【先週の予想コメント】
【先週の予想コメント】(火曜メインレース、火曜後半レース、日曜メインレース、日曜後半レース、土曜メインレース、土曜後半レース)
──────────────
【火曜メインレース】
ベテルギウスS
3連複 1万3,590円
馬 連 2,550円
複 勝 150円(80%)
×◎※でヒット
ホープフルS
ワイド 1,100円
ワイド 2,270円
複 勝 490円(40%)
ラーグルフ3着(8人気)
──────────────
中山11R
ホープフルステークス(GI) 12月28日(火) 薄め抜け狙いで
2歳馬が争うGI競走で、舞台は中山の芝2000m。
正面直線の4コーナー出口からのスタート、内回り使用でコーナーは4つ。スタート地点は軽い下り坂で、100mほど走ると急坂を上ることになる。ゴール地点から1コーナー途中までも上り勾配で、2コーナー手前が中山競馬場の最高地点になる。なお、スタートから1コーナーまでの距離は約405m(Aコース使用時)となっている。2コーナーに入り、向正面の途中までは急めの下り勾配。そこからはほぼ平坦で、4コーナー途中の残り400m~直線残り200mの前までは緩めの下り坂に。そして、残り180m~残り70mが中山名物の急な上り坂になっている。高低差2.2m、最大勾配2.24%はJRA全10場の中で最大の数字になる。直線距離は310m。コース全体の高低差は5.3mで、これも10場の中で最大。
芝は開催5週目で、Aコース使用5週目になっている。25日(土)は稍重で、26日(日)は良。日曜の競馬を見ると、まず、有馬記念(芝2500m)が2分32秒0で決着。パンサラッサが飛ばして逃げ、最初の1000mが59秒5、次の1000mが61秒9という流れる展開になった。
中位につけていたエフフォーリアが直線で外めから力強く伸びて差し切って戴冠。2着は中位の前を進み、直線で内めから脚を使ったディープボンドで、3着は勝ち馬を追う形で伸びたクロノジェネシスだった。上がりは12秒2-12秒0-12秒5の36秒7だった。
同じ日の最終レースは2勝クラスの芝1200m戦。3ハロン通過が33秒1というハイラップになり、2番手を進んだコスモアンジュが渋太く抜けて押し切った。2着は直線で馬群を割って伸びたデルマカンノンで、3着は外から追い込んだオシリスブレイン。勝ち時計は1分09秒1で、ラスト1ハロンは12秒8もかかっていた。
完全には乾き切っていなかったようで、少しタフな馬場状態だった。火曜は日曜よりは良くなるかもしれないが、冬場で速い馬場にはならないだろう。スピードとパワーの両方が要求される状態になっていそうだ。なお、内外の差はあまりない感じで、展開面を重視すべきである。
──────────────
15頭立て。出走馬を見ると、重賞勝ち馬がコマンドラインの1頭しかいない。12頭が2000mを経験しており、2頭が1800mまで。1600mしか走っていない馬が1頭いて、それがコマンドラインである。
そんな状況からは難解なレースであっておかしくないが、“大器”とウワサされるコマンドラインに人気が集まっている。当レースがGIに昇格したのは4年前。勝ち馬はタイムフライヤー、サートゥルナーリア、コントレイル、ダノンザキッドで、すべて1番人気馬が期待に応えている。今年はどうなるか…。
国枝栄厩舎(美浦)のコマンドラインに◎を打った。
デビューは6月5日の一発目の新馬で、舞台は東京の芝1600m。好位の後ろでじっくりと構え、直線で外に出して追い出すという競馬に。少しモタつくところはあったが、スピードに乗ると大きな走りでグッと差を詰め、あざやかに抜け出した。騎乗したルメールは、「終わっても疲れていなかった」と話している。
2戦目は10月9日のサウジアラビアロイヤルカップ、条件は新馬と一緒。前半は5番手を進んでいたが、ペースが遅いと見るや、ルメールが動かしてスーッと2番手に上がる。直線で楽に並び、追われて早めに抜け出すと、最後までしっかりと脚を使って押し切った。新馬と同様に十分に余力が残っていて、半馬身差でも楽勝と言える内容だった。
その後は放牧に出され、美浦に帰厩したのが12月3日。国枝流の調整で、コースと坂路を併用して熱心に乗られてきた。1週前にはウッドコースで65秒9をマーク。先週の金曜の本追い切りは、三浦皇成が跨ってウッドに入れ、シンハリングとハヤヤッコを大きく追いかけるというメニューになった。直線は内に入って気合をつけられ、最後で同入した。時計は64秒9-11秒7だった。古馬と併せて強い負荷をかけられたのはいいこと。動きはしっかりしていたし、馬体に太め感もない。
血統を見ると、父はディープインパクトで、母がアメリカでダート7ハロンのスピナウェイS(GI)を勝ったコンドコマンド。1600m~2000mを意識してつくられてきた配合で、血から言えば2000mはギリギリかもしれない。
コマンドライン自身は520キロ級の巨漢。胴は少し詰まった感じで、体型もマイラーではある。ただ、加速がつくと走りは大きくなるし、レースで掛かるようなところがない。ルメールは「2000mでも大丈夫」、国枝師は「距離延長はプラス」と話していて、2000mもこなしてきそうだ。
ヤネはルメール。2戦を見ると同馬を完全につかんでいる感じだ。普段の調教から初となる右回りは問題ないはずで、どんなペースになったとしても丁寧に乗って伸び脚を残すような立ち回りをしてくるだろう。
他に重賞勝ち馬がいないといっても、2000mで勝ってきて、レコードを更新したことがある馬もいるメンバー。楽な競馬にはならないかもしれないが、大きな可能性を秘めた素材であることは間違いない。来年のクラシックにつながるような走りを見せてもらいたいところだ。中心視。
◎が人気馬になったので、相手を絞り込むか、薄めに抜けるのを狙うかのどちらかを選択する必要がある。攻めの姿勢で後者でいくことにした。
気になる伏兵馬は、宗像義忠厩舎(美浦)のラーグルフ。前日の段階で、単勝3,000円台の8番人気である。
──────────────
【火曜メインレース】
ベテルギウスS
3連複 1万3,590円
馬 連 2,550円
複 勝 150円(80%)
×◎※でヒット
ホープフルS
ワイド 1,100円
ワイド 2,270円
複 勝 490円(40%)
ラーグルフ3着(8人気)
──────────────
中山11R
ホープフルステークス(GI) 12月28日(火) 薄め抜け狙いで
2歳馬が争うGI競走で、舞台は中山の芝2000m。
正面直線の4コーナー出口からのスタート、内回り使用でコーナーは4つ。スタート地点は軽い下り坂で、100mほど走ると急坂を上ることになる。ゴール地点から1コーナー途中までも上り勾配で、2コーナー手前が中山競馬場の最高地点になる。なお、スタートから1コーナーまでの距離は約405m(Aコース使用時)となっている。2コーナーに入り、向正面の途中までは急めの下り勾配。そこからはほぼ平坦で、4コーナー途中の残り400m~直線残り200mの前までは緩めの下り坂に。そして、残り180m~残り70mが中山名物の急な上り坂になっている。高低差2.2m、最大勾配2.24%はJRA全10場の中で最大の数字になる。直線距離は310m。コース全体の高低差は5.3mで、これも10場の中で最大。
芝は開催5週目で、Aコース使用5週目になっている。25日(土)は稍重で、26日(日)は良。日曜の競馬を見ると、まず、有馬記念(芝2500m)が2分32秒0で決着。パンサラッサが飛ばして逃げ、最初の1000mが59秒5、次の1000mが61秒9という流れる展開になった。
中位につけていたエフフォーリアが直線で外めから力強く伸びて差し切って戴冠。2着は中位の前を進み、直線で内めから脚を使ったディープボンドで、3着は勝ち馬を追う形で伸びたクロノジェネシスだった。上がりは12秒2-12秒0-12秒5の36秒7だった。
同じ日の最終レースは2勝クラスの芝1200m戦。3ハロン通過が33秒1というハイラップになり、2番手を進んだコスモアンジュが渋太く抜けて押し切った。2着は直線で馬群を割って伸びたデルマカンノンで、3着は外から追い込んだオシリスブレイン。勝ち時計は1分09秒1で、ラスト1ハロンは12秒8もかかっていた。
完全には乾き切っていなかったようで、少しタフな馬場状態だった。火曜は日曜よりは良くなるかもしれないが、冬場で速い馬場にはならないだろう。スピードとパワーの両方が要求される状態になっていそうだ。なお、内外の差はあまりない感じで、展開面を重視すべきである。
──────────────
15頭立て。出走馬を見ると、重賞勝ち馬がコマンドラインの1頭しかいない。12頭が2000mを経験しており、2頭が1800mまで。1600mしか走っていない馬が1頭いて、それがコマンドラインである。
そんな状況からは難解なレースであっておかしくないが、“大器”とウワサされるコマンドラインに人気が集まっている。当レースがGIに昇格したのは4年前。勝ち馬はタイムフライヤー、サートゥルナーリア、コントレイル、ダノンザキッドで、すべて1番人気馬が期待に応えている。今年はどうなるか…。
国枝栄厩舎(美浦)のコマンドラインに◎を打った。
デビューは6月5日の一発目の新馬で、舞台は東京の芝1600m。好位の後ろでじっくりと構え、直線で外に出して追い出すという競馬に。少しモタつくところはあったが、スピードに乗ると大きな走りでグッと差を詰め、あざやかに抜け出した。騎乗したルメールは、「終わっても疲れていなかった」と話している。
2戦目は10月9日のサウジアラビアロイヤルカップ、条件は新馬と一緒。前半は5番手を進んでいたが、ペースが遅いと見るや、ルメールが動かしてスーッと2番手に上がる。直線で楽に並び、追われて早めに抜け出すと、最後までしっかりと脚を使って押し切った。新馬と同様に十分に余力が残っていて、半馬身差でも楽勝と言える内容だった。
その後は放牧に出され、美浦に帰厩したのが12月3日。国枝流の調整で、コースと坂路を併用して熱心に乗られてきた。1週前にはウッドコースで65秒9をマーク。先週の金曜の本追い切りは、三浦皇成が跨ってウッドに入れ、シンハリングとハヤヤッコを大きく追いかけるというメニューになった。直線は内に入って気合をつけられ、最後で同入した。時計は64秒9-11秒7だった。古馬と併せて強い負荷をかけられたのはいいこと。動きはしっかりしていたし、馬体に太め感もない。
血統を見ると、父はディープインパクトで、母がアメリカでダート7ハロンのスピナウェイS(GI)を勝ったコンドコマンド。1600m~2000mを意識してつくられてきた配合で、血から言えば2000mはギリギリかもしれない。
コマンドライン自身は520キロ級の巨漢。胴は少し詰まった感じで、体型もマイラーではある。ただ、加速がつくと走りは大きくなるし、レースで掛かるようなところがない。ルメールは「2000mでも大丈夫」、国枝師は「距離延長はプラス」と話していて、2000mもこなしてきそうだ。
ヤネはルメール。2戦を見ると同馬を完全につかんでいる感じだ。普段の調教から初となる右回りは問題ないはずで、どんなペースになったとしても丁寧に乗って伸び脚を残すような立ち回りをしてくるだろう。
他に重賞勝ち馬がいないといっても、2000mで勝ってきて、レコードを更新したことがある馬もいるメンバー。楽な競馬にはならないかもしれないが、大きな可能性を秘めた素材であることは間違いない。来年のクラシックにつながるような走りを見せてもらいたいところだ。中心視。
◎が人気馬になったので、相手を絞り込むか、薄めに抜けるのを狙うかのどちらかを選択する必要がある。攻めの姿勢で後者でいくことにした。
気になる伏兵馬は、宗像義忠厩舎(美浦)のラーグルフ。前日の段階で、単勝3,000円台の8番人気である。
夏に新潟の芝1800m(外)で初勝利を挙げ、10月に今回と同じ舞台でオープンの芙蓉SをV。芙蓉Sはアオッて出て後方でなだめて脚をタメる競馬になり、直線で外からグイグイ伸びて差し切った。2分00秒9(良)の勝ち時計は、稍重だった同日の未勝利戦の2分00秒6より遅い数字。ただ、まだ攻め込んでおらず、テンションも高いような状態だったので、上々のパフォーマンスと言える。
中間は放牧に出され、美浦に戻ってからハードに乗られてきた。16日にはウッドコースでラスト1ハロン11秒6をマークし、先週の水曜(22日)にもウッドに入れて67秒9-11秒4で大きく先着している。気合十分で、推進力あるパワフルな伸び脚を披露。土曜には坂路で55秒5-12秒7を乗られているし、いい仕上がりにあるのは間違いない。
ヤネはこれまでの3走で手綱を取ってきた丸田恭介。信頼したいところではあるが、捌きの甘いジョッキーで、3番枠を引いたことで攻め方は少し難しくなった。
陣営は「前走のような競馬ができれば」と話せば、「ロスなく立ち回れるので内はいい」とも話している。どこかで外に動かしていくのか、それとも内にこだわって馬群を割りにかかるのか…。レースの流れにもよるのでわからないところがあるが、うまく力を引き出してくれるといい。スムーズに運ぶと一発も。
▲グランドラインは単勝6,000円台の11番人気。しかし、芙蓉Sがラーグルフとクビ差の2着で、やはり今回と舞台が一緒の葉牡丹賞(1勝クラス)でクビ+ハナ差の3着に駆けている。
父がドゥラメンテで、母系はかなり重厚な血。跳びが大きく、持久力ある脚の使い方をする。攻めではチャンピオンズカップで3着した古馬のアナザートゥルースをアオるぐらいの動きを見せているし、4番枠を引いたことで積極的に出していくかもしれない。穴を開けるシーンがあっても。
△は単勝4,000円台で9番人気のボーンディスウェイ。9月の初勝利、前走の葉牡丹賞と、当舞台で連勝している点は見逃せない。葉牡丹賞は逃げてクビ差に迫られたが、早めにラップを上げていっての結果である。自在性があるし、これも攻めの動きがいい。
※は単勝6,000円台で10番人気のマテンロウレオ。阪神の芝2000m(内)で新馬勝ちを決めたが、内の狭いところを割って伸びて、クビ差以上に中身は濃かった。2戦目のGI挑戦だから状況的には厳しい。ただ、「横山典弘が熱心に稽古をつけている」という点が何か気になる。
×の組。キラーアビリティは相当な瞬発力の持ち主で、課題の折り合いがつけば頭まである。サトノヘリオスは2000mで連続のレコード勝ち。特に前走は馬場が荒れた阪神でのもので、これも能力は相当だ。間隔が詰まっている点がどうかだけ。ジャスティンパレスは2000mで新馬と1勝クラスを連勝した。流れるレースの経験がないが、ヤネがクリスチャン・デムーロで怖い。アケルナルスターは侮れない決め手を持っていて、不器用な分で中山への対応が鍵になる。
伏兵馬に多く期待した分で印が回らなかったもので、他にも警戒が必要な勢力は多い。
単複はコマンドラインの単勝とラーグルフの複勝で。連勝式は高配当期待で手広く買っていきたい。
──────────────
◎6番コマンドライン
○3番ラーグルフ
▲4番グランドライン
△9番ボーンディスウェイ
※10番マテンロウレオ
×5番キラーアビリティ
×7番サトノヘリオス
×8番ジャスティンパレス
×2番アケルナルスター
【単勝】6番(60%)
【複勝】3番(40%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
6→全通り
3→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
3.6→全通り(13点)
4.6→全通り(13点)
6.9→全通り(13点)
6.10→全通り(13点)
──────────────
【3連単】(軸2頭マルチ)
6.3→全通り(78点)
━━━━━━━━━━━━━━
阪神11R
ベテルギウスステークス(L) 12月28日(火) 人気馬+伏兵馬で
阪神のダ1800mで争われるリステッド競走。
正面直線からのスタート。100mほど走ると、急坂を上ることになる。3コーナーに入る残り900m付近から緩い下り勾配になり、下り坂は直線の残り200mまで続く。そして、残り200mから約100mの間に高低差1.6mの急な上り坂を上ることになる。直線距離は352.7m。
25日(土)も26日(日)も良馬場。土曜に3勝クラスのダ1800m戦が組まれていて、2番手を進んでいたバーデンヴァイラーが抜け出して3馬身差で快勝した。2着は逃げたウィリアムバローズで、3着は後方から脚を伸ばしたロッキーサンダーだった。勝ち時計は1分52秒5。レースの1000m通過は63秒2で、上がりは12秒0-11秒9-13秒2の37秒1だった。
日曜を見ると、1勝クラスのダ1800m戦の勝ち時計が1分55秒4、2勝クラスのダ1800m戦が1分54秒3。メインはダ1200mのオープン特別で、オーロラテソーロが2番手から抜けて2馬身半差で快勝した。勝ち時計は1分10秒7だった(2着サダムスキャットは1分11秒1)。前半3ハロンが33秒9という速いラップになり、ラスト1ハロンは12秒9かかっている。
冬場で乾燥していて、ダートはタフな状態。火曜も良馬場見込みで、同様の状態だろう。パサパサのダートへの適性、パワーとスタミナの有無が重要な要素になり、折り合いや展開も大事なポイントになる。
──────────────
フルゲートの16頭立て。除外されて権利を取ることを目的とした馬が投票するため、登録は42頭だった(8頭が除外に)。ちなみに、日曜のりんくうSは、さらに多くて62頭が登録。そして、何と35頭もの除外馬が出ている。
オープン馬が増え、ローテーションを組んで使っていくのが大変な状況。条件クラスならともかく、オープンではあってはいけないことだ。JRAはクラス編成のシステムを元に戻すべきと思う。
須貝尚介厩舎(栗東)の4歳牝馬ショウナンナデシコに◎を打った。
もともとが新馬戦を7馬身差で圧勝した素材。休みが多くなったりで出世が遅れていたが、4歳になって完全に本格化した。
阪神ダ1800mでの3勝クラス勝ちは、好位のインを進み、直線で狭いところを割って伸びてのV。オープン緒戦は阪神ダ2000mのカノープスSで、前のレースのようなレース運びから、やはり直線で馬群を割って抜け出した。52キロというハンデの恩恵はあったが、完ぺきと言える1馬身半差の勝利だった。
連勝したあとなので調整ぶりが気になるところだが、まったく緩められていない。栗東の坂路で乗り込んできて、15日に一杯に追われて52秒1-12秒3をマーク。先週の木曜(23日)も52秒5-12秒4でしっかりと追われている。日曜には大きめを乗って調整。陣営は「引き続き好調をキープ」と話している。
阪神のダートは(4.0.2.1)。別定戦で55キロになるが、自身が問題にする数字ではない。ヤネは前走で勝利にみちびいている吉田隼人。いろいろと探っていって、隙になるような材料は出てこない。リステッド競走で簡単に勝てるとは言えないが、崩れることもないだろう。軸として期待する。
穴候補として、松永昌博厩舎(栗東)の4歳馬メイショウダジンを挙げたい。デビュー2戦目にショウナンナデシコと同じレースを走り、これとアタマ差の3着。こちらも好素材である。
今年の9月にはJpnIIの日本テレビ盃(船橋)で0秒3差の3着に健闘。2着はジャパンダートダービー勝ちがあるダノンファラオで、5着がノンコノユメ、6着がクリソベリル(おそらく喘鳴症の影響あり)だった。
2走前の太秦Sは間隔を詰めて使い、レースでは馬群の中で力んで走るところがあって11着に敗れたもの。前走の浦和記念は離された5着だったが、積極的に行かせすぎた感じがあった。
中間は19日にCWコースで64秒7で追われ、24日には坂路で自己ベストとなる50秒6をマーク。使ってきているのでデキが落ちていることを考えないといけない状況だが、攻めからは上向いている印象すらある。幸英明で3勝しているし、好位からリズム良く運ぶと激走シーンも。
▲は3歳のブラックアーメット。3勝クラス勝ちは差しの競馬になって追い込み切ったものだが、良で1分51秒4の走破は強調できる。若さが残るものの、馬体の良さからもオープンで通用していい。
△は東京ダ2100mのブラジルカップ(L)で早め先頭の競馬から2着に駆けたゲンパチルシファーで、※は2走前のラジオ日本賞(中山ダ1800m)が内容ある3着だったサンダーブリッツ。
×の組。ホウオウトゥルースはムラ駆けの血筋だが、2走前にサンダーブリッツに先着している。スウィープザボードは3歳馬で気性面に課題が残るものの、重賞のレパードSで2着した実績は見逃せない。アイオライトは福島でダ1700mを克服して2着していて、すんなりと先行できれば。エブリワンブラックはキタサンブラックの全弟で、使い詰めでも内容を上げてきている。
前日の段階だと、ショウナンナデシコの単勝と複勝は妙味のある数字になっている。これは動くかもしれない。連勝式は相手に伏兵馬を狙っていることもあり、高配当期待で手広く買っていくことにした。
──────────────
◎13番ショウナンナデシコ
○10番メイショウダジン
▲4番ブラックアーメット
△16番ゲンパチルシファー
※2番サンダーブリッツ
×1番ホウオウトゥルース
×14番スウィープザボード
×11番アイオライト
×12番エブリワンブラック
【単勝】13番(20%)
【複勝】13番(80%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
13→全通り
10→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
10.13→全通り(14点)
4.13→全通り(14点)
13.16→全通り(14点)
2.13→全通り(14点)
──────────────
【3連単】(軸2頭マルチ)
13.10→全通り(84点)
━━━━━━━━━━━━━━
【火曜後半レース】
立志S
馬 連 2,870円
単 勝 250円(10%)
複 勝 140円(90%)
◎ノルカソルカ1着(1人気)
──────────────
中山10R
ベストウィッシュカップ 12月28日(火) 3騎を中心に
フルゲートの16頭立て。昇級馬が3頭いて、13頭いる既存勢力の前走を見ると、2着が1頭で、次に着順が良いのが7着と残念な状況になっている。攻めで動いた3騎を中心に攻めたい。
◎バクシンは川崎の全日本2歳優駿(JpnI)で5着に健闘した実績がある3歳馬。久々だった2走前が3着で、前走は力んだ走りになって7着に終わった。
除外が続いたが、美浦のウッドコースと坂路で意欲的に乗られて仕上がりは良好。スピード的に中山のダ1200mは合うはずだし、ヤネが追いに関しては現役トップレベルの横山武史で注目したい。
○ミエノワールドは中京で復帰戦を2着。勝ち馬は強く、3着との差は2馬身だった。良の中山ダ1200mは少し長いかもしれないが、その点はルメールの腕で。中1週でも栗東の坂路で動いている。
▲ニシノライトニングは当舞台が合う差し馬。美浦のウッドコースで好時計を連発していて、流れが向くと差し込んでくる。
バクシンの単勝&複勝は妙味あり。連勝式は崩れての高配当期待で手広く買っていきたい。
◎1番バクシン
○9番ミエノワールド
▲4番ニシノライトニング
【単勝】1番(20%)
【複勝】1番(80%)
──────────────
【馬連】
1-9(10%)
【ワイド】
1-9(50%)・1-4(20%)・4-9(20%)
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
1.9→全通り(14点)
1.4→全通り(14点)
【3連複】
1-4-9・1-7-9・1-7-9・1-2-9(4点)
──────────────
【3連単】(フォーメーション)
1着:1.4.9
2着:1.4.9
3着:全通り(84点)
【3連単】(ボックス)
1.4.9(6点)
【3連単】
9-1-7(1点)
━━━━━━━━━━━━━━
中山12R
立志ステークス 12月28日(火) ヤネの腕に期待
1番枠を引いたノルカソルカが押してハナに行かせるか。シンハリング、ルーカス、インテンスライト、ホウオウラスカーズあたりが好位につけることになるだろう。どんなペースになるかは、ノルカソルカの横山武史次第といったところである。
◎ノルカソルカは上に書いたように横山武史が騎乗。頭が高くてスパッと切れないところがあり、これまでは早めに動かす攻め方をしてきている。ハナにこだわるわけではないが、今回も前々での競馬になるだろう。
骨折を明けてから4着、4着。陣営は「体が引き締まって良くなった」と話している。エフフォーリアで有馬記念を勝った武史。今年最後のレースで渾身の騎乗を見せてもらいたい。
○ルーカスはデビュー2戦目に東京スポーツ杯2歳Sでワグネリアン(3歳でダービーを制覇)の2着に駆けた素質馬。堀宣行厩舎の管理馬らしく巨漢で難しところがあるが、能力は相当に高い。仕上がりは良さそうだし、2度目の騎乗になるルメールが動かしてくるかも。
ノルカソルカの単勝&複勝を。3連複はルーカスとの軸2頭ながしで攻めたい。
◎1番ノルカソルカ
○8番ルーカス
【単勝】1番(10%)
【複勝】1番(90%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
1→全通り
【馬連&ワイド】
1-5・1-8・1-8・1-10・1-10・1-10・1-11
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
1.8→全通り(10点)
【3連複】
1-5-8・1-8-10・1-8-10・1-8-11(4点)
━━━━━━━━━━━━━━
阪神10R
フォーチュンカップ 12月28日(火) 良血馬に注目を
10頭立てと頭数は少なめ。阪神の芝は連続13週目という大変な状況で、コース全体が荒れ、展開を読むのも結果を読むのも難しくなっている。
◎アステロイドベルトは母がオープンを勝ったサトノジュピター(父はルーラーシップ)。前走(東京芝2000m)は去勢明けの一戦だったが、4番手追走から直線でしっかりと脚を使って2着に駆けた。勝ち馬は強すぎで、3着との差は3馬身。1分58秒7(良)の時計は、当日の3勝クラスでも2着に相当する数字だった。
その前走はムーアが乗って目一杯に動かしたので、反動が気になるところ。栗東のCWコースと坂路でしっかり乗られているから大丈夫とは思うが、目に見えない疲れが残っている可能性はある。
それでも2勝クラスでは素質が上だし、ヤネに松山弘平を配してきたあたり、陣営も手応えを感じているのだろう。阪神を走るのは初めてだが、問題はないはず。再度の好走に期待したい。
連勝式は馬連&ワイドで、薄めに抜けてくれると理想的。
◎10番アステロイドベルト
【単勝】10番(10%)
【複勝】10番(90%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
10→全通り
【馬連&ワイド】
1-10・3-10・3-10・4-10・9-10・9-10
━━━━━━━━━━━━━━
阪神12R
ファイナルステークス 12月28日(火) ハンデ戦で混とん
2021年の最後のレースになるが、ハンデ戦で極めて難解。馬連の1番人気は1,400円台で、3連単は1万4,000円台となっている。伏兵馬を中心に8頭を選んで攻めることにした。とにかく大変なレースで、正直、8頭でも少なすぎるぐらいである。
◎キャッチミーアップは中京で初めて1200mを使って0秒1差の5着に伸びた。ヤネが甘さのある亀田温心という点がどうかだが、51キロのハンデで一発があって不思議はない。
○ショウナンバニラは力の要る馬場が得意。久々でも仕上がりは良さそうだし、ハンデ53キロ、ガッツリ追ってくる坂井瑠星で穴を開けるシーンも。
▲のミニオンペール(52キロ)、△のカワキタアジン(53キロ)は、どちらも末脚堅実。※のコスモカルナック、×のグレイトゲイナーは、トップハンデ56キロに見合う実力がある。×のジュビリーヘッド(55キロ)は荒れ馬場が鍵だが、スピードは上位。×のジョニーズララバイ(55キロ)はムラでも力を持っている。
キャッチミーアップとショウナンバニラの単勝&複勝を。連勝式はボックスで買いたい。点数は多くなるが、絞っていいレースではないし、大きな配当になる可能性があるので。
◎9番キャッチミーアップ
○11番ショウナンバニラ
▲10番ミニオンペール
△16番カワキタアジン
※8番コスモカルナック
×15番グレイトゲイナー
×13番ジュビリーヘッド
×14番ジョニーズララバイ
【単勝】9番(10%)・11番(40%)
【複勝】9番(40%)・11番(40%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ボックス)
8.9.10.11.13.14.15.16
──────────────
【3連複】(ボックス)
8.9.10.11.13.14.15.16(56点)
━━━━━━━━━━━━━━
【日曜メインレース】
りんくうS
馬 連 3,330円
ワイド 1,080円
ワイド 540円
──────────────
中山11R
有馬記念(GI) 12月26日(日) タテ長の展開に…
中山の芝2500mで争われるGI競走。
内回りコース使用だが、スタートは外回りコースの3コーナー途中から。スタート地点は緩い下り坂になっていて、ほぼ真っすぐに走って内回りの3コーナーと合流する。ここまでの距離が短く、右にカーブするため、外枠は不利である。1周目の正面スタンド前で急坂を上ることになる。ゴール地点から1コーナー途中までも上り勾配で、2コーナー手前が中山競馬場の最高地点になる。2コーナーに入り、向正面の途中までは急めの下り勾配。そこからはほぼ平坦で、4コーナー途中の残り400m~直線残り200mの前までは緩めの下り坂に。そして、残り180m~残り70mが中山名物の急な上り坂になっている。高低差2.2m、最大勾配2.24%はJRA全10場の中で最大の数字になる。直線距離は310m。コース全体の高低差は5.3mで、これも10場の中で最大。
芝は開催4週目で、Aコース使用4週目になっている。土曜の馬場は稍重。3勝クラスの芝2500m戦が組まれていて、ヴェローチェオロが2番手追走から抜け出して勝利した。勝ち時計は2分34秒0。レースの1000m通過は61秒8で、上がりが11秒9-11秒5-12秒1の35秒5だった。
最終レースは2勝クラスの芝1600m戦で、勝ち時計は1分34秒1。中位の前を進んでいたソウルラッシュが直線で鋭く伸びて差し切った。レースの1000m通過は58秒6で、上がりは11秒9-11秒9-11秒7の35秒5だった。
渋っていた割に走りやすかったという印象。全体で見ると内めを通った勢力が好走するケースが多く、ただ、レースが流れて外めからの差しが決まることもあった。このあたりは展開次第で変わってきて、おそらく良に回復している日曜も同じような傾向になるかもしれない。
──────────────
競馬はすべてがそうと言えばそうだが、今年の有馬記念は特に“展開”によって結果が左右されることになりそうだ。
逃げ候補だった2頭…。パンサラッサは2番枠に入り、タイトルホルダーは大外の16番枠を引いた。「パンサラッサがハナを切り、タイトルホルダーはジワッと上がって好位」という形になる可能性が高くなったと言えるだろう。もちろん、違う展開になることも考えられる。
そうなったとして、パンサラッサがどんなペースを刻むのか、タイトルホルダーがどこで動いていくのか…。また、引退レースになるキセキが何か仕掛けてくるかもしれない。間違いないのは、タテに長い競馬になることだ。
牝馬のクロノジェネシスはこれで引退、グランプリ4連覇を目指す。急激に成長している3歳のエフフォーリアは、ファン投票で1位になり、前日の段階で1番人気だ。展開面も含め、見応えある戦いが繰り広げられることになるだろう。
矢作芳人厩舎(栗東)の4歳馬パンサラッサに◎を打った。
人気薄…。賭けにはなるが、もちろん根拠はある。初勝利を挙げたのが不良馬場の京都芝2000m(内)で、後続を2秒5も離しての大差勝ち。この時から豊富なスタミナとパワーを感じさせていた。
4歳になって、秋にオクトーバーSでリステッド競走をV。半年ぶりの実戦で陣営は「少し急仕上げ」と話していて、その中で大逃げを打って押し切った。
続いて福島記念で重賞初勝利を決める。ハナを切って3ハロンを33秒6、1000mを57秒3と短距離戦のようなラップで通過。後半で勝負を挑んできたコントラチェックはバタバタになって15着に沈み、結果的に4馬身差で圧勝することとなった。
オクトーバーSはラスト1ハロンが12秒7で、福島記念は13秒1。この数字を見るとスピード任せに押し切ったものと思われるだろうが、同馬の場合はちょっとわけが違う。ゴールして無酸素運動から解放されたあと、またスーッと走ろうとしているのだ。
息を止めて頑張って走る距離には、どの馬にも限界がある。ゴールして息を吐いてから脚を使うというのは、スタミナが切れていないという証拠だ。
父ロードカナロアの産駒はマイル以下で活躍する馬が多く、豊富なスタミナの源泉は母系にある。母の父は凱旋門賞、仏ダービー、愛ダービーなどGIを6勝したモンジュー(その父サドラーズウェルズ)。マイラーの血も入っているが、シャーリーハイツ(英ダービー、愛ダービー)の名前が見え、4代母の父は凱旋門賞を連覇したアレッジドである。
5代血統表から外れるが、5代母の父は66戦43勝の戦歴を残したアメリカの名馬ラウンドテーブル。母系はなかなか重厚だ。なお、同馬の兄には青葉賞2着のエタンダールがいる。
デキの良さも注目されるポイント。最近は坂路でしか時計を出していなかったが、この中間はコースにも入れて意欲的に乗られている。1週前には菱田裕二が跨り、CWコースで中ほどを通って64秒8-11秒5の好時計。坂路に入れた今週は、楽な感じのまま51秒0-37秒1-12秒2をマークしている。なお、コースで時計を出したのは3歳の6月以来だ。
自然と速い時計になるが、ガリガリと行きすぎてしまっていることはない。連勝した前2走とは明らかに攻めの密度が違い、それで調教後の馬体重は前走比10キロ増の484キロ。実が入った状態にあるのだろう。
ヤネは前走と同じで菱田。内の2番枠から果敢にハナを奪いにいくだろう。福島記念のラップではもちろんタフな中山の芝2500mを乗り切れるはずはなく、うまく息を入れてあげないといけない。タイトルホルダーやキセキ、ウインキートスあたりの動きが鍵になるが、これらに乗るジョッキーも福島記念を見ているわけで、無理に付き合おうとはしないとも考えられる。
掛かる可能性があるし、早めに来られる可能性があるし、GIは簡単なものではない。しかし、パンサラッサの底を見せていないスタミナ、それと強化した攻めを見ると、「スムーズな競馬ができれば残り目があるのでは…」と思えてくる。
オッズを確認すると、単勝3,000円台の9番人気。気持ちの良い逃げでレースを沸かせてはくれないか。一発狙ってみる。
栗田徹厩舎(美浦)の3歳馬タイトルホルダーにも注目したい。こちらも特に母系が重厚な血。いかにも岡田スタッドの生産馬といった印象である。
皐月賞はエフフォーリアから3馬身離された2着だったが、2番手追走から向正面で来られて早めに先頭に出るという競馬で、普通なら馬群に沈んでいるところだ。
ダービーは直線で一旦は先頭に立ち、伸びを欠いての6着、エフフォーリアとは0秒6差。ただ、パンサラッサと同じケースで、スタミナが切れたわけではなかった。6着でゴールしたあと、スーッと脚を使って1コーナーで先頭に立っている。ちょっと異様な光景とも言え、これが秋の菊花賞制覇(5馬身差)につながるわけだ。
母の父は英ダービーを勝ったモティヴェイターで、その父がパンサラッサの母父でもあるモンジュー。また、パンサラッサと同様にシャーリーハイツの名前がある。父はキングカメハメハ直仔のドゥラメンテ。同馬は父系もスタミナがあることを感じさせる。
姉は一緒に有馬記念を走ることになったメロディーレーン。340キロの馬体重で菊花賞を5着に駆け、血統通りスタミナのあるところを見せている。
菊花賞を勝ったあとで放牧に出され、美浦に戻ってからはウッドコースを中心に意欲的に乗り込んできた。放馬があってヒヤリとさせたが、影響はなさそうである。
1週前には横山和生が乗って66秒5-12秒2で同入。今週も和生が跨り、追走して最後は抜かないようにして65秒7-11秒6をマークした。最終追いは「パンサラッサの後ろを進んで追いかけすぎない」ということを想定したものであったかもしれない。
横山和生はテン乗り。攻めで感触をつかんでいるだろうから、実戦でどう折り合いをつけるかだ。タイトルホルダー自身は闘争心が強いタイプ。中山の芝2500mは外枠が不利なコースで、そのことを意識してテンに押すとスイッチが入ってしまう可能性がある。
2番手、3番手あたりに収まったとして、どこで動かしていくかはレースの流れ次第になるだろう。ただ、和生はかなり強気に乗るジョッキー。2500mのGIでさすがに強引なことはしないかもしれないが、パンサラッサと一緒に差しの競馬をつくってしまうことはあり得る。
オッズを確認すると、単勝900円台で4番人気。大外枠を引いた割には売れているといった感じである。パンサラッサと同様に、噛み合うと見せ場以上があるとみた。
▲は3歳のエフフォーリア。唯一の敗戦であるダービーは、横山武史が早めに仕掛け、直線で大きく外に動かしてのハナ差2着で、実質の勝ち馬のようなものである。秋にはぶっつけで天皇賞(秋)に挑み、コントレイルとグランアレグリアを負かして戴冠した。
その後は放牧に出してリフレッシュさせ、美浦に戻ってからはいつも通りウッドコースと坂路を併用して入念に乗られてきた。鹿戸雄一師のジャッジは「満足のいく仕上げ」で、武史は天皇賞の時と比べると少し落ちると感じているようだ。
実力が上位であることは間違いなく、中山の2500mにも対応できるだろう。あと、タイトルホルダーもそうだが、55キロで走れる利がある。目に見えないところで疲れがないかという点だけ。
△は3歳のアサマノイタズラ。セントライト記念勝ちは流れが向いたにしても目立つ末脚で、菊花賞はリズムの悪い競馬になって9着に終わった。
パンサラッサより下で10番人気だが、気になったのが攻めの迫力。推進力ある素晴らしい動きを見せていて、とにかくデキが良さそうだ。実戦で行きたがらないか心配なぐらいである。折り合いがつき、タイミング良く動くと食い込むシーンも。
※は牝馬のクロノジェネシス。凱旋門賞(7着)帰りになり、攻めの動きは強調できるものでもない。力が力だから普通に結果を出すかもしれないが、今回は少し心配がある。流れるレースだと2500mは長いかもしれず、そのあたりはルメールの腕頼みに。
×の組。3歳のステラヴェローチェは三冠で3着、3着、4着。菊花賞で長い距離を走った疲れが残っていなければ。ウインキートスはスタミナのある牝馬で、ソツなく流れに乗ると抵抗してくる。アリストテレスはコントレイルとクビ差の2着に駆けた菊花賞の走りができれば差のない勝負に。ディープボンドは凱旋門賞(14着)帰りでも攻めで動いている。
他にも気になる勢力がいて、伏兵陣は多彩といった印象だ。
◎が9番人気、○が4番人気…。高配当期待で連勝式は手広く買っていきたい。
──────────────
◎2番パンサラッサ
○16番タイトルホルダー
▲10番エフフォーリア
△14番アサマノイタズラ
※7番クロノジェネシス
×9番ステラヴェローチェ
×6番ウインキートス
×11番アリストテレス
×5番ディープボンド
【単勝】2番(10%)・16番(10%)
【複勝】2番(30%)・16番(50%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
2→全通り
16→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
2.16→全通り(14点)
2.10→全通り(14点)
10.16→全通り(14点)
2.14→全通り(14点)
14.16→全通り(14点)
──────────────
【3連単】(軸2頭マルチ)
2.16→全通り(84点)
━━━━━━━━━━━━━━
阪神11R
りんくうステークス 12月26日(日) ハンデ戦で穴狙い
阪神のダ1200mで争われるオープン特別。
向正面の2コーナー出口からのスタート。3コーナーまでの距離は342mとなっている。残り900m付近から緩い下り勾配になり、下り坂は直線残り200mまで続く。そして、直線残り200mから約100mの間に高低差1.6mの急な上り坂を上ることになる。直線距離は352.7m。
土曜は良馬場で、1勝クラスのダ1200m戦が1分12秒7と時計がかかっている。2勝クラスのダ1400m戦も1分24秒9だから遅めの決着で、ラスト1ハロンは13秒0だった。3勝クラスのダ1800m戦は勝ち時計が1分52秒5。レースは1000m通過が63秒2のスローで、上がりは12秒0-11秒9-13秒2の37秒1だった。
冬場でタフなダート。ただ、日曜は雪がちらつくという予報になっていて、前日の段階ではどんな馬場になっているのか予測ができない。
──────────────
馬場状態がつかめないところにきてのハンデ戦。トップハンデは58キロ、最軽量が51キロで、7キロという大きい上下差がある。
あと、中山で有馬記念が行われるため、レベルが低くて信頼を置けないジョッキーがちらほら…。難解な一戦と感じられ、伏兵馬を狙っていきたい。
宮本博厩舎(栗東)の5歳馬ガンケンに◎を打った。
540キロ級の巨漢馬。新潟で勝ってオープン入りを決めたが、3勝クラス9戦目でのものだった。上がりのかかる競馬を外から渋太く差し切っていて、時計も内容も特には目立たない。ただ、連闘→中1週→中1週という過酷な条件の中で結果を出していて、最大能力はもっと高いはずである。
中間は放牧に出され、栗東に戻ってからは坂路で入念に乗り込んできた。1週前に52秒1-12秒1でビシッと追われ、今週は新馬と併せて楽に52秒7-12秒4をマークしている。もともと鉄砲の利くタイプだし、動ける仕上がりにあるとみていい。
ヤネは川又賢治。「乗れないジョッキー」に分類できるレベルなのだが、前走で同馬に跨っていて、大外の15番枠からソツなく誘導していた。今回は12番枠で、同じイメージで乗ることができるといい。
ハンデは54キロで、前走と比べると3キロ減。阪神の実績は(1.0.3.2)になり、2回の着外は4着と5着である。馬場は少し渋ってくれたぐらいの方がいいかもしれない。オープンを走るのは初めてになるが、スムーズに運べば互角の競馬が可能になる。
中尾秀正厩舎(栗東)の4歳牝馬サダムスキャットも注目される存在。
久々だった中京のエニフSは、14番枠から好位の外を進み、直線で伸びを欠いての5着。阪神の前走は9着だったが、道中で押したり引いたりで力むところがあり、直線も少し窮屈になっていた。
問題はヤネの川須栄彦。同馬とコンビを組んで(4.3.3.3)なのだが、早めに動かしすぎたり、ゴチャつくことがあったりで、騎乗ぶりが危なっかしい。実際に前走で1番人気を裏切った。
それでも馬には力があり、ハンデが52キロと恵まれた数字になっている。除外があって少しうるさくなっているとのことで、当日に落ち着いて臨めれば。
▲はレシプロケイト(55キロ)。道中で行きたがるところがあるが、タメが利けば終いは鋭く伸びてくる。これも問題はヤネ。亀田温心は乗れるジョッキーではないので…。
△はロイヤルパールス(56キロ)。前走で重賞のカペラSに挑戦し、0秒6差の6着と上々の走りを見せた。中1週でも疲れは見られず、1番枠で揉まれた時に我慢できれば。思い切って先行させる可能性もある。
※はサイクロトロン(56キロ)。57キロを背負った室町Sで馬群を割って渋太く2着に伸びていて、阪神は(4.1.1.1)と安定して駆けている。
×の組。ロードラズライト(54キロ)はズブさがあるが、腕っぷしの強い坂井瑠星が動かしてくるかも。メディクス(55キロ)は折り合いがつけば直線で脚を使ってくる。エアアルマスはトップハンデの58キロでもスピード自体は上位。デターミネーション(53キロ)は差しに構えた前走で7着には伸びてきっかけをつかんだ。
他にも警戒が必要な勢力がいて、ハンデ戦らしく激戦ムードである。
波乱になる可能性があり、連勝式は手広く買っていきたい。
──────────────
◎12番ガンケン
○9番サダムスキャット
▲11番レシプロケイト
△1番ロイヤルパールス
※6番サイクロトロン
×7番ロードラズライト
×8番メディクス
×4番エアアルマス
×5番デターミネーション
【単勝】12番(10%)・9番(10%)
【複勝】12番(30%)・9番(50%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
12→全通り
9→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
9.12→全通り(14点)
11.12→全通り(14点)
9.11→全通り(14点)
1.12→全通り(14点)
6.12→全通り(14点)
──────────────
【3連単】(軸2頭マルチ)
12.9→全通り(84点)
━━━━━━━━━━━━━━
【日曜後半レース】
猪名川特別
単 勝 380円(20%)
複 勝 160円(80%)
◎エルカスティージョ1着(1人気)
フェアウェルS
馬 連 2,490円
ワイド 930円
ワイド 1,590円
──────────────
中山10R
フェアウェルステークス 12月26日(日) 混戦ムード
◎カイアワセは9月に今回と同じ舞台で1勝クラスを5馬身差で圧勝。良でも少し走りやすい馬場だったが、1分11秒0の時計なら十分だろう。久々、昇級、初の阪神だった前走では、4着と格好はつけている。
遠征後の中2週でも疲れは見られず、ヤネは2走前の圧勝時に跨っていた戸崎圭太。11番枠なら内の出方を見つつポジショニングしやすいし、好勝負になるとみた。
○ワルツフォーランは福島ダ1150mの昇級戦で2着に好走。直線で我慢して脚を使っていて、あの競馬なら中山のダ1200mにも対応できそうだ。3番枠からスムーズに先行できれば。
他にも警戒が必要な勢力が多くいるが、配当面で妙味がある上記2頭を狙うことにした。
◎11番カイアワセ
○3番ワルツフォーラン
▲15番ジゲン
△12番アーバンイェーガー
※8番フィルストバーン
×5番ピアシック
×2番ショウナンアニメ
×4番ニシノホライズン
×14番ナイトブリーズ
【単勝】11番(10%)・3番(10%)
【複勝】11番(40%)・3番(40%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
11→全通り
3→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
3.11→全通り(14点)
━━━━━━━━━━━━━━
中山12R
キャンドルライト賞 12月26日(日) Hペースの激戦に
◎クムシラコは福島で1勝クラスを勝ち、中山の昇級戦で外を回るロスのある競馬になりながら3着に伸びた。前走時よりも攻めを強化してきたし、3歳で成長期に入った模様。ゴチャつく競馬にならないかがポイントになるが、再度の末脚発揮があっていい。
○カバーガールは前走で◎とアタマ差の4着。ゲートが悪くて難しいところがあるが、能力は高いレベルにある。ガッツリ追ってくる横山武史起用で注目したい。
▲オシリスブレインは夏の北海道で力をつけてきた。久々でも美浦のウッドコースで好調教を連発して仕上がりは良好。捌けば上位浮上がある。
ハイペース必至の激戦ムード。展開次第で結果はいくらでも変わりそうで、配当面で妙味がある上記3頭を狙うことにした。
◎10番クムシラコ
○11番カバーガール
▲9番オシリスブレイン
△1番ラヴケリー
※8番デルマカンノン
×13番コスモアンジュ
×15番ラストリージョ
×5番グリンデルヴァルト
×12番ロンギングバース
【単勝】10番(10%)・11番(10%)
【複勝】10番(40%)・11番(40%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
10→全通り
11→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
10.11→全通り(14点)
9.10→全通り(14点)
9.11→全通り(14点)
━━━━━━━━━━━━━━
阪神10R
サンタクロースステークス 12月26日(日) 各馬不安を抱えて
◎ワールドスケールは7月に福島の芝2000mで2勝クラスを快勝したが、この時の時計は当日の3勝クラスのものより速かった。現級に上がってから決め手を欠いているが、大きく負けているわけではない。
中間はひと息入れてリフレッシュさせ、栗東での乗り込みは順調。少し荒れた今の阪神の馬場は合うはずだし、好位でスムーズに運ぶと食い下がるシーンがある。人気薄。
○ヴァリアメンテはリステッド競走でクビ差の2着に駆けたことがある3歳馬。3勝クラス緒戦の前走は4着に終わったが、前に行って少し力み、直線は馬場を悪い内を走らされた。
今回は折り合い専念して末を活かす競馬をするだろう。ヤネは腕っぷしの強い坂井瑠星で、噛み合えばあっさりまである。
みなが不安を抱えているといったメンバー。10頭立てでも混戦といった様相である。
◎9番ワールドスケール
○4番ヴァリアメンテ
【単勝】9番(10%)
【複勝】9番(90%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
9→全通り
4→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
4.9→全通り(8点)
━━━━━━━━━━━━━━
阪神12R
猪名川特別 12月26日(日) 乗れる若手に注目
◎エルカスティージョは素質ある3歳の牝馬。今年の3月には、キャリア一戦、久々という状況でGIIのフィリーズレビューに挑み、直線で末脚を見せて0秒3差の5着に健闘している。秋は中京で1勝クラスを勝ち、阪神の2勝クラスで馬群を割って2着に伸びた。
その後は少し間隔を開け、栗東の坂路でしっかりと乗り込んできた。1週前に52秒4-12秒2で先着し、今週は楽な手応えで52秒6-12秒4をマークしている。いいデキにあるのは間違いない。
ヤネは前走に続いて2度目の騎乗になる団野大成。デビュー3年目の若手ながらレベルは高く、しっかりと馬を動かす技量があって、レースセンスもいい。
配当面で妙味があるし、馬も人も成長しているこのコンビを狙ってみる。
◎9番エルカスティージョ
【単勝】9番(20%)
【複勝】9番(80%)
━━━━━━━━━━━━━━
【土曜メインレース】
グレイトフルS
3連複 1,160円
馬 連 760円
単 勝 230円(20%)
複 勝 120円(80%)
◎ヴェローチェオロ1着(1人気)
◎※▲でヒット
──────────────
中山11R
グレイトフルステークス 12月25日(土) 配当面の妙味が…
3勝クラスの戦いで、舞台は中山の芝2500m。
内回りコース使用だが、スタートは外回りコースの3コーナー途中から。スタート地点は緩い下り坂になっていて、ほぼ真っすぐに走って内回りの3コーナーと合流する。ここまでの距離が短く、右にカーブするため、外枠は不利である。1周目の正面スタンド前で急坂を上ることになる。ゴール地点から1コーナー途中までも上り勾配で、2コーナー手前が中山競馬場の最高地点になる。2コーナーに入り、向正面の途中までは急めの下り勾配。そこからはほぼ平坦で、4コーナー途中の残り400m~直線残り200mの前までは緩めの下り坂に。そして、残り180m~残り70mが中山名物の急な上り坂になっている。高低差2.2m、最大勾配2.24%はJRA全10場の中で最大の数字になる。直線距離は310m。コース全体の高低差は5.3mで、これも10場の中で最大。
芝は開催4週目で、Aコース使用4週目になっている。先週は1勝クラスの芝2500m戦が組まれていて、2分34秒1(良)で決着。離れた中位のインを進んでいたボーンジーニアスが4コーナーで外に出していくと、直線でグイグイ伸びて差し切ってみせた。2着は3番手追走から一旦は完全に抜け出したスワーヴエルメで、3着は外めから伸びたエリカヴァレリアだった。レースの1000m通過は62秒2で、上がりは12秒3-11秒6-12秒2の36秒1。
芝1800mのディセンバーS(L)は6番人気のローザノワールが逃げ切り、2着と3着も内を進んだ伏兵馬で、3連単が338万馬券になっている。勝ち時計は1分47秒7(良)だった。稍重の中で争われた牝馬重賞のターコイズS(芝1600m)は、1000m通過が56秒8という超ハイペースになり、最後方にいたミスニューヨークが大外から追い込み切って勝利している。勝ち時計は1分32秒8(良)だった。
先週は良だった日曜も少し水を含んだ状態。速い馬場とは言えない状態で、特にラスト1ハロンは少しかかる傾向にあった。
今週は金曜の深夜に雨が降る可能性があるという予報。降ったとしても土曜の日中は晴れるようだ。メインの頃には、水を少し含んだ良馬場、もしくは稍重のどちらかになっているだろう。なお、JRAからは「3コーナーから4コーナーの内側に傷みがありますが、その他の箇所は概ね良好な状態です」と発表があった。
──────────────
日曜に行われる有馬記念と舞台が一緒。「ぜひ参考に…」といきたいところだが、頭数が少ないし、先行馬がいないし、ヒントを見つけられるレースにはならなそうだ。馬場のどこが伸びやすいかを探ることはできるか。なお、このレースと有馬記念の両方に騎乗するのは、横山武史、田辺裕信、横山和生の3人である。
須貝尚介厩舎(栗東)の3歳馬ヴェローチェオロに◎を打った。
父は12年に有馬記念を勝ったゴールドシップ。10月に阪神で早めに動いて抜け出す強い競馬で2勝クラスを快勝し、中1週という厳しいローテーションで菊花賞に挑戦した。
菊は出していって流れに乗せ、馬群の中で軽快な行きっぷり。しかし、2周目の3コーナーで手応えが怪しくなり、モタついて下がってしまう、それでも直線で盛り返して伸びて6着に上がった。勝ったタイトルホルダーが後続を5馬身離し、2着との差は0秒3だった。
その後はリフレッシュ放牧に出され、栗東に戻ってからは須貝厩舎らしくコースと坂路で意欲的に乗られてきた。1週前には坂路で52秒5-12秒5で先着。今週はCWコースで有馬記念に出走する僚馬のステラヴェローチェと併せ馬を行い、67秒8-11秒2の時計で同入した。GIを使ったあとというのは難しいところがあるが、しっかりと休ませたことでスムーズに仕上げることができたようだ。
ハンデは54キロと手頃。中山は2歳時にオープンの芙蓉Sを使って3着に駆けている。菊花賞の内容から、2500mの距離は問題ない。
ヤネはテン乗りで戸崎圭太。捌きが甘くて10頭立てでも心配はところはあるが、十分に距離があるわけだし、馬の力を信じて冷静に立ち回ってほしい。4歳の飛躍につながる走りを見せてもらいたいところだ。
相手の筆頭は、同じく3歳世代のロードトゥフェイム。岡田一族の所有馬で、9月に当舞台で同着で2勝クラスを勝った。好位のインをソツなく進み、直線で早めに抜け出すというレースぶりだった。こちらは菊花賞は見せ場なしの12着。ただ、ヴェローチェオロと0秒5差だから、大きく負けているわけでもない。
その後は放牧に出され、仕上がりはいいとのこと。ハンデは53キロと恵まれた数字だし、ヤネは乗れる若手の菅原明良である。好勝負になっていい。
▲は牝馬のレティキュール(53キロ)。前走は難しい展開になって5着に終わったが、本来は確実に末脚を繰り出してくる。初の中山にも対応できそうで。
△は福島で2勝クラスを勝ち上がったウシュバテソーロ(54キロ)で、※は当舞台で現級を2着したことがあるサトノラディウス(56キロ)。
×の組。ゼーゲン(55キロ)は気性に課題があるものの末脚は互角で、ダノングロワール(55キロ)は当舞台で2勝クラスを勝った時にウインキートス(のちに目黒記念勝ち)を負かしている。バイマイサイド(55キロ)は当舞台で現級をハナ差の2着に駆けた実績あり。
10頭立てで人気馬に◎を打っていることがあり、連勝式は配当を合わせるのが難しい。3連単は軸1頭でとも思ったが、点数の問題から軸2頭マルチにしている。入線順など、適度に崩れてくれると理想的。
──────────────
◎2番ヴェローチェオロ
○4番ロードトゥフェイム
▲3番レティキュール
△7番ウシュバテソーロ
※10番サトノラディウス
×5番ゼーゲン
×9番ダノングロワール
×6番バイマイサイド
【単勝】2番(20%)
【複勝】2番(80%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
2→3.4.5.6.7.9.10
2→3.4.10
2→3.4
──────────────
【3連複】(軸1頭ながし)
2→3.4.5.6.7.9.10(21点)
2→3.4.7.10(6点)
2→3.4.10(3点)
2→3.4(1点)
──────────────
【3連単】(軸2頭マルチ)
2.4→3.5.6.7.9.10(36点)
2.4→3.7.10(18点)
2.4→3(6点)
━━━━━━━━━━━━━━
阪神11R
阪神カップ(GII) 12月25日(土) 荒れ馬場で崩れ待ち
阪神の芝1400m(内)で争われるGII競走。
向正面の2コーナー出口の奥、引き込み線からのスタート、内回りコース使用。3コーナーまでの距離は443mとなっている。3コーナー途中の残り800mから緩めの下り坂が続き、直線に入って残り200m付近から約120mの間に高低差1.8m(勾配1.5%)の急な上り坂を上ることになる。直線距離は359.1m(Bコース使用時)。全体の高低差は1.9m。もちろん競馬によるが、残り600mぐらいからペースが上がり、ラスト1ハロンがかかるというラップ構成になりやすい。
芝は連続開催の12週目で、Bコース使用4週目になっている。先週の競馬を見ると、日曜は良発表でも少し水を含んだ馬場。3勝クラスの芝1400m(内)が組まれていて、2番手を進んでいたタンタラスが直線で外に動かすと、一気に抜け出して3馬身差で快勝した。2着は内めを伸びたテンパッピーローズで、3着は外から追い込んだグレイイングリーンだった。勝ち時計は1分20秒1。レースの3ハロン通過は34秒1で、上がりは11秒3-11秒1-12秒0の34秒4だった。
芝1600m(外)で行われた2歳GIの朝日杯フューチュリティSを勝ったのはドウデュース。中位の外めを進み、直線で外から伸びて差し切った。2着はドウデュースの前で運んで先に脚を使ったセリフォスで、3着は馬群を割って伸びたダノンスコーピオンだった。勝ち時計は1分33秒5。レースの1000m通過は58秒3で、上がりは11秒9-11秒2-12秒1の35秒2だった。
京都競馬場が改装工事に入っていて、使用頻度が高くなっている阪神。JRAからは「引き続き、向正面直線および正面直線に傷みがあります」と発表があった。内は荒れて土が掘れるような状態。外も悪くなってはいるが、内よりは伸びる。四分どころより外を走らせたいところか。
今週は金曜の夜に雨が降るという予報。大きな影響を与えるほどの雨量にはならないようだが、安心はできない。いずれにせよ、荒れた馬場で脚を使えるパワーを持っているかは大事な要素になる。
──────────────
ついに連続12週目に突入した阪神。Bコース使用で幅員は20~25mで、そこにフルゲートの18頭が集結した。GIが4頭いてなかなか豪華なメンバーではあるが、数頭は力を出し切れず、数頭は馬場の悪いところを走らされて終わるだろう。
ジョッキーたちも乗りづらそうにしているし、不確定要素が多すぎ。結果的にスムーズに運ぶことができた馬が好走するという競馬になる。
なお、17年に高松宮記念を勝っているセイウンコウセイは、これが引退レース。種牡馬入りすることが決まっている。
林徹厩舎(美浦)の3歳牝馬ソングラインに◎を打った。
春にはGIのNHKマイルカップでハナ差の2着。強気の競馬で直線で外から早めに抜け出し、最後で内にヨレてハナだけ差されたものである。競馬としては勝ったシュネルマイスターより中身は濃かった。
夏の関屋記念は窮屈な競馬になって力んで走ってしまい、弾け切れずの3着。秋の富士Sは馬群の中でも委縮せず、直線でしっかりと抜け出して重賞タイトルを手にした。
その後は放牧に出され、美浦に戻ってからは熱心な調整ぶり。追い日はコースで、他の日には坂路でじっくりと乗られている。1週前にはウッドコースで大きく先着し、今週もウッドで終いにしっかり追われて併走馬を引き離した。闘争心にあふれ、回転の早いフットワークが目を引いた。
右回りは1度しか走ったことがなく、桜花賞で15着。ただ、このレースは向正面で内から寄られて大きく外に張る不利があり、参考外の一戦である。右回りの攻めで問題はないし、来年に向けて結果を出しておかないといけない。
ヤネは引き続き池添謙一。外をダラダラと走らせることが多いジョッキーで、外の17番枠を引いてイヤなところはある。ただ、といって今の馬場で内に入ると、もっと厳しい。直線で外を攻めるにしても、道中はなるべく内に寄せて走らせてもらいたいところだ。
1400mの距離はまったく問題ないし、キズナ×シンボリクリスエスの配合なら力の要る馬場にも対応できるはず。スムーズなら勝ち負けに加わってくる。
相手の筆頭は、3歳のルークズネスト。気性が強すぎるのが現状の課題で、前走のスワンSではスタートでヨレたので押していくと、まともに掛かってヒドイ競馬になってしまった。それで4着に来るのだから力がある。
ひと息入れてリフレッシュさせ、栗東のCWコースでしっかりと乗り込んできた。1週前にルメールが跨り、66秒4-11秒5で追われている。動ける仕上がりにあるとみていい。
大外の18番枠を引いたが、この点の対処はルメールに任せるしかない。こちらも噛み合えば好勝負になる。馬場はあまり悪くならない方がいい。
▲は伏兵のケイデンスコール。3歳時にNHKマイルカップで2着していて、前走のマイルチャンピオンシップはモタれていたのか直線で岩田康誠が追い出すのが明らかに遅かった。1400mは問題なく、マイラーズカップ勝ちがある阪神で。
△は牝馬のサウンドキアラ。1400mには実績があり、ディープインパクト産駒でも荒れた馬場をまったく苦にしない。
※は3歳のグレナディアガーズ。朝日杯フューチュリティSを勝ったGIホースだが、気性が難しく、前走のマイルチャンピオンシップでは掛かって競馬にならなかった。距離を1400mに縮め、クリスチャン・デムーロが抑え込むことに成功すれば。
×の組。牝馬のダノンファンタジーは昨年の当レースの勝ち馬で、実戦で気難しさを出さないかが鍵になる。ホウホウアマゾンはマイルチャンピオンシップで逃げて5着に粘った3歳馬で、内の3番枠を引いたのがどうか。ラヴィングアンサーはブリンカー着用2戦目で怖さがあり、ダイメイフジはうまく流れに乗ると一発も。
何しろ馬場が馬場、さらに雨が残る可能性がある。安心できる馬券などあるはずもなく、絞って勝負できるレースではない。意外と人気は割れているし、連勝式は手広く買って崩れるのを待つ攻め方でいくことにした。
──────────────
◎17番ソングライン
○18番ルークズネスト
▲15番ケイデンスコール
△10番サウンドキアラ
※12番グレナディアガーズ
×7番ダノンファンタジー
×3番ホウオウアマゾン
×16番ラヴィングアンサー
×14番ダイメイフジ
【単勝】17番(10%)・18番(20%)
【複勝】17番(70%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
17→全通り
【馬連&ワイド】
17-18・12-17・7-17・7-17
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
17.18→全通り(16点)
15.17→全通り(16点)
10.17→全通り(16点)
12.17→全通り(16点)
──────────────
【3連単】(軸2頭マルチ)
17.18→全通り(96点)
【3連単】(軸2頭マルチ)
17.18→7(6点)
━━━━━━━━━━━━━━
【土曜後半レース】
中山大障害
馬 連 1万8,480円
ワイド 4,790円
ワイド 570円
単 勝 330円(20%)
複 勝 190円(80%)
◎オジュウチョウサン1着(2人気)
クリスマスカップ
3連複 2,360円
馬 連 820円
単 勝 210円(20%)
複 勝 130円(80%)
◎ソウルラッシュ1着(1人気)
◎○※でヒット
摩耶S
3連複 760円
馬 連 200円
◎ウィリアムバローズ2着(2人気)
──────────────
中山10R
中山大障害(J・GI) 12月25日(土) 王者復活に期待
◎オジュウチョウサンは中山大障害を2連覇、中山グランドジャンプを5連覇。障害レースを13連勝し、10歳になった今年は3連敗で勝ちがない。
しかし、京都ジャンプSは最終障害で脚をぶつけての3着、中山グランドジャンプは道中でまともに引っ掛かるシーンがあっての5着、東京ハイジャンプは骨折明けでの3着。それぞれ敗因はある。
この中間は美浦のウッドコースで熱心に乗られ、前走よりもハードにやられて上積みは十分。全盛期ほどの迫力はないにしても、勝てるだけの力は持っているだろう。丁寧に乗って折り合いがつけば、久々の勝利を手にすることが可能とみた。
【単勝】3番(20%)
【複勝】3番(80%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
3→全通り
【馬連&ワイド】
2-3.3-4.3-4.3-4・3-4・3-4・3-5・3-7
━━━━━━━━━━━━━━
中山12R
クリスマスカップ 12月25日(土) 素質ある3歳馬注
◎ソウルラッシュは初めてマイルを使った中京の前走が衝撃的な強さ。直線で持ったままで外から楽に先頭に並び、ほぼ馬なりのまま抜け出して快勝した。あの走りで時計が1分33秒6(良)だから、恐ろしさまで感じた。
今回は2勝クラスでの戦い。しかも、メンバーはかなりそろっている。右回りは1度しか走っていないし、長距離輸送があるし、少し攻めを加減した。不安な点もあるが、大きな可能性を秘めた3歳馬であることは間違いなく、レースぶりに注目したい。
○ウインシャーロットは半年ぶりの実戦で2着し、次走で1勝クラスをクリアした。立ち回りがうまく、こちらも3歳(牝馬)でまだまだ強くなっていきそうだ。
▲テンバガーも3歳世代で素質十分。今年の前半には、京成杯で3着、弥生賞で5着と重賞で健闘している。中山のマイルは合うだろう。
以下はイズンシーラブリー、ビューティフルデイ、モーベットなどで、とにかく力のある馬が多い。
◎8番ソウルラッシュ
○10番ウインシャーロット
▲13番テンバガー
△4番イズンシーラブリー
※16番ビューティフルデイ
×15番モーベット
×12番ワザモノ
×14番アラビアンナイト
×11番スペシャルドラマ
【単勝】8番(20%)
【複勝】8番(80%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
8→全通り
【馬連&ワイド】
8-10・8-13・4-8・4-8・8-16
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
8.10→全通り(14点)
8.13→全通り(14点)
【3連複】
4-8-10・4-8-13
━━━━━━━━━━━━━━
阪神10R
摩耶ステークス 12月25日(土) 上昇3歳馬に注目
◎ウィリアムバローズはダートを使い出してから3戦無敗。後続につけた着差は4馬身、大差(1秒9)、7馬身で、それも内にモタれて本気で追えないところがあっての結果だった。中間は栗東の坂路で入念に乗られていて、陣営は「状態はさらに上がっている」と話している。
3勝クラスのここは試金石。能力的に通用するのは間違いなくて、ただ、ダートで揉まれ込むような厳しい競馬をした経験がない。2番枠を引き、外にはバーデンヴァイラー、ハヤブサナンデクンといったスピードのある実力馬がいる。
陣営とテン乗りになる松山弘平がどう考えて乗るか。揉まれるのを避ける誘導をするのか、それとも先を考えて砂をかぶらせてみるのか。どちらになるのかは出てみないとわからないところがあるが、同馬の器の大きさに期待することにした。
◎3番ウィリアムバローズ
【単勝】3番(20%)
【複勝】3番(80%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
3→全通り
【馬連&ワイド】
3-5・3-5
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
3.5→全通り(9点)
【3連複】
3-5-8(1点)
━━━━━━━━━━━━━━
阪神12R
3歳以上2勝クラス 12月25日(土) 凱旋門賞騎手で
◎フェアレストアイルは春に今回と同じ舞台で1勝クラスを快勝。その後は順調に使っていけていないが、ひと息入っていた前走ではジリジリと脚を使って0秒4差の4着で入線した。
叩いて攻めを強化したわけではないが、今週は栗東のCWコースでラスト1ハロン11秒3をマーク。陣営は「使ってグンと良くなった」と話している。
このタイミングでヤネに凱旋門賞ジョッキーのクリスチャン・デムーロを起用。牡馬混合戦でメンバーはそろっているが、上位争いになっていい。
◎8番フェアレストアイル
【単勝】8番(20%)
【複勝】8番(80%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
8→全通り
【馬連&ワイド】
3-8・3-8・3-8・3-8・8-16
━━━━━━━━━━━━━━
中間は放牧に出され、美浦に戻ってからハードに乗られてきた。16日にはウッドコースでラスト1ハロン11秒6をマークし、先週の水曜(22日)にもウッドに入れて67秒9-11秒4で大きく先着している。気合十分で、推進力あるパワフルな伸び脚を披露。土曜には坂路で55秒5-12秒7を乗られているし、いい仕上がりにあるのは間違いない。
ヤネはこれまでの3走で手綱を取ってきた丸田恭介。信頼したいところではあるが、捌きの甘いジョッキーで、3番枠を引いたことで攻め方は少し難しくなった。
陣営は「前走のような競馬ができれば」と話せば、「ロスなく立ち回れるので内はいい」とも話している。どこかで外に動かしていくのか、それとも内にこだわって馬群を割りにかかるのか…。レースの流れにもよるのでわからないところがあるが、うまく力を引き出してくれるといい。スムーズに運ぶと一発も。
▲グランドラインは単勝6,000円台の11番人気。しかし、芙蓉Sがラーグルフとクビ差の2着で、やはり今回と舞台が一緒の葉牡丹賞(1勝クラス)でクビ+ハナ差の3着に駆けている。
父がドゥラメンテで、母系はかなり重厚な血。跳びが大きく、持久力ある脚の使い方をする。攻めではチャンピオンズカップで3着した古馬のアナザートゥルースをアオるぐらいの動きを見せているし、4番枠を引いたことで積極的に出していくかもしれない。穴を開けるシーンがあっても。
△は単勝4,000円台で9番人気のボーンディスウェイ。9月の初勝利、前走の葉牡丹賞と、当舞台で連勝している点は見逃せない。葉牡丹賞は逃げてクビ差に迫られたが、早めにラップを上げていっての結果である。自在性があるし、これも攻めの動きがいい。
※は単勝6,000円台で10番人気のマテンロウレオ。阪神の芝2000m(内)で新馬勝ちを決めたが、内の狭いところを割って伸びて、クビ差以上に中身は濃かった。2戦目のGI挑戦だから状況的には厳しい。ただ、「横山典弘が熱心に稽古をつけている」という点が何か気になる。
×の組。キラーアビリティは相当な瞬発力の持ち主で、課題の折り合いがつけば頭まである。サトノヘリオスは2000mで連続のレコード勝ち。特に前走は馬場が荒れた阪神でのもので、これも能力は相当だ。間隔が詰まっている点がどうかだけ。ジャスティンパレスは2000mで新馬と1勝クラスを連勝した。流れるレースの経験がないが、ヤネがクリスチャン・デムーロで怖い。アケルナルスターは侮れない決め手を持っていて、不器用な分で中山への対応が鍵になる。
伏兵馬に多く期待した分で印が回らなかったもので、他にも警戒が必要な勢力は多い。
単複はコマンドラインの単勝とラーグルフの複勝で。連勝式は高配当期待で手広く買っていきたい。
──────────────
◎6番コマンドライン
○3番ラーグルフ
▲4番グランドライン
△9番ボーンディスウェイ
※10番マテンロウレオ
×5番キラーアビリティ
×7番サトノヘリオス
×8番ジャスティンパレス
×2番アケルナルスター
【単勝】6番(60%)
【複勝】3番(40%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
6→全通り
3→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
3.6→全通り(13点)
4.6→全通り(13点)
6.9→全通り(13点)
6.10→全通り(13点)
──────────────
【3連単】(軸2頭マルチ)
6.3→全通り(78点)
━━━━━━━━━━━━━━
阪神11R
ベテルギウスステークス(L) 12月28日(火) 人気馬+伏兵馬で
阪神のダ1800mで争われるリステッド競走。
正面直線からのスタート。100mほど走ると、急坂を上ることになる。3コーナーに入る残り900m付近から緩い下り勾配になり、下り坂は直線の残り200mまで続く。そして、残り200mから約100mの間に高低差1.6mの急な上り坂を上ることになる。直線距離は352.7m。
25日(土)も26日(日)も良馬場。土曜に3勝クラスのダ1800m戦が組まれていて、2番手を進んでいたバーデンヴァイラーが抜け出して3馬身差で快勝した。2着は逃げたウィリアムバローズで、3着は後方から脚を伸ばしたロッキーサンダーだった。勝ち時計は1分52秒5。レースの1000m通過は63秒2で、上がりは12秒0-11秒9-13秒2の37秒1だった。
日曜を見ると、1勝クラスのダ1800m戦の勝ち時計が1分55秒4、2勝クラスのダ1800m戦が1分54秒3。メインはダ1200mのオープン特別で、オーロラテソーロが2番手から抜けて2馬身半差で快勝した。勝ち時計は1分10秒7だった(2着サダムスキャットは1分11秒1)。前半3ハロンが33秒9という速いラップになり、ラスト1ハロンは12秒9かかっている。
冬場で乾燥していて、ダートはタフな状態。火曜も良馬場見込みで、同様の状態だろう。パサパサのダートへの適性、パワーとスタミナの有無が重要な要素になり、折り合いや展開も大事なポイントになる。
──────────────
フルゲートの16頭立て。除外されて権利を取ることを目的とした馬が投票するため、登録は42頭だった(8頭が除外に)。ちなみに、日曜のりんくうSは、さらに多くて62頭が登録。そして、何と35頭もの除外馬が出ている。
オープン馬が増え、ローテーションを組んで使っていくのが大変な状況。条件クラスならともかく、オープンではあってはいけないことだ。JRAはクラス編成のシステムを元に戻すべきと思う。
須貝尚介厩舎(栗東)の4歳牝馬ショウナンナデシコに◎を打った。
もともとが新馬戦を7馬身差で圧勝した素材。休みが多くなったりで出世が遅れていたが、4歳になって完全に本格化した。
阪神ダ1800mでの3勝クラス勝ちは、好位のインを進み、直線で狭いところを割って伸びてのV。オープン緒戦は阪神ダ2000mのカノープスSで、前のレースのようなレース運びから、やはり直線で馬群を割って抜け出した。52キロというハンデの恩恵はあったが、完ぺきと言える1馬身半差の勝利だった。
連勝したあとなので調整ぶりが気になるところだが、まったく緩められていない。栗東の坂路で乗り込んできて、15日に一杯に追われて52秒1-12秒3をマーク。先週の木曜(23日)も52秒5-12秒4でしっかりと追われている。日曜には大きめを乗って調整。陣営は「引き続き好調をキープ」と話している。
阪神のダートは(4.0.2.1)。別定戦で55キロになるが、自身が問題にする数字ではない。ヤネは前走で勝利にみちびいている吉田隼人。いろいろと探っていって、隙になるような材料は出てこない。リステッド競走で簡単に勝てるとは言えないが、崩れることもないだろう。軸として期待する。
穴候補として、松永昌博厩舎(栗東)の4歳馬メイショウダジンを挙げたい。デビュー2戦目にショウナンナデシコと同じレースを走り、これとアタマ差の3着。こちらも好素材である。
今年の9月にはJpnIIの日本テレビ盃(船橋)で0秒3差の3着に健闘。2着はジャパンダートダービー勝ちがあるダノンファラオで、5着がノンコノユメ、6着がクリソベリル(おそらく喘鳴症の影響あり)だった。
2走前の太秦Sは間隔を詰めて使い、レースでは馬群の中で力んで走るところがあって11着に敗れたもの。前走の浦和記念は離された5着だったが、積極的に行かせすぎた感じがあった。
中間は19日にCWコースで64秒7で追われ、24日には坂路で自己ベストとなる50秒6をマーク。使ってきているのでデキが落ちていることを考えないといけない状況だが、攻めからは上向いている印象すらある。幸英明で3勝しているし、好位からリズム良く運ぶと激走シーンも。
▲は3歳のブラックアーメット。3勝クラス勝ちは差しの競馬になって追い込み切ったものだが、良で1分51秒4の走破は強調できる。若さが残るものの、馬体の良さからもオープンで通用していい。
△は東京ダ2100mのブラジルカップ(L)で早め先頭の競馬から2着に駆けたゲンパチルシファーで、※は2走前のラジオ日本賞(中山ダ1800m)が内容ある3着だったサンダーブリッツ。
×の組。ホウオウトゥルースはムラ駆けの血筋だが、2走前にサンダーブリッツに先着している。スウィープザボードは3歳馬で気性面に課題が残るものの、重賞のレパードSで2着した実績は見逃せない。アイオライトは福島でダ1700mを克服して2着していて、すんなりと先行できれば。エブリワンブラックはキタサンブラックの全弟で、使い詰めでも内容を上げてきている。
前日の段階だと、ショウナンナデシコの単勝と複勝は妙味のある数字になっている。これは動くかもしれない。連勝式は相手に伏兵馬を狙っていることもあり、高配当期待で手広く買っていくことにした。
──────────────
◎13番ショウナンナデシコ
○10番メイショウダジン
▲4番ブラックアーメット
△16番ゲンパチルシファー
※2番サンダーブリッツ
×1番ホウオウトゥルース
×14番スウィープザボード
×11番アイオライト
×12番エブリワンブラック
【単勝】13番(20%)
【複勝】13番(80%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
13→全通り
10→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
10.13→全通り(14点)
4.13→全通り(14点)
13.16→全通り(14点)
2.13→全通り(14点)
──────────────
【3連単】(軸2頭マルチ)
13.10→全通り(84点)
━━━━━━━━━━━━━━
【火曜後半レース】
立志S
馬 連 2,870円
単 勝 250円(10%)
複 勝 140円(90%)
◎ノルカソルカ1着(1人気)
──────────────
中山10R
ベストウィッシュカップ 12月28日(火) 3騎を中心に
フルゲートの16頭立て。昇級馬が3頭いて、13頭いる既存勢力の前走を見ると、2着が1頭で、次に着順が良いのが7着と残念な状況になっている。攻めで動いた3騎を中心に攻めたい。
◎バクシンは川崎の全日本2歳優駿(JpnI)で5着に健闘した実績がある3歳馬。久々だった2走前が3着で、前走は力んだ走りになって7着に終わった。
除外が続いたが、美浦のウッドコースと坂路で意欲的に乗られて仕上がりは良好。スピード的に中山のダ1200mは合うはずだし、ヤネが追いに関しては現役トップレベルの横山武史で注目したい。
○ミエノワールドは中京で復帰戦を2着。勝ち馬は強く、3着との差は2馬身だった。良の中山ダ1200mは少し長いかもしれないが、その点はルメールの腕で。中1週でも栗東の坂路で動いている。
▲ニシノライトニングは当舞台が合う差し馬。美浦のウッドコースで好時計を連発していて、流れが向くと差し込んでくる。
バクシンの単勝&複勝は妙味あり。連勝式は崩れての高配当期待で手広く買っていきたい。
◎1番バクシン
○9番ミエノワールド
▲4番ニシノライトニング
【単勝】1番(20%)
【複勝】1番(80%)
──────────────
【馬連】
1-9(10%)
【ワイド】
1-9(50%)・1-4(20%)・4-9(20%)
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
1.9→全通り(14点)
1.4→全通り(14点)
【3連複】
1-4-9・1-7-9・1-7-9・1-2-9(4点)
──────────────
【3連単】(フォーメーション)
1着:1.4.9
2着:1.4.9
3着:全通り(84点)
【3連単】(ボックス)
1.4.9(6点)
【3連単】
9-1-7(1点)
━━━━━━━━━━━━━━
中山12R
立志ステークス 12月28日(火) ヤネの腕に期待
1番枠を引いたノルカソルカが押してハナに行かせるか。シンハリング、ルーカス、インテンスライト、ホウオウラスカーズあたりが好位につけることになるだろう。どんなペースになるかは、ノルカソルカの横山武史次第といったところである。
◎ノルカソルカは上に書いたように横山武史が騎乗。頭が高くてスパッと切れないところがあり、これまでは早めに動かす攻め方をしてきている。ハナにこだわるわけではないが、今回も前々での競馬になるだろう。
骨折を明けてから4着、4着。陣営は「体が引き締まって良くなった」と話している。エフフォーリアで有馬記念を勝った武史。今年最後のレースで渾身の騎乗を見せてもらいたい。
○ルーカスはデビュー2戦目に東京スポーツ杯2歳Sでワグネリアン(3歳でダービーを制覇)の2着に駆けた素質馬。堀宣行厩舎の管理馬らしく巨漢で難しところがあるが、能力は相当に高い。仕上がりは良さそうだし、2度目の騎乗になるルメールが動かしてくるかも。
ノルカソルカの単勝&複勝を。3連複はルーカスとの軸2頭ながしで攻めたい。
◎1番ノルカソルカ
○8番ルーカス
【単勝】1番(10%)
【複勝】1番(90%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
1→全通り
【馬連&ワイド】
1-5・1-8・1-8・1-10・1-10・1-10・1-11
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
1.8→全通り(10点)
【3連複】
1-5-8・1-8-10・1-8-10・1-8-11(4点)
━━━━━━━━━━━━━━
阪神10R
フォーチュンカップ 12月28日(火) 良血馬に注目を
10頭立てと頭数は少なめ。阪神の芝は連続13週目という大変な状況で、コース全体が荒れ、展開を読むのも結果を読むのも難しくなっている。
◎アステロイドベルトは母がオープンを勝ったサトノジュピター(父はルーラーシップ)。前走(東京芝2000m)は去勢明けの一戦だったが、4番手追走から直線でしっかりと脚を使って2着に駆けた。勝ち馬は強すぎで、3着との差は3馬身。1分58秒7(良)の時計は、当日の3勝クラスでも2着に相当する数字だった。
その前走はムーアが乗って目一杯に動かしたので、反動が気になるところ。栗東のCWコースと坂路でしっかり乗られているから大丈夫とは思うが、目に見えない疲れが残っている可能性はある。
それでも2勝クラスでは素質が上だし、ヤネに松山弘平を配してきたあたり、陣営も手応えを感じているのだろう。阪神を走るのは初めてだが、問題はないはず。再度の好走に期待したい。
連勝式は馬連&ワイドで、薄めに抜けてくれると理想的。
◎10番アステロイドベルト
【単勝】10番(10%)
【複勝】10番(90%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
10→全通り
【馬連&ワイド】
1-10・3-10・3-10・4-10・9-10・9-10
━━━━━━━━━━━━━━
阪神12R
ファイナルステークス 12月28日(火) ハンデ戦で混とん
2021年の最後のレースになるが、ハンデ戦で極めて難解。馬連の1番人気は1,400円台で、3連単は1万4,000円台となっている。伏兵馬を中心に8頭を選んで攻めることにした。とにかく大変なレースで、正直、8頭でも少なすぎるぐらいである。
◎キャッチミーアップは中京で初めて1200mを使って0秒1差の5着に伸びた。ヤネが甘さのある亀田温心という点がどうかだが、51キロのハンデで一発があって不思議はない。
○ショウナンバニラは力の要る馬場が得意。久々でも仕上がりは良さそうだし、ハンデ53キロ、ガッツリ追ってくる坂井瑠星で穴を開けるシーンも。
▲のミニオンペール(52キロ)、△のカワキタアジン(53キロ)は、どちらも末脚堅実。※のコスモカルナック、×のグレイトゲイナーは、トップハンデ56キロに見合う実力がある。×のジュビリーヘッド(55キロ)は荒れ馬場が鍵だが、スピードは上位。×のジョニーズララバイ(55キロ)はムラでも力を持っている。
キャッチミーアップとショウナンバニラの単勝&複勝を。連勝式はボックスで買いたい。点数は多くなるが、絞っていいレースではないし、大きな配当になる可能性があるので。
◎9番キャッチミーアップ
○11番ショウナンバニラ
▲10番ミニオンペール
△16番カワキタアジン
※8番コスモカルナック
×15番グレイトゲイナー
×13番ジュビリーヘッド
×14番ジョニーズララバイ
【単勝】9番(10%)・11番(40%)
【複勝】9番(40%)・11番(40%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ボックス)
8.9.10.11.13.14.15.16
──────────────
【3連複】(ボックス)
8.9.10.11.13.14.15.16(56点)
━━━━━━━━━━━━━━
【日曜メインレース】
りんくうS
馬 連 3,330円
ワイド 1,080円
ワイド 540円
──────────────
中山11R
有馬記念(GI) 12月26日(日) タテ長の展開に…
中山の芝2500mで争われるGI競走。
内回りコース使用だが、スタートは外回りコースの3コーナー途中から。スタート地点は緩い下り坂になっていて、ほぼ真っすぐに走って内回りの3コーナーと合流する。ここまでの距離が短く、右にカーブするため、外枠は不利である。1周目の正面スタンド前で急坂を上ることになる。ゴール地点から1コーナー途中までも上り勾配で、2コーナー手前が中山競馬場の最高地点になる。2コーナーに入り、向正面の途中までは急めの下り勾配。そこからはほぼ平坦で、4コーナー途中の残り400m~直線残り200mの前までは緩めの下り坂に。そして、残り180m~残り70mが中山名物の急な上り坂になっている。高低差2.2m、最大勾配2.24%はJRA全10場の中で最大の数字になる。直線距離は310m。コース全体の高低差は5.3mで、これも10場の中で最大。
芝は開催4週目で、Aコース使用4週目になっている。土曜の馬場は稍重。3勝クラスの芝2500m戦が組まれていて、ヴェローチェオロが2番手追走から抜け出して勝利した。勝ち時計は2分34秒0。レースの1000m通過は61秒8で、上がりが11秒9-11秒5-12秒1の35秒5だった。
最終レースは2勝クラスの芝1600m戦で、勝ち時計は1分34秒1。中位の前を進んでいたソウルラッシュが直線で鋭く伸びて差し切った。レースの1000m通過は58秒6で、上がりは11秒9-11秒9-11秒7の35秒5だった。
渋っていた割に走りやすかったという印象。全体で見ると内めを通った勢力が好走するケースが多く、ただ、レースが流れて外めからの差しが決まることもあった。このあたりは展開次第で変わってきて、おそらく良に回復している日曜も同じような傾向になるかもしれない。
──────────────
競馬はすべてがそうと言えばそうだが、今年の有馬記念は特に“展開”によって結果が左右されることになりそうだ。
逃げ候補だった2頭…。パンサラッサは2番枠に入り、タイトルホルダーは大外の16番枠を引いた。「パンサラッサがハナを切り、タイトルホルダーはジワッと上がって好位」という形になる可能性が高くなったと言えるだろう。もちろん、違う展開になることも考えられる。
そうなったとして、パンサラッサがどんなペースを刻むのか、タイトルホルダーがどこで動いていくのか…。また、引退レースになるキセキが何か仕掛けてくるかもしれない。間違いないのは、タテに長い競馬になることだ。
牝馬のクロノジェネシスはこれで引退、グランプリ4連覇を目指す。急激に成長している3歳のエフフォーリアは、ファン投票で1位になり、前日の段階で1番人気だ。展開面も含め、見応えある戦いが繰り広げられることになるだろう。
矢作芳人厩舎(栗東)の4歳馬パンサラッサに◎を打った。
人気薄…。賭けにはなるが、もちろん根拠はある。初勝利を挙げたのが不良馬場の京都芝2000m(内)で、後続を2秒5も離しての大差勝ち。この時から豊富なスタミナとパワーを感じさせていた。
4歳になって、秋にオクトーバーSでリステッド競走をV。半年ぶりの実戦で陣営は「少し急仕上げ」と話していて、その中で大逃げを打って押し切った。
続いて福島記念で重賞初勝利を決める。ハナを切って3ハロンを33秒6、1000mを57秒3と短距離戦のようなラップで通過。後半で勝負を挑んできたコントラチェックはバタバタになって15着に沈み、結果的に4馬身差で圧勝することとなった。
オクトーバーSはラスト1ハロンが12秒7で、福島記念は13秒1。この数字を見るとスピード任せに押し切ったものと思われるだろうが、同馬の場合はちょっとわけが違う。ゴールして無酸素運動から解放されたあと、またスーッと走ろうとしているのだ。
息を止めて頑張って走る距離には、どの馬にも限界がある。ゴールして息を吐いてから脚を使うというのは、スタミナが切れていないという証拠だ。
父ロードカナロアの産駒はマイル以下で活躍する馬が多く、豊富なスタミナの源泉は母系にある。母の父は凱旋門賞、仏ダービー、愛ダービーなどGIを6勝したモンジュー(その父サドラーズウェルズ)。マイラーの血も入っているが、シャーリーハイツ(英ダービー、愛ダービー)の名前が見え、4代母の父は凱旋門賞を連覇したアレッジドである。
5代血統表から外れるが、5代母の父は66戦43勝の戦歴を残したアメリカの名馬ラウンドテーブル。母系はなかなか重厚だ。なお、同馬の兄には青葉賞2着のエタンダールがいる。
デキの良さも注目されるポイント。最近は坂路でしか時計を出していなかったが、この中間はコースにも入れて意欲的に乗られている。1週前には菱田裕二が跨り、CWコースで中ほどを通って64秒8-11秒5の好時計。坂路に入れた今週は、楽な感じのまま51秒0-37秒1-12秒2をマークしている。なお、コースで時計を出したのは3歳の6月以来だ。
自然と速い時計になるが、ガリガリと行きすぎてしまっていることはない。連勝した前2走とは明らかに攻めの密度が違い、それで調教後の馬体重は前走比10キロ増の484キロ。実が入った状態にあるのだろう。
ヤネは前走と同じで菱田。内の2番枠から果敢にハナを奪いにいくだろう。福島記念のラップではもちろんタフな中山の芝2500mを乗り切れるはずはなく、うまく息を入れてあげないといけない。タイトルホルダーやキセキ、ウインキートスあたりの動きが鍵になるが、これらに乗るジョッキーも福島記念を見ているわけで、無理に付き合おうとはしないとも考えられる。
掛かる可能性があるし、早めに来られる可能性があるし、GIは簡単なものではない。しかし、パンサラッサの底を見せていないスタミナ、それと強化した攻めを見ると、「スムーズな競馬ができれば残り目があるのでは…」と思えてくる。
オッズを確認すると、単勝3,000円台の9番人気。気持ちの良い逃げでレースを沸かせてはくれないか。一発狙ってみる。
栗田徹厩舎(美浦)の3歳馬タイトルホルダーにも注目したい。こちらも特に母系が重厚な血。いかにも岡田スタッドの生産馬といった印象である。
皐月賞はエフフォーリアから3馬身離された2着だったが、2番手追走から向正面で来られて早めに先頭に出るという競馬で、普通なら馬群に沈んでいるところだ。
ダービーは直線で一旦は先頭に立ち、伸びを欠いての6着、エフフォーリアとは0秒6差。ただ、パンサラッサと同じケースで、スタミナが切れたわけではなかった。6着でゴールしたあと、スーッと脚を使って1コーナーで先頭に立っている。ちょっと異様な光景とも言え、これが秋の菊花賞制覇(5馬身差)につながるわけだ。
母の父は英ダービーを勝ったモティヴェイターで、その父がパンサラッサの母父でもあるモンジュー。また、パンサラッサと同様にシャーリーハイツの名前がある。父はキングカメハメハ直仔のドゥラメンテ。同馬は父系もスタミナがあることを感じさせる。
姉は一緒に有馬記念を走ることになったメロディーレーン。340キロの馬体重で菊花賞を5着に駆け、血統通りスタミナのあるところを見せている。
菊花賞を勝ったあとで放牧に出され、美浦に戻ってからはウッドコースを中心に意欲的に乗り込んできた。放馬があってヒヤリとさせたが、影響はなさそうである。
1週前には横山和生が乗って66秒5-12秒2で同入。今週も和生が跨り、追走して最後は抜かないようにして65秒7-11秒6をマークした。最終追いは「パンサラッサの後ろを進んで追いかけすぎない」ということを想定したものであったかもしれない。
横山和生はテン乗り。攻めで感触をつかんでいるだろうから、実戦でどう折り合いをつけるかだ。タイトルホルダー自身は闘争心が強いタイプ。中山の芝2500mは外枠が不利なコースで、そのことを意識してテンに押すとスイッチが入ってしまう可能性がある。
2番手、3番手あたりに収まったとして、どこで動かしていくかはレースの流れ次第になるだろう。ただ、和生はかなり強気に乗るジョッキー。2500mのGIでさすがに強引なことはしないかもしれないが、パンサラッサと一緒に差しの競馬をつくってしまうことはあり得る。
オッズを確認すると、単勝900円台で4番人気。大外枠を引いた割には売れているといった感じである。パンサラッサと同様に、噛み合うと見せ場以上があるとみた。
▲は3歳のエフフォーリア。唯一の敗戦であるダービーは、横山武史が早めに仕掛け、直線で大きく外に動かしてのハナ差2着で、実質の勝ち馬のようなものである。秋にはぶっつけで天皇賞(秋)に挑み、コントレイルとグランアレグリアを負かして戴冠した。
その後は放牧に出してリフレッシュさせ、美浦に戻ってからはいつも通りウッドコースと坂路を併用して入念に乗られてきた。鹿戸雄一師のジャッジは「満足のいく仕上げ」で、武史は天皇賞の時と比べると少し落ちると感じているようだ。
実力が上位であることは間違いなく、中山の2500mにも対応できるだろう。あと、タイトルホルダーもそうだが、55キロで走れる利がある。目に見えないところで疲れがないかという点だけ。
△は3歳のアサマノイタズラ。セントライト記念勝ちは流れが向いたにしても目立つ末脚で、菊花賞はリズムの悪い競馬になって9着に終わった。
パンサラッサより下で10番人気だが、気になったのが攻めの迫力。推進力ある素晴らしい動きを見せていて、とにかくデキが良さそうだ。実戦で行きたがらないか心配なぐらいである。折り合いがつき、タイミング良く動くと食い込むシーンも。
※は牝馬のクロノジェネシス。凱旋門賞(7着)帰りになり、攻めの動きは強調できるものでもない。力が力だから普通に結果を出すかもしれないが、今回は少し心配がある。流れるレースだと2500mは長いかもしれず、そのあたりはルメールの腕頼みに。
×の組。3歳のステラヴェローチェは三冠で3着、3着、4着。菊花賞で長い距離を走った疲れが残っていなければ。ウインキートスはスタミナのある牝馬で、ソツなく流れに乗ると抵抗してくる。アリストテレスはコントレイルとクビ差の2着に駆けた菊花賞の走りができれば差のない勝負に。ディープボンドは凱旋門賞(14着)帰りでも攻めで動いている。
他にも気になる勢力がいて、伏兵陣は多彩といった印象だ。
◎が9番人気、○が4番人気…。高配当期待で連勝式は手広く買っていきたい。
──────────────
◎2番パンサラッサ
○16番タイトルホルダー
▲10番エフフォーリア
△14番アサマノイタズラ
※7番クロノジェネシス
×9番ステラヴェローチェ
×6番ウインキートス
×11番アリストテレス
×5番ディープボンド
【単勝】2番(10%)・16番(10%)
【複勝】2番(30%)・16番(50%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
2→全通り
16→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
2.16→全通り(14点)
2.10→全通り(14点)
10.16→全通り(14点)
2.14→全通り(14点)
14.16→全通り(14点)
──────────────
【3連単】(軸2頭マルチ)
2.16→全通り(84点)
━━━━━━━━━━━━━━
阪神11R
りんくうステークス 12月26日(日) ハンデ戦で穴狙い
阪神のダ1200mで争われるオープン特別。
向正面の2コーナー出口からのスタート。3コーナーまでの距離は342mとなっている。残り900m付近から緩い下り勾配になり、下り坂は直線残り200mまで続く。そして、直線残り200mから約100mの間に高低差1.6mの急な上り坂を上ることになる。直線距離は352.7m。
土曜は良馬場で、1勝クラスのダ1200m戦が1分12秒7と時計がかかっている。2勝クラスのダ1400m戦も1分24秒9だから遅めの決着で、ラスト1ハロンは13秒0だった。3勝クラスのダ1800m戦は勝ち時計が1分52秒5。レースは1000m通過が63秒2のスローで、上がりは12秒0-11秒9-13秒2の37秒1だった。
冬場でタフなダート。ただ、日曜は雪がちらつくという予報になっていて、前日の段階ではどんな馬場になっているのか予測ができない。
──────────────
馬場状態がつかめないところにきてのハンデ戦。トップハンデは58キロ、最軽量が51キロで、7キロという大きい上下差がある。
あと、中山で有馬記念が行われるため、レベルが低くて信頼を置けないジョッキーがちらほら…。難解な一戦と感じられ、伏兵馬を狙っていきたい。
宮本博厩舎(栗東)の5歳馬ガンケンに◎を打った。
540キロ級の巨漢馬。新潟で勝ってオープン入りを決めたが、3勝クラス9戦目でのものだった。上がりのかかる競馬を外から渋太く差し切っていて、時計も内容も特には目立たない。ただ、連闘→中1週→中1週という過酷な条件の中で結果を出していて、最大能力はもっと高いはずである。
中間は放牧に出され、栗東に戻ってからは坂路で入念に乗り込んできた。1週前に52秒1-12秒1でビシッと追われ、今週は新馬と併せて楽に52秒7-12秒4をマークしている。もともと鉄砲の利くタイプだし、動ける仕上がりにあるとみていい。
ヤネは川又賢治。「乗れないジョッキー」に分類できるレベルなのだが、前走で同馬に跨っていて、大外の15番枠からソツなく誘導していた。今回は12番枠で、同じイメージで乗ることができるといい。
ハンデは54キロで、前走と比べると3キロ減。阪神の実績は(1.0.3.2)になり、2回の着外は4着と5着である。馬場は少し渋ってくれたぐらいの方がいいかもしれない。オープンを走るのは初めてになるが、スムーズに運べば互角の競馬が可能になる。
中尾秀正厩舎(栗東)の4歳牝馬サダムスキャットも注目される存在。
久々だった中京のエニフSは、14番枠から好位の外を進み、直線で伸びを欠いての5着。阪神の前走は9着だったが、道中で押したり引いたりで力むところがあり、直線も少し窮屈になっていた。
問題はヤネの川須栄彦。同馬とコンビを組んで(4.3.3.3)なのだが、早めに動かしすぎたり、ゴチャつくことがあったりで、騎乗ぶりが危なっかしい。実際に前走で1番人気を裏切った。
それでも馬には力があり、ハンデが52キロと恵まれた数字になっている。除外があって少しうるさくなっているとのことで、当日に落ち着いて臨めれば。
▲はレシプロケイト(55キロ)。道中で行きたがるところがあるが、タメが利けば終いは鋭く伸びてくる。これも問題はヤネ。亀田温心は乗れるジョッキーではないので…。
△はロイヤルパールス(56キロ)。前走で重賞のカペラSに挑戦し、0秒6差の6着と上々の走りを見せた。中1週でも疲れは見られず、1番枠で揉まれた時に我慢できれば。思い切って先行させる可能性もある。
※はサイクロトロン(56キロ)。57キロを背負った室町Sで馬群を割って渋太く2着に伸びていて、阪神は(4.1.1.1)と安定して駆けている。
×の組。ロードラズライト(54キロ)はズブさがあるが、腕っぷしの強い坂井瑠星が動かしてくるかも。メディクス(55キロ)は折り合いがつけば直線で脚を使ってくる。エアアルマスはトップハンデの58キロでもスピード自体は上位。デターミネーション(53キロ)は差しに構えた前走で7着には伸びてきっかけをつかんだ。
他にも警戒が必要な勢力がいて、ハンデ戦らしく激戦ムードである。
波乱になる可能性があり、連勝式は手広く買っていきたい。
──────────────
◎12番ガンケン
○9番サダムスキャット
▲11番レシプロケイト
△1番ロイヤルパールス
※6番サイクロトロン
×7番ロードラズライト
×8番メディクス
×4番エアアルマス
×5番デターミネーション
【単勝】12番(10%)・9番(10%)
【複勝】12番(30%)・9番(50%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
12→全通り
9→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
9.12→全通り(14点)
11.12→全通り(14点)
9.11→全通り(14点)
1.12→全通り(14点)
6.12→全通り(14点)
──────────────
【3連単】(軸2頭マルチ)
12.9→全通り(84点)
━━━━━━━━━━━━━━
【日曜後半レース】
猪名川特別
単 勝 380円(20%)
複 勝 160円(80%)
◎エルカスティージョ1着(1人気)
フェアウェルS
馬 連 2,490円
ワイド 930円
ワイド 1,590円
──────────────
中山10R
フェアウェルステークス 12月26日(日) 混戦ムード
◎カイアワセは9月に今回と同じ舞台で1勝クラスを5馬身差で圧勝。良でも少し走りやすい馬場だったが、1分11秒0の時計なら十分だろう。久々、昇級、初の阪神だった前走では、4着と格好はつけている。
遠征後の中2週でも疲れは見られず、ヤネは2走前の圧勝時に跨っていた戸崎圭太。11番枠なら内の出方を見つつポジショニングしやすいし、好勝負になるとみた。
○ワルツフォーランは福島ダ1150mの昇級戦で2着に好走。直線で我慢して脚を使っていて、あの競馬なら中山のダ1200mにも対応できそうだ。3番枠からスムーズに先行できれば。
他にも警戒が必要な勢力が多くいるが、配当面で妙味がある上記2頭を狙うことにした。
◎11番カイアワセ
○3番ワルツフォーラン
▲15番ジゲン
△12番アーバンイェーガー
※8番フィルストバーン
×5番ピアシック
×2番ショウナンアニメ
×4番ニシノホライズン
×14番ナイトブリーズ
【単勝】11番(10%)・3番(10%)
【複勝】11番(40%)・3番(40%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
11→全通り
3→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
3.11→全通り(14点)
━━━━━━━━━━━━━━
中山12R
キャンドルライト賞 12月26日(日) Hペースの激戦に
◎クムシラコは福島で1勝クラスを勝ち、中山の昇級戦で外を回るロスのある競馬になりながら3着に伸びた。前走時よりも攻めを強化してきたし、3歳で成長期に入った模様。ゴチャつく競馬にならないかがポイントになるが、再度の末脚発揮があっていい。
○カバーガールは前走で◎とアタマ差の4着。ゲートが悪くて難しいところがあるが、能力は高いレベルにある。ガッツリ追ってくる横山武史起用で注目したい。
▲オシリスブレインは夏の北海道で力をつけてきた。久々でも美浦のウッドコースで好調教を連発して仕上がりは良好。捌けば上位浮上がある。
ハイペース必至の激戦ムード。展開次第で結果はいくらでも変わりそうで、配当面で妙味がある上記3頭を狙うことにした。
◎10番クムシラコ
○11番カバーガール
▲9番オシリスブレイン
△1番ラヴケリー
※8番デルマカンノン
×13番コスモアンジュ
×15番ラストリージョ
×5番グリンデルヴァルト
×12番ロンギングバース
【単勝】10番(10%)・11番(10%)
【複勝】10番(40%)・11番(40%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
10→全通り
11→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
10.11→全通り(14点)
9.10→全通り(14点)
9.11→全通り(14点)
━━━━━━━━━━━━━━
阪神10R
サンタクロースステークス 12月26日(日) 各馬不安を抱えて
◎ワールドスケールは7月に福島の芝2000mで2勝クラスを快勝したが、この時の時計は当日の3勝クラスのものより速かった。現級に上がってから決め手を欠いているが、大きく負けているわけではない。
中間はひと息入れてリフレッシュさせ、栗東での乗り込みは順調。少し荒れた今の阪神の馬場は合うはずだし、好位でスムーズに運ぶと食い下がるシーンがある。人気薄。
○ヴァリアメンテはリステッド競走でクビ差の2着に駆けたことがある3歳馬。3勝クラス緒戦の前走は4着に終わったが、前に行って少し力み、直線は馬場を悪い内を走らされた。
今回は折り合い専念して末を活かす競馬をするだろう。ヤネは腕っぷしの強い坂井瑠星で、噛み合えばあっさりまである。
みなが不安を抱えているといったメンバー。10頭立てでも混戦といった様相である。
◎9番ワールドスケール
○4番ヴァリアメンテ
【単勝】9番(10%)
【複勝】9番(90%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
9→全通り
4→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
4.9→全通り(8点)
━━━━━━━━━━━━━━
阪神12R
猪名川特別 12月26日(日) 乗れる若手に注目
◎エルカスティージョは素質ある3歳の牝馬。今年の3月には、キャリア一戦、久々という状況でGIIのフィリーズレビューに挑み、直線で末脚を見せて0秒3差の5着に健闘している。秋は中京で1勝クラスを勝ち、阪神の2勝クラスで馬群を割って2着に伸びた。
その後は少し間隔を開け、栗東の坂路でしっかりと乗り込んできた。1週前に52秒4-12秒2で先着し、今週は楽な手応えで52秒6-12秒4をマークしている。いいデキにあるのは間違いない。
ヤネは前走に続いて2度目の騎乗になる団野大成。デビュー3年目の若手ながらレベルは高く、しっかりと馬を動かす技量があって、レースセンスもいい。
配当面で妙味があるし、馬も人も成長しているこのコンビを狙ってみる。
◎9番エルカスティージョ
【単勝】9番(20%)
【複勝】9番(80%)
━━━━━━━━━━━━━━
【土曜メインレース】
グレイトフルS
3連複 1,160円
馬 連 760円
単 勝 230円(20%)
複 勝 120円(80%)
◎ヴェローチェオロ1着(1人気)
◎※▲でヒット
──────────────
中山11R
グレイトフルステークス 12月25日(土) 配当面の妙味が…
3勝クラスの戦いで、舞台は中山の芝2500m。
内回りコース使用だが、スタートは外回りコースの3コーナー途中から。スタート地点は緩い下り坂になっていて、ほぼ真っすぐに走って内回りの3コーナーと合流する。ここまでの距離が短く、右にカーブするため、外枠は不利である。1周目の正面スタンド前で急坂を上ることになる。ゴール地点から1コーナー途中までも上り勾配で、2コーナー手前が中山競馬場の最高地点になる。2コーナーに入り、向正面の途中までは急めの下り勾配。そこからはほぼ平坦で、4コーナー途中の残り400m~直線残り200mの前までは緩めの下り坂に。そして、残り180m~残り70mが中山名物の急な上り坂になっている。高低差2.2m、最大勾配2.24%はJRA全10場の中で最大の数字になる。直線距離は310m。コース全体の高低差は5.3mで、これも10場の中で最大。
芝は開催4週目で、Aコース使用4週目になっている。先週は1勝クラスの芝2500m戦が組まれていて、2分34秒1(良)で決着。離れた中位のインを進んでいたボーンジーニアスが4コーナーで外に出していくと、直線でグイグイ伸びて差し切ってみせた。2着は3番手追走から一旦は完全に抜け出したスワーヴエルメで、3着は外めから伸びたエリカヴァレリアだった。レースの1000m通過は62秒2で、上がりは12秒3-11秒6-12秒2の36秒1。
芝1800mのディセンバーS(L)は6番人気のローザノワールが逃げ切り、2着と3着も内を進んだ伏兵馬で、3連単が338万馬券になっている。勝ち時計は1分47秒7(良)だった。稍重の中で争われた牝馬重賞のターコイズS(芝1600m)は、1000m通過が56秒8という超ハイペースになり、最後方にいたミスニューヨークが大外から追い込み切って勝利している。勝ち時計は1分32秒8(良)だった。
先週は良だった日曜も少し水を含んだ状態。速い馬場とは言えない状態で、特にラスト1ハロンは少しかかる傾向にあった。
今週は金曜の深夜に雨が降る可能性があるという予報。降ったとしても土曜の日中は晴れるようだ。メインの頃には、水を少し含んだ良馬場、もしくは稍重のどちらかになっているだろう。なお、JRAからは「3コーナーから4コーナーの内側に傷みがありますが、その他の箇所は概ね良好な状態です」と発表があった。
──────────────
日曜に行われる有馬記念と舞台が一緒。「ぜひ参考に…」といきたいところだが、頭数が少ないし、先行馬がいないし、ヒントを見つけられるレースにはならなそうだ。馬場のどこが伸びやすいかを探ることはできるか。なお、このレースと有馬記念の両方に騎乗するのは、横山武史、田辺裕信、横山和生の3人である。
須貝尚介厩舎(栗東)の3歳馬ヴェローチェオロに◎を打った。
父は12年に有馬記念を勝ったゴールドシップ。10月に阪神で早めに動いて抜け出す強い競馬で2勝クラスを快勝し、中1週という厳しいローテーションで菊花賞に挑戦した。
菊は出していって流れに乗せ、馬群の中で軽快な行きっぷり。しかし、2周目の3コーナーで手応えが怪しくなり、モタついて下がってしまう、それでも直線で盛り返して伸びて6着に上がった。勝ったタイトルホルダーが後続を5馬身離し、2着との差は0秒3だった。
その後はリフレッシュ放牧に出され、栗東に戻ってからは須貝厩舎らしくコースと坂路で意欲的に乗られてきた。1週前には坂路で52秒5-12秒5で先着。今週はCWコースで有馬記念に出走する僚馬のステラヴェローチェと併せ馬を行い、67秒8-11秒2の時計で同入した。GIを使ったあとというのは難しいところがあるが、しっかりと休ませたことでスムーズに仕上げることができたようだ。
ハンデは54キロと手頃。中山は2歳時にオープンの芙蓉Sを使って3着に駆けている。菊花賞の内容から、2500mの距離は問題ない。
ヤネはテン乗りで戸崎圭太。捌きが甘くて10頭立てでも心配はところはあるが、十分に距離があるわけだし、馬の力を信じて冷静に立ち回ってほしい。4歳の飛躍につながる走りを見せてもらいたいところだ。
相手の筆頭は、同じく3歳世代のロードトゥフェイム。岡田一族の所有馬で、9月に当舞台で同着で2勝クラスを勝った。好位のインをソツなく進み、直線で早めに抜け出すというレースぶりだった。こちらは菊花賞は見せ場なしの12着。ただ、ヴェローチェオロと0秒5差だから、大きく負けているわけでもない。
その後は放牧に出され、仕上がりはいいとのこと。ハンデは53キロと恵まれた数字だし、ヤネは乗れる若手の菅原明良である。好勝負になっていい。
▲は牝馬のレティキュール(53キロ)。前走は難しい展開になって5着に終わったが、本来は確実に末脚を繰り出してくる。初の中山にも対応できそうで。
△は福島で2勝クラスを勝ち上がったウシュバテソーロ(54キロ)で、※は当舞台で現級を2着したことがあるサトノラディウス(56キロ)。
×の組。ゼーゲン(55キロ)は気性に課題があるものの末脚は互角で、ダノングロワール(55キロ)は当舞台で2勝クラスを勝った時にウインキートス(のちに目黒記念勝ち)を負かしている。バイマイサイド(55キロ)は当舞台で現級をハナ差の2着に駆けた実績あり。
10頭立てで人気馬に◎を打っていることがあり、連勝式は配当を合わせるのが難しい。3連単は軸1頭でとも思ったが、点数の問題から軸2頭マルチにしている。入線順など、適度に崩れてくれると理想的。
──────────────
◎2番ヴェローチェオロ
○4番ロードトゥフェイム
▲3番レティキュール
△7番ウシュバテソーロ
※10番サトノラディウス
×5番ゼーゲン
×9番ダノングロワール
×6番バイマイサイド
【単勝】2番(20%)
【複勝】2番(80%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
2→3.4.5.6.7.9.10
2→3.4.10
2→3.4
──────────────
【3連複】(軸1頭ながし)
2→3.4.5.6.7.9.10(21点)
2→3.4.7.10(6点)
2→3.4.10(3点)
2→3.4(1点)
──────────────
【3連単】(軸2頭マルチ)
2.4→3.5.6.7.9.10(36点)
2.4→3.7.10(18点)
2.4→3(6点)
━━━━━━━━━━━━━━
阪神11R
阪神カップ(GII) 12月25日(土) 荒れ馬場で崩れ待ち
阪神の芝1400m(内)で争われるGII競走。
向正面の2コーナー出口の奥、引き込み線からのスタート、内回りコース使用。3コーナーまでの距離は443mとなっている。3コーナー途中の残り800mから緩めの下り坂が続き、直線に入って残り200m付近から約120mの間に高低差1.8m(勾配1.5%)の急な上り坂を上ることになる。直線距離は359.1m(Bコース使用時)。全体の高低差は1.9m。もちろん競馬によるが、残り600mぐらいからペースが上がり、ラスト1ハロンがかかるというラップ構成になりやすい。
芝は連続開催の12週目で、Bコース使用4週目になっている。先週の競馬を見ると、日曜は良発表でも少し水を含んだ馬場。3勝クラスの芝1400m(内)が組まれていて、2番手を進んでいたタンタラスが直線で外に動かすと、一気に抜け出して3馬身差で快勝した。2着は内めを伸びたテンパッピーローズで、3着は外から追い込んだグレイイングリーンだった。勝ち時計は1分20秒1。レースの3ハロン通過は34秒1で、上がりは11秒3-11秒1-12秒0の34秒4だった。
芝1600m(外)で行われた2歳GIの朝日杯フューチュリティSを勝ったのはドウデュース。中位の外めを進み、直線で外から伸びて差し切った。2着はドウデュースの前で運んで先に脚を使ったセリフォスで、3着は馬群を割って伸びたダノンスコーピオンだった。勝ち時計は1分33秒5。レースの1000m通過は58秒3で、上がりは11秒9-11秒2-12秒1の35秒2だった。
京都競馬場が改装工事に入っていて、使用頻度が高くなっている阪神。JRAからは「引き続き、向正面直線および正面直線に傷みがあります」と発表があった。内は荒れて土が掘れるような状態。外も悪くなってはいるが、内よりは伸びる。四分どころより外を走らせたいところか。
今週は金曜の夜に雨が降るという予報。大きな影響を与えるほどの雨量にはならないようだが、安心はできない。いずれにせよ、荒れた馬場で脚を使えるパワーを持っているかは大事な要素になる。
──────────────
ついに連続12週目に突入した阪神。Bコース使用で幅員は20~25mで、そこにフルゲートの18頭が集結した。GIが4頭いてなかなか豪華なメンバーではあるが、数頭は力を出し切れず、数頭は馬場の悪いところを走らされて終わるだろう。
ジョッキーたちも乗りづらそうにしているし、不確定要素が多すぎ。結果的にスムーズに運ぶことができた馬が好走するという競馬になる。
なお、17年に高松宮記念を勝っているセイウンコウセイは、これが引退レース。種牡馬入りすることが決まっている。
林徹厩舎(美浦)の3歳牝馬ソングラインに◎を打った。
春にはGIのNHKマイルカップでハナ差の2着。強気の競馬で直線で外から早めに抜け出し、最後で内にヨレてハナだけ差されたものである。競馬としては勝ったシュネルマイスターより中身は濃かった。
夏の関屋記念は窮屈な競馬になって力んで走ってしまい、弾け切れずの3着。秋の富士Sは馬群の中でも委縮せず、直線でしっかりと抜け出して重賞タイトルを手にした。
その後は放牧に出され、美浦に戻ってからは熱心な調整ぶり。追い日はコースで、他の日には坂路でじっくりと乗られている。1週前にはウッドコースで大きく先着し、今週もウッドで終いにしっかり追われて併走馬を引き離した。闘争心にあふれ、回転の早いフットワークが目を引いた。
右回りは1度しか走ったことがなく、桜花賞で15着。ただ、このレースは向正面で内から寄られて大きく外に張る不利があり、参考外の一戦である。右回りの攻めで問題はないし、来年に向けて結果を出しておかないといけない。
ヤネは引き続き池添謙一。外をダラダラと走らせることが多いジョッキーで、外の17番枠を引いてイヤなところはある。ただ、といって今の馬場で内に入ると、もっと厳しい。直線で外を攻めるにしても、道中はなるべく内に寄せて走らせてもらいたいところだ。
1400mの距離はまったく問題ないし、キズナ×シンボリクリスエスの配合なら力の要る馬場にも対応できるはず。スムーズなら勝ち負けに加わってくる。
相手の筆頭は、3歳のルークズネスト。気性が強すぎるのが現状の課題で、前走のスワンSではスタートでヨレたので押していくと、まともに掛かってヒドイ競馬になってしまった。それで4着に来るのだから力がある。
ひと息入れてリフレッシュさせ、栗東のCWコースでしっかりと乗り込んできた。1週前にルメールが跨り、66秒4-11秒5で追われている。動ける仕上がりにあるとみていい。
大外の18番枠を引いたが、この点の対処はルメールに任せるしかない。こちらも噛み合えば好勝負になる。馬場はあまり悪くならない方がいい。
▲は伏兵のケイデンスコール。3歳時にNHKマイルカップで2着していて、前走のマイルチャンピオンシップはモタれていたのか直線で岩田康誠が追い出すのが明らかに遅かった。1400mは問題なく、マイラーズカップ勝ちがある阪神で。
△は牝馬のサウンドキアラ。1400mには実績があり、ディープインパクト産駒でも荒れた馬場をまったく苦にしない。
※は3歳のグレナディアガーズ。朝日杯フューチュリティSを勝ったGIホースだが、気性が難しく、前走のマイルチャンピオンシップでは掛かって競馬にならなかった。距離を1400mに縮め、クリスチャン・デムーロが抑え込むことに成功すれば。
×の組。牝馬のダノンファンタジーは昨年の当レースの勝ち馬で、実戦で気難しさを出さないかが鍵になる。ホウホウアマゾンはマイルチャンピオンシップで逃げて5着に粘った3歳馬で、内の3番枠を引いたのがどうか。ラヴィングアンサーはブリンカー着用2戦目で怖さがあり、ダイメイフジはうまく流れに乗ると一発も。
何しろ馬場が馬場、さらに雨が残る可能性がある。安心できる馬券などあるはずもなく、絞って勝負できるレースではない。意外と人気は割れているし、連勝式は手広く買って崩れるのを待つ攻め方でいくことにした。
──────────────
◎17番ソングライン
○18番ルークズネスト
▲15番ケイデンスコール
△10番サウンドキアラ
※12番グレナディアガーズ
×7番ダノンファンタジー
×3番ホウオウアマゾン
×16番ラヴィングアンサー
×14番ダイメイフジ
【単勝】17番(10%)・18番(20%)
【複勝】17番(70%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
17→全通り
【馬連&ワイド】
17-18・12-17・7-17・7-17
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
17.18→全通り(16点)
15.17→全通り(16点)
10.17→全通り(16点)
12.17→全通り(16点)
──────────────
【3連単】(軸2頭マルチ)
17.18→全通り(96点)
【3連単】(軸2頭マルチ)
17.18→7(6点)
━━━━━━━━━━━━━━
【土曜後半レース】
中山大障害
馬 連 1万8,480円
ワイド 4,790円
ワイド 570円
単 勝 330円(20%)
複 勝 190円(80%)
◎オジュウチョウサン1着(2人気)
クリスマスカップ
3連複 2,360円
馬 連 820円
単 勝 210円(20%)
複 勝 130円(80%)
◎ソウルラッシュ1着(1人気)
◎○※でヒット
摩耶S
3連複 760円
馬 連 200円
◎ウィリアムバローズ2着(2人気)
──────────────
中山10R
中山大障害(J・GI) 12月25日(土) 王者復活に期待
◎オジュウチョウサンは中山大障害を2連覇、中山グランドジャンプを5連覇。障害レースを13連勝し、10歳になった今年は3連敗で勝ちがない。
しかし、京都ジャンプSは最終障害で脚をぶつけての3着、中山グランドジャンプは道中でまともに引っ掛かるシーンがあっての5着、東京ハイジャンプは骨折明けでの3着。それぞれ敗因はある。
この中間は美浦のウッドコースで熱心に乗られ、前走よりもハードにやられて上積みは十分。全盛期ほどの迫力はないにしても、勝てるだけの力は持っているだろう。丁寧に乗って折り合いがつけば、久々の勝利を手にすることが可能とみた。
【単勝】3番(20%)
【複勝】3番(80%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
3→全通り
【馬連&ワイド】
2-3.3-4.3-4.3-4・3-4・3-4・3-5・3-7
━━━━━━━━━━━━━━
中山12R
クリスマスカップ 12月25日(土) 素質ある3歳馬注
◎ソウルラッシュは初めてマイルを使った中京の前走が衝撃的な強さ。直線で持ったままで外から楽に先頭に並び、ほぼ馬なりのまま抜け出して快勝した。あの走りで時計が1分33秒6(良)だから、恐ろしさまで感じた。
今回は2勝クラスでの戦い。しかも、メンバーはかなりそろっている。右回りは1度しか走っていないし、長距離輸送があるし、少し攻めを加減した。不安な点もあるが、大きな可能性を秘めた3歳馬であることは間違いなく、レースぶりに注目したい。
○ウインシャーロットは半年ぶりの実戦で2着し、次走で1勝クラスをクリアした。立ち回りがうまく、こちらも3歳(牝馬)でまだまだ強くなっていきそうだ。
▲テンバガーも3歳世代で素質十分。今年の前半には、京成杯で3着、弥生賞で5着と重賞で健闘している。中山のマイルは合うだろう。
以下はイズンシーラブリー、ビューティフルデイ、モーベットなどで、とにかく力のある馬が多い。
◎8番ソウルラッシュ
○10番ウインシャーロット
▲13番テンバガー
△4番イズンシーラブリー
※16番ビューティフルデイ
×15番モーベット
×12番ワザモノ
×14番アラビアンナイト
×11番スペシャルドラマ
【単勝】8番(20%)
【複勝】8番(80%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
8→全通り
【馬連&ワイド】
8-10・8-13・4-8・4-8・8-16
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
8.10→全通り(14点)
8.13→全通り(14点)
【3連複】
4-8-10・4-8-13
━━━━━━━━━━━━━━
阪神10R
摩耶ステークス 12月25日(土) 上昇3歳馬に注目
◎ウィリアムバローズはダートを使い出してから3戦無敗。後続につけた着差は4馬身、大差(1秒9)、7馬身で、それも内にモタれて本気で追えないところがあっての結果だった。中間は栗東の坂路で入念に乗られていて、陣営は「状態はさらに上がっている」と話している。
3勝クラスのここは試金石。能力的に通用するのは間違いなくて、ただ、ダートで揉まれ込むような厳しい競馬をした経験がない。2番枠を引き、外にはバーデンヴァイラー、ハヤブサナンデクンといったスピードのある実力馬がいる。
陣営とテン乗りになる松山弘平がどう考えて乗るか。揉まれるのを避ける誘導をするのか、それとも先を考えて砂をかぶらせてみるのか。どちらになるのかは出てみないとわからないところがあるが、同馬の器の大きさに期待することにした。
◎3番ウィリアムバローズ
【単勝】3番(20%)
【複勝】3番(80%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
3→全通り
【馬連&ワイド】
3-5・3-5
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
3.5→全通り(9点)
【3連複】
3-5-8(1点)
━━━━━━━━━━━━━━
阪神12R
3歳以上2勝クラス 12月25日(土) 凱旋門賞騎手で
◎フェアレストアイルは春に今回と同じ舞台で1勝クラスを快勝。その後は順調に使っていけていないが、ひと息入っていた前走ではジリジリと脚を使って0秒4差の4着で入線した。
叩いて攻めを強化したわけではないが、今週は栗東のCWコースでラスト1ハロン11秒3をマーク。陣営は「使ってグンと良くなった」と話している。
このタイミングでヤネに凱旋門賞ジョッキーのクリスチャン・デムーロを起用。牡馬混合戦でメンバーはそろっているが、上位争いになっていい。
◎8番フェアレストアイル
【単勝】8番(20%)
【複勝】8番(80%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
8→全通り
【馬連&ワイド】
3-8・3-8・3-8・3-8・8-16
━━━━━━━━━━━━━━