【3月12日・13日の予想コメント】
【3月12日・13日の予想コメント】(日曜メインレース、日曜後半レース、土曜メインレース、土曜後半レース)
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【日曜メインレース】
金鯱賞
3連単 1万 610円
3連複 3,540円
馬 連 830円
単 勝 200円(100%)
◎ジャックドール1着(1人気)
フィリーズレビュー
3連複 1,690円
アネゴハダ3着(4人気)
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阪神11R
フィリーズレビュー(GII) 3月13日(日) 混戦で高配当待ち
3歳の牝馬が争うGII競走で、舞台は阪神の芝1400m(内)。
向正面の2コーナー出口の奥、引き込み線からのスタート。内回りコースを使用。3コーナーまでの距離は443mとなっている。3コーナー途中の残り約800mから緩めの下り勾配になり、この下り坂は直線に入って残り200m付近まで600m以上も続く。
下り切った地点からは一転して上り坂に。約100mの間に高低差1.8m(勾配1.5%)の急な坂を上ることになる。直線距離は356.5m(Aコース使用時)。全体の高低差は1.9m。もちろん競馬によるが、残り600mぐらいからペースが上がり、ラスト1ハロンがかかるというラップ構成になりやすい。
芝は開催5週目で、Aコース使用5週目になっている。野芝に洋芝(イタリアンライグラス)をオーバーシードした状態で施行。金曜の段階で、JRAから「向正面直線から外回り3コーナーから4コーナー、正面直線にかけてコース内側に部分的な傷みがあります」と発表があった。
土曜は良馬場で、3勝クラスの芝1800m(外)戦が1分45秒8(良)で決着した。勝ったのは内を捌いて伸びて抜け出したヤマニンサンパ。2着は外から追い込んだエンデュミオンで、3着は内から脚を使ったイズジョーノキセキだった。レースの1000m通過は59秒5で、上がりは11秒3-11秒5-11秒8の34秒6。
内回りの競馬は3歳未勝利の1鞍だけで、条件は芝2000m(内)。4番手を進んでいたガイアフォースが、4頭分の外を伸びて抜けて圧勝した。勝ち時計は2分00秒4で、上がりは11秒9-11秒4-11秒8の35秒1だった。
それなりに速い馬場といった印象。5週目でも内は十分に走れていて、ただ、決め手のある馬が外から伸びて台頭するというシーンも見られた。当たり前のことではある、展開の読みには重きを置きたい。
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以下、全体評価、騎手評価、状態評価(50音順)。全体評価は相対評価、騎手評価と状態評価は絶対評価で、騎手評価は騎乗馬との相性を考慮する場合がある。
【アドヴァイス】評価B 騎手A+ 状態A
【アネゴハダ】評価A+ 騎手B 状態S
【ウィリン】評価A- 騎手B 状態S
【キミワクイーン】評価A+ 騎手A- 状態S
【コンクパール】評価A- 騎手B 状態A
【サウンドクレア】評価A- 騎手A+ 状態A
【サブライムアンセム】評価A- 騎手A- 状態A
【スリーパーダ】評価B 騎手A+ 状態A
【ゼロドラゴン】評価B 騎手A+ 状態A
【テイエムスパーダ】評価A- 騎手A- 状態A
【ナムラクレア】評価S 騎手A+ 状態A
【ブッシュガーデン】評価A- 騎手B 状態S
【マイシンフォニー】評価A+ 騎手A- 状態A
【モチベーション】評価B 騎手B 状態A
【ラブリネスオーバー】評価A- 騎手A- 状態A
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桜花賞(4月10日)のトライアル競走で、3着までに優先出走権が与えられる。フルゲート割れの15頭立て。賞金的に桜花賞に出られるのが確定しているのはナムラクレアのみで、権利取りの争いは激しいものになりそうだ。
コンクパールが主張してハナに行きそう。他にもテイエムスパーダ、ウィリン、アドヴァイス、ラブリネスオーバーなど、スピードのあるタイプは多い。過去5年の前半3ハロンのラップは、33秒5、33秒7、34秒9(稍重)、33秒4(稍重)、33秒7。今年もレースが流れて、底力が試される競馬になるだろう。
奥村武厩舎(美浦)のキミワクイーンに◎を打った。
新馬勝ちと2歳1勝クラスは、ともに府中の芝1400m。新馬戦ではスローといえラスト2ハロン10秒8-11秒0の中を勝ち切り、2勝目はねじ伏せるように交わす強い競馬だった。
4戦目がGIの阪神ジュベナイルF。7番枠から好スタートを切って流れに乗ったが、内が荒れた馬場状態の中で内めを走ることになり、直線はさらに内に動くことになった。厳しい競馬で伸びなかったのは致し方なく、1秒差の10着で悪くないと言えるぐらいである。
その後は放牧に出され、しっかりと休養を取って美浦に帰厩。ウッドコースで古馬オープンのクールキャットと3週に続けて併せ馬を行っている。ここ2週は内田博幸が手綱を取り、1週前は65秒7-11秒5で外から同入。今週は67秒4-11秒9で内から同入した。
キビキビとした動きで、いかにも元気が良さそう。クールキャットが500キロを超える馬体なので小さく見えてしまうが、体つきはしっかりしてるし、前走の420キロから10キロほど増やして臨むことができるとのことだ。
問題はヤネの内田。同馬をつかんでいるという点で信頼したいところだが、雑に乗るケースが多いジョッキーで、馬群に入ると捌きが甘い。今回は“権利取り”という至上命題があり、レースが流れる中で早めに動き出したりと、みずから厳しい競馬にしてしまう可能性がある。10番枠は悪くないところだし、出脚とペースを考え、柔軟に乗ってもらいたいところだ。
馬自身には得意の1400mならGIIで互角にやれる能力があるはず。パワーアップ分も加味し、中心に期待することにした。
佐々木晶三厩舎(栗東)のアネゴハダも狙っておもしろい存在。
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【日曜メインレース】
金鯱賞
3連単 1万 610円
3連複 3,540円
馬 連 830円
単 勝 200円(100%)
◎ジャックドール1着(1人気)
フィリーズレビュー
3連複 1,690円
アネゴハダ3着(4人気)
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阪神11R
フィリーズレビュー(GII) 3月13日(日) 混戦で高配当待ち
3歳の牝馬が争うGII競走で、舞台は阪神の芝1400m(内)。
向正面の2コーナー出口の奥、引き込み線からのスタート。内回りコースを使用。3コーナーまでの距離は443mとなっている。3コーナー途中の残り約800mから緩めの下り勾配になり、この下り坂は直線に入って残り200m付近まで600m以上も続く。
下り切った地点からは一転して上り坂に。約100mの間に高低差1.8m(勾配1.5%)の急な坂を上ることになる。直線距離は356.5m(Aコース使用時)。全体の高低差は1.9m。もちろん競馬によるが、残り600mぐらいからペースが上がり、ラスト1ハロンがかかるというラップ構成になりやすい。
芝は開催5週目で、Aコース使用5週目になっている。野芝に洋芝(イタリアンライグラス)をオーバーシードした状態で施行。金曜の段階で、JRAから「向正面直線から外回り3コーナーから4コーナー、正面直線にかけてコース内側に部分的な傷みがあります」と発表があった。
土曜は良馬場で、3勝クラスの芝1800m(外)戦が1分45秒8(良)で決着した。勝ったのは内を捌いて伸びて抜け出したヤマニンサンパ。2着は外から追い込んだエンデュミオンで、3着は内から脚を使ったイズジョーノキセキだった。レースの1000m通過は59秒5で、上がりは11秒3-11秒5-11秒8の34秒6。
内回りの競馬は3歳未勝利の1鞍だけで、条件は芝2000m(内)。4番手を進んでいたガイアフォースが、4頭分の外を伸びて抜けて圧勝した。勝ち時計は2分00秒4で、上がりは11秒9-11秒4-11秒8の35秒1だった。
それなりに速い馬場といった印象。5週目でも内は十分に走れていて、ただ、決め手のある馬が外から伸びて台頭するというシーンも見られた。当たり前のことではある、展開の読みには重きを置きたい。
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以下、全体評価、騎手評価、状態評価(50音順)。全体評価は相対評価、騎手評価と状態評価は絶対評価で、騎手評価は騎乗馬との相性を考慮する場合がある。
【アドヴァイス】評価B 騎手A+ 状態A
【アネゴハダ】評価A+ 騎手B 状態S
【ウィリン】評価A- 騎手B 状態S
【キミワクイーン】評価A+ 騎手A- 状態S
【コンクパール】評価A- 騎手B 状態A
【サウンドクレア】評価A- 騎手A+ 状態A
【サブライムアンセム】評価A- 騎手A- 状態A
【スリーパーダ】評価B 騎手A+ 状態A
【ゼロドラゴン】評価B 騎手A+ 状態A
【テイエムスパーダ】評価A- 騎手A- 状態A
【ナムラクレア】評価S 騎手A+ 状態A
【ブッシュガーデン】評価A- 騎手B 状態S
【マイシンフォニー】評価A+ 騎手A- 状態A
【モチベーション】評価B 騎手B 状態A
【ラブリネスオーバー】評価A- 騎手A- 状態A
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桜花賞(4月10日)のトライアル競走で、3着までに優先出走権が与えられる。フルゲート割れの15頭立て。賞金的に桜花賞に出られるのが確定しているのはナムラクレアのみで、権利取りの争いは激しいものになりそうだ。
コンクパールが主張してハナに行きそう。他にもテイエムスパーダ、ウィリン、アドヴァイス、ラブリネスオーバーなど、スピードのあるタイプは多い。過去5年の前半3ハロンのラップは、33秒5、33秒7、34秒9(稍重)、33秒4(稍重)、33秒7。今年もレースが流れて、底力が試される競馬になるだろう。
奥村武厩舎(美浦)のキミワクイーンに◎を打った。
新馬勝ちと2歳1勝クラスは、ともに府中の芝1400m。新馬戦ではスローといえラスト2ハロン10秒8-11秒0の中を勝ち切り、2勝目はねじ伏せるように交わす強い競馬だった。
4戦目がGIの阪神ジュベナイルF。7番枠から好スタートを切って流れに乗ったが、内が荒れた馬場状態の中で内めを走ることになり、直線はさらに内に動くことになった。厳しい競馬で伸びなかったのは致し方なく、1秒差の10着で悪くないと言えるぐらいである。
その後は放牧に出され、しっかりと休養を取って美浦に帰厩。ウッドコースで古馬オープンのクールキャットと3週に続けて併せ馬を行っている。ここ2週は内田博幸が手綱を取り、1週前は65秒7-11秒5で外から同入。今週は67秒4-11秒9で内から同入した。
キビキビとした動きで、いかにも元気が良さそう。クールキャットが500キロを超える馬体なので小さく見えてしまうが、体つきはしっかりしてるし、前走の420キロから10キロほど増やして臨むことができるとのことだ。
問題はヤネの内田。同馬をつかんでいるという点で信頼したいところだが、雑に乗るケースが多いジョッキーで、馬群に入ると捌きが甘い。今回は“権利取り”という至上命題があり、レースが流れる中で早めに動き出したりと、みずから厳しい競馬にしてしまう可能性がある。10番枠は悪くないところだし、出脚とペースを考え、柔軟に乗ってもらいたいところだ。
馬自身には得意の1400mならGIIで互角にやれる能力があるはず。パワーアップ分も加味し、中心に期待することにした。
佐々木晶三厩舎(栗東)のアネゴハダも狙っておもしろい存在。
こちらも阪神ジュベナイルFに挑戦していて、結果は0秒7差の9着。好位の後ろの外で脚をタメ、直線で脚を使って先頭に迫るシーンをつくっている。残り200mから伸びなかったが、相手が強かったし、距離も長かった。
前走で3歳1勝クラスをクリアした。舞台は今回と一緒、馬場は稍重。好位のインにつけて走りが良く、直線は少し待つところがありながら狭いところを割ってグッと抜け出した。1分21秒7の時計は評価して良く、まだ少し余力が残っていた。
中2週が続くが、充実している分で元気いっぱい。今週は酒井学が跨って栗東の坂路でしっかりと追われ、53秒1-12秒1をマークしている。最後の伸びは力強かった。
問題はテン乗りになる酒井。◎の内田と同様に丁寧に乗らないところがあり、ちと心配である。攻めで感触はつかんだはずだし、無理に行かせすぎず、脚をタメる競馬をして直線の伸びにつなげてもらいたい。陣営は「ここに全力投球」とコメントしている。
▲は人気のナムラクレア。阪神ジュベナイルFは控える競馬で5着に伸びていて、地力の高さと、精神面の成長をアピールした。
今週は栗東の坂路で51秒3-11秒6と、さすがの時計。少し太いようにも見えるが、陣営は「体つきが成長した」と話している。2番枠は楽でないかも。
△は良の1400mで切れる脚を使いそうなマイシンフォニーで、※は好馬体の持ち主で奥の深さを感じさせるサブライムアンセム。
以下、ラブリネスオーバー、ウィリン、ブッシュガーデンなど、警戒が必要な勢力が多くいる。
単複は◎と○の単勝&複勝で。連勝式は高配当期待で手広く買っていきたい。
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◎10番キミワクイーン
○6番アネゴハダ
▲2番ナムラクレア
△3番マイシンフォニー
※4番サブライムアンセム
×5番ラブリネスオーバー
×14番ウィリン
×9番ブッシュガーデン
×7番コンクパール
【単勝】10番(10%)・6番(10%)
【複勝】10番(40%)・6番(40%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
10→全通り
6→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
6.10→全通り(13点)
2.10→全通り(13点)
2.6→全通り(13点)
3.10→全通り(13点)
3.6→全通り(13点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
10.6→全通り(78点)
10.6→2(6点)
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中京11R
金鯱賞(GII) 3月13日(日) 実績馬VS上昇馬
中京の芝2000mで争われるGII競走。
正面直線からのスタート、コーナーは4つ。スタート地点は急な上り坂になっている。1回目のゴール板を過ぎ、向正面の半ばまで緩やかな上り勾配。残り約1100mの地点から下り坂になり、この坂は直線に入るまで700m以上も続く。
直線残り340m~残り240mは急な上り坂で、高低差は約2m、勾配は約2.0%。これは中山競馬場の直線の坂に次いで傾斜のある坂である。坂を上り切ってからは、ほぼ平坦になっている。直線距離は412.5m。全体の高低差は3.5m。
芝は開幕週でAコース使用になっている。野芝に洋芝(イタリアンライグラス)をオーバーシードした状態で施行。第1回中京競馬終了後に、傷みが大きかった3コーナー~4コーナー約4,000平方メートルの芝張替を行っている。金曜の段階で、JRAから「部分的に先開催までの傷みが残っていますが、全体的には良好な状態」と発表があった。
土曜は良馬場。2勝クラスの芝2000mは1分59秒2で決着した。勝ったのは後方追走から内を捌いて伸びたナリタブレード。2着は好位から粘りを見せたアナゴサンで、3着は好位の外めから一旦は抜け出したゾンニッヒだった。レースの1000m通過は60秒3で、上がりは11秒8-11秒7-11秒9の35秒4。
1勝クラスの芝1400m戦は、イルクオーレが逃げ切って勝ち時計が1分20秒3。テンの3ハロンは34秒2で、上がりは11秒3-11秒3-11秒8の34秒4だった。
スピードの出やすい馬場。内は有利と言える状態で、先行馬が残るケースが多く見られた。もちろん可能性を捨てるわけにはいかないが、外から差し込むのは簡単でない感じである。
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以下、全体評価、騎手評価、状態評価(50音順)。全体評価は相対評価、騎手評価と状態評価は絶対評価で、騎手評価は騎乗馬との相性を考慮する場合がある。
【アカイイト】評価A- 騎手A- 状態A
【アラタ】評価A- 騎手A- 状態A
【ギベオン】評価B 騎手A+ 状態A
【サンレイポケット】評価A+ 騎手A- 状態S
【シフルマン】評価B 騎手B 状態A
【ジャックドール】評価S 騎手A- 状態S
【シャドウディーヴァ】評価A- 騎手A+ 状態A
【ショウナンバルディ】評価B 騎手A+ 状態A
【ステラリア】評価A- 騎手A- 状態A
【ソフトフルート】評価A- 騎手A+ 状態A
【ポタジェ】評価A+ 騎手A- 状態A
【ランブリングアレー】評価A+ 騎手A+ 状態A
【レイパパレ】評価S 騎手S 状態S
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大阪杯(4月3日)につながる一戦。GI馬はレイパパレとアカイイトの2頭で、4連勝中のジャックドール、昨年の秋にGIでいい走りを見せたサンレイポケットなどが参戦する。“多彩なメンバー”といった印象だ。
二の脚が速いジャックドールが3番枠からハナに行くことになるか。逃げにこだわるわけではなく、ショウナンバルディ、シフルマンあたりが先導する可能性もある。レイパパレは恐らくは好位で折り合いに専念する形。馬場がいいこともあり、速めのラップが続くような競馬になるかもしれない。
藤岡健一厩舎(栗東)の4歳馬ジャックドールに◎を打った。
モーリス産駒の大型馬で、少し緩く見せる段階。気性面でも「まだ少し怪しいかな?」と思わせるところがある。それでも4連勝でリステッド競走の白富士Sを勝ち、重賞のステージまで上がってきた。
白富士Sは大きな走りで逃げ、見た目以上に速いラップ。1000mを59秒4で通過し、そこからの4ハロンも11秒8-11秒5-10秒9-11秒4と速い。1800mの通過は何と1分45秒0である。さすがに最後は少し鈍ってラスト12秒4というラップになったが、1馬身半差で危なげなく押し切った。高速馬場ではあったが、勝ち時計は1分57秒4(良)という速い数字だった。
ここで注目しないといけないのがゴール板を過ぎたあとの動きである。最後は少し詰め寄られた形だったが、ゴールして無酸素運動から解放されると、またスーッと脚を使っている。ずっと2馬身ほど後ろを離して走っていた。自分で競馬をつくってあれだけ速い時計で走り、しかもスタミナを切らしたわけではなかった。
さすがに反動がないか気になるが、中間の攻めは意欲的。1週前に坂路で52秒7-12秒2でしっかりと追われ、最終追いはCWコースで併せ馬を行った。藤岡佑介が跨り、スーパーホープ(古馬2勝クラス)を大きく追走する形に。4コーナーで内から並び、直線でしっかりと気合をつけられると、力強く前に出た。中ほどを通ったといえ5ハロンの時計は64秒5と速く、ラスト1ハロンは11秒3だった。
あれだけやれているのだから、疲れは残っていないのだろう。体つきもどっしりとして威圧感があったし、いい状態で臨むことができそうだ。
藤岡佑とコンビを組んで(4.1.0.0)。うまくコンタクトが取れていて、自在にラップを動かしている印象がある。あとは展開。マークされる立場になるし、レイパパレが掛かって早めに突ついてくる形になる可能性もある。
馬自身は逃げないとダメというわけではなく、ただ、ゴチャついた馬群に入った経験はない。競馬だからいろいろなことが起こり得るが、藤岡佑が適切に対処してくれるだろう。中京は2戦2勝だし、GIIを勝って5連勝を決めるシーンがあっていい。
相手の筆頭は、5歳の牝馬レイパパレ。小柄な牝馬で休み休み使われていたが、昨年の春に無敗の6連勝で大阪杯を制覇する。その後の3走は3着、4着、6着で、56キロを背負って距離が2200mだと楽でなかった。
12月の香港カップは6着。後手に回り、直線で狭くなるシーンもあったが、気持ちを切らさずに脚を使って6着で入線した。収穫のある走りだったと言っていい。
3ヵ月ぶりの実戦になるが、いつも通り坂路でしっかりと乗り込み、今週は52秒7-12秒2をマークした。馬の後ろに入れ、最後で外に出して追うという形。息を入れて自在に運ぶような競馬ができるよう、陣営も努力している。
ヤネは大阪杯の時に騎乗していた川田将雅。56キロ、中京は初めて、実績的には上でも勢いのある4歳馬がいる。それでも折り合いさえ好勝負に持ち込んでくるだろう。
▲は6歳の牝馬ランブリングアレー。当舞台では昨年の愛知杯で1分58秒7(良)の2着に駆けていて、その2走後にヴィクトリアマイルを1分31秒7で2着している。
復帰戦の小倉大賞典を55.5キロのハンデで2着し、中間の乗り込みは順調。54キロで走れるのは大きいし、これが引退レースの予定なので全力でぶつかってきそうだ。
△は7歳のサンレイポケット。昨年の秋には天皇賞(秋)で4着して、ジャパンカップでも4着に健闘した。今季緒戦の京都記念は12キロ増の馬体でモタモタしていたが、直線で底力で伸びて3着に入っている。
攻めの動きは大幅に良化し、今回は直線が長くて2勝している中京。13頭立ての13番枠、ヤネが鮫島克駿というと、ダラダラと外を回して脚を余して6着だった昨年の鳴尾記念を思い出してしまうが、最近はポジションを取りにいくようになっているし、鮫島も考えて乗るだろう。もちろん有力候補。
※はジリッぽいところがあっても確実に末を使ってくるポタジェで、以下、アラタ、シャドウディーヴァ、ステラリアなど、軽視できない勢力は多い。
単複は◎の単勝一本。前日の段階でGI馬を差し置いて単勝220円の一番人気になっているので、◎を打った以上はこうするしかない。
連勝式は想定していたよりオッズが高くなっている。例えば3連単は一番人気が4,000円台。◎を1着に固定し、少し手を広げて買っていきたい。
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◎3番ジャックドール
○10番レイパパレ
▲12番ランブリングアレー
△13番サンレイポケット
※5番ポタジェ
×8番アラタ
×7番シャドウディーヴァ
×11番ステラリア
×4番ソフトフルート
【単勝】3番(100%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
3→全通り
3→5.8.10.13
3→10.13
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【3連複】(軸2頭ながし)
3.10→全通り(11点)
3.12→全通り(11点)
3.13→全通り(11点)
【3連複】
3-10-13(1点)
──────────────
【3連単】(フォーメーション)
1着:3
2着:10.12.13
3着:全通り(33点)
【3連単】(フォーメーション)
1着:3
2着:全通り
3着:10.12.13(33点)
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【日曜後半レース】
東風S
3連複 9,690円
馬 連 5,710円
単 勝 880円(10%)
複 勝 230円(90%)
◎ボンセルヴィーソ1着(5人気)
中山12R
馬 連 3,920円
単 勝 500円(10%)
複 勝 210円(90%)
◎リワードマレンゴ1着(2人気)
灘S
単 勝 390円(30%)
レッドソルダード1着(1人気)
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中山10R
東風ステークス(L) 3月13日(日) 中山巧者狙い
◎5番ボンセルヴィーソ
○7番グラティアス
▲1番タイムトゥヘヴン
△14番サクセッション
※13番スマートリアン
×2番ベレヌス
×11番アオイクレアトール
×10番ヴェスターヴァルト
×9番ワーケア
【単勝】5番(10%)
【複勝】5番(90%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
5→全通り
【馬連&ワイド】
5-7
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
5.7→全通り(12点)
1.5→全通り(12点)
5.14→全通り(12点)
5.13→全通り(12点)
──────────────
【3連単】(軸2頭マルチ)
5.7→全通り(72点)
5.7→1.11(12点)
━━━━━━━━━━━━━━
中山11R
アネモネステークス(L) 3月13日(日) 素質ある牝馬そろう
◎8番リヴォリ
【単勝】8番(10%)
【複勝】8番(90%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
8→全通り
8→2.13.14
━━━━━━━━━━━━━━
中山12R
4歳以上1勝クラス 3月13日(日) 力ありヤネは心配
◎9番リワードマレンゴ
【単勝】9番(10%)
【複勝】9番(90%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
9→全通り
【馬連&ワイド】
8-9・9-14・9-14
━━━━━━━━━━━━━━
阪神10R
灘ステークス 3月13日(日) 混戦ムード
◎12番ストロングライン
○14番レッドソルダード
【単勝】12番(10%)・14番(30%)
【複勝】12番(60%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
12→全通り
12→11.14.15.16
【馬連&ワイド】
12-14
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
12.14→全通り(14点)
【3連複】
12-14-16(1点)
──────────────
【3連単】(軸2頭マルチ)
12.14→全通り(84点)
12.14→16(6点)
━━━━━━━━━━━━━━
阪神12R
4歳以上2勝クラス 3月13日(日) 伏兵馬狙いで
◎1番メイショウナリヒラ
【単勝】1番(10%)
【複勝】1番(90%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
1→全通り
1→2.6
━━━━━━━━━━━━━━
中京12R
4歳以上1勝クラス 3月13日(日) 乱戦で大穴狙い
◎13番シゲルメダリスト
○6番スイーツビュッフェ
▲11番トミケンカラバティ
【単勝】13番(10%)・6番(10%)
【複勝】13番(40%)・6番(40%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
13→全通り
6→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
6.13→全通り(14点)
11.13→全通り(14点)
6.11→全通り(14点)
──────────────
【3連単】(軸2頭マルチ)
13.6→全通り(84点)
━━━━━━━━━━━━━━
【土曜メインレース】
中山牝馬S
ワイド 6,580円
ワイド 1,900円
複 勝 180円(60%)
◎ミスニューヨーク3着(1人気)
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中山11R
中山牝馬ステークス(GIII) 3月12日(土) ハンデ戦で混とん
牝馬が争うGIII競走で、舞台は中山の芝1800m。
正面直線からのスタート、内回り使用でコーナーは4つ。スタート地点は急な上り坂になっている。ゴール地点から1コーナー途中までも上り勾配で、2コーナー手前が中山競馬場の最高地点になる。なお、スタートから1コーナーまでの距離は200mほど。2コーナーに入って下り勾配に転じ、下り坂は向正面を走り切って3コーナー入り口まで続く。下りの距離は500m以上で、4.6mほどの高低差がある。
そこからは平坦で、4コーナー途中の残り400mから直線に入って残り200mの前までは緩めの下り坂に。そして、残り180m~残り70mが中山名物の急な上り坂になっている。高低差2.2m、最大勾配2.24%はJRA全10場の中で最大の数字になる。直線距離は310m。コース全体の高低差は5.3mで、これも10場の中で最大。
芝は開催3週目で、Aコース使用3週目になっている。野芝に洋芝(イタリアンライグラス)をオーバーシードした状態で施行。JRAからは「3コーナー、4コーナーから正面直線にかけて、コース内側に傷みがあります」と発表があった。
先週の競馬を見ると、芝2000mの弥生賞が2分00秒5(良)で決着。2番手を進んだアスクビクターモアが直線で早めに抜けて渋太く押し切った。2着は馬群を割って伸びたドウデュースで、3着は好位のインを進み、4コーナーで外に動かして直線で脚を使ったボーンディスウェイ。1000m通過は61秒1で、上がりは11秒5-11秒4-12秒3の35秒2だった。
芝1200mのオーシャンSはジャンダルムが好位から抜け出して勝利し、勝ち時計は1分07秒9(良)。2勝クラスの芝1600m戦(勝ち馬ガンダルフ)では、1分33秒4(良)の時計が出ている。
それなりに速い時計が出てはいたが、走りやすい馬場というわけでもない。少しペースが速くなると、直線の急坂が応え、ラスト1ハロンがかかる競馬になる傾向があった。
内は問題なく走れる状態で、ただ、レースが流れて外から差してくるケースも見られた。Aコース使用も3週目になり、JRA発表の内容からも内が伸びづらくなってくる可能性はある。
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以下、全体評価、騎手評価、状態評価(50音順)。全体評価は相対評価、騎手評価と状態評価は絶対評価で、騎手評価は騎乗馬との相性を考慮する場合がある。
【アブレイズ】評価B 騎手A+ 状態A
【クリノプレミアム】評価B 騎手A- 状態A
【クールキャット】評価A- 騎手A- 状態S
【ゴルトベルク】評価A- 騎手A- 状態A
【シャムロックヒル】評価B 騎手A+ 状態A
【ジュランビル】評価B 騎手B 状態A
【シングフォーユー】評価A- 騎手A- 状態S
【スマイルカナ】評価B 騎手A- 状態A
【スライリー】評価A+ 騎手A+ 状態S
【テルツェット】評価A- 騎手A+ 状態A
【ドナアトラエンテ】評価A- 騎手S 状態A
【フェアリーポルカ】評価A+ 騎手B 状態A
【ミスニューヨーク】評価S 騎手A+ 状態S
【ルビーカサブランカ】評価A- 騎手A- 状態S
【ロザムール】評価B 騎手B 状態A
【ローザノワール】評価B 騎手B 状態A
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牝馬のハンデ重賞、フルゲートの16頭立て。トップハンデが56.5キロ、最軽量が53キロで、3.5キロの上下差がある。
10番枠のローザノワール陣営が逃げ宣言を出している。しかし、最内1番枠を引いた初ブリンカー着のロザムールも積極的に行かせそうだ。シャムロックヒル(7番)は控える形を取るか。各馬の出脚次第で順番は変わってきて、競り合うのか、それともバラけるのかも出てみないとわからない。いずにせよ速めのラップにはなるだろう。
杉山晴紀厩舎(栗東)の5歳ミスニューヨークに◎を打った。
前走のターコイズSは未勝利戦以来で初のマイルに近い状況。稍重の中で1000m通過が56秒8とレースが流れたこともあり、ポツンと最後方を進む形になった。後半は4コーナー前から大外を進出。直線に入ってしっかりと脚勢を強め、上がりがかかったところを一気に詰めて抜け出した。
展開利と53キロのハンデがあったが、それにしても強い競馬。もともと3歳時に不利がありながら秋華賞を5着した素材で、重賞を獲って何の不思議もなかった。長く主戦をつとめていた加藤祥太がうまく乗れないケースが見られたし、ミルコ・デムーロが力を引き出したとも言える。
中間は放牧に出され、栗東に戻ってからは熱心な調整ぶり。CWコースに入れた1週前が実質の本追い切りで、67秒2-10秒9をマークしている。ラストの10秒9は軽く気合をつけられた程度でマークしたもの。体を大きく使った推進力ある走りが目立っていた。今週は坂路で大きめを乗られている。
1800mでの戦歴は(4.1.2.3)。2走前の府中牝馬Sで12着に敗れているが、4コーナーで寄られて走りが崩れたもので、まったくの参考外である。
ハンデが2キロ増えて55キロになるが、自身が問題とする数字ではない。ヤネは引き続きミルコ。揉まれ強いわけではないので内の3番枠からどう捌いてくるかが鍵になるが、充実ぶりに期待して中心に推すことにした。
西村真幸厩舎(栗東)の6歳馬フェアリーポルカ(56キロ)も注目すべき存在。
当レースは一昨年に不良馬場、ハンデ53キロで渋太く差し切ってV。昨年は不良馬場、ハンデ55キロでハナ+クビ差の3着に駆けている。
前走のターコイズS(ハンデ56キロ)では、直線で狭くなるところがありながら0秒5差の4着に伸びた。ヤネが甘さが目立つ三浦皇成で心配はあるが、久々でも仕上がりは良さそうだし、3年連続の好走があっていい。
▲は伏兵の4歳馬スライリー。オルフェーヴル産駒、「サンデーサイレンスの3×3」という強いクロスがあることも影響しているのか、気性が勝っていて力んで走ってしまうという問題点がある。
しかし、3歳の春にフローラSを2着していて、秋の秋華賞では折り合って5着に伸びた。攻めで動いてデキが良いのは間違いなく、53キロで息が入るようだと穴を開けるシーンがある。
△はシングフォーユー。内の2番枠を引いたのがどう出るかだが、攻めの動きが目立っているし、53キロでスムーズだと一発も。
以下、ルビーカサブランカ、ドナアトラエンテ、テルツェットなど、警戒が必要な勢力が多くいる。
当然のように人気は割れている。単複は◎の単勝&複勝と○の複勝で。連勝式は高配当期待で手広く買っていきたい。
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◎3番ミスニューヨーク
○15番フェアリーポルカ
▲13番スライリー
△2番シングフォーユー
※11番ルビーカサブランカ
×4番ドナアトラエンテ
×9番テルツェット
×6番クールキャット
×8番ゴルトベルク
【単勝】3番(10%)
【複勝】3番(60%)・15番(30%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
3→全通り
15→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
3.15→全通り(14点)
3.13→全通り(14点)
13.15→全通り(14点)
2.3→全通り(14点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
3.15→全通り(84点)
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阪神11R
ポラリスステークス 3月12日(土) ヒモ荒れ狙いで
阪神のダ1400mで争われるオープン特別。
2コーナー奥の引き込み線からのスタート。スタート地点は芝で、150mほど走ってダートコースに入る。向正面の残り約900mから勾配が緩めの下り勾配に。この下り坂は、直線に入って残り200mまで続く。なお、スタートから3コーナーまでの距離は542m。直線残り200mからは、約100mの間に高低差1.6mの急な坂を上ることになる。上り切ってからは平坦。直線距離は352.7m。
先週の競馬を見ると、3勝クラスのダ1200m戦が1分11秒2(良)で決着。勝ったのはボイラーハウスで、中位の外の追走から直線でグッと伸びて差し切るという内容だった。2着は好位を進んで直線で一旦は完全に抜け出したシャマルで、3着は外から伸びたクリノサンレオ。前半3ハロンは34秒6で、上がりは12秒4-11秒8-12秒4の36秒6だった。
2勝クラスのダ1200m戦は2番手追走から渋太く脚を使ったスズカキンシャサが勝利し、勝ち時計は1分11秒9(良)。前半3ハロンが34秒5と速く、ラスト1ハロンが13秒4もかかった。
ダ1800mの競馬は、2勝クラスが1分53秒3、1勝クラスが1分53秒2、3歳1勝クラスが1分53秒3。この3鞍はすべて良馬場で行われ、ラスト1ハロンはそれぞれ13秒6、13秒6、13秒1だった。
乾燥している時期の良馬場で、かなりタフな状態。そんな馬場への適性があるかないかは大きなポイントになる。距離にかかわらず、息を入れることができるかは重要だ。先週のダ1800mとダ2000mの競馬に関しては、波のあるラップ構成になりやすかった。
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以下、全体評価、騎手評価、状態評価(50音順)。全体評価は相対評価、騎手評価と状態評価は絶対評価で、騎手評価は騎乗馬との相性を考慮する場合がある。
【アヴァンティスト】評価A+ 騎手A+ 状態A
【イッツクール】評価B 騎手B 状態A
【イメル】評価A- 騎手A+ 状態A
【ウルトラマリン】評価B 騎手A+ 状態A
【タガノビューティー】評価S 騎手A+ 状態S
【ダノンチェイサー】評価B 騎手A+ 状態A
【デターミネーション】評価B 騎手B 状態A
【デンコウリジエール】評価B 騎手A- 状態A
【ニュートンテソーロ】評価A- 騎手S 状態A
【バティスティーニ】評価A- 騎手A- 状態A
【フィールドセンス】評価A- 騎手B 状態A
【フルデプスリーダー】評価A+ 騎手B 状態A
【メイショウオーパス】評価B 騎手A- 状態A
【メイショウテンスイ】評価B 騎手B 状態A
【レディバグ】評価A- 騎手A- 状態A
【ロイヤルパールス】評価A- 騎手A- 状態A
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オープンクラスのダ1200mとダ1400mは、いつも大量登録があって出走するのが大変。このレースはフルゲートの16頭立てで、除外馬はそれを超える20頭もいた。
イッツクールが主張してハナに行きそうだが、出脚次第で他が逃げる可能性もある。前で取るのはウルトラマリン、ロイヤルパールス、アヴァンティスト、メイショウテンスイ、フィールドセンスあたり。スタート地点が芝でペースが速くなりがちなコースで、タフな競馬になるだろう。
西園正都厩舎(栗東)の5歳馬タガノビューティーに◎を打った。
デビュー時にはダートで2連勝し、3戦目に芝の朝日杯フューチュリティS(GI)に挑戦して4着に健闘。4歳になって、春に府中のダ1400mでリステッド競走とオープン特別を連勝している。
12月に阪神ダ1400mのオープン特別(ギャラクシーS)を走っていて、斤量は今回と同じ58キロ。いつもの後方追走から4コーナーで動いていって、かなり外を回る厳しい形になった。それでも渋太く伸びて残り200mを過ぎて先頭に出たが、さすがに余力はなくて3着に落ちた。
5歳の緒戦は府中ダ1400mの根岸S(GIII)。フェブラリーSにつながる一戦とあってメンバーがそろっていたが、やはり大外から脚を使って3着に追い込んでいる。
フェブラリーSは賞金不足で除外になり、オープン特別のここへ。1週前にはCWコースで64秒0-12秒5で追われている。中ほどを通ったものではあるが、もともと攻めは地味なタイプで、これだけ速い時計が出たことはない。今週は大外を回って67秒8-11秒7をマークしていて、いいデキにあるのは確実だ。
ヤネは石橋脩。雑に乗るところがあるのは問題だが、追いの強いジョッキーで、同馬が挙げた6勝はすべて石橋とコンビを組んでのものだった。
コースと斤量に問題がないことは2走前で証明済み。今回も外を攻めてロスのある競馬になるだろうが、上位の脚力で勝ち負けまで持ち込んでもらいたい。
相手の筆頭は、西の6歳馬アヴァンティスト。オープンに上がってから崩れはなく、今回と舞台が同じだった昨秋のオータムリーフSでは、ハイペースの中で好位追走から早めに抜け出して3着に残っている。14キロ増で体は少し太かった。
中京の前走はさらに4キロ増えていながら4着。今回も間隔を開けたように使い込めないところがあるが、陣営は「プールを併用して絞れてきた。動きもいい」と話している。スムーズに運ぶと上位争いに。
▲は東の5歳馬フルデプスリーダー。2着、5着と駆けてオープンで通用するところを示していて、前走を叩いた上積みが見込める。新馬戦でのものといえ阪神で3着しており、甘さがある斎藤新が力を引き出せるかが鍵に。
△は1400mに縮めて3勝クラスを快勝したニュートンテソーロで、※はすっかり穴メーカーなったロイヤルパールス。以下、バティスティーニ、レディバグ、イメルなど、軽視できない勢力は多い。
単複は◎の単勝と○の複勝で。連勝式は前日の段階では割れたオッズなっていて、高配当期待で手広く買っていきたい。
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◎7番タガノビューティー
○8番アヴァンティスト
▲3番フルデプスリーダー
△4番ニュートンテソーロ
※2番ロイヤルパールス
×16番バティスティーニ
×9番レディバグ
×10番イメル
×1番フィールドセンス
【単勝】7番(50%)
【複勝】8番(50%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
7→全通り
8→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
7.8→全通り(14点)
3.7→全通り(14点)
4.7→全通り(14点)
2.7→全通り(14点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
7.8→全通り(84点)
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阪神11R
チューリップ賞(GII) 3月5日(土) 伏兵馬狙いで
3歳の牝馬が争うGII競走で、舞台は阪神の芝1600m(外)。
向正面からのスタート、外回りコース使用。4コーナー途中の残り600mから直線に入って残り約200mまでは勾配が大きめの下り坂(高低差は約2m)。そこから約120mの間に高低差1.8m(勾配1.5%)の急な坂を上ることになる。
直線距離は473.6m(Aコース使用時)。全体の高低差は2.4m。もちろん競馬によるが、残り600mあたりからペースが上がり、ラスト1ハロンが少しかかるというラップ構成になりやすい。
芝は開催4週目で、Aコース使用4週目になっている。野芝に洋芝(イタリアンライグラス)をオーバーシードした状態で施行。JRAからは「向正面直線および正面直線に部分的な傷みが見られますが、その他の箇所については概ね良好な状態」と発表があった。
先週の競馬を見ると、芝1400m(内)の阪急杯はダイアトニックがV。好発を切って抑えて3番手のインでなだめ、直線で渋太く抜けて押し切った。勝ち時計は1分19秒9(良)。レースの前半3ハロンは34秒0で、1000m通過は56秒9。ラストの2ハロンは11秒3-11秒7だった。クビ差の2着が内から追い込んだトゥラヴェスーラで、3着は好位追走から直線で一瞬は先頭に並びかけたサンライズオネスト。
芝1200m(内)は3歳のマーガレットS(L)が組まれていた。勝ったのはジャングロで、4番手で脚をタメ、直線で少し外から伸びて差し切るという内容。勝ち時計は1分08秒0(良)だった。2着は逃げたショウナンマッハで、3着は馬群を割って伸びたカイカノキセキ。テンの3ハロンが33秒1と速く、そこからの2ハロンも11秒2-11秒4と速いラップに。ラスト1ハロンは12秒3かかった。
高速馬場とまではいかないが、スピードが出やすい状態。内を通って好走するケースが多かったが、レースが流れて外めから抜け出す競馬も見られた。今週はAコース使用4週目になり、変化が出てくるかもしれない。
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以下、全体評価、騎手評価、状態評価(50音順)。全体評価は相対評価、騎手評価と状態評価は絶対評価で、騎手評価は騎乗馬との相性を考慮する場合がある。
【アンジェリーナ】評価A- 騎手A+ 状態A
【ウォーターナビレラ】評価S 騎手A- 状態A
【オーソレミオ】評価B 騎手A- 状態A
【サウンドビバーチェ】評価A+ 騎手A- 状態A
【サークルオブライフ】評価S 騎手A+ 状態A
【ジャマン】評価A- 騎手S 状態A
【シークルーズ】評価A- 騎手B 状態A
【ステルナティーア】評価A+ 騎手A+ 状態A
【スプリットザシー】評価B 騎手A+ 状態A
【ツッチーフェイス】評価B 騎手B 状態A
【ナミュール】評価S 騎手S 状態A
【ピンハイ】評価B 騎手B 状態B
【ラリュエル】評価A+ 騎手S 状態A
【ルピナスリード】評価B 騎手A- 状態A
【ルージュスティリア】評価A- 騎手A+ 状態A
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桜花賞(4月10日)のトライアル競走。上位3頭に優先出走権が与えられる。
阪神ジュベナイルF(GI)の1着馬、2着馬、4着馬が参戦。当然のこと、この3頭に人気が集まることになる。配当面の妙味は薄く、伏兵馬を狙っていきたい。
高柳大輔厩舎(栗東)のサウンドビバーチェに◎を打った。
父はドゥラメンテ(その父キングカメハメハ)で、母はドイツ産馬。姉にアイビスサマーダッシュを3着したプリンセスムーンがいる。
中山芝1600mの菜の花賞で1勝クラスをクリア。関東遠征でテンションが高く、実戦では力んで走ったいたが、4コーナーから早めに押していき、直線で渋太く脚を使って抜け出した。1分35秒1の勝ち時計は一見すると平凡だが、この日は良発表でも水分を含んで力が要る馬場だった。内容と合わせ、評価できる勝利だった。
その後は放牧に出され、栗東に戻ってからは熱心に乗り込んできた。1週前にはCWコースで終い重点で追われて67秒6-11秒4。今週は坂路に入れて内ラチ沿いを走り、馬なりで54秒2-11秒9をマークした。体をいっぱいに使ってグイグイ伸びていて、いかにもデキが良さそうだ。
ヤネは前走に続いて2度目の騎乗になる石橋脩。腕っぷしが強くてしっかりと動かせるジョッキーだが、「強気に攻めすぎる」という欠点がある。同馬に乗った前走がそうだったし、今回も早めに仕掛けるかもしれない。パートナーの気性が強いのはわかっているので、道中は折り合い重視で丁寧に運んでもらいたいところだ。
馬自身、阪神のマイルは2走前にハナ差の2着に駆けていて、適性に問題はない。人気の3頭は強いが、うまく噛み合うと食い下がるシーンがある。
もう一頭、矢作芳人厩舎(栗東)のラリュエルも伏兵馬として注目したい。
12月に阪神の芝1800m(外)でデビューし、4番手追走から直線でインを伸びてV。2着は男馬のストロングウィルで、ストロングウィルは2走後のきさらぎ賞で1番人気に支持されて5着に駆けている。
2戦目は東京芝1600mのクイーンカップ(GIII)。好位のインでなだめてタメて感触は良かったが、直線でスペースがなく、狭いラチ沿いに無理やり入る格好になった。さすがに弾け切れず、4着なら十分な走りである。
新馬戦が438キロで、長距離輸送があったクイーンカップは428キロ。栗東に戻り、中2週での競馬になるから本来なら嫌わないといけないところである。ただ、管理しているのが、らつ腕の矢作芳人師。坂路でしっかりと乗られて動きは良く、体も特別に細くは映らなかった。
ヤネはガッツリ伸ばしてくるリーディングジョッキーの川田将雅。馬の方にスッと好位につけられるセンスがあるのでテン乗りでも問題ないはずだし、スムーズに立ち回ると穴を開けるシーンがある。なお、同馬の兄ステイフーリッシュは、先日、サウジでレッドシーターフハンデキャップ(G3・芝3000m)を快勝した。
▲は阪神ジュベナイルF3着のウォーターナビレラ。今週は大きめを乗ったが、1週前に栗東CWコースで66秒4-11秒8でしっかりと追われていて、成長した印象がある。
△は阪神ジュベナイルFを制覇したサークルオブライフ。桜花賞が目標で目一杯の仕上げではないようだが、格好はつけてくるだろう。
※は阪神ジュベナイルFでチグハグな競馬になりながら4着に駆けたナミュール。馬体が大きくなった感じはないが、攻めでさすがの瞬発力を見せていたし、横山武史が難しい同馬をうまく操ることができれば。
以下はステルナティーア、ジャマン、ルージュスティリアなど。
◎も○も人気薄。高配当期待で、連勝式は手広く買っていきたい。
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◎8番サウンドビバーチェ
○10番ラリュエル
▲9番ウォーターナビレラ
△3番サークルオブライフ
※6番ナミュール
×14番ステルナティーア
×2番ジャマン
×11番ルージュスティリア
×4番アンジェリーナ
【単勝】8番(10%)・10番(10%)
【複勝】8番(40%)・10番(40%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
8→全通り
10→全通り
【馬連&ワイド】(ボックス)
3.6.8.9.10
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【3連複】(軸2頭ながし)
8.10→全通り(13点)
8.9→全通り(13点)
9.10→全通り(13点)
3.8→全通り(13点)
3.10→全通り(13点)
──────────────
【3連単】(軸2頭マルチ)
8.10→全通り(78点)
【3連単】(ボックス)
3.6.8.9.10(60点)
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【土曜後半レース】
飛鳥S
3連単 2万7,370円
3連複 4,720円
単 勝 310円(50%)
◎ヤマニンサンパ1着(1人気)
アクアマリンS
馬 連 3,460円
トキメキ2着(4人気)
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中山10R
アクアマリンステークス 3月12日(土) ハンデ戦で大穴狙い
◎15番ペコリーノロマーノ
○3番トキメキ
▲2番アーズローヴァー
△12番レノーア
【単勝】15番(10%)・3番(10%)
【複勝】15番(40%)・3番(40%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
15→全通り
3→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
3.15→全通り(14点)
2.15→全通り(14点)
2.3→全通り(14点)
12.15→全通り(14点)
3.12→全通り(14点)
──────────────
【3連単】(軸2頭マルチ)
15.3→全通り(84点)
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中山12R
4歳以上2勝クラス 3月12日(土) 混戦で大穴狙い
◎5番ホーリーライン
○7番ドクターデューン
▲10番ルミナスライン
△14番プレシオーソ
【単勝】5番(10%)・7番(10%)
【複勝】5番(50%)・7番(30%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
5→全通り
7→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
5.7→全通り(14点)
5.10→全通り(14点)
7.10→全通り(14点)
5.14→全通り(14点)
7.14→全通り(14点)
──────────────
【3連単】(軸2頭マルチ)
5.7→全通り(84点)
━━━━━━━━━━━━━━
阪神10R
飛鳥ステークス 3月12日(土) 上昇馬に注目を
◎2番ヤマニンサンパ
○7番イズジョーノキセキ
▲12番シンボ
【単勝】2番(50%)・7番(50%)
──────────────
【馬連】
2-7(10%)
【ワイド】
2-7(50%)・2-12(20%)・7-12(20%)
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
2.7→全通り(14点)
2.12→全通り(14点)
7.12→全通り(14点)
──────────────
【3連単】(軸2頭マルチ)
2.7→全通り(84点)
2.7→15(6点)
━━━━━━━━━━━━━━
阪神12R
4歳以上2勝クラス 3月12日(土) 伏兵馬狙いで
◎11番シゲルヒカルダイヤ
○4番キングサーガ
【単勝】11番(10%)・4番(10%)
【複勝】11番(30%)・4番(50%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
11→全通り
4→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
4.11→全通り(11点)
──────────────
【3連単】(軸2頭マルチ)
11.4→全通り(66点)
━━━━━━━━━━━━━━
中京11R
中京スポーツ杯 3月12日(土) ハンデ戦で伏兵馬狙い
◎6番ダイシンイナリ
○11番ハリーバローズ
▲3番プリマジア
△2番ヴァルキュリア
【単勝】6番(10%)・11番(10%)
【複勝】6番(40%)・11番(40%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
6→全通り
11→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
6.11→全通り(14点)
3.6→全通り(14点)
3.11→全通り(14点)
2.6→全通り(14点)
2.11→全通り(14点)
──────────────
【3連単】(軸2頭マルチ)
6.11→全通り(84点)
━━━━━━━━━━━━━━
中京12R
4歳以上1勝クラス 3月12日(土) 混戦で伏兵馬狙い
◎7番メイショウフンケイ
○17番グレイトミッション
▲9番タマモダイジョッキ
△13番ユキノフラッシュ
【単勝】7番(10%)・17番(10%)
【複勝】7番(50%)・17番(30%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
7→全通り
17→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
7.17→全通り(16点)
7.9→全通り(16点)
9.17→全通り(16点)
7.13→全通り(16点)
13.17→全通り(16点)
──────────────
【3連単】(軸2頭マルチ)
7.17→全通り(96点)
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前走で3歳1勝クラスをクリアした。舞台は今回と一緒、馬場は稍重。好位のインにつけて走りが良く、直線は少し待つところがありながら狭いところを割ってグッと抜け出した。1分21秒7の時計は評価して良く、まだ少し余力が残っていた。
中2週が続くが、充実している分で元気いっぱい。今週は酒井学が跨って栗東の坂路でしっかりと追われ、53秒1-12秒1をマークしている。最後の伸びは力強かった。
問題はテン乗りになる酒井。◎の内田と同様に丁寧に乗らないところがあり、ちと心配である。攻めで感触はつかんだはずだし、無理に行かせすぎず、脚をタメる競馬をして直線の伸びにつなげてもらいたい。陣営は「ここに全力投球」とコメントしている。
▲は人気のナムラクレア。阪神ジュベナイルFは控える競馬で5着に伸びていて、地力の高さと、精神面の成長をアピールした。
今週は栗東の坂路で51秒3-11秒6と、さすがの時計。少し太いようにも見えるが、陣営は「体つきが成長した」と話している。2番枠は楽でないかも。
△は良の1400mで切れる脚を使いそうなマイシンフォニーで、※は好馬体の持ち主で奥の深さを感じさせるサブライムアンセム。
以下、ラブリネスオーバー、ウィリン、ブッシュガーデンなど、警戒が必要な勢力が多くいる。
単複は◎と○の単勝&複勝で。連勝式は高配当期待で手広く買っていきたい。
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◎10番キミワクイーン
○6番アネゴハダ
▲2番ナムラクレア
△3番マイシンフォニー
※4番サブライムアンセム
×5番ラブリネスオーバー
×14番ウィリン
×9番ブッシュガーデン
×7番コンクパール
【単勝】10番(10%)・6番(10%)
【複勝】10番(40%)・6番(40%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
10→全通り
6→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
6.10→全通り(13点)
2.10→全通り(13点)
2.6→全通り(13点)
3.10→全通り(13点)
3.6→全通り(13点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
10.6→全通り(78点)
10.6→2(6点)
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中京11R
金鯱賞(GII) 3月13日(日) 実績馬VS上昇馬
中京の芝2000mで争われるGII競走。
正面直線からのスタート、コーナーは4つ。スタート地点は急な上り坂になっている。1回目のゴール板を過ぎ、向正面の半ばまで緩やかな上り勾配。残り約1100mの地点から下り坂になり、この坂は直線に入るまで700m以上も続く。
直線残り340m~残り240mは急な上り坂で、高低差は約2m、勾配は約2.0%。これは中山競馬場の直線の坂に次いで傾斜のある坂である。坂を上り切ってからは、ほぼ平坦になっている。直線距離は412.5m。全体の高低差は3.5m。
芝は開幕週でAコース使用になっている。野芝に洋芝(イタリアンライグラス)をオーバーシードした状態で施行。第1回中京競馬終了後に、傷みが大きかった3コーナー~4コーナー約4,000平方メートルの芝張替を行っている。金曜の段階で、JRAから「部分的に先開催までの傷みが残っていますが、全体的には良好な状態」と発表があった。
土曜は良馬場。2勝クラスの芝2000mは1分59秒2で決着した。勝ったのは後方追走から内を捌いて伸びたナリタブレード。2着は好位から粘りを見せたアナゴサンで、3着は好位の外めから一旦は抜け出したゾンニッヒだった。レースの1000m通過は60秒3で、上がりは11秒8-11秒7-11秒9の35秒4。
1勝クラスの芝1400m戦は、イルクオーレが逃げ切って勝ち時計が1分20秒3。テンの3ハロンは34秒2で、上がりは11秒3-11秒3-11秒8の34秒4だった。
スピードの出やすい馬場。内は有利と言える状態で、先行馬が残るケースが多く見られた。もちろん可能性を捨てるわけにはいかないが、外から差し込むのは簡単でない感じである。
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以下、全体評価、騎手評価、状態評価(50音順)。全体評価は相対評価、騎手評価と状態評価は絶対評価で、騎手評価は騎乗馬との相性を考慮する場合がある。
【アカイイト】評価A- 騎手A- 状態A
【アラタ】評価A- 騎手A- 状態A
【ギベオン】評価B 騎手A+ 状態A
【サンレイポケット】評価A+ 騎手A- 状態S
【シフルマン】評価B 騎手B 状態A
【ジャックドール】評価S 騎手A- 状態S
【シャドウディーヴァ】評価A- 騎手A+ 状態A
【ショウナンバルディ】評価B 騎手A+ 状態A
【ステラリア】評価A- 騎手A- 状態A
【ソフトフルート】評価A- 騎手A+ 状態A
【ポタジェ】評価A+ 騎手A- 状態A
【ランブリングアレー】評価A+ 騎手A+ 状態A
【レイパパレ】評価S 騎手S 状態S
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大阪杯(4月3日)につながる一戦。GI馬はレイパパレとアカイイトの2頭で、4連勝中のジャックドール、昨年の秋にGIでいい走りを見せたサンレイポケットなどが参戦する。“多彩なメンバー”といった印象だ。
二の脚が速いジャックドールが3番枠からハナに行くことになるか。逃げにこだわるわけではなく、ショウナンバルディ、シフルマンあたりが先導する可能性もある。レイパパレは恐らくは好位で折り合いに専念する形。馬場がいいこともあり、速めのラップが続くような競馬になるかもしれない。
藤岡健一厩舎(栗東)の4歳馬ジャックドールに◎を打った。
モーリス産駒の大型馬で、少し緩く見せる段階。気性面でも「まだ少し怪しいかな?」と思わせるところがある。それでも4連勝でリステッド競走の白富士Sを勝ち、重賞のステージまで上がってきた。
白富士Sは大きな走りで逃げ、見た目以上に速いラップ。1000mを59秒4で通過し、そこからの4ハロンも11秒8-11秒5-10秒9-11秒4と速い。1800mの通過は何と1分45秒0である。さすがに最後は少し鈍ってラスト12秒4というラップになったが、1馬身半差で危なげなく押し切った。高速馬場ではあったが、勝ち時計は1分57秒4(良)という速い数字だった。
ここで注目しないといけないのがゴール板を過ぎたあとの動きである。最後は少し詰め寄られた形だったが、ゴールして無酸素運動から解放されると、またスーッと脚を使っている。ずっと2馬身ほど後ろを離して走っていた。自分で競馬をつくってあれだけ速い時計で走り、しかもスタミナを切らしたわけではなかった。
さすがに反動がないか気になるが、中間の攻めは意欲的。1週前に坂路で52秒7-12秒2でしっかりと追われ、最終追いはCWコースで併せ馬を行った。藤岡佑介が跨り、スーパーホープ(古馬2勝クラス)を大きく追走する形に。4コーナーで内から並び、直線でしっかりと気合をつけられると、力強く前に出た。中ほどを通ったといえ5ハロンの時計は64秒5と速く、ラスト1ハロンは11秒3だった。
あれだけやれているのだから、疲れは残っていないのだろう。体つきもどっしりとして威圧感があったし、いい状態で臨むことができそうだ。
藤岡佑とコンビを組んで(4.1.0.0)。うまくコンタクトが取れていて、自在にラップを動かしている印象がある。あとは展開。マークされる立場になるし、レイパパレが掛かって早めに突ついてくる形になる可能性もある。
馬自身は逃げないとダメというわけではなく、ただ、ゴチャついた馬群に入った経験はない。競馬だからいろいろなことが起こり得るが、藤岡佑が適切に対処してくれるだろう。中京は2戦2勝だし、GIIを勝って5連勝を決めるシーンがあっていい。
相手の筆頭は、5歳の牝馬レイパパレ。小柄な牝馬で休み休み使われていたが、昨年の春に無敗の6連勝で大阪杯を制覇する。その後の3走は3着、4着、6着で、56キロを背負って距離が2200mだと楽でなかった。
12月の香港カップは6着。後手に回り、直線で狭くなるシーンもあったが、気持ちを切らさずに脚を使って6着で入線した。収穫のある走りだったと言っていい。
3ヵ月ぶりの実戦になるが、いつも通り坂路でしっかりと乗り込み、今週は52秒7-12秒2をマークした。馬の後ろに入れ、最後で外に出して追うという形。息を入れて自在に運ぶような競馬ができるよう、陣営も努力している。
ヤネは大阪杯の時に騎乗していた川田将雅。56キロ、中京は初めて、実績的には上でも勢いのある4歳馬がいる。それでも折り合いさえ好勝負に持ち込んでくるだろう。
▲は6歳の牝馬ランブリングアレー。当舞台では昨年の愛知杯で1分58秒7(良)の2着に駆けていて、その2走後にヴィクトリアマイルを1分31秒7で2着している。
復帰戦の小倉大賞典を55.5キロのハンデで2着し、中間の乗り込みは順調。54キロで走れるのは大きいし、これが引退レースの予定なので全力でぶつかってきそうだ。
△は7歳のサンレイポケット。昨年の秋には天皇賞(秋)で4着して、ジャパンカップでも4着に健闘した。今季緒戦の京都記念は12キロ増の馬体でモタモタしていたが、直線で底力で伸びて3着に入っている。
攻めの動きは大幅に良化し、今回は直線が長くて2勝している中京。13頭立ての13番枠、ヤネが鮫島克駿というと、ダラダラと外を回して脚を余して6着だった昨年の鳴尾記念を思い出してしまうが、最近はポジションを取りにいくようになっているし、鮫島も考えて乗るだろう。もちろん有力候補。
※はジリッぽいところがあっても確実に末を使ってくるポタジェで、以下、アラタ、シャドウディーヴァ、ステラリアなど、軽視できない勢力は多い。
単複は◎の単勝一本。前日の段階でGI馬を差し置いて単勝220円の一番人気になっているので、◎を打った以上はこうするしかない。
連勝式は想定していたよりオッズが高くなっている。例えば3連単は一番人気が4,000円台。◎を1着に固定し、少し手を広げて買っていきたい。
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◎3番ジャックドール
○10番レイパパレ
▲12番ランブリングアレー
△13番サンレイポケット
※5番ポタジェ
×8番アラタ
×7番シャドウディーヴァ
×11番ステラリア
×4番ソフトフルート
【単勝】3番(100%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
3→全通り
3→5.8.10.13
3→10.13
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【3連複】(軸2頭ながし)
3.10→全通り(11点)
3.12→全通り(11点)
3.13→全通り(11点)
【3連複】
3-10-13(1点)
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【3連単】(フォーメーション)
1着:3
2着:10.12.13
3着:全通り(33点)
【3連単】(フォーメーション)
1着:3
2着:全通り
3着:10.12.13(33点)
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【日曜後半レース】
東風S
3連複 9,690円
馬 連 5,710円
単 勝 880円(10%)
複 勝 230円(90%)
◎ボンセルヴィーソ1着(5人気)
中山12R
馬 連 3,920円
単 勝 500円(10%)
複 勝 210円(90%)
◎リワードマレンゴ1着(2人気)
灘S
単 勝 390円(30%)
レッドソルダード1着(1人気)
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中山10R
東風ステークス(L) 3月13日(日) 中山巧者狙い
◎5番ボンセルヴィーソ
○7番グラティアス
▲1番タイムトゥヘヴン
△14番サクセッション
※13番スマートリアン
×2番ベレヌス
×11番アオイクレアトール
×10番ヴェスターヴァルト
×9番ワーケア
【単勝】5番(10%)
【複勝】5番(90%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
5→全通り
【馬連&ワイド】
5-7
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【3連複】(軸2頭ながし)
5.7→全通り(12点)
1.5→全通り(12点)
5.14→全通り(12点)
5.13→全通り(12点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
5.7→全通り(72点)
5.7→1.11(12点)
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中山11R
アネモネステークス(L) 3月13日(日) 素質ある牝馬そろう
◎8番リヴォリ
【単勝】8番(10%)
【複勝】8番(90%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
8→全通り
8→2.13.14
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中山12R
4歳以上1勝クラス 3月13日(日) 力ありヤネは心配
◎9番リワードマレンゴ
【単勝】9番(10%)
【複勝】9番(90%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
9→全通り
【馬連&ワイド】
8-9・9-14・9-14
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阪神10R
灘ステークス 3月13日(日) 混戦ムード
◎12番ストロングライン
○14番レッドソルダード
【単勝】12番(10%)・14番(30%)
【複勝】12番(60%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
12→全通り
12→11.14.15.16
【馬連&ワイド】
12-14
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【3連複】(軸2頭ながし)
12.14→全通り(14点)
【3連複】
12-14-16(1点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
12.14→全通り(84点)
12.14→16(6点)
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阪神12R
4歳以上2勝クラス 3月13日(日) 伏兵馬狙いで
◎1番メイショウナリヒラ
【単勝】1番(10%)
【複勝】1番(90%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
1→全通り
1→2.6
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中京12R
4歳以上1勝クラス 3月13日(日) 乱戦で大穴狙い
◎13番シゲルメダリスト
○6番スイーツビュッフェ
▲11番トミケンカラバティ
【単勝】13番(10%)・6番(10%)
【複勝】13番(40%)・6番(40%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
13→全通り
6→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
6.13→全通り(14点)
11.13→全通り(14点)
6.11→全通り(14点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
13.6→全通り(84点)
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【土曜メインレース】
中山牝馬S
ワイド 6,580円
ワイド 1,900円
複 勝 180円(60%)
◎ミスニューヨーク3着(1人気)
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中山11R
中山牝馬ステークス(GIII) 3月12日(土) ハンデ戦で混とん
牝馬が争うGIII競走で、舞台は中山の芝1800m。
正面直線からのスタート、内回り使用でコーナーは4つ。スタート地点は急な上り坂になっている。ゴール地点から1コーナー途中までも上り勾配で、2コーナー手前が中山競馬場の最高地点になる。なお、スタートから1コーナーまでの距離は200mほど。2コーナーに入って下り勾配に転じ、下り坂は向正面を走り切って3コーナー入り口まで続く。下りの距離は500m以上で、4.6mほどの高低差がある。
そこからは平坦で、4コーナー途中の残り400mから直線に入って残り200mの前までは緩めの下り坂に。そして、残り180m~残り70mが中山名物の急な上り坂になっている。高低差2.2m、最大勾配2.24%はJRA全10場の中で最大の数字になる。直線距離は310m。コース全体の高低差は5.3mで、これも10場の中で最大。
芝は開催3週目で、Aコース使用3週目になっている。野芝に洋芝(イタリアンライグラス)をオーバーシードした状態で施行。JRAからは「3コーナー、4コーナーから正面直線にかけて、コース内側に傷みがあります」と発表があった。
先週の競馬を見ると、芝2000mの弥生賞が2分00秒5(良)で決着。2番手を進んだアスクビクターモアが直線で早めに抜けて渋太く押し切った。2着は馬群を割って伸びたドウデュースで、3着は好位のインを進み、4コーナーで外に動かして直線で脚を使ったボーンディスウェイ。1000m通過は61秒1で、上がりは11秒5-11秒4-12秒3の35秒2だった。
芝1200mのオーシャンSはジャンダルムが好位から抜け出して勝利し、勝ち時計は1分07秒9(良)。2勝クラスの芝1600m戦(勝ち馬ガンダルフ)では、1分33秒4(良)の時計が出ている。
それなりに速い時計が出てはいたが、走りやすい馬場というわけでもない。少しペースが速くなると、直線の急坂が応え、ラスト1ハロンがかかる競馬になる傾向があった。
内は問題なく走れる状態で、ただ、レースが流れて外から差してくるケースも見られた。Aコース使用も3週目になり、JRA発表の内容からも内が伸びづらくなってくる可能性はある。
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以下、全体評価、騎手評価、状態評価(50音順)。全体評価は相対評価、騎手評価と状態評価は絶対評価で、騎手評価は騎乗馬との相性を考慮する場合がある。
【アブレイズ】評価B 騎手A+ 状態A
【クリノプレミアム】評価B 騎手A- 状態A
【クールキャット】評価A- 騎手A- 状態S
【ゴルトベルク】評価A- 騎手A- 状態A
【シャムロックヒル】評価B 騎手A+ 状態A
【ジュランビル】評価B 騎手B 状態A
【シングフォーユー】評価A- 騎手A- 状態S
【スマイルカナ】評価B 騎手A- 状態A
【スライリー】評価A+ 騎手A+ 状態S
【テルツェット】評価A- 騎手A+ 状態A
【ドナアトラエンテ】評価A- 騎手S 状態A
【フェアリーポルカ】評価A+ 騎手B 状態A
【ミスニューヨーク】評価S 騎手A+ 状態S
【ルビーカサブランカ】評価A- 騎手A- 状態S
【ロザムール】評価B 騎手B 状態A
【ローザノワール】評価B 騎手B 状態A
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牝馬のハンデ重賞、フルゲートの16頭立て。トップハンデが56.5キロ、最軽量が53キロで、3.5キロの上下差がある。
10番枠のローザノワール陣営が逃げ宣言を出している。しかし、最内1番枠を引いた初ブリンカー着のロザムールも積極的に行かせそうだ。シャムロックヒル(7番)は控える形を取るか。各馬の出脚次第で順番は変わってきて、競り合うのか、それともバラけるのかも出てみないとわからない。いずにせよ速めのラップにはなるだろう。
杉山晴紀厩舎(栗東)の5歳ミスニューヨークに◎を打った。
前走のターコイズSは未勝利戦以来で初のマイルに近い状況。稍重の中で1000m通過が56秒8とレースが流れたこともあり、ポツンと最後方を進む形になった。後半は4コーナー前から大外を進出。直線に入ってしっかりと脚勢を強め、上がりがかかったところを一気に詰めて抜け出した。
展開利と53キロのハンデがあったが、それにしても強い競馬。もともと3歳時に不利がありながら秋華賞を5着した素材で、重賞を獲って何の不思議もなかった。長く主戦をつとめていた加藤祥太がうまく乗れないケースが見られたし、ミルコ・デムーロが力を引き出したとも言える。
中間は放牧に出され、栗東に戻ってからは熱心な調整ぶり。CWコースに入れた1週前が実質の本追い切りで、67秒2-10秒9をマークしている。ラストの10秒9は軽く気合をつけられた程度でマークしたもの。体を大きく使った推進力ある走りが目立っていた。今週は坂路で大きめを乗られている。
1800mでの戦歴は(4.1.2.3)。2走前の府中牝馬Sで12着に敗れているが、4コーナーで寄られて走りが崩れたもので、まったくの参考外である。
ハンデが2キロ増えて55キロになるが、自身が問題とする数字ではない。ヤネは引き続きミルコ。揉まれ強いわけではないので内の3番枠からどう捌いてくるかが鍵になるが、充実ぶりに期待して中心に推すことにした。
西村真幸厩舎(栗東)の6歳馬フェアリーポルカ(56キロ)も注目すべき存在。
当レースは一昨年に不良馬場、ハンデ53キロで渋太く差し切ってV。昨年は不良馬場、ハンデ55キロでハナ+クビ差の3着に駆けている。
前走のターコイズS(ハンデ56キロ)では、直線で狭くなるところがありながら0秒5差の4着に伸びた。ヤネが甘さが目立つ三浦皇成で心配はあるが、久々でも仕上がりは良さそうだし、3年連続の好走があっていい。
▲は伏兵の4歳馬スライリー。オルフェーヴル産駒、「サンデーサイレンスの3×3」という強いクロスがあることも影響しているのか、気性が勝っていて力んで走ってしまうという問題点がある。
しかし、3歳の春にフローラSを2着していて、秋の秋華賞では折り合って5着に伸びた。攻めで動いてデキが良いのは間違いなく、53キロで息が入るようだと穴を開けるシーンがある。
△はシングフォーユー。内の2番枠を引いたのがどう出るかだが、攻めの動きが目立っているし、53キロでスムーズだと一発も。
以下、ルビーカサブランカ、ドナアトラエンテ、テルツェットなど、警戒が必要な勢力が多くいる。
当然のように人気は割れている。単複は◎の単勝&複勝と○の複勝で。連勝式は高配当期待で手広く買っていきたい。
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◎3番ミスニューヨーク
○15番フェアリーポルカ
▲13番スライリー
△2番シングフォーユー
※11番ルビーカサブランカ
×4番ドナアトラエンテ
×9番テルツェット
×6番クールキャット
×8番ゴルトベルク
【単勝】3番(10%)
【複勝】3番(60%)・15番(30%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
3→全通り
15→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
3.15→全通り(14点)
3.13→全通り(14点)
13.15→全通り(14点)
2.3→全通り(14点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
3.15→全通り(84点)
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阪神11R
ポラリスステークス 3月12日(土) ヒモ荒れ狙いで
阪神のダ1400mで争われるオープン特別。
2コーナー奥の引き込み線からのスタート。スタート地点は芝で、150mほど走ってダートコースに入る。向正面の残り約900mから勾配が緩めの下り勾配に。この下り坂は、直線に入って残り200mまで続く。なお、スタートから3コーナーまでの距離は542m。直線残り200mからは、約100mの間に高低差1.6mの急な坂を上ることになる。上り切ってからは平坦。直線距離は352.7m。
先週の競馬を見ると、3勝クラスのダ1200m戦が1分11秒2(良)で決着。勝ったのはボイラーハウスで、中位の外の追走から直線でグッと伸びて差し切るという内容だった。2着は好位を進んで直線で一旦は完全に抜け出したシャマルで、3着は外から伸びたクリノサンレオ。前半3ハロンは34秒6で、上がりは12秒4-11秒8-12秒4の36秒6だった。
2勝クラスのダ1200m戦は2番手追走から渋太く脚を使ったスズカキンシャサが勝利し、勝ち時計は1分11秒9(良)。前半3ハロンが34秒5と速く、ラスト1ハロンが13秒4もかかった。
ダ1800mの競馬は、2勝クラスが1分53秒3、1勝クラスが1分53秒2、3歳1勝クラスが1分53秒3。この3鞍はすべて良馬場で行われ、ラスト1ハロンはそれぞれ13秒6、13秒6、13秒1だった。
乾燥している時期の良馬場で、かなりタフな状態。そんな馬場への適性があるかないかは大きなポイントになる。距離にかかわらず、息を入れることができるかは重要だ。先週のダ1800mとダ2000mの競馬に関しては、波のあるラップ構成になりやすかった。
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以下、全体評価、騎手評価、状態評価(50音順)。全体評価は相対評価、騎手評価と状態評価は絶対評価で、騎手評価は騎乗馬との相性を考慮する場合がある。
【アヴァンティスト】評価A+ 騎手A+ 状態A
【イッツクール】評価B 騎手B 状態A
【イメル】評価A- 騎手A+ 状態A
【ウルトラマリン】評価B 騎手A+ 状態A
【タガノビューティー】評価S 騎手A+ 状態S
【ダノンチェイサー】評価B 騎手A+ 状態A
【デターミネーション】評価B 騎手B 状態A
【デンコウリジエール】評価B 騎手A- 状態A
【ニュートンテソーロ】評価A- 騎手S 状態A
【バティスティーニ】評価A- 騎手A- 状態A
【フィールドセンス】評価A- 騎手B 状態A
【フルデプスリーダー】評価A+ 騎手B 状態A
【メイショウオーパス】評価B 騎手A- 状態A
【メイショウテンスイ】評価B 騎手B 状態A
【レディバグ】評価A- 騎手A- 状態A
【ロイヤルパールス】評価A- 騎手A- 状態A
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オープンクラスのダ1200mとダ1400mは、いつも大量登録があって出走するのが大変。このレースはフルゲートの16頭立てで、除外馬はそれを超える20頭もいた。
イッツクールが主張してハナに行きそうだが、出脚次第で他が逃げる可能性もある。前で取るのはウルトラマリン、ロイヤルパールス、アヴァンティスト、メイショウテンスイ、フィールドセンスあたり。スタート地点が芝でペースが速くなりがちなコースで、タフな競馬になるだろう。
西園正都厩舎(栗東)の5歳馬タガノビューティーに◎を打った。
デビュー時にはダートで2連勝し、3戦目に芝の朝日杯フューチュリティS(GI)に挑戦して4着に健闘。4歳になって、春に府中のダ1400mでリステッド競走とオープン特別を連勝している。
12月に阪神ダ1400mのオープン特別(ギャラクシーS)を走っていて、斤量は今回と同じ58キロ。いつもの後方追走から4コーナーで動いていって、かなり外を回る厳しい形になった。それでも渋太く伸びて残り200mを過ぎて先頭に出たが、さすがに余力はなくて3着に落ちた。
5歳の緒戦は府中ダ1400mの根岸S(GIII)。フェブラリーSにつながる一戦とあってメンバーがそろっていたが、やはり大外から脚を使って3着に追い込んでいる。
フェブラリーSは賞金不足で除外になり、オープン特別のここへ。1週前にはCWコースで64秒0-12秒5で追われている。中ほどを通ったものではあるが、もともと攻めは地味なタイプで、これだけ速い時計が出たことはない。今週は大外を回って67秒8-11秒7をマークしていて、いいデキにあるのは確実だ。
ヤネは石橋脩。雑に乗るところがあるのは問題だが、追いの強いジョッキーで、同馬が挙げた6勝はすべて石橋とコンビを組んでのものだった。
コースと斤量に問題がないことは2走前で証明済み。今回も外を攻めてロスのある競馬になるだろうが、上位の脚力で勝ち負けまで持ち込んでもらいたい。
相手の筆頭は、西の6歳馬アヴァンティスト。オープンに上がってから崩れはなく、今回と舞台が同じだった昨秋のオータムリーフSでは、ハイペースの中で好位追走から早めに抜け出して3着に残っている。14キロ増で体は少し太かった。
中京の前走はさらに4キロ増えていながら4着。今回も間隔を開けたように使い込めないところがあるが、陣営は「プールを併用して絞れてきた。動きもいい」と話している。スムーズに運ぶと上位争いに。
▲は東の5歳馬フルデプスリーダー。2着、5着と駆けてオープンで通用するところを示していて、前走を叩いた上積みが見込める。新馬戦でのものといえ阪神で3着しており、甘さがある斎藤新が力を引き出せるかが鍵に。
△は1400mに縮めて3勝クラスを快勝したニュートンテソーロで、※はすっかり穴メーカーなったロイヤルパールス。以下、バティスティーニ、レディバグ、イメルなど、軽視できない勢力は多い。
単複は◎の単勝と○の複勝で。連勝式は前日の段階では割れたオッズなっていて、高配当期待で手広く買っていきたい。
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◎7番タガノビューティー
○8番アヴァンティスト
▲3番フルデプスリーダー
△4番ニュートンテソーロ
※2番ロイヤルパールス
×16番バティスティーニ
×9番レディバグ
×10番イメル
×1番フィールドセンス
【単勝】7番(50%)
【複勝】8番(50%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
7→全通り
8→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
7.8→全通り(14点)
3.7→全通り(14点)
4.7→全通り(14点)
2.7→全通り(14点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
7.8→全通り(84点)
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阪神11R
チューリップ賞(GII) 3月5日(土) 伏兵馬狙いで
3歳の牝馬が争うGII競走で、舞台は阪神の芝1600m(外)。
向正面からのスタート、外回りコース使用。4コーナー途中の残り600mから直線に入って残り約200mまでは勾配が大きめの下り坂(高低差は約2m)。そこから約120mの間に高低差1.8m(勾配1.5%)の急な坂を上ることになる。
直線距離は473.6m(Aコース使用時)。全体の高低差は2.4m。もちろん競馬によるが、残り600mあたりからペースが上がり、ラスト1ハロンが少しかかるというラップ構成になりやすい。
芝は開催4週目で、Aコース使用4週目になっている。野芝に洋芝(イタリアンライグラス)をオーバーシードした状態で施行。JRAからは「向正面直線および正面直線に部分的な傷みが見られますが、その他の箇所については概ね良好な状態」と発表があった。
先週の競馬を見ると、芝1400m(内)の阪急杯はダイアトニックがV。好発を切って抑えて3番手のインでなだめ、直線で渋太く抜けて押し切った。勝ち時計は1分19秒9(良)。レースの前半3ハロンは34秒0で、1000m通過は56秒9。ラストの2ハロンは11秒3-11秒7だった。クビ差の2着が内から追い込んだトゥラヴェスーラで、3着は好位追走から直線で一瞬は先頭に並びかけたサンライズオネスト。
芝1200m(内)は3歳のマーガレットS(L)が組まれていた。勝ったのはジャングロで、4番手で脚をタメ、直線で少し外から伸びて差し切るという内容。勝ち時計は1分08秒0(良)だった。2着は逃げたショウナンマッハで、3着は馬群を割って伸びたカイカノキセキ。テンの3ハロンが33秒1と速く、そこからの2ハロンも11秒2-11秒4と速いラップに。ラスト1ハロンは12秒3かかった。
高速馬場とまではいかないが、スピードが出やすい状態。内を通って好走するケースが多かったが、レースが流れて外めから抜け出す競馬も見られた。今週はAコース使用4週目になり、変化が出てくるかもしれない。
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以下、全体評価、騎手評価、状態評価(50音順)。全体評価は相対評価、騎手評価と状態評価は絶対評価で、騎手評価は騎乗馬との相性を考慮する場合がある。
【アンジェリーナ】評価A- 騎手A+ 状態A
【ウォーターナビレラ】評価S 騎手A- 状態A
【オーソレミオ】評価B 騎手A- 状態A
【サウンドビバーチェ】評価A+ 騎手A- 状態A
【サークルオブライフ】評価S 騎手A+ 状態A
【ジャマン】評価A- 騎手S 状態A
【シークルーズ】評価A- 騎手B 状態A
【ステルナティーア】評価A+ 騎手A+ 状態A
【スプリットザシー】評価B 騎手A+ 状態A
【ツッチーフェイス】評価B 騎手B 状態A
【ナミュール】評価S 騎手S 状態A
【ピンハイ】評価B 騎手B 状態B
【ラリュエル】評価A+ 騎手S 状態A
【ルピナスリード】評価B 騎手A- 状態A
【ルージュスティリア】評価A- 騎手A+ 状態A
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桜花賞(4月10日)のトライアル競走。上位3頭に優先出走権が与えられる。
阪神ジュベナイルF(GI)の1着馬、2着馬、4着馬が参戦。当然のこと、この3頭に人気が集まることになる。配当面の妙味は薄く、伏兵馬を狙っていきたい。
高柳大輔厩舎(栗東)のサウンドビバーチェに◎を打った。
父はドゥラメンテ(その父キングカメハメハ)で、母はドイツ産馬。姉にアイビスサマーダッシュを3着したプリンセスムーンがいる。
中山芝1600mの菜の花賞で1勝クラスをクリア。関東遠征でテンションが高く、実戦では力んで走ったいたが、4コーナーから早めに押していき、直線で渋太く脚を使って抜け出した。1分35秒1の勝ち時計は一見すると平凡だが、この日は良発表でも水分を含んで力が要る馬場だった。内容と合わせ、評価できる勝利だった。
その後は放牧に出され、栗東に戻ってからは熱心に乗り込んできた。1週前にはCWコースで終い重点で追われて67秒6-11秒4。今週は坂路に入れて内ラチ沿いを走り、馬なりで54秒2-11秒9をマークした。体をいっぱいに使ってグイグイ伸びていて、いかにもデキが良さそうだ。
ヤネは前走に続いて2度目の騎乗になる石橋脩。腕っぷしが強くてしっかりと動かせるジョッキーだが、「強気に攻めすぎる」という欠点がある。同馬に乗った前走がそうだったし、今回も早めに仕掛けるかもしれない。パートナーの気性が強いのはわかっているので、道中は折り合い重視で丁寧に運んでもらいたいところだ。
馬自身、阪神のマイルは2走前にハナ差の2着に駆けていて、適性に問題はない。人気の3頭は強いが、うまく噛み合うと食い下がるシーンがある。
もう一頭、矢作芳人厩舎(栗東)のラリュエルも伏兵馬として注目したい。
12月に阪神の芝1800m(外)でデビューし、4番手追走から直線でインを伸びてV。2着は男馬のストロングウィルで、ストロングウィルは2走後のきさらぎ賞で1番人気に支持されて5着に駆けている。
2戦目は東京芝1600mのクイーンカップ(GIII)。好位のインでなだめてタメて感触は良かったが、直線でスペースがなく、狭いラチ沿いに無理やり入る格好になった。さすがに弾け切れず、4着なら十分な走りである。
新馬戦が438キロで、長距離輸送があったクイーンカップは428キロ。栗東に戻り、中2週での競馬になるから本来なら嫌わないといけないところである。ただ、管理しているのが、らつ腕の矢作芳人師。坂路でしっかりと乗られて動きは良く、体も特別に細くは映らなかった。
ヤネはガッツリ伸ばしてくるリーディングジョッキーの川田将雅。馬の方にスッと好位につけられるセンスがあるのでテン乗りでも問題ないはずだし、スムーズに立ち回ると穴を開けるシーンがある。なお、同馬の兄ステイフーリッシュは、先日、サウジでレッドシーターフハンデキャップ(G3・芝3000m)を快勝した。
▲は阪神ジュベナイルF3着のウォーターナビレラ。今週は大きめを乗ったが、1週前に栗東CWコースで66秒4-11秒8でしっかりと追われていて、成長した印象がある。
△は阪神ジュベナイルFを制覇したサークルオブライフ。桜花賞が目標で目一杯の仕上げではないようだが、格好はつけてくるだろう。
※は阪神ジュベナイルFでチグハグな競馬になりながら4着に駆けたナミュール。馬体が大きくなった感じはないが、攻めでさすがの瞬発力を見せていたし、横山武史が難しい同馬をうまく操ることができれば。
以下はステルナティーア、ジャマン、ルージュスティリアなど。
◎も○も人気薄。高配当期待で、連勝式は手広く買っていきたい。
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◎8番サウンドビバーチェ
○10番ラリュエル
▲9番ウォーターナビレラ
△3番サークルオブライフ
※6番ナミュール
×14番ステルナティーア
×2番ジャマン
×11番ルージュスティリア
×4番アンジェリーナ
【単勝】8番(10%)・10番(10%)
【複勝】8番(40%)・10番(40%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
8→全通り
10→全通り
【馬連&ワイド】(ボックス)
3.6.8.9.10
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【3連複】(軸2頭ながし)
8.10→全通り(13点)
8.9→全通り(13点)
9.10→全通り(13点)
3.8→全通り(13点)
3.10→全通り(13点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
8.10→全通り(78点)
【3連単】(ボックス)
3.6.8.9.10(60点)
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【土曜後半レース】
飛鳥S
3連単 2万7,370円
3連複 4,720円
単 勝 310円(50%)
◎ヤマニンサンパ1着(1人気)
アクアマリンS
馬 連 3,460円
トキメキ2着(4人気)
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中山10R
アクアマリンステークス 3月12日(土) ハンデ戦で大穴狙い
◎15番ペコリーノロマーノ
○3番トキメキ
▲2番アーズローヴァー
△12番レノーア
【単勝】15番(10%)・3番(10%)
【複勝】15番(40%)・3番(40%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
15→全通り
3→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
3.15→全通り(14点)
2.15→全通り(14点)
2.3→全通り(14点)
12.15→全通り(14点)
3.12→全通り(14点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
15.3→全通り(84点)
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中山12R
4歳以上2勝クラス 3月12日(土) 混戦で大穴狙い
◎5番ホーリーライン
○7番ドクターデューン
▲10番ルミナスライン
△14番プレシオーソ
【単勝】5番(10%)・7番(10%)
【複勝】5番(50%)・7番(30%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
5→全通り
7→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
5.7→全通り(14点)
5.10→全通り(14点)
7.10→全通り(14点)
5.14→全通り(14点)
7.14→全通り(14点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
5.7→全通り(84点)
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阪神10R
飛鳥ステークス 3月12日(土) 上昇馬に注目を
◎2番ヤマニンサンパ
○7番イズジョーノキセキ
▲12番シンボ
【単勝】2番(50%)・7番(50%)
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【馬連】
2-7(10%)
【ワイド】
2-7(50%)・2-12(20%)・7-12(20%)
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【3連複】(軸2頭ながし)
2.7→全通り(14点)
2.12→全通り(14点)
7.12→全通り(14点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
2.7→全通り(84点)
2.7→15(6点)
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阪神12R
4歳以上2勝クラス 3月12日(土) 伏兵馬狙いで
◎11番シゲルヒカルダイヤ
○4番キングサーガ
【単勝】11番(10%)・4番(10%)
【複勝】11番(30%)・4番(50%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
11→全通り
4→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
4.11→全通り(11点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
11.4→全通り(66点)
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中京11R
中京スポーツ杯 3月12日(土) ハンデ戦で伏兵馬狙い
◎6番ダイシンイナリ
○11番ハリーバローズ
▲3番プリマジア
△2番ヴァルキュリア
【単勝】6番(10%)・11番(10%)
【複勝】6番(40%)・11番(40%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
6→全通り
11→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
6.11→全通り(14点)
3.6→全通り(14点)
3.11→全通り(14点)
2.6→全通り(14点)
2.11→全通り(14点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
6.11→全通り(84点)
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中京12R
4歳以上1勝クラス 3月12日(土) 混戦で伏兵馬狙い
◎7番メイショウフンケイ
○17番グレイトミッション
▲9番タマモダイジョッキ
△13番ユキノフラッシュ
【単勝】7番(10%)・17番(10%)
【複勝】7番(50%)・17番(30%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
7→全通り
17→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
7.17→全通り(16点)
7.9→全通り(16点)
9.17→全通り(16点)
7.13→全通り(16点)
13.17→全通り(16点)
──────────────
【3連単】(軸2頭マルチ)
7.17→全通り(96点)
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