秒7でやられている。今週の水曜は小崎騎乗でCW。速めのラップを刻み、体を大きく使って動きはダイナミックだった。飛ばした分で最後は脚色が鈍っていた。6ハロンは78秒級、5ハロンは63秒級と速い数字で、ラストは13秒級だった。8歳でも馬は元気いっぱいである。荒れた馬場のマイルという条件は悪くない。ただ、GIの舞台では実力的に見劣りするので…。

【ロータスランド】評価A- 騎手A+
4歳の牝馬(アメリカ産)、栗東。2歳時はデビュー2戦目にオープン特別でラウダシオン(のちにNHKマイルカップを制覇)の2着。素質はあったが、爪の弱さに悩まされ、順調に使っていけなかった。4歳になった今年は、蹄鉄を換えて歩様がスムーズになり、爪自体も強くなってきた。1勝クラスと2勝クラスを勝ち、次走はリステッド競走の米子S(今回と同じ舞台)。道悪の中で好位につけ、直線で早めに抜け出すという競馬に。かなりフラついていたが、渋太く押し切った。これで3連勝となった。中京記念(小倉)は勝負どころで反応が鈍くなっての5着。関屋記念は2番手追走から直線でラチ沿いに入る形に。残り300mで先頭に立ち、そのまましっかりと脚を使って押し切った。秋緒戦は富士S。攻め量は多くはなく、長距離輸送があっての10キロ増だから少し余裕があったか。ハナを切ってペースは厳しくはなかったが、残り200mを過ぎて後退して10着に終わった。その後は栗東で意欲的な調整ぶり。1週前にはCWコースに入れ、大きく追走する形で前向きな走りを見せる。直線で外に併せ、最後で追われると力強い動きでしっかりと先着した。時計は67秒台-11秒台だった。今週は坂路で単走追い。直線部分に向くと、闘争心にあふれ、首をしっかりと使ったパワフルな走りで伸びてくる。鞍上の手は動いていない。それで時計は52秒0-37秒2-11秒9だった。走りやすい時間帯ではあったが、文句のない攻め内容だったと言える。太めを叩いて、大きく上向いている感じだ。阪神の芝1600m(外)は(3.1.0.1)、荒れた馬場はまったく苦にしない。一頭になると気を抜くところがあり、陣営は「タメる競馬を」と話している。好位で流れに乗せる競馬になるだろう。強敵相手と叩き合って伸びを出せるかだが、デキが上がっている分で可能性はある。

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秋のマイル最強馬決定戦。もちろん注目度は高いが、阪神の芝が荒れているのが残念である。レースは1番枠を引いたホウオウアマゾンが行くことになるか、それとも他が主張するか。外回りの長い直線を使った攻防は見応えあるものになりそうだ。

堀宣行厩舎(美浦)の4歳馬サリオスに◎を打った。

巨漢馬らしく弱さがあり、これまで走れる状態に仕上げるのが非常に難しかった。しかし、今回は明らかに違う。攻めでハードに追われ、動きは迫力満点。ようやく実が入ってきた印象である。実戦で着用するブリンカーも、いい方向に機能しそうだ。

4番枠というのは微妙だが、どう誘導してくるかは腕の立つ松山弘平に任せたい。タメが利き、直線で少しでも馬場の良いところを走らせることができればグッと伸びてくるだろう。3番人気、配当面で妙味がある。

対抗評価は藤沢和雄厩舎(美浦)の5歳牝馬グランアレグリア。マイルでの強さは説明するまでもなく、中2週という点もウッドコースで65秒3の時計を出せたことから問題はないとみた。

外めの12番枠なら乗りやすく、枠で考えるとサリオスよりもこちらを◎にすべきなのかもしれない。ルメールがうまく乗って切れ味を引き出してくるはず。荒れた馬場も外めを走れば問題はない。これが引退レースになる。

▲は手塚貴久厩舎(美浦)の3歳馬シュネルマイスター。頼りなさを感じされる段階だが、それでも古馬のGI級を相手に質の高いパフォーマンスを見せている。

ウッドコースで切れる動きを披露し、毎日王冠を勝った反動はなさそうだ。3番枠というのが難しいが、横山武史が考えて立ち回ってくるだろう。追う能力が格別に高く、また、心臓が強いジョッキーである。

△は中内田充正厩舎(栗東)の3歳馬グレナディアガーズ。秋緒戦の京成杯オータムHは本来の掛かるような気合がなく、力を出し切った走りではなかった。体もさびしく映った。

中間の稽古は意欲十分で、大きく上向いているのは間違いない。ヤネはテン乗りで池添謙一。9番枠は理想と言えるところで、うまく好位で流れに乗せることができるだろう。あとは折り合いに注意し、直線の伸び脚を残してもらいたい。

※は矢作芳人厩舎(栗東)の3歳馬ホウオウアマゾン。復帰戦のスワンSが中身の濃い3着で、中2週でもしっかりと攻め込んできた。

先行馬にやさしい馬場でないので楽ではないだろうが、ヤネが思い切りの良い坂井瑠星で、何か仕掛けてきそうな怖さがある。

以下はサウンドキアラ、ロータスランド、インディチャンプなど。

◎サリオス、○グランアレグリア、▲シュネルマイスターの関東馬3騎が主力。△グレナディアガーズを加えて連勝式は4頭ボックスで攻めようとしていたのだが、※ホウオウアマゾンが気になり、これを足して5頭ボックスとした。

5頭ボックスとなると、特に3連単は点数が多くなる。人気馬に重たい印を打っているので、買い方は難しい。重ねて買う目をつくり、配当を合わせている。

なお、◎○▲の3騎は、いずれもゲートが開いて最初のトモの入りは良くない。3頭そろって少し遅れるということになる可能性がある。それでも能力の高さ、デキの良さで好勝負を演じてくるだろう。△と※は前で運べる点を活かしたい。

◎4番サリオス
○12番グランアレグリア
▲3番シュネルマイスター
△9番グレナディアガーズ
※1番ホウオウアマゾン
×5番サウンドキアラ
×10番ロータスランド
×7番インディチャンプ
×6番ケイデンスコール

【単勝】4番(10%)
【複勝】4番(90%)
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【馬連&ワイド】(ボックス)
1.3.4.9.12
【馬連&ワイド】(ながし)
12→3.4.9
【馬連&ワイド】
3-4・3-9・3-12・3-12・3-12
──────────────
【3連複】(ボックス)
1.3.4.9.12(10点)
【3連複】(ボックス)
3.4.9.12(4点)
【3連複】
3-4-12・3-9-12(2点)
──────────────
【3連単】(ボックス)
1.3.4.9.12(60点)
【3連単】(ボックス)
3.4.9.12(24点)
【3連単】(軸2頭マルチ)
3.12→4.9(12点)
【3連単】
12-3-4・12-3-4・12-3-9・12-3-9・12-3-1(5点)

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【日曜後半レース】

五色沼特別
馬 連 270円
単 勝 190円(20%)
複 勝 120円(80%)
◎タガノディアーナ1着(1人気)

東京12R
複 勝 170円(80%)
◎タイキスウォード3着(2人気)

姫路S
馬 連 840円
単 勝 300円(40%)

東京12R
3歳以上2勝クラス 11月21日(日) ミルコの腕に期待

フルゲートの18頭立て。レベルが低いことはないのだが、何かしら不安を持っている馬が多いメンバーである。

◎タイキスウォードはジェイドロバリーやヌレエフが出ている良質な母系。ハミを噛むところがあって少し乗り難しいが、夏の新潟で1勝クラスをクリアし、府中の昇級戦で2着に応戦した。

傷腫れで予定を延ばした点が問題になるが、美浦の坂路でしっかりと負荷をかけられていて、力は出せると判断した。今回はレースが前走よりは流れそうだし、。手の内に入れているミルコ・デムーロで期待したい。

◎12番タイキスウォード

【単勝】12番(20%)
【複勝】12番(80%)

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阪神12R
姫路ステークス 11月21日(日) 混戦ムード

フルゲートの16頭立て。揉まれた時に不安があるというタイプが複数頭いて、レース展開次第で結果は変わることになるだろう。阪神のダートはタフで泥仕合になりやすく、土曜の12R(2勝クラス、ダ1200m)は3連単が37万馬券という波乱になった。

◎シゲルタイタンはブリンカー着用2戦目で距離を縮めた前走で結果を出した。好位の外を進んで直線で交わしに出て、差し返されてのハナ差の2着だった。

引き続き攻めは快調。ゴチャつくと良くなく、変に行かせてハイペースに巻き込まれるのも問題がある。この点に関してはルメールの手綱に任せたい。うまく立ち回れば好勝負に。

○シゲルホサヤクは今回と同じ舞台で1勝クラスと2勝クラスを連勝した。どちらも強い内容で、3歳馬らしく勢いがある。前3走は外枠を引いて好走していて、内の3番枠に入ってどうかというところ。素質は3勝クラスで見劣りしない。

▲サヴァは春に3歳重賞のユニコーンSで早めに抜け出す競馬で2着に好走した。大型馬で少し余裕を持たせた仕上げに映るが、条件クラスでは地力が上で、あっさり決めるシーンもある。

△は1200mの差し馬のイメージだが、ズブさが出てきた今なら1400mでも末を伸ばしてきそうなピアシック。

※はスピードあるジゲン、×の1番手は1400mの差しが合うクライシスで、以下はオレンジペコ、ナンヨープランタンなど。

◎8番シゲルタイタン
○3番シゲルホサヤク
▲14番サヴァ
△15番ピアシック
※6番ジゲン
×7番クライシス
×13番オレンジペコ
×10番ナンヨープランタン
×2番サンライズセナ

【単勝】8番(40%)・3番(20%)・14番(40%)
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【馬連&ワイド】(ボックス)
3.6.7.8.14.15
──────────────
【3連複】(ボックス)
3.6.7.8.14.15(20点)
──────────────
【3連単】(ボックス)
3.6.8.14.15(60点)
【3連単】(ボックス)
3.8.14(6点)

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福島11R
福島民友カップ(L) 11月21日(日) 差し馬3騎に注目

フルゲートの15頭立て。積極的に運ぶタイプが多く、パサパサの良馬場の中で息の入りづらいタフな競馬になりそうだ。差して力強い末脚を繰り出せる勢力を狙っていきたい。

◎ホウオウトゥルースは兄にサウンドトゥルー(東京大賞典、チャンピオンズカップ、JBCクラシック)、アナザートゥルース(アンタレスS)がいる良血馬。札幌でタメて外を動く競馬で3勝クラスを勝つと、中山のラジオ日本賞(オープン特別)を同じような攻め方で2着に好走した。横山和生とコンビを組み、完全に形をつかんだ。

ひと息入ったが、美浦でウッドコースを中心にハードに乗られて気配は良好。今回も待機策から大外を動く賭けのような乗り方をしてくると思うが、それで上位に食い込むだけの力とデキの良さがある。

○サンダーブリッツはラジオ日本賞で◎とクビ差の3着。中団で脚をタメ、4コーナーで外に出していって直線で脚を使った。こちらも攻めの気配が良く、小回りの1700mでハマる可能性がある。菅原明良に急きょの乗り替わりになったが、技術もセンスもある若手だ。

▲クレスコブレイブはラジオ日本賞で後方から追い込んで◎とクビ+1馬身差の4着。シュッと反応しないところがあるものの、勢いがつくと長く伸びてくる。除外が続いて間隔が開いたが、ビシビシと追われて仕上がりはいい。


◎10番ホウオウトゥルース
○15番サンダーブリッツ
▲12番クレスコブレイブ

【単勝】10番(20%)
【複勝】10番(80%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
10→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
10.15→全通り(13点)
10.12→全通り(14点)
12.15→全通り(14点)
──────────────
【3連単】(軸2頭マルチ)
10.15→全通り(78点)

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福島12R
五色沼特別 11月21日(日) Hペースの激戦に

牝馬限定の芝1800m戦。15頭立てになるが、これだけ先行タイプが多いのもめずらしい。ジョッキーたちも必要以上にやり合うのは避けたいところだろう。しかし、ハイペースの激戦になるのは確実である。

◎タガノディアーナは9月にGIIのローズSで外から伸びて0秒5差の5着に健闘。その後の2走は2勝クラスで2着、3着で、なだめつつ脚をタメる形から直線で伸びてきた。

まだ線が細く、福島への輸送、あと、レースが流れた時に脚を使えるかが課題になってくる。それでも現級では素質が上。横山和生はテン乗りになり、慎重に抑えて末脚を引き出してもらいたいところだ。中心に期待する。

○ラキャラントシスは新潟の前走が離されたものといえ3着。左回りに実績があるが、右回りでも走れる。ヤネは乗れる若手の西村淳也。展開を考え、控える形を取ってくるかもしれない。噛み合うと穴を開けるシーンがある。

▲ココナッツスルーも○と同じく人気薄。最近は結果が出ていないが、かつてはリトミカメンテ(現3勝クラス)やココロノトウダイ(現オープン)と差のない勝負をしたことがある。攻めで好時計を連発していて、変わる可能性も。

◎10番タガノディアーナ
○11番ラキャラントシス
▲3番ココナッツスルー

【単勝】10番(20%)
【複勝】10番(80%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
10→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
10.11→全通り(13点)
3.10→全通り(13点)
3.11→全通り(13点)

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【土曜メインレース】

アンドロメダS
ワイド 1,050円
ワイド  700円
◎プレシャスブルー3着(5人気)
××◎で決着

東京スポーツ杯2歳S
ワイド 510円
ワイド 830円
◎テンダンス3着(6人気)

東京11R
東京スポーツ杯2歳ステークス(GII) 11月20日(土) 完成前の2歳馬同士

2歳馬が争うGII競走で、舞台は東京の芝1800m。

2コーナーの引き込み線からのスタート、箱が大きく、ワンターンに近いコース。向正面は軽い下り坂で、3コーナー前から小さめの山を上って下る。4コーナー前からは緩い上り坂になり、直線に入って残り460m~300mは急めの上り坂になっている。直線距離は525.9m。

芝は連続開催の7週目で、先週までのBコースからCコース使用に替わっている。先週の芝1800mの競馬を見ると、まず土曜の1勝クラスが1分45秒9(良)で決着。レースは1000m通過が58秒8と流れ、中団にいたスパイラルノヴァが抜け出し、2着が外に出して伸びたボーデン、3着が大外から追い込んだダノンターキッシュだった。上がりは【11秒4-11秒5-12秒0】の34秒9だった。

日曜の3勝クラスは、勝ち時計が1分47秒4(良)。1000m通過は61秒6と緩く、脚をタメていたラルナブリラーレが大外から33秒3の上がりを使って差し切った。2着は3番手追走から直線で一旦は先頭に出たシングフォーユーで、3着は外から差したルビーカサブランカだった。レースのラスト1ハロンは11秒7だった。

日曜のオーロカップ(リステッド競走、芝1400m)は、セラピアが飛ばして逃げて1000m通過が56秒6、1200mは1分08秒4。結果、いわゆる“外差し”が決まる競馬になり、勝ったのが大外から追い込んだハーフバック、2着が外から伸びたホープフルサインだった。3着は2頭よりは内を通ったシャインガーネットだった。勝ち時計は1分20秒7(良)で、ラスト1ハロンは12秒3と少しかかっている。

先週は内を通ると劣勢で、馬場の三分どころから外めの伸びが良かった。今週は仮柵が外に動くが、3m分であり、大きな影響、大きな傾向の変化は出ない可能性がある。やってみないとわからないところはあるが…。

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以下、全頭診断と騎手評価(50音順)。全頭診断は相対評価、騎手評価は絶対評価で、騎手評価は騎乗馬との相性を考慮する場合がある。

【アサヒ】評価A- 騎手A+
カレンブラックヒル×デインヒル。祖母がディープインパクトを産んだウインドインハーヘア。「Northern Dancerの5×(4×5)」等のクロスあり。デビューは6月の府中。直線で楽に先頭に並んだが、ジオグリフにあっさり交わされて2着に終わった。ジオグリフは次走で札幌2歳Sを圧勝していて、相手が悪かった。中山の2戦目は、ゲートでまともにアオッて後方から。3コーナー過ぎから大外を動いていったが、内に並んで上がってきた勝ち馬がよく伸びた。2着は守り、3着には5馬身の差をつけていた。府中の3戦目は、スローで前半はインで力むところあり。直線は馬群が固まってしばらく待ち、引いて外に動かす形になる。追われるとグッと伸び、楽に差し切ってみせた。勝ち時計が遅いのはスローの分。稍重の中で自身の上がりは33秒9だった(ラスト1ハロンは推定で11秒3)。中間の調整は順調。ウッドコースを中心に乗り込み、1週前は併せ馬で遅れて時計は68秒1-52秒6-12秒1だった。今週は古馬2勝クラスのフランジヴェント(アサヒの姉)を追いかけ、内に併せていく。直線は特に追われぬまま力強いフットワークで前に出て、強めに追う相手を追いつかせなかった。もう少し強くやられてもいい気がするが、仕上がりは良さそうだ。ゲートでソワソワしていたり、道中の行きっぷりが不安定だったりして、若さが残る現状。それでも素質は高く、切れる脚を持っている。重賞の流れでも、しっかりとした競馬ができるはず。食い込む余地あり。

【アルナシーム】評価A+ 騎手B
モーリス×ディープインパクト。祖母の仔にアルアイン(皐月賞、大阪杯)、シャフリヤール(ダービー)。「サンデーサイレンスの3×4」等のクロスあり。デビューは夏の函館、418キロで小ぶり。スタートでボコッと出て後手に回り、道中は外の追走で少しハミを噛むところがあった。3コーナーを過ぎると外を進出。直線で内にモタれていたが、しっかりと抜け出して快勝した。ゴールする時に鞍上が抑えるほどの余裕があった。その後は放牧に出され、栗東に戻ってからCWコースと坂路でハードに乗られている。1週前のCW追いでは、武豊が跨り、他の厩舎の馬と並ぶ形になった。通ったのは中ほどで、63秒級の好時計をマークしている。今週は輸送があるのでCWで大きめの調整。外を回って、時計は70秒台-12秒台だった。体を大きく見せ、前向きさがあって、しっかりと首を使ってリズムの良い走り。動きも力強い。馬体は大きく増えているようだし、パワーアップしているのは確実だ。新馬の勝ちっぷりからスタミナ、瞬発力は相当なモノ。ビシビシと攻められ、体もしっかりしている。あとは長距離輸送の影響が少ないといい。左回りが合う可能性があるし、府中の坂も問題なさそう。不気味な存在だ。

【イクイノックス】評価A- 騎手S
キタサンブラック×キングヘイロー。母はマーメイドSを勝ったシャトーブランシュ。1つ上の兄がヴァイスメテオール(ラジオNIKKEI賞)。「Haloの4×4」等のクロスあり。デビューは夏の終わり、開催が進んだ新潟。行き脚上々でハナに立ち、向正面で外が動いて3番手に下がる。直線は内めから楽に先頭に並び、追われると大きめの跳びでしっかりと離して6馬身差で圧勝した。ラスト2ハロンは11秒3-11秒8だった。このレースの3着馬が2走後にアルテミスSを勝ち、4着馬が次走でレコード勝ちしている。その後は放牧に出され、美浦に戻ってからはウッドコースと坂路を併用して熱心な調整ぶり。2週前と1週前はウッドで終い重点の併せ馬を行い、どちらも楽な手応えで同入した。今週は3頭の真ん中、外のダーリントンホール(古馬オープン)を追いかける形。直線で特に強くは追われず、そのまま遅れた。時計は68秒0-11秒7だった。体が少し細く映るのはいいことではない。それでも動きは良く、仕上がりは悪くないだろう。血統面からも奥がありそうだ。まだ力がつき切っていない分か、陣営は「調教でギアが上がり切らない。坂をどう頑張ってくれるか…」と、慎重な姿勢である。ヤネはルメール。本格化前の段階の重賞でも軽くは見られない。

【グランシエロ】評価A- 騎手B
ハーツクライ×ゾファニー(ダンシリ直仔)。祖母の仔にコントリビューター(オーストラリアでGI勝ち)。「Haloの3×5」等のクロスあり。府中の新馬はボケッとしている感じで出負け。押していって取りつき、コーナーでは追い上げて外に逃げ気味になっていた。直線で先頭に出かかったが、手前を替えて内へ外へと派手に蛇行し、クビ差の2着に終わった。新潟の2戦目はチークピースを着用、やはりスタートは遅め。直線に向いて外めから伸びて早めに先頭に立つ。外ムチに反応して大きく内に切れ込んだが、あとはしっかりと走って3馬身差で快勝した。ゴールした時に余力が残っていた。秋緒戦は府中のアイビーS。大型馬でトモが弱い分で出脚はいつも通り遅い。道中は抑えつつの手応えで脚をタメていく。直線に向くと外に出しつつ追われ、長くしっかりと伸びて2着に上がった。着差はクビで、自身の上がりは33秒6だった。久々で好走して疲れはなかったようで、中間の調整は意欲的。1週前には三浦皇成が跨ってウッドコースで併せ馬を行い、大きく追走する形から楽な手応えで同入した。時計は65秒3-12秒4と速かった。今週も三浦が跨り、大外を回って大きめの調整、時計は68秒2-12秒0。自身は走る気があり、動きもしっかりしていた。上積みを見込んでいいだろう。緩さがあり、気性面でも若さを残すが、脚力は重賞で通用するレベルにある。ヤネはこれまでと変わらず三浦。スムーズな競馬ができないケースが多いジョッキーだが、しっかりと誘導し、しっかりと押すことができれば圏内に食い込んでくる。

【スカイフォール】評価A- 騎手A+
キングカメハメハ×サンデーサイレンス。3代母と4代母はアメリカでGI勝ち。「ヌレエフの4×3」等のクロスあり。デビューは開催後半の札幌、攻めは少なめ。超スローの中、好位のインでじっくりと。直線は内を突き、窮屈なラチ沿いをしっかりと伸びて勝ち切った。レースのラスト2ハロンは11秒5-11秒4と速く、自身はラストを推定11秒3で駆けている。その後は放牧に出され、栗東に帰厩してから強い負荷をかけて乗り込んできた。1週前のCWコースでの併せ馬では、グッと離して大きく先着。63秒台-12秒台の好時計をマークした。今週は横山典弘が跨り、CWで大きめの調整。内に併せて同入し、時計は72秒台-12秒級だった。動きはしっかりしていた。もっと体は成長していいが、これだけやれているのだから夏とは中身が違っているだろう。遠征競馬、初の左回り、重賞でペースは流れる。そんな状況に対応できるかだが、可能性を秘めた馬で、穴馬として注意を払いたい。

【ダンテスヴュー】評価A+ 騎手S
キングカメハメハ×フレンチデピュティ。上にはボレアス(レパードS)、マウントシャスタ(宝塚記念5着)、カミタサハラ(弥生賞)、ヨーホーレイク(皐月賞5着)など、活躍馬がズラリ。祖母はクロカミ(京王杯オータムH、府中牝馬S)。「Northern Dancerの(5×5)×(5×5)」のクロスあり。新潟の新馬は馬場が稍重。ゲートで軽くアオり、内と接触した。序盤は中団だったが、徐々にポジションが下がる。直線で大外に動かし、これは福永祐一がやりすぎ。33秒1の上がりでしっかりと伸びたが、逃げた馬に残られて2着だった。2戦目は中京の2000m、ヤネを川田将雅に強化。スタートでやはり少し左にヨレたが、行き脚がついて4番手へ。前を意識しつつ進み、4コーナーで外に出して動いていく。直線は残り350mのあたりで先頭に立ち、そこから長くしっかりと脚を使って2馬身半差で押し切った。2分00秒9(良)なら時計は上々で、ラスト1ハロンは12秒5だった。負けにつながりやすい「露骨な勝ちにいく競馬」で、それで勝ったのだから強かった。その後は短期放牧に出され、栗東に戻ってからは熱心な調整ぶり。デゼル、ジュンライトボルトといった同厩の古馬オープンと併せ馬を積んできた。今週は荻野琢磨が跨り、CWコースでジュンライトボルトと終い重点の併せ馬。馬場の外を通り、内に併せる形に。最後は強く追われて、わずかに遅れた。時計は68秒級-12秒級だった。チップより芝の実戦で動くタイプで、仕上がりに関しては問題はなさそう。まだ若さが残る感じだが、血統面からかなりの能力を秘めている。長く脚を使えるから、府中の1800mという舞台は合うだろう。ヤネは引き続きガッツリ追ってくる川田。重賞制覇のチャンスがある。

【テラフォーミング】評価B 騎手A+
エピファネイア×ルーラーシップ。3代母はカナダでGIII勝ち。「サンデーサイレンスの4×4」のクロスあり。府中の2000mでデビュー、鮫島克駿に急きょの乗り替わり。少し出して2番手につけ、超スロー中で息を入れて楽な走りを見せる。直線で追われると少し頭が高くなって内にモタれもしたが、しっかりと抜け出し、最後まで脚を使って勝ち切った。ラスト2ハロンは11秒0-11秒7だった。中間は短期放牧に出され、美浦に戻ってからは意欲的に乗り込んできた。1週前には石川裕紀人が跨ってウッドコースに入れ、古馬オープンのプレシャスブルーと併せ馬。内に併せ、一杯に追われて同入している。時計は65秒9-11秒6だった。今週は横山琉人が跨り、ウッドで併せ馬。追走する形で直線で外から楽に並び、気合をつけられるとグッと伸びて抜き去った。時計は66秒7-11秒8だった。いい仕上がりにありそうだ。石川はテン乗りになるが、稽古をつけて感触はつかんでいるだろう。また、非常にレベルの高いジョッキーである。今回は初戦とは違う流れになり、その中で強敵相手に互角の脚を使えるかがどうかだ。素質は秘めていて、注意は必要になる。

【デリカテス】評価B 騎手A+
キズナ×ストリートクライ(マキアヴェリアン直仔)。3代母の仔にバゴ(凱旋門賞など、フランスでGIを5勝)、マクシオス(フランスでGIを2勝)。4代母はフランスでGIを2勝。「Haloの4×5」等のクロスあり。初戦は府中の2000m、良でも少し水を含んだ馬場、ロスのある外の15番枠。行き脚が良く、4番手につけてスムーズな競馬ができた。中盤に13秒3-13秒1というラップがあり、流れは楽だった。直線に向き、残り400mの前で早くも先頭に立つ。追われて体を大きく使った走りでしっかりと伸び、1馬身1/4差で押し切った。ラスト2ハロンは11秒2-11秒8だった。今回は中3週で府中に再遠征することになる。デビュー前はコースと坂路で乗っていたが、中間は時計になっているのが坂路だけ。1週前は坂井瑠星が跨り、終いに負荷をかけられて52秒6-13秒0をマークした。今週も坂井が跨り、大きめの調整で時計は54秒3-13秒2だった。攻めで動くタイプではなく、しっかりとやれていれば大丈夫だろう。あとは輸送で馬体を減らさないといい。相手は強くなるが、前で競馬ができそうだし、母系からバゴが出ている点は気になるところ。坂井は追いの強いジョッキーだし、食い下がるシーンがあっても。

【テンダンス】評価A+ 騎手A+
ジャスタウェイ×フレンチデピュティ。母はアメリカでGIII勝ち。兄にスズカコーズウェイ(京王杯スプリングC)、カデナ(小倉大賞典、大阪杯4着)。5代アウトクロス。デビューは中京の2000m。少し出していき、2番手で折り合ってスムーズな競馬ができた。直線で内に並んでいたグレートキャンベルがラチに接触して落馬するアクシデントがあったが、反応したりと影響を受けることはなかった。追われて伸びてはいたが、後ろにいたヴェールランスも脚を使ってくる。離すことはできずにジワジワと迫られ、交わされて2着に終わった。バテたという内容ではなく、レースが終わって騎乗した田辺裕信は「鳴きながら走っていた」とコメントしている。2戦目は阪神の芝1800m(外)。使って気持ちが乗ったか、馬群の中で行きたがるの抑えつつという追走ぶりになった。直線は狭いところを割って早めに抜け出し、そこからしっかりと脚を使って4馬身差で快勝した。馬場状態を考えると、1分46秒9(良)は水準以上。ラスト1ハロンは12秒2で、ゴールした時に余力が残っていた。今回は中3週での関東遠征。しかし、攻めは加減していない。1週前の坂路追いでは、和田竜二が跨って終いにしっかりと追われ、51秒7-36秒6-11秒8の好時計をマークした。今週は馬の気持ちに任せた内容で、それでも53秒4-12秒5が出ている。大きな走りで推進力が目立っていた。前走の道中、長距離輸送があることを考えると、やはりテンションが上がってこないかがポイントになる。血統面で魅力があるし、伸びていきそうな素材。折り合いさえつけば、勝ち負けに加わってきそうだ。

【トーセンヴァンノ】評価B 騎手A-
ヴァンキッシュラン(ディープインパクト直仔)×ファンタスティックライト。3代母はアメリカでGII勝ち。「Haloの4×5」等のクロスあり。小桧山悟厩舎(美浦)らしく、夏の北海道シリーズで5度も使った。札幌芝1200mの新馬戦はラブリユアイズ(次走でクローバー賞を勝ち、秋に京王杯2歳Sで3着)の2着。函館の2戦目も2着で、連闘で格上挑戦した函館2歳Sは直線で捌けずの6着だった。1800mに延ばしたコスモス賞は、2番手追走から直線入り口で先頭に立つという正攻法の競馬。直線で並ばれたが、渋太さを発揮して抜かせずに勝ち切った。札幌2歳Sは10頭立ての大外枠。スタートは出たが、抑えて後方に下げる。道中は外でなだめつつという追走になった。3コーナーを過ぎて上がっていこうとするが、反応は鈍め。直線は内にモタれていて、それでもジリジリと脚を使って3着に上がった。その後は放牧に出され、美浦に戻ってからはウッドコースでじっくりと乗られてきた。1週前には山田敬士が跨って終い重点の併せ馬。強めに追って、ラスト1ハロン11秒4で同入している。今週も山田が跨り、前を大きく追いかける形に。直線で内から並び、追われて遅れた。自身なりには伸びていて、時計は67秒2-12秒3だった。トモが薄く見えるし、稽古も動かないので地味な印象はぬぐえない。それでも実戦に行くと走ってくる。速い脚がない点でどうかだが、流れに乗っていければ渋太さは見せるだろう。そこから押しが利くか。

【ナバロン】評価C 騎手A-
ブラックタイド×サクラバクシンオー。母は芝1200mで3勝。祖母の孫にカルストンライトオ(スプリンターズS、アイビスサマーダッシュ)。「Northern Dancerの5×5」等のクロスあり。札幌の新馬は芝1000mのレコード決着。出は五分だったが、頭が高くてスピードに乗れず、わからぬまま終わった感じだった(7着)。1200mの2戦目は、好位のインを進み、直線はラチ沿いで内にモタれ気味。それでも脚は使って2着とハナ差の3着に駆けている。3戦目は距離を延ばして1500m。2番手の追走で直線で先頭に立ったが、追われて頭が高くなり、末をなくして4着に沈んだ。当日は風が強く、このことが影響した可能性もある。4戦目は中1週、稍重、ハナを奪ってリズムの良い逃げ。今度は直線でしっかりと脚を使い、危なげなく押し切った。ペースが緩くて競馬としては楽。ラスト2ハロンは11秒5-12秒4だった。その後は放牧に出され、栗東に戻ってからは坂路とCWコースでしっかりと乗り込んできた。1週前には長岡禎仁が跨ってCWコースで終い重点の併せ馬。新馬に手応えで劣ったが、ラスト1ハロン11秒台の中ほどだった。今週は岡田祥嗣が跨って坂路に入れ、1週前と同じ新馬と併せ馬。強く追うところはなく、少し遅れて時計は55秒0-12秒5だった。仕上がりは、まずまずといったところか。無理に出さなくても前で競馬はできるはず。ただ、相手は強く、頭が高くなっては追い比べで厳しくなりそうだ。

【レッドベルアーム】評価A+ 騎手A-
ハーツクライ×アンブライドルズソング。兄にレッドベルジュール(デイリー杯2歳S)、レッドベルオーブ(デイリー杯2歳S、朝日杯フューチュリティS3着)。3代母がフォーンチャッター(BCジュヴェナイルフィリーズ)。「Northern Dancerの5×5」のクロスあり。デビューは6月の阪神。血統馬で馬っぷりは良いが、大きめ中心の乗り込みで、少し余裕があった。出脚は五分で、そう差のない好位のインから。息を入れて追走ぶりはスムーズだった。直線に向くと、2頭の外に出してから追い出す。頭が高くなって勢いがつかない感じだったが、渋太く脚は使ってきて、最後で交わして勝利を手にした。。勝ち時計の1分47秒9(良)は、上々といった程度の数字か。レースのラスト1ハロンは12秒2で、自身はここを推定11秒9で駆けている。今回は5ヵ月ぶりの実戦。栗東に戻ってから、じっくりと乗られて負荷を強めてきた。2週前には岩田望来が跨ってCWコースに入れ、中を通って65秒級-12秒台で追われている。1週前はやはり望来が跨ってCWでやられ、ラスト1ハロンが11秒台の中ほどだった。今週は望来の手綱でCWの併せ馬。少し追いかけ、直線で内に併せる。軽くうながした程度でしっかりと前に出て、余裕のある走りで先着した。時計は67秒級-51秒台-11秒台だった。新馬の時よりずいぶんと強く攻められていて、体がしっかりしたことの証明になるだろう。今度は追われて頭が上がったり、モタついたりすることもないはず。関東圏への輸送があり、左回りは初めて。克服しないといけない点はあるが、重賞で戦える素質と脚を持っている。主力視を。

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キャリアの浅い2歳馬同士の戦い。良血馬が多く、将来が楽しみな素材がチラホラといるが、肉体面でも気性面でも課題を残しているのは確かである。人気馬に重い印を打って置きにいくのもおもしろくないし、気になる3騎の伏兵馬を狙うことにした。

◎は中竹和也厩舎(栗東)のテンダンス。カデナの弟で、阪神での初勝利は馬群をこじ開けて抜けて強い勝ちっぷりだった。時計は水準以上だし、ゴールした時に余力が残っていた点は見逃せない。

ポイントは折り合い。前走は2戦目ということで道中で少し行きたがるところがあり、そこから中3週で関東圏への遠征になる。あと、今週からCコースに替わるといえ、内の2番枠というのはいい材料ではない。

和田竜二はレース展開を考え、巧みに誘導してくるジョッキー。前走で同馬を勝利に導いていて、1週前の稽古で跨って状態も確認しているだろう。輸送でテンションが上がらず、実戦でうまく立ち回れば、重賞でも好勝負に持ち込んでくる。

○は橋口慎介厩舎(栗東)のアルナシーム。夏の函館では418キロという馬体でのデビューになった。詳しいレースぶりは【全頭診断・騎手評価】で。大味でもちょっと不気味なものを感じさせる内容で、相当な素質、瞬発力を備えている。

栗東のCWコースと坂路で鍛え込み、馬体は大きく増えていることの。重賞でもやれそうなムードがある。ヤネは甘さのある武豊だが、新馬の感じなら動かしてきそうだ。

▲は昆貢厩舎(栗東)のスカイフォール。札幌の新馬はスローで楽な競馬だったが、ラスト2ハロン11秒5-11秒4のラップをラチ沿いの窮屈なところから伸びて勝ち切った点は評価したい。

アルナシームと同様に栗東のCWコースと坂路でハードに乗り込んでいて、夏よりもパワーアップしているのは間違いない。全体の時計が速くなってどうかだが、人気面を考えると狙う手もあるだろう。

△はダンテスヴューで、以下、レッドベルアーム、グランシエロ、イクノイックスなど、警戒が必要な勢力が多くいる。

過去10年の勝ち馬から、ディープブリランテ、イスラボニータ、サトノクラウン、ワグネリアン、コントレイル、ダノンザキッドと、GI馬が6頭も出ている。3頭はダービー馬、1頭は三冠馬…。完全に出世レースとしての地位を確立した。今年も大いに注目される。

◎2番テンダンス
○10番アルナシーム
▲9番スカイフォール
△12番ダンテスヴュー
※5番レッドベルアーム
×8番グランシエロ
×1番イクノイックス
×3番アサヒ
×11番テラフォーミング

【単勝】2番(30%)・10番(30%)
【複勝】9番(40%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
2→全通り
10→全通り
9→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
2.10→全通り(10点)
2.9→全通り(10点)
9.10→全通り(10点)
2.12→全通り(10点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
2.10→全通り(60点)

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阪神11R
アンドロメダステークス(L) 11月20日(土) 全馬が信用できず

阪神の芝2000m(内)で争われるリステッド競走。

正面直線からのスタート、内回りコースでコーナーは4つ。3コーナーの残り800mから緩めの下り坂が続き、直線に入って残り200m~100mが急な上り坂になっている。直線距離は356.5m(Aコース使用時)。もちろん競馬によるが、残り600mぐらいからペースが上がり、ラスト1ハロンがかかるというラップ構成になりやすい。

芝は連続開催の7週目で、Aコース使用7週目になっている。京都が改装工事に入り、使用頻度が高くなっている阪神。内が少し荒れ、全体にタフな馬場になってきている。

先週の内回りの中距離戦を見ると、まず土曜の3勝クラスの芝2000m(内)戦が2分01秒1(良)で決着。1000m通過は61秒8と速くなかったが、そこからの4ハロンが46秒7と速くなる。直線は大外を攻めたスカーフェイスが追い込み切り、2着は中を伸びたダノンレガーロ、3着は外を伸びたパラダイスリーフだった。ラスト1ハロンは12秒6もかかっていた。

日曜のエリザベス女王杯(GI、芝2200m(内))は、先行勢が飛ばし、予想された通りのタテに長い展開に。1000m通過は59秒0で、その後は12秒台前半のラップが続いた。4コーナーに来て後方に待機していたアカイイトが大外を上がっていく。直線に向いてしっかりと抜け出し、2馬身差で快勝した。2着は大外を伸びたステラリアで、3着は内を伸びたクラヴェルだった。勝ち時計は2分12秒1(良)。上がりは【12秒2-11秒8-12秒5】の36秒5だった。

内を攻めた勢力が上位に来るケースもあったが、中~外めの方が伸びはいい。ただ、外も荒れてきている。

今週の馬場に関して、JRAから「コース全周に亘り、内側に傷みがあります。特に内回り3コーナーから4コーナーと正面直線の傷みが進んできています」と発表があった。パワーとスタミナの有無が重要な要素になってくるし、行くにしても控えるにしても、しっかりと息を入れないと踏ん張って伸びるのは難しくなる。

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以下、全頭診断と騎手評価(50音順)。全頭診断は相対評価、騎手評価は絶対評価で、騎手評価は騎乗馬との相性を考慮する場合がある。

【アドマイヤポラリス】評価B 騎手A+
5歳馬、栗東。今年の2月に阪神の芝2400m(外)で2勝クラスを4馬身差のV。続く中山芝2500mの3勝クラスは、4コーナーで外から被されて一緒に上がっていく厳しい展開に。それでも直線で粘り強く伸びて勝ち切った。目黒記念は上がりの速い競馬で切れ負けして13着。久々だった新潟記念は、外で流れに乗せていく競馬をして、直線で伸びは出せず。挟まれもして15着に終わった。中間は放牧に出され、除外もあって2ヵ月半ぶり。栗東で攻め量は豊富で、10月27日にCWコースで中を通って65秒級が出ていて、今週は芝コースに入れて馬なりで65秒級-12秒級をマークした。仕上がりは良さそうだ。阪神は(2.0.2.1)と得意。2000mは忙しい印象があるが、戦績は(2.3.3.1)で、昨年の6月には函館の芝2000mでワールドウインズ(のちにオープン特別勝ち)を破って1勝クラスを勝っている。その時に跨っていたのが、今回に騎乗する岩田康誠だった。康誠は同馬とコンビを組んで(2.2.3.1)である。ハンデは55キロで問題なし。今の時計のかかる馬場は合うし、タメる競馬をして混戦になると激走があっても。

【アトミックフォース】評価B 騎手B
5歳馬、美浦。4歳の春に新潟大賞典(ハンデ54キロ)で逃げて2着。今年の春のエプソムカップでは、大外18番枠から2番手につけてなだめつつ進み、直線で早めに先頭に立つ形に。差し馬が上位を占める競馬になったが、その中を0秒4差の5着に踏ん張っている。新潟の関屋記念は、内でタメて直線で決め手を出せずに10着。府中のオクトーバーSは、17番枠から出て外々の追走で息が入らず、見せ場なく16着に終わった。中間は美浦のウッドコースと坂路で熱心な調整ぶり。今週は時計になったのが4ハロンからで、楽な手応えで52秒6-12秒0をマークしている。先週の福島記念を賞金不足で出られずに延ばした形だが、前走を使っての上積みがありそうだ。頭が高いフォームで詰めが利かないのが難点だが、闘争心があって、少し掛かる感じで行ってもロスなく走ってくれば粘りを発揮する。ハンデは55キロと手頃。阪神を走るのは初めてだが、右回りでも走れるし、内回りの2000mで自分の競馬ができれば見せ場はつくってきそうだ。そこから踏ん張れるかが鍵になる。

【アールスター】評価B 騎手B
6歳馬、栗東。5歳の夏に小倉記念で重賞勝ち。ハンデ53キロでインで脚をタメ、直線はラチ沿いを伸びて抜け出した。決め打ち的な騎乗がハマッた。6歳になった今年は、年初に中山記念を6着、2月に小倉大賞典を4着。どちらもハンデは56キロだった。前走のオールカマーは感冒による出走取消明け。外枠から押してポジションを取りにいき、外を回る競馬になる。3コーナーを過ぎて手応えがなくなり、しんがりの16着に沈んだ。中間は栗東で熱心に乗り込んできた。1週前には長岡禎仁が跨り、CWコースでベレヌス(オープン)と併せ馬。大きく先行する形で、最後は強めに追ってわずかに遅れた。時計は66秒級-12秒級だった。今週も長岡が騎乗し、坂路で54秒7-12秒4をマークしている。仕上がりに問題はなさそうだ。ハンデは56キロ。ずっと重賞を使ってきたので、リステッド競走でこの数字なのはいい。坂のある阪神でも走れるし、今回は初ブリンカー着。本来の末を活かす競馬をすれば、変わり身があっても。

【ウインアグライア】評価B 騎手A-
3歳の牝馬、美浦。岡田一族。2歳時は6月に府中の芝1600mで新馬勝ち(単勝万馬券)。続いて8月に札幌でオープン特別のコスモス賞を勝って連勝を決めた。秋は府中のアルテミスSで6着と上々の走りを見せ、12月の阪神ジュベナイルFは13着に終わっている。3歳の緒戦は中京芝2000mの若駒S。重馬場の中で好位のインを進み、直線で早めに抜け出して粘り込んだ。春のフローラSは、見せ場をつくりながら決め手を欠く感じの5着。オークスは伸びずに15着だった。今回は6ヵ月ぶりの実戦。馬体が戻らず、復帰が遅れたとのことだ。美浦での乗り込みは順調で、2週前の段階でウッドコースで66秒9-11秒8が出ていて、1週前は楽に66秒1-12秒6をマークした。先週の福島記念は除外になり、今週は大きめの調整。中ほどを通って69秒0-12秒6という時計だった。動ける仕上がりにあるとみていい。パワーがあり、今の阪神の馬場は合うはず。内回りの2000mも悪くないだろう。ハンデが51キロというのは大きい。息が保つかは問題になるが、差のない競馬になっても。

【グレンガリー】評価B 騎手B
6歳のセン馬、美浦。重賞の経験は3歳時のラジオNIKKEI賞の一度だけで、結果は9着だった。タメる競馬で直線は内を突き、残り200mを過ぎて前が詰まって追えなくなるシーンがあった。このレースのあとに骨折による長いブランクが入り、休養中に去勢手術を施されている。その後も休みがちで、6歳でもキャリアは少ない。今年の夏に6ヵ月ぶりという状況で新潟の芝2200m(内)の3勝クラスを勝った。少し押してハナを奪い、気持ち良さそうにスイスイと走って1000mのラップが59秒2。その後もあまりペースを緩めず、直線に向いて2000mを1分59秒1で通過。さすがに苦しくなってラスト1ハロンが12秒8かかったが、リードが利いて粘り込んだ。開催の進んだ馬場で、2分11秒9(良)というのは評価できる時計である。その後は放牧に出され、3ヵ月ぶりの実戦。美浦に戻ってからは、ポリトラックで4ハロン中心の稽古を積まれてきた。ラスト1ハロンを11秒台の前半で上がったことがあり、今週は大外を回って終いに追われ、53秒台-11秒台をマークした。攻め量は多くないが、前走で動いたように鉄砲は利く。兄のミトラもセン馬で息の長い活躍をし、7歳の時に金鯱賞を勝った。この馬もまだ成長する可能性を秘めている。ハンデは54キロ。阪神は初めてだが、府中で2勝していて坂があっても大丈夫だし、内回りの2200mというのも合っている。ただ、馬場は内が荒れていて、先行馬にやさしくない状況。それでも揉まれずにリズム良く走れると、粘りを見せてくるかも。

【コスモカレンドゥラ】評価A- 騎手B
5歳馬、美浦。岡田一族。2歳時にはアイビーSでクロノジェネシスの2着に駆け、GIのホープフルS(勝ち馬サートゥルナーリア)で逃げて4着。4歳の秋に3勝クラスを勝った時には、ドナアトラエンテ(今年の春に福島牝馬Sでハナ差の2着)を負かしている。5歳になった今年の2月には、小倉の関門橋Sで3着。勝ったのはワールドウインズで、2着が先週の福島記念を逃げ切ったパンサラッサだった。続くGIIの中山記念はスタートひと息で後方から。速い時計で決着する中、直線は外を攻めて6着まで伸びた。その後は休養に入り、オクトーバーSは7ヵ月半ぶりの実戦。道中は馬群に入って力んだ走りになる。直線に向くと柴田大知が進路を見つけられずに引っ張りながら大外まで出し、ヒドい競馬になってしまった。それでも少し脚を使っていて、1秒差の11着というのは驚くぐらいの頑張りである。中間は坂路でしか時計になるところを乗っていないが、陣営は「使った上積みは十分」と。1週前は52秒9-12秒1で、今週は流す感じで53秒4-13秒1が出ている。ガス抜きができていて、実戦でうまく息が入るといい。ハンデは54キロと有利。能力的には上位とも言え、噛み合うと一発がありそうだ。岡田一族、ノヴェリスト産駒で、荒れた芝は合う。藤井勘一郎はレベルに問題があるジョッキー。

【シフルマン】評価B 騎手A-
5歳馬、栗東。3歳の春には若駒Sで3着、勝ったのはヴェロックスで、2着がワールドプレミア(のちに菊花賞、天皇賞(春)を制覇)だった。3勝クラスを勝ち上がるのに12戦を要したが、強いメンバーと戦ってきたし、気性が強くて息の入らない競馬になることが多かった。今年の春の3走は、いずれも力んで走って伸びをなくしたものである。秋緒戦は舞台が中京の芝2000m。吉田隼人が騎乗して2番手で抑えながら何とかなだめる。直線で早めに抜け出し、最後で少し苦しくなりながらも粘り切った。中間は放牧に出され、栗東に戻ってからは入念な乗り込み。1週前はCWコースで長めから67秒台を乗り、今週はCWで67秒-12秒台をマークしている。デキに関して問題はない。祖母が秋華賞馬を勝ち、ジャパンカップでシングスピールとハナ差の2着に駆けたファビラスラフイン。血統馬らしく、いい体つきをしている。頭が高い走りではあり、あと、先に書いたように折り合いが課題。その意味でオープンの流れなら競馬はしやすいかもしれない。ハンデは54キロ。鮫島克駿はテン乗りになり、何とか抑え込んでもらいたいところだ。簡単ではないだろうが、息を入れてスムーズに運ぶと浮上が可能になる。マイルで差す競馬をしてみるとおもしろうそうだが。

【ダノンマジェスティ】評価A+ 騎手S
6歳馬、栗東。3歳の7月に中京で1000万下を勝ったあと、脚部不安で長い休養に入る。復帰は5歳の秋の岸和田S(3勝クラス)、実に2年4ヵ月ぶりだった。レースではハナに行ってハミを取って速いペースで逃げることになる。それでも直線で一旦は後ろを振り切り、最後は実力馬ポタジェ(今年の秋に毎日王冠で3着、天皇賞(秋)で6着)にクビだけ差された(2着)。6歳になって緒戦の寿Sは、発馬でフットワークを乱して最後方の追走になり、直線で大外からの追い込んでのアタマ差の2着。続く但馬Sは舞台が今回と一緒、外から2番手に行って力んでいたが、渋太く伸びて抜け出し、後続の追撃を抑えた。新潟大賞典(ハンデ55キロ)はボコッと出て後方から。流れた分でいつもより折り合いはついていた。直線で外に動かし、ジリジリと伸びて0秒4差の6着と上々の走りを見せた。その後は放牧に出して完全休養。今回は6ヵ月半ぶりの実戦になる。栗東に戻ってからは、音無秀孝流で坂路でしっかりと乗り込んできた。2週前には51秒1-12秒8をマーク。今週は松山弘平が手綱を取り、追走する形からしっかりと先着して時計は52秒8-12秒8だった。坂路では終いを要すこと多く、これだけ動けていれば中身はできているだろう。ハンデは手頃な55キロ。ゲートが不安定で、どんな競馬になるかはわからないところがある。気性が強すぎるので、テン乗りの松山弘平がうまく操れるかどうかだ。全弟にシャフリヤール(ダービー)、全兄にアルアイン(皐月賞、大阪杯)がいる超良血馬。勝ち切るだけの能力を持っている。

【ファルコニア】評価A+ 騎手A-
4歳馬、栗東。3歳の春にスプリングSで4着、京都新聞杯で3着に駆けている。4歳になって、春に2勝クラスと3勝クラスを連勝した。続くエプソムカップはアオッて出て後手に回り、川田将雅が内に入れていく。3~4コーナーでコース利があって追い上げたが、内は馬場が荒れた状態。直線はギリギリの悪くないところを走らせたが、早めに脚を使う形になった。レースは流れていて、外差しが決まる競馬に。さすがに脚が上がったが、それでも3着に残った。夏の小倉記念はハンデが56キロ。好位につけてハミを取っていて、4コーナーで外から先頭に並ぶ格好になる。これも厳しい競馬で、伸びずに6着に終わった。そこからひと息入れ、阪神の芝1800m(外)でカシオペアSをV。道中は好位の後ろのインにつけ、なだめつつの追走になる。直線は馬場が悪くなっているラチ沿いは避けて、内めを伸ばした。残り200mで先頭に立ち、渋太く脚を使って押し切っている。今回は中2週になり、速い時計は今週の坂路の1本。終いにしっかりと追われ、52秒7--37秒7-12秒2をマークした。前走は攻め量が多くない感じがあったので、上積みを見込んでいいか。ハンデは56キロで問題なく、ただ、2000mだと折り合えるかが鍵になる。阪神は(3.1.0.0)、岩田望来は前走で勝って2度目の騎乗。うまく脚がタメていければ上位争いが可能になる。なお、全兄にトーセンカンビーナ(昨年に阪神大賞典で2着、天皇賞(春)で5着)がいて、スタミナは潜在させている。

【プレシャスブルー】評価A+ 騎手A-
7歳馬、美浦。6歳の1月に中山で3勝クラスをクリアしたが、トーセンスーリヤ(のちに新潟記念と函館記念をV)を差し切ってのもの。その年の春の新潟記念(ハンデ54キロ)では、14番人気ながら外からグッと伸びて3着に上がっている。7歳になって夏口に七夕賞(ハンデ54キロ)で5着。直線で大外から脚を使ったが、最後は鈍る感じになっていた。続く新潟記念(ハンデ54キロ)は直線で少し進路を探すところがあり、伸びは見せて0秒4差の6着。秋のオクトーバーSは16番枠から出て、早めに内に動かしていく。4コーナーで大外に出し、直線は長く脚を使ってグングンと前との差を詰めた。パンサラッサに襲いかかり、アタマだけ届かずの2着だった(3着とは2馬身半差)。勝ったパンサラッサは、先週の福島記念を逃げて4馬身差で圧勝している。中間は短期放牧を入れ、ウッドコースでしっかりと乗り込んできた。1週前に横山琉人が跨って併せ馬、外を回る形。終いにビシッと追われて同入し、時計は66秒2-11秒6だった。今週の併せ馬は大きく追走する形、通ったのは内め。内に併せて追われて同入し、時計は67秒9-12秒0だった。好調をキープしているとみていい。体は小ぶり。ズブさがあってスイッチが入らないことがあり、いつも人気がない。それでも前走のように型にハマると、しっかりと伸びてくる。ハンデは55キロで問題なし。阪神の芝2000m(内)は条件級で3戦していて、結果は4着、8着、5着だった。適性があるとは言い難いが、力の要る馬場は合うし、望みの上がりがかかる展開になってくれそうだ。末脚には注意すべき。

【ベレヌス】評価B 騎手A+
4歳馬、栗東。3歳1勝クラス勝ちが福島の2000m、2勝クラス勝ちが中京の2000mで、どちらも逃げ切り。行きたがる気性で淡白なところがあり、3勝クラスではムラな成績になっていた。今年の夏の阿武隈Sは、2番手追走から直線で前に迫ったが、そこから抜こうとしない感じになって3着に終わっている。次走は小倉の博多S、ハナに行かせて軽く抑えつつでリズムの良い走りになった。直線は悪くなっている内を避けたコース取りで、最後まで脚を使って2馬身差で押し切った。GII挑戦となった京都大賞典は、逃げは打てたものの4コーナーで外から来られ、直線で失速して大差のしんがり14着に終わっている。中間は栗東で熱心な調整ぶり。1週前にはCWコース、西村淳也でアールスター(オープン)と併せ、65秒台-12秒級の時計で追走先着を果たしている。今週は坂路に入れて楽な感じで53秒6-12秒3をマークした。いい仕上がりにありそうだ。力強い馬体と走りで、潜在能力は相当に高い。ただ、やはり気性の脆さは問題になる。ハンデは54キロ。先行タイプがそろったメンバーで、ハナに行くにしろ、控えるにしろ、バラけたところを走らせたい。可能性は低めではあるが、息が入って力を出し切れると、食い下がるシーンがある。

【ボッケリーニ】評価A- 騎手A+
5歳馬、栗東。全兄にラブリーデイ(宝塚記念、天皇賞(秋))。4歳の春にオープン入りを決め、夏に小倉の小倉日経オープンをサラキアの2着、秋に京都のカシオペアSをランブリングアレーの2着に駆けた。同年の12月に中京芝2000mの中日新聞杯(ハンデ55キロ)で重賞制覇。中位のインで脚をタメ、直線に向いて外に動かす。追われて渋太く脚を伸ばし、間を割って伸びて接戦をクビ差で制した。5歳になった今年2月の小倉大賞典はハンデが57キロ。タテ長の競馬の中で中団を追走し、後半の4コーナーでは大外をしごく形に。直線でグッと伸びてきたが、内のテリートリアルも脚を使い、ハナだけ競り負けて2着に終わった。春の新潟大賞典は57キロでトップハンデ。中位の前の内めを進み、直線で外へ。早めに先頭に並び、残り200mからは5頭横並びの叩き合いに。その真ん中にいた。頑張って抵抗していたが、最後は脚色が鈍って5着に落ちた。レースのラスト1ハロンが13秒3かかっていて、厳しい馬場、厳しい展開だった。夏口の中京記念は舞台が小倉の1800mで、57キロはトップハンデ。好位の後ろの外の追走になり、少し力みが見られた。3コーナーを過ぎて浜中俊が激しく手を動かすが、モタつく感じで上がっていけない。直線は寄られるところもあって、ジリジリと伸びて6着には来た。その後は放牧に出され、栗東に戻ってからは、日曜に坂路、追い日にCWコースというパターンで乗り込んできた。CWの併せ馬で遅れが続いたが、時計は出ている。今週は単走で終いにビシッと追われ、時計は67秒台-12秒台だった。陣営は「体が絞れて動きが良くなってきた」と話している。トップハンデの57キロというのは、やはり楽ではない。阪神では勝っておらず、内回りの2000mを走るのは初めて。勝負どころでモタつく面を出さないといいが…。ハンデを考えるとどうかだが、自身は荒れた馬場を苦にしない。有力候補ではあるが、不安な点があるのは確かで、軽量馬が怖いのも確か。

【マイネルサーパス】評価B 騎手A+
5歳馬、美浦。岡田一族。デビュー時に福島の芝1800mで2歳レコードを更新。3歳になって、夏口に福島のラジオNIKKEI賞を不良馬場の中で2着に好走した。その年の秋に京都の芝2000m(内)で行われた当レースを53キロのハンデでV。外から手応え以上に渋太く伸びて差し切るという内容だった。4歳の春には福島の2000mでリステッド競走を56キロのハンデで勝っている。その後は8戦して最高が5着。5歳になってからの4戦は、すべて2ケタ着順になっている。中間は美浦で意欲的な調整ぶり。2週前にはホウオウトゥルース(オープン)を追走して内に併せ、楽な手応えで同入している。時計は65秒9-12秒2だった。1週前はニシノデイジー(オープン)と併せ、終いにビシッと伸ばしてラスト1ハロンが11秒5。今週は2歳馬と併せて終いに追われて同入し、時計は68秒6-11秒6だった。デキ自体に問題はなさそうだ。もともと行きたがってみたり、気を抜いてみたりで走りはムラ。5走前からブリンカーを着けていて、前3走は前半でハミを噛むところがあった。ハンデは1キロ減って55キロ、別定で58キロだった前走からは3キロ減になる。ヤネは乗れる若手の団野大成。タメを利かせるような騎乗をすると、伸びてくる可能性はある。

【マイネルフラップ】評価B 騎手A+
5歳馬、栗東。岡田一族。3歳の初めにシンザン記念で大外から追い込んでクビ差の2着に好走している。3歳のNHKマイルカップは11着だったが、0秒5差と大きくは負けていない。3歳の夏から5歳になった今年の2月まで、11戦して最高が5着と低迷していた。3月には大阪城S(ハンデ54キロ)で15番人気ながら3着に食い込む。少し出して好位の内めにつけ、直線も内を渋太く伸びて1馬身+クビ差に頑張った。続く六甲Sは伸びを欠いて9着に敗れている。夏の巴賞はフレグモーネで出走取消。その後は放牧に出され、栗東に戻ってからはしっかりと乗り込んできた。1週前にはCWコースで大外を通って65秒級-12秒台で追われ、今週は坂路で終いに気合をつけられて53秒2-12秒5をマークしている。陣営のトーンは低めだが、仕上がりは悪くなさそうだ。ハンデは54キロ。2000mは初めてになるが、気を抜いて走るところがあり、こなせておかしくない。激戦になりそうなメンバーで、道中で脚を使わず、もつれる展開になるとあるいは。

【メイショウオーパス】評価C 騎手A-
6歳馬、栗東。デビュー時に中京のダ1400mで2歳レコードを更新。4歳時はすべて芝で、サウンドキアラ(日曜のヴィクトリアマイルに出走)を負かしたことがあれば、テリートリアル(のちに小倉大賞典をV)とハナ差の2着に駆けたこともある。芝1600mの持ち時計は1分31秒6。6歳になって、今年の春に中京ダ1400mでリステッド競走の栗東SをV。出脚は平凡だったが、行かせてコーナーでインに入る。直線は内めの馬群を割ってしっかりと抜け出した。その後の3走はすべて2ケタ着順で、気の悪さを出している感じだった。中間は順調な乗り込み。1週前にCWコースで66秒台-12秒級で追われ、今週はCWで終いにビシッとやられて68秒台-12秒級をマークした。陣営は「ずっと体調はいい」と話している。芝を走るのは久しぶりになるが、上述したように適性に問題はない。ダートでのものといえリステッド競走を勝っているので、ハンデは55キロと恵まれた数字にはならなかった。2000mを使うのは初めてで、やはり長い印象がある。タメが利き、気持ちが向いたとしても上位まではどうか。

【ラーゴム】評価B 騎手A-
3歳馬、栗東。デビュー時に京都2歳Sで0秒1差の2着に駆けている。3歳になって、2月にきさらぎ賞(中京芝2000m)で重賞勝ち。力んで前に行く競馬になったが、早めに抜けて粘り込んだ。皐月賞(13着)とダービー(12着)は、どちらも力んで走って伸びる余力を残せなかった。9月の新潟記念はハンデが53キロ。スタートでアオり、道中はなだめつつの追走に。直線は内を伸ばしたが、外差しが決まる競馬になって12着に終わった。続いて中1週で中京のケフェウスS。やはりアオッて出て、道中は抱えつつの手応え。4コーナーで大外を追い上げ、直線は脚を使えなかった。その後は放牧に出され、栗東に戻ってからはCWコースを中心に熱心に乗り込んできた。10月31日の段階で、内を通ったものといえ64秒台が出ている。今週は池添謙一が跨り、大外を通って楽な感じで5ハロン67秒台、4ハロンが51秒台で、ラスト1ハロンは11秒台。気性的にも仕上がりは早いだろう。ハンデは前走から1キロ増えて54キロ。気性の若さは問題で、道中で冷静に走れるかがポイントになる。レースは流れるので、その分で折り合えるといい。潜在能力は高いし、成長余地も残っている。型にハマれば食い込みも。

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はっきり、やっかいなレースである。阪神の芝は使用頻度が高くなっていて、荒れている状態。特に内回りの競馬は怖く、先週のエリザベス女王杯(芝2200m(内))は3連単が339万馬券という大波乱になった。しかも、今週も仮柵は設置せず、Aコース使用7週目である。

メンバーを見ると、折り合いをつけるのが大変な気性難が複数頭いる。先行タイプが散在し、レースは流れてタテに長くなりそうだ。上がりがかかって、タフな凌ぎ合いになる可能性が高い。さらにハンデ戦で上下差が6キロある。安心して馬券をあずけられる存在はいない。

◎は相沢郁厩舎(美浦)のプレシャスブルー。出脚が平凡で、陣営も行かせる気がなくなっている感じで最後方が定位置なった。府中のオクトーバーSもそんな競馬で、しかし、直線に向いてエンジンがかかると一頭だけ違う脚で大外から猛然と追い込んできた。

逃げていたパンサラッサを交わすかという勢いで、アタマだけ届かずの2着。パンサラッサは次走で福島記念を4馬身差で圧勝している。

今は直線の長いコースの方がいいだろうが、3走前には福島の七夕賞で5着しているし、今の阪神の馬場は合っている。勝浦正樹は同馬をつかんでいて、変に気を出さずにタメて末脚がハマるのを待つような騎乗をしてもらいたいところ。ハンデは55キロで問題ないし、再度の好走があっていい。

○は音無秀孝厩舎(栗東)のダノンマジェスティ(55キロ)。【全頭診断・騎手評価】にあるように超のつく良血馬で、順調に使えないのが悩みである。今回は坂路で本数を乗ってきていて、自己ベストとなる51秒1も出た。

脚元の問題もあるが、同じく大変なのが気性。ゲート内でうるさくて出遅れることがあるし、実戦では強い闘争心を見せて力んで走ってしまうことが多い。

大外の16番枠、変に出て先行するより、遅れるぐらいで控える形になった方がいいか。どんな競馬になるかは出てみないとわからないが、技術の高い松山弘平(テン乗り)がうまくこの馬の能力を引き出してくれるといい。噛み合えば勝ち負けになる。

▲はカシオペアSを勝ち、2000mの克服が課題になるファルコニア(56キロ)。△コスモカレンドゥラ(54キロ)と※アドマイヤポラリス(55キロ)は、勝負を捨てる感じで抑えて乗ってくると、ハマッて穴を開けるかもしれない。

以下、アールスター、ボッケリーニ、ラーゴムなど、軽視できない勢力が多くいる。

馬場的にもメンバー的にも難しいところが多すぎる感じ。結果的に堅く収まる可能性はあるが、馬券を買いづらいレースではある。

◎10番プレシャスブルー
○16番ダノンマジェスティ
▲15番ファルコニア
△5番コスモカレンドゥラ
※3番アドマイヤポラリス
×2番アールスター
×12番ボッケリーニ
×8番ラーゴム
×7番マイネルサーパス

【単勝】10番(10%)・16番(30%)
【複勝】10番(60%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
10→全通り
16→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
10.16→全通り(14点)
10.15→全通り(14点)
5.10→全通り(14点)
3.10→全通り(14点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
10.16→全通り(84点)

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【土曜後半レース】

阪神12R
ワイド 1万4,480円
ワイド 1万2,330円
複 勝   1,970円(20%)
ピナクルズ3着(14人気)

みちのくS
ワイド  690円
ワイド 1,180円
複 勝  230円(50%)
◎チェアリングソング3着(6人気)

西郷特別
ワイド 1,470円
ワイド 1,230円
◎ゴールドフィンガー3着(1人気)

東京12R
3歳以上1勝クラス 11月20日(土) 混戦で伏兵馬狙い

フルゲート18頭の混戦。午前の段階のオッズを見ると、馬連の1番人気が1,000円台、3連単が7,900円台となっている。気になる伏兵馬を狙うことにした。

◎ルージュアドラブルはこれまでの4戦が390キロ~392キロ。小ぶりな3歳の牝馬だが、春に3歳1勝クラスで3着していて、能力は持っている。

じっくりと休ませて成長をうながし、1週前には美浦のウッドコースで66秒4-11秒4をマーク。動きが良くなり、馬体は400キロぐらいまで増えているとのことだ。

ヤネが三浦皇成で心配はあるが、3着した時に跨っていたし、うまく末脚を引き出す騎乗ができると一発がある。

○トライフォーリアルは春に今回と同じ舞台で2着、3着と続けて好走している。ブリンカーを着けた効果が大きかった。

9月に新潟を使ったあとで休ませ、美浦のポリトラックで入念に乗られて、ラスト1ハロンを11秒台の前半で上がっている。仕上がりは良さそうだ。

津村明秀はテン乗りになるが、ブリンカーを着けるとモタれる面を出さないから、しっかりと御してくるだろう。人気はなく、激走があっても。

▲は人気の一角のアルマドラード。大型馬で体質が弱くて苦労しているが、それでも久々だった前走で2着に食い込んだ。ダービー馬レイデオロの全弟。中間は格上馬と併せて好調教を披露していて、ようやく固まってきた感じだ。1勝クラスでは器が上で。

◎9番ルージュアドラブル
○11番トライフォーリアル
▲6番アルマドラード

【単勝】9番(10%)・11番(10%)
【複勝】9番(40%)・11番(40%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
9→全通り
11→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
9.11→全通り(16点)
6.9→全通り(16点)
6.11→全通り(16点)

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阪神12R
3歳以上2勝クラス 11月20日(土) 超人気薄の差し馬狙い

阪神のダートはパサパサで走りづらい状態になっていて、先週は上りがかかる“泥仕合”になるケースが多く見られた。

午前の段階のオッズを見ると、馬連の1番人気が1,000円台で、3連単が6,600円台。思い切った狙いになるが、超人気薄の差し馬から入ってみたい。

◎ダンシングサンダーは今年の2月に中京ダ1400mで追い込んで1勝クラスを勝ち、昇級してからは結果が出ていない。それでも夏の新潟戦など、8着といえ大外を攻める形で脚を使っていた。

今回はブリンカー着用2戦目。美浦の攻めでは、1週前にウッドコースで64秒7、今週は北Cコースで64秒級と好時計を連発している。デキが上がっているのは間違いない。

ヤネは雑なコース取りをすることが多い古川吉洋。なるべくロスを軽減させる乗り方をしてもらいたいところだ。レースが壊れるのを待つ立場だが、ハマる可能性はある。

○ピナクルズは気難しいところがあってムラだが、時に終いに伸びてくる。現級で3着が2度あって、中山の前走は離された6着でも2着との差は0秒4だった。

攻めで動いていて、仕上がりは悪くなさそう。テン乗りになる国分優作は追いの強いジョッキーで、◎と同じく展開が向いてくれるのを待つ。

▲ヴァガボンドは人気の一角で、非凡なスピードを持った3歳馬。中1週使いでトモに疲れがないかが鍵になるが、押し切るシーンがあっていい。

◎5番ダンシングサンダー
○8番ピナクルズ
▲13番ヴァガボンド

【単勝】5番(10%)・13番(40%)
【複勝】5番(30%)・8番(20%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
5→全通り
8→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
5.8→全通り(14点)
5.13→全通り(14点)
8.13→全通り(14点)

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福島11R
みちのくステークス 11月20日(土) 伏兵馬3騎を狙う

福島の芝は2週目の先週にすでに荒れ始めていた。今週は3週目でも最終週。コースは先週までのAコースから、Bコース使用に替わっている。

人気になっているスピード馬デトロイトテソーロは、変にハイペースに巻き込まれなければ好勝負に持ち込んでくるだろう。置きにいくならこれだが、気になる伏兵馬3騎を狙うことにした。

◎チェアリングソングは馬主がノルマンディーサラブレッドレーシングで、岡田一族の所有馬になる。昨年の秋に今回と同じ福島芝1200mで2勝クラスを勝ち、中山の昇級戦で3着に駆けた。

久々の前走を叩き、福島のここへというのは狙ったローテーションだろう。美浦のウッドコースでしっかり乗り込み、陣営は「上積みがある」と話している。

黛弘人は同馬に乗って福島で3着した実績があり、中間の稽古にも跨っている。Bコースに替わった分で時計が速くなってしまうと微妙だが、混戦になると末脚発揮のシーンも。

○トロワマルスは夏口に当舞台で0秒2差の4着。ハミを取ってスイスイと行ってしまうところがあり、この4着のように抑えて脚を残した方がいい。

それが難しい気性だが、今回はヤネが木幡拓也。腕力が強くてガッツリと伸ばすジョッキーで、同馬に関しても抑え込むことができるかもしれない。噛み合うと一発も。

▲エレヴァートもトロワマルスと同じく気性面に課題がある。レースぶりは安定せず、1勝クラスを勝った時は差し切りで、2勝クラスを勝った時は逃げて圧勝するという競馬だった。

先週の金曜に栗東のCWコースで大外を回って64秒級をマークし、今週は坂路で楽に52秒4-13秒0。この時計が出ているのだから、デキがいいのは間違いない。

ヤネは甘さのある斎藤新だが、この福島開催では6勝するなどして頑張っている。どんな競馬になるにせよ、しっかりと抑え込むことができれば見せ場以上も可能だろう。

◎10番チェアリングソング
○12番トロワマルス
▲14番エレヴァート

【複勝】10番(50%)・12番(30%)・14番(20%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
10→全通り
12→全通り
14→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
10.12→全通り(14点)
10.14→全通り(14点)
12.14→全通り(14点)

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福島12R
西郷特別 11月20日(土) Hペースの激戦に

福島のダ1150mにはスピード馬が集まる傾向があるが、にしてもこのレースは多い。ジョッキーたちもそのことはわかっていて、それでもハイペースの激戦になりそうだ。「スムーズなら勝ち負け、競られたり揉まれたりしたら大敗」というタイプが複数頭いては、正直なところ結果は読みづらい。

午前の段階のオッズを見ると、馬連の1番人気が1,200円台、3連単は7,100円台となっている。

◎ゴールドフィンガーは前走で初めて福島のダ1150mを使い、テンの3ハロンを34秒5で逃げて1分08秒3(良)で押し切った。ゴールした時に余力が残っていた点は見逃せない。

中1週での再遠征になるが、栗東のCWコースと坂路で乗っていて、疲れはなさそうだ。2勝クラスでも時計面では通用し、問題はやはり展開になる。前走のレース後に水口優也は「逃げなくてもよかった」と話していて、無理に行かない競馬をしてくるか。

4番枠というのは、ポンと出てしまえばいいが、揉まれてグチャグチャにされる危険性もあるところ。展開面からは推しづらいのだが、ハンデは53キロだし、3歳の牝馬の勢いと可能性に賭けてみたい。

○アイアムスゴスギルは当舞台で(2.1.0.2)、前走では1分08秒5(良)の時計で1勝クラスを逃げ切っている。

ゴールドフィンガーと同様に、2番枠と内を引いた点が課題になる。揉まれると脆い気性で、テン乗りになる秋山真一郎がどう乗ってくるか…。

こちらも前走の時計は評価でき、中1週でも疲れはなさそう。ハンデが54キロで別定の前走から3キロ減で走っるのは大きく、この点に期待することにした。◎もそうだが、極端な結果になるかもしれない。

▲ジェットマックス(56キロ)は前2走が新潟で、2走前は出遅れながら差し込んで4着、前走は直線で一旦は先頭に出ての2着だった。先行馬ぞろいのメンバー中、差して脚を使える点は強調できる。また、右回りの方が走りがスムーズだ。ただ、前2走で結果を出しているといえ、松本大輝は甘さが目立って信頼を置けないジョッキーである。

◎4番ゴールドフィンガー
○2番アイアムスゴスギル
▲6番ジェットマックス

【単勝】4番(10%)
【複勝】4番(60%)・2番(30%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
4→全通り
2→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
2.4→全通り(14点)
4.6→全通り(14点)
2.6→全通り(14点)

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最近の主な的中実績
■12月5日(日) 予想:6鞍
チャンピオンズカップ
3連単 5万2,660円
3連複 1万7,650円
馬 連    610円
ワイド   280円
ワイド  4,570円
ワイド  5,540円
単 勝    330円(30%)
複 勝    150円(60%)
◎チュウワウィザード2着(3人気)
○◎でヒット

ギャラクシーS
3連単 6万7,050円
3連複   5,170円
馬 連   7,070円
単 勝   1,550円(10%)
複 勝    280円(90%)
◎バティスティーニ1着(5人気)
◎▲○でヒット

ラピスラズリS
馬 連 3,480円
単 勝  440円(10%)
複 勝  190円(50%)
◎エーポス1着(1人気)
◎×でヒット

鳴海特別
3連単 6,760円
3連複 1,980円
馬 連  540円

■12月4日(土) 予想:6鞍
チャレンジカップ
3連単 5,860円
3連複 1,990円
馬 連  830円
単 勝  170円(60%)
◎ソーヴァリアント1着(1人気)
◎▲※でヒット

ステイヤーズS
3連複 4,420円
馬 連 1,800円
単 勝  770円(10%)
複 勝  210円(50%)
◎ディバインフォース1着(6人気)
◎▲×でヒット

阪神12R
馬 連 1,240円
単 勝  740円(10%)
複 勝  230円(90%)
◎ヴァーチャリティ1着(4人気)

中山12R
馬 連 1,510円
ワイド  550円
ワイド 3,700円
単 勝  170円(20%)
複 勝  120円(80%)
◎ゼログラヴィティ1着(1人気)

■11月28日(日) 予想:6鞍
ジャパンカップ
3連単 1,780円
3連複  510円
◎シャフリヤール3着(2人気)
○※◎でヒット

カノープスS
馬 連 1,610円
単 勝  560円(10%)
複 勝  210円(40%)
◎ショウナンナデシコ1着(2人気)

アプローズ賞
3連複 990円

立雲峡S
ワイド 530円
ワイド 970円

■11月27日(土) 予想:6鞍
キャピタルS
3連単 6万3,990円
3連複 1万2,540円
馬 連   2,550円
単 勝    520円(10%)
複 勝    220円(90%)
◎プリンスリターン1着(2人気)

茨木S
3連単 4万 350円
3連複   7,340円
複 勝    170円(90%)
○※◎でヒット

京都2歳S
馬 連 1万8,920円
ワイド   5,010円
ワイド   4,250円
複 勝   1,070円(20%)
ビーアストニッシド2着(9人気)

東京12R
3連単 6,840円
3連複 1,860円
複 勝  150円(80%)
○×◎でヒット

シャングリラS
馬 連 270円
単 勝 230円(20%)
複 勝 120円(80%)
◎クロパラントゥ1着(2人気)
◎○でヒット

■11月21日(日) 予想:6鞍
霜月S
馬 連 1,000円
ワイド  450円
ワイド 5,330円
単 勝  350円(20%)
複 勝  190円(80%)
◎ヘリオス1着(1人気)

マイルチャンピオンシップ
馬 連 370円
○▲のタテ目、◎サリオス6着

五色沼特別
馬 連 270円
単 勝 190円(20%)
複 勝 120円(80%)
◎タガノディアーナ1着(1人気)

東京12R
複 勝 170円(80%)
◎タイキスウォード3着(2人気)

姫路S
馬 連 840円
単 勝 300円(40%)

■11月20日(土) 予想:6鞍
阪神12R
ワイド 1万4,480円
ワイド 1万2,330円
複 勝   1,970円(20%)
ピナクルズ3着(14人気)

アンドロメダS
ワイド 1,050円
ワイド  700円
◎プレシャスブルー3着(5人気)
××◎で決着

東京スポーツ杯2歳S
ワイド 510円
ワイド 830円
◎テンダンス3着(6人気)

みちのくS
ワイド  690円
ワイド 1,180円
複 勝  230円(50%)
◎チェアリングソング3着(6人気)

西郷特別
ワイド 1,470円
ワイド 1,230円
◎ゴールドフィンガー3着(1人気)

■11月14日(日) 予想:6鞍
エリザベス女王杯
馬 連 5万1,870円
ワイド   9,600円
ワイド   7,450円
複 勝    650円(30%)
ステラリア2着(7人気)

福島記念
3連単 5万2,260円
3連複   7,500円
馬 連   4,470円
複 勝    310円(30%)
複 勝    180円(50%)
ヒュミドール2着(6人気)
アラタ3着(1人気)
▲○◎でヒット

オーロカップ
3連複 2万1,380円
馬 連 1万1,120円
複 勝    650円(20%)
複 勝    290円(40%)
ハーフバック1着(11人気)
ホープフルサイン2着(5人気)

東京12R
複 勝 210円
◎ダイワドノヴァン3着(3人気)

ドンカスターC
複 勝 150円(80%)
◎ケイアイドリー2着(1人気)

■11月13日(土) 予想:6鞍
奥羽S
馬 連 2,900円
ワイド 1,150円
ワイド 2,900円
複 勝  250円(40%)
エクレアスパークル1着(3人気)

阪神12R
3連複 1,830円
馬 連  460円
単 勝  300円(20%)
複 勝  140円(80%)
◎グランレイ1着(2人気)
◎×▲でヒット

武蔵野S
馬 連 1,790円
ワイド  610円
ワイド 1,200円
エアスピネル2着(2人気)

■11月7日(日) 予想:6鞍
三陸特別
3連単 3万4,200円
3連複   4,620円
馬 連   3,060円
複 勝    160円(90%)
◎ウォルフズハウル2着(1人気)

みやこS
馬 連 6,680円
ワイド 1,640円
ワイド 5,480円
複 勝  380円(60%)
ロードブレス2着(6人気)

アルゼンチン共和国杯
馬 連 1,420円
複 勝  250円(40%)
◎マイネルウィルトス2着(4人気)

阪神12R
3連単 5,030円
3連複 1,230円
馬 連 1,060円
単 勝  200円(70%)
◎ジャカランダレーン1着(1人気)

フルーツラインC
馬 連 2,480円
ワイド  890円
ワイド 3,360円
複 勝  290円(40%)
ワルツフォーラン2着(5人気)

■11月6日(土) 予想:6鞍
飯坂温泉特別
馬 連 3万4,330円
ワイド   8,200円
ワイド    960円
単 勝   1,090円(10%)
複 勝    370円(30%)
◎ラングロワ1着(4人気)

京王杯2歳S
馬 連 7,450円
ワイド 2,430円
ワイド 1,220円
トウシンマカオ2着(4人気)

東京12R
馬 連 5,440円
ワイド 1,920円
ワイド 3,230円
複 勝  360円(40%)
◎キタノリューオー2着(6人気)

ファンタジーS
3連単 2,670円
3連複  530円
馬 連  450円
※○◎でヒット

河北新報杯
馬 連 2,620円
ワイド  940円
ワイド 1,570円

■10月31日(日) 展望:2鞍
天皇賞(秋)
1着 エフフォーリア 評価S 騎手S
2着 コントレイル 評価S 騎手A
3着 グランアレグリア 評価S 騎手S

カシオペアS
1着 ファルコニア 評価A 騎手B
2着 ヴァンケドミンゴ 評価B 騎手B
3着 アドマイヤビルゴ 評価A 騎手B

■10月30日(土) 展望:2鞍
スワンS
1着 ダノンファンタジー 評価A 騎手S
2着 サウンドキアラ 評価B 騎手B
3着 ホウオウアマゾン 評価B 騎手A
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