【4月2日・3日の予想コメント】
【4月2日・3日の予想コメント】(日曜メインレース、日曜後半レース、土曜メインレース、土曜後半レース)
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【日曜メインレース】
美浦S
3連複 8,630円
複 勝 140円(80%)
××◎でヒット
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中山11R
美浦ステークス 4月3日(日) 上昇馬に注目
3勝クラスの戦いで、舞台は中山の芝2000m。
正面直線の4コーナー出口からのスタート、内回り使用でコーナーは4つ。スタート地点は軽い下り坂で、100mほど走ると急坂を上ることになる。ゴール地点から1コーナー途中までも上り勾配で、2コーナー手前が中山競馬場の最高地点になる。2コーナーに入って下り勾配に転じ、下り坂は向正面を走り切って3コーナー入り口まで続く。下りの距離は500m以上で、4m強の高低差がある。
そこからは平坦で、4コーナー途中の残り400m~直線に入って残り200mの前までは緩めの下り坂に。そして、残り180m~残り70mが中山名物の急な上り坂になっている。高低差2.2m、最大勾配2.24%はJRA全10場の中で最大の数字になる。直線距離は310m。コース全体の高低差は5.3mで、これも10場の中で最大。
芝は連続開催の6週目で、先週までのAコースからBコース使用に替わっている。野芝に洋芝(イタリアンライグラス)をオーバーシードした状態での施行。金曜の段階で、JRAから「今週よりBコースを使用します。コース変更に伴い大きな傷みはカバーされましたが、3コーナーから4コーナーおよび正面直線の内柵沿いに軽微な傷みがあります。その他の箇所は概ね良好な状態です」と発表があった。
土曜の芝のレースは、稍重で始まり、10Rから良になった。
マイル重賞のダービー卿チャレンジトロフィーは、リフレイムが逃げて1000m通過が57秒1というハイペースに。後方に待機していた12番人気のフォルコメンが直線で大外から伸びて勝ち切ろうかというところ、さらに後ろにいた11番人気のタイムトゥヘヴンに最後で交わされた。3着は馬群を割る形で伸びた1番人気のダーリントンホールだった。
勝ち時計は1分32秒3(良)。レースの上がりは11秒7-11秒8-11秒7の35秒2で、タイムトゥヘヴンが使った上がりは33秒7だった。
Bコース初日だったわけだが、外めを攻めた方が伸びがいい感じだった。ただ、日曜はさらに乾いてくるので、傾向が変わる可能性がある。
あと、天気予報は少し怪しくて、午後から雨が降ることも考えられる。確率としては低いようなので、良馬場として予想を組み立てた。
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以下、全体評価、騎手評価、状態評価(50音順)。全体評価は相対評価、騎手評価と状態評価は絶対評価で、騎手評価は騎乗馬との相性を考慮する場合がある。
【ウシュバテソーロ】評価A- 騎手A- 状態A
【エヴァーガーデン】評価A- 騎手A- 状態A
【エンデュミオン】評価A+ 騎手A- 状態A
【ココニアル】評価A+ 騎手A- 状態A
【シャチ】評価B 騎手B 状態B
【スバイラルノヴァ】評価A+ 騎手A- 状態A
【スーパーブレイク】評価B 騎手B 状態B
【ミトノマルーン】評価A- 騎手B 状態A
【レインカルナティオ】評価S 騎手A+ 状態S
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9頭立ての少頭数。連闘が1頭、中1週が4頭と、ローテーションが詰まった勢力が多いのが特徴的である。
ノドの手術明けのミトノマルーンがハナを奪うか。出脚次第でエヴァーガーデンが行くことになるかもしれない。どんな形になるにしても、前半から中盤は淡々とした流れになるだろう。頭数の問題もあり、後半になると奇策的に動かしていくジョッキーが出てくるかもしれない。
小西一男厩舎(美浦)の5歳馬レインカルナティオに◎を打った。
骨折による長い休養があり、なかなか軌道に乗れなかった同馬。しかし、昨年の秋から本格化の兆候を見せ始める。9月に今回と同じ舞台で1勝クラスをクリア。少しゴチャついて仕掛け遅れになったが、残り200mから猛然と伸びて差し切った。続く12月の2勝クラス戦では、馬体を14キロ増やしてクビ差の2着に好走している。
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【日曜メインレース】
美浦S
3連複 8,630円
複 勝 140円(80%)
××◎でヒット
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中山11R
美浦ステークス 4月3日(日) 上昇馬に注目
3勝クラスの戦いで、舞台は中山の芝2000m。
正面直線の4コーナー出口からのスタート、内回り使用でコーナーは4つ。スタート地点は軽い下り坂で、100mほど走ると急坂を上ることになる。ゴール地点から1コーナー途中までも上り勾配で、2コーナー手前が中山競馬場の最高地点になる。2コーナーに入って下り勾配に転じ、下り坂は向正面を走り切って3コーナー入り口まで続く。下りの距離は500m以上で、4m強の高低差がある。
そこからは平坦で、4コーナー途中の残り400m~直線に入って残り200mの前までは緩めの下り坂に。そして、残り180m~残り70mが中山名物の急な上り坂になっている。高低差2.2m、最大勾配2.24%はJRA全10場の中で最大の数字になる。直線距離は310m。コース全体の高低差は5.3mで、これも10場の中で最大。
芝は連続開催の6週目で、先週までのAコースからBコース使用に替わっている。野芝に洋芝(イタリアンライグラス)をオーバーシードした状態での施行。金曜の段階で、JRAから「今週よりBコースを使用します。コース変更に伴い大きな傷みはカバーされましたが、3コーナーから4コーナーおよび正面直線の内柵沿いに軽微な傷みがあります。その他の箇所は概ね良好な状態です」と発表があった。
土曜の芝のレースは、稍重で始まり、10Rから良になった。
マイル重賞のダービー卿チャレンジトロフィーは、リフレイムが逃げて1000m通過が57秒1というハイペースに。後方に待機していた12番人気のフォルコメンが直線で大外から伸びて勝ち切ろうかというところ、さらに後ろにいた11番人気のタイムトゥヘヴンに最後で交わされた。3着は馬群を割る形で伸びた1番人気のダーリントンホールだった。
勝ち時計は1分32秒3(良)。レースの上がりは11秒7-11秒8-11秒7の35秒2で、タイムトゥヘヴンが使った上がりは33秒7だった。
Bコース初日だったわけだが、外めを攻めた方が伸びがいい感じだった。ただ、日曜はさらに乾いてくるので、傾向が変わる可能性がある。
あと、天気予報は少し怪しくて、午後から雨が降ることも考えられる。確率としては低いようなので、良馬場として予想を組み立てた。
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以下、全体評価、騎手評価、状態評価(50音順)。全体評価は相対評価、騎手評価と状態評価は絶対評価で、騎手評価は騎乗馬との相性を考慮する場合がある。
【ウシュバテソーロ】評価A- 騎手A- 状態A
【エヴァーガーデン】評価A- 騎手A- 状態A
【エンデュミオン】評価A+ 騎手A- 状態A
【ココニアル】評価A+ 騎手A- 状態A
【シャチ】評価B 騎手B 状態B
【スバイラルノヴァ】評価A+ 騎手A- 状態A
【スーパーブレイク】評価B 騎手B 状態B
【ミトノマルーン】評価A- 騎手B 状態A
【レインカルナティオ】評価S 騎手A+ 状態S
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9頭立ての少頭数。連闘が1頭、中1週が4頭と、ローテーションが詰まった勢力が多いのが特徴的である。
ノドの手術明けのミトノマルーンがハナを奪うか。出脚次第でエヴァーガーデンが行くことになるかもしれない。どんな形になるにしても、前半から中盤は淡々とした流れになるだろう。頭数の問題もあり、後半になると奇策的に動かしていくジョッキーが出てくるかもしれない。
小西一男厩舎(美浦)の5歳馬レインカルナティオに◎を打った。
骨折による長い休養があり、なかなか軌道に乗れなかった同馬。しかし、昨年の秋から本格化の兆候を見せ始める。9月に今回と同じ舞台で1勝クラスをクリア。少しゴチャついて仕掛け遅れになったが、残り200mから猛然と伸びて差し切った。続く12月の2勝クラス戦では、馬体を14キロ増やしてクビ差の2着に好走している。
5歳の緒戦、中山芝1800mで2勝クラスの特別戦をV。1勝クラスを勝った時のように少し踏み遅れたが、鋭く伸びて勝ち切ってみせた。レースのラスト1ハロンは11秒7で、自身はここを11秒2か11秒3で駆けている。
中間の調整は意欲的。美浦のウッドコースに入れた最終追いでは、内めを回ったといえ64秒2-11秒5の猛時計をマークした。陣営は「体質が強くなり、ハードな追い切りをこなせるようになった」と話している。
ヤネは4戦連続の騎乗になる菅原明良。腕力が強くてしっかりと伸ばすことができ、レースセンスもいい。デビューしてまだ4年だが、“一流”と言っていいレベルにあるジョッキーだ。
全3勝を挙げている中山コース、2000mで勝ち鞍あり。他がタイトな臨戦ということもあり、中心に据えるのだが妥当だろう。昇級緒戦でも勝ち負けになる。
相手の筆頭は、西の4歳馬スパイラルノヴァ。こちらも本格化モードに突入していて、昇級緒戦の前走でクビ差の2着に差し込んだ。
今回は栗東に戻り、中1週での再遠征。CWコースで長めからやられているから疲れはないものと思うが、安心はできない。あと、行きっぷりがいいので、2000mだと折り合えるかがポイントになる。
▲は東の5歳牝馬ココニアル。前走でスパイラルノヴァと同じレースを走り、結果は0秒5差の5着だった。滞在競馬ではあったが、中1週は2戦2勝。すべて2000mで勝っているし、末脚に注意したい。
△は阪神の飛鳥Sが内容ある2着だったエンデュミオンで、以下、ウシュバテソーロ、エヴァーガーデン、ミトノマルーンと続く。
◎レインカルナティオの単勝はそれなりの数字になってくれそうだ。連勝式は◎を中心に買い、少し狂って大きめの配当になると理想的。
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◎7番レインカルナティオ
○4番スパイラルノヴァ
▲5番ココニアル
△1番エンデュミオン
※6番ウシュバテソーロ
×3番エヴァーガーデン
×8番ミトノマルーン
【単勝】7番(20%)
【複勝】7番(80%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
7→1.3.4.5.6.8
7→1.3.4.5
【馬連&ワイド】
4-7・4-7・4-7
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【3連複】(軸1頭ながし)
7→1.3.4.5.6.8(15点)
7→1.3.4.5.6(10点)
【3連複】
4-5-7・1-4-7・3-4-7(3点)
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【3連単】(軸1頭)
1着:7
相手:1.3.4.5.6.8(30点)
【3連単】
7-4-5・7-4-1・7-4-1・7-4-6・7-4-3・7-1-4(6点)
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阪神11R
大阪杯(GI) 4月3日(日) 多彩で強力な顔ぶれ
阪神の芝2000m(内)で争われるGI競走。
正面直線からのスタート、内回りコース使用でコーナーは4つ。スタート地点は下り勾配で、100mほど走って急坂を上ることになる。ゴール板前から3コーナー入口まではほぼ平坦。3コーナーの残り800mからは緩めの下り坂になる。この下り坂は直線に入って残り約200mまで600mほど続き、高低差は2m弱ある。
残り約200mからは100mほどの間に高低差1.8m(勾配1.5%)の急な坂を上ることになる。直線距離は473.6m(Aコース使用時)。全体の高低差は2.4m。もちろん競馬によるが、残り600mあたりからペースが上がり、ラスト1ハロンが少しかかるというラップ構成になりやすい。
芝は連続開催の8週目で、Aコース使用8週目になっている。野芝に洋芝(イタリアンライグラス)をオーバーシードした状態での施行。金曜の段階で、JRAから「向正面直線から外回り3コーナーから4コーナー、正面直線にかけてコース内側に傷みがあります」と発表があった。
土曜に芝2000m(内)の番組はなし。1勝クラスの芝1400m(内)戦は、1番人気のメイショウホシアイが好位追走から4コーナーで外に動かし、直線で抜け出して快勝した。勝ち時計は1分21秒0(良)。レースの前半3ハロンは34秒5で、上がりは11秒6-11秒4-12秒0の35秒0だった。
3歳1勝クラスの芝2400m(外)戦は、1000m通過が64秒0という超スローの流れになった。2番手追走のインプレスが直線で盛り返すように脚を使って勝ち切り、2着はラチ沿いで食い下がったシェルビーズアイだった。勝ち時計は2分29秒6(良)。上がりは11秒3-11秒1-11秒6の34秒0だった。
2勝クラスの芝1200m(内)戦は、ハナを切ったエーティーメジャーがラップを緩めずに逃げ、力技で押し切った。1000m通過が56秒1と速く、ラスト1ハロンは12秒3かかっていた。
Aコース8週目で内がボコボコしているのは確かだが、そこを通っても十分に脚を使える状況。外からの追い込みは決まりづらかった。
ただ、馬場は生き物。日曜は大阪杯の前に芝の競走が4鞍あり、変化が出てくるかもしれない。
あと、当日は曇りの予報で、午後から雨が降る可能性がある。この点に関しては前日の段階ではわからず、良馬場として予想を組み立てた。
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以下、全体評価、騎手評価、状態評価(50音順)。全体評価は相対評価、騎手評価と状態評価は絶対評価で、騎手評価は騎乗馬との相性を考慮する場合がある。
【アカイイト】評価A+ 騎手A- 状態S
【アフリカンゴールド】評価B 騎手A- 状態A
【アリーヴォ】評価A- 騎手B 状態S
【ウインマリリン】評価A- 騎手A- 状態A
【エフフォーリア】評価A+ 騎手S 状態A
【キングオブコージ】評価A- 騎手A+ 状態S
【ジャックドール】評価A+ 騎手A+ 状態A
【ショウナンバルディ】評価B 騎手A+ 状態S
【スカーフェイス】評価B 騎手A+ 状態A
【ステラリア】評価A- 騎手A+ 状態A
【ヒシイグアス】評価A- 騎手A- 状態A
【ヒュミドール】評価A- 騎手A+ 状態S
【ポタジェ】評価A- 騎手A- 状態A
【マカヒキ】評価B 騎手A+ 状態B
【レイパパレ】評価A+ 騎手S 状態S
【レッドジェネシス】評価B 騎手A+ 状態A
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フルゲートの16頭立て。シャフリヤールやパンサラッサはドバイに遠征して世界の舞台でGIを制覇して、それでも大阪杯はいいメンバーになった。日本調教馬は強くなったし、層も厚くなっている。
4番枠のジャックドールと15番枠のアフリカンゴールドがハナ候補。どちらも「ハナは譲らない」と言うことがあったり、「番手でも問題ない」と言ってみたりで、戦う前から駆け引きが始まっている。競り合いは避けようとするだろうが、馬の方にスイッチが入ってしまったら、どうなるかはわからない。
ジャックドールの金鯱賞(1着)は後半の1000mが57秒9。恵まれた感じでとらえられているが、アフリカンゴールドの京都記念(1着)は後半の1000mが稍重の中で57秒5で、実はこちらの方が速い。
好位で機をうかがうのがレイパパレで、エフフォーリアはその後ろか。先行勢の出脚や折り合い次第の部分があるからペースは流動的だが、あまり緩むところがなく、底力を試される競馬になる可能性が高い。当日の馬場状態(特に内)も影響してくる。
中竹和也厩舎(栗東)の5歳牝馬アカイイトに◎を打った。
父はディープインパクト直仔のキズナ。母の父はロベルト系のシンボリクリスエス(米国産)で、2代母の父がマッドルート(米国産)、その父はサンクルー大賞、バーデン大賞などGIを6勝したストロベリーロード(豪州産)になる。
大型牝馬。気性面にも課題があったが、4歳の秋に完全本格化を果たした。阪神で行われたエリザベス女王杯は、良でもタフな馬場。ゲートをしっかりと出られずに後方からの競馬になったが、4コーナーで大外をマクるように動き、直線で早めに先頭に立って渋太く抜け出た。2馬身差の完勝で、勝ち時計の2分12秒1は馬場を考えると優秀な数字である。
続いて有馬記念に挑戦して7着。エリザベス女王杯のように4コーナーから大外を動いていったが、さすがにそこから脚を使うことはできなかった。それでも健闘の内容と言っていいだろう。
5歳の緒戦は中京の金鯱賞。ゲートの出は五分で、無理に押したわけでなしにスッと中位のインにつける。道中の行きっぷりは上々で、3コーナーを過ぎて少しずつ前との差を詰めていった。
痛かったのが直線。前が壁になり、幸英明が早めに外に動かす。前が開けたところで左ムチを入れ、これでさらに外に行ってしまった。ジャックドールと2着レイパパレとの差が離れ、しかし、渋太く脚を使って3着に上がった。時計勝負に対応できたし、収穫の多い一戦だった。
中2週と間隔は詰まっているが、予定どおりの臨戦。1週前には幸が跨って坂路に入れ、終いに一杯に追われて52秒2-12秒6をマークしている。今週は助手が騎乗して坂路。終いに強めに気合をつけられ、時計は53秒9-37秒7-12秒5だった。
どちらも目立つ数字ではないが、もともと時計が出るタイプではないし、馬場も力の要る状態だった。動き自体は力強く、前向きで集中した走りも印象的。陣営は「かなりの上積みを感じる」と話していて、その言葉も納得だ。
今回は3勝を挙げている得意の阪神。特別に速い馬場になっていないのもいい。内めの5番枠を引き、金鯱賞のようにラチ沿いに入れるのか、それとも少し荒れている内を避け、後半で外に動かすことを意識しながら誘導するのか…。幸は同馬を完全につかんでいる感じで、出脚や周りの状況に応じて柔軟に乗ってくるだろう。
強力メンバーで競馬はタフになりそうだが、完成期に入った状態でスムーズな立ち回りができたなら通用して不思議はない。配当面で妙味があるし、強気に狙っていく。
対抗評価は東の4歳馬エフフォーリア。戦歴は7戦6勝で、1度の敗戦はシャフリヤールにハナだけ負けて2着だったダービーになる。天皇賞(秋)ではコントレイル(2着)とグランアレグリア(3着)を抑え込んだ。
有馬記念は天皇賞の激闘のあとで決してデキは良くなかったとのこと。それでもタフな中山の芝2500m、しかも時計を要す馬場の中を勝ち切るのだから強い。
根性で走って能力以上のものを出している感じがあり、これまでも間隔を開けて使ってきた。4歳の春はこの大阪杯を走り、状態次第で宝塚記念(6月26日)に向かうとのこと。現状では2戦する予定だ。
美浦での初時計は3月6日。そこから大きめを入念に乗られてきた。1週前に主戦の横山武史が跨ってウッドコースに入れ、66秒5-11秒6をマークしている。追われてギアが上がるのが遅かったが、スピードに乗ってからの走りはさすがだった。ゴールを過ぎてからも気合をつけられている。
今週は武史騎乗でウッドで併せ馬。3頭の真ん中で、直線は軽くうながされて内のルッジェーロ(古馬オープン)と同入した。時計は66秒0-11秒2で、1週前よりも反応が良くなっていた。
1週前にかなり強く追ったのはめずらしく、無理に絞りにいった可能性がなくはない。万全ではないかもしれず、武史は「天皇賞よりは落ちて、有馬記念の時よりは上」とコメントしている。
関西圏への輸送は初めて、阪神コースは初めて。克服しないといけない点はあるが、崩れるシーンというのが何とも想像しづらい。3歳にしてつかんだ年度代表馬の力を見せてもらいたいところ。
▲は西の5歳牝馬レイパパレ。昨年は5戦無敗で当レースに挑み、道悪の中でコントレイル(3着)とグランアレグリア(4着)を相手に圧勝(4馬身差)した。
その後は1着がないが、リズムを欠く競馬が多かったし、55.5キロ以上の斤量を背負っていたこともあった。今季緒戦の金鯱賞では、4番手でなだめて息を入れ、直線で脚を使って2着に入っている。ジャックドールと同斤の56キロでの結果だった。
初めての中2週が問題になるが、短期放牧を入れ、坂路の最終追いでは53秒4-12秒2で切れる動きを披露した。木曜の計量で前走比10キロ増の440キロだったし、力は出してきそうだ。
もちろん阪神は得意。ジャックドールとは斤量差が2キロできた(55キロ対57キロ)。折り合いに注意しつつにはなるが、川田将雅が前の動きを見ながら的確に誘導してくるだろう。連覇を決めるシーンがあっても。
△は西の4歳馬ジャックドール。1分57秒2のレコードで金鯱賞を逃げ切り、これで5連勝となった。速めのラップを重ね、後続が苦しくなるような競馬をつくって勝ち続けている。あと、2走前の白富士Sも前走の金鯱賞もそうだが、ゴールしたあとに止まっているわけでなく、潜在スタミナも相当だ。
今回はレコードで走ったあとの中2週。57キロを背負うのは初めてで、初のGI挑戦ながらマークされる立場になる。厳しい材料はあるが、逃げるにしろ、控えるにしろ、自分のペースで走ることができれば簡単には止まらない。△とはしたが、どんな走りを見せるか大いに注目される。
※は西の5歳馬ポタジェ。GIでは少し足りない印象があるが、金鯱賞では後ろからの競馬で直線で大外に出すロスがあり、そこから鋭く伸びて4着で入線した。上がりがかかる展開になると、浮上する余地が出る。
以下はヒシイグアス、キングオブコージ、ウインマリリン、ヒュミドール、アリーヴォの順番で、他にも気になる勢力がいる。
GIでは厳しいと思えても攻めで動いてかなり調子が良さそうな馬が複数頭いて、レースを盛り上げてくれるかもしれない。
前日の夜の段階で、◎アカイイトは5番人気。ただ、4番人気のレイパパレが単勝850円、アカイイトが単勝1,700円と、倍も違っている。
連勝式は上位人気馬で絞る手もあるが、大きな配当になる期待を含めておきたいので、手を広げて攻めることにした。
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◎5番アカイイト
○6番エフフォーリア
▲14番レイパパレ
△4番ジャックドール
※8番ポタジェ
×10番ヒシイグアス
×13番キングオブコージ
×7番ウインマリリン
×3番ヒュミドール
×9番アリーヴォ
【単勝】5番(10%)
【複勝】5番(90%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
5→全通り
5→4.6.14
【馬連&ワイド】
5-6・5-6・5-6・5-6
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
5.6→全通り(14点)
5.14→全通り(14点)
4.5→全通り(14点)
5.8→全通り(14点)
【3連複】
5-6-14・5-6-14・5-6-10・4-5-14(4点)
──────────────
【3連単】(軸2頭マルチ)
5.6→全通り(84点)
5.6→4.14(12点)
【3連単】
6-5-4・6-5-14・6-14-5・6-4-5・6-4-5・6-4-5・6-4-5・6-4-5(8点)
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【日曜後半レース】
心斎橋S
馬 連 7,050円
ワイド 2,250円
ワイド 1,690円
複 勝 220円(90%)
◎ソウルトレイン2着(2人気)
中山12R
馬 連 4,560円
ワイド 1,700円
ワイド 1,350円
単 勝 310円(10%)
複 勝 170円(50%)
ライフレッスンズ1着(1人気)
阪神12R
3連複 2,140円
馬 連 530円
単 勝 190円(60%)
◎シャマル1着(1人気)
──────────────
中山10R
両国特別 4月3日(日) 雨が降って穴馬狙い
◎5番アイリッシュムーン
○8番テンワールドレイナ
▲9番シャドウセッション
【複勝】5番(50%)・8番(30%)・9番(20%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
5→全通り
8→全通り
9→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
5.8→全通り(8点)
5.9→全通り(8点)
8.9→全通り(8点)
━━━━━━━━━━━━━━
中山12R
4歳以上2勝クラス 4月3日(日) 混戦で手広く
◎8番ネヴァタップアウト
○15番ライフレッスンズ
▲9番ロレンツォ
△11番ブーケオブアイリス
【単勝】8番(10%)・15番(10%)
【複勝】8番(30%)・15番(50%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
8→全通り
15→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
8.15→全通り(13点)
8.9→全通り(13点)
9.15→全通り(13点)
8.11→全通り(13点)
11.15→全通り(13点)
──────────────
【3連単】(軸2頭マルチ)
8.15→全通り(78点)
━━━━━━━━━━━━━━
阪神10R
心斎橋ステークス 4月3日(日) 混戦ムード
◎6番ソウルトレイン
【単勝】6番(10%)
【複勝】6番(90%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
6→全通り
6→3.5
━━━━━━━━━━━━━━
阪神12R
なにわステークス 4月3日(日) ヒモ荒れあれば
◎12番シャマル
○7番イバル
▲15番ジゲン
【単勝】12番(60%)
【複勝】7番(40%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
12→全通り
7→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
7.12→全通り(14点)
12.15→全通り(14点)
7.15→全通り(14点)
──────────────
【3連単】(軸2頭マルチ)
12.7→全通り(84点)
12.7→10.15(12点)
【3連単】
12-7-15・12-15-7・12-15-7(3点)
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【土曜メインレース】
コーラルS
馬 連 7万5,660円
ワイド 1万6,280円
ワイド 3,250円
複 勝 360円(30%)
スマートダンディー1着(4人気)
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中山11R
ダービー卿チャレンジトロフィー(GIII) 4月2日(土) 大変な乱戦で…
中山の芝1600mで争われるGIII競走。
1コーナー横の引き込み線からのスタート、外回りコース使用。200mほど走って右カーブになるため、外枠は不利になる。1コーナーが中山競馬場の最高地点で、3コーナー途中の残り700mまで平坦部分を挟みながら4m強の高低差を下ることになる。
そこからはほぼ平坦で、4コーナー途中の残り約400m~残り200mの前までは緩めの下り坂に。そして、残り180m~残り70mが中山名物の急な上り坂になっている。高低差2.2m、最大勾配2.24%はJRA全10場の中で最大の数字になる。直線距離は310m。コース全体の高低差は5.3mで、これも10場の中で最大。
芝は連続開催の6週目で、先週までのAコースからBコース使用に替わっている。野芝に洋芝(イタリアンライグラス)をオーバーシードした状態での施行。金曜の段階で、JRAから「今週よりBコースを使用します。コース変更に伴い大きな傷みはカバーされましたが、3コーナーから4コーナーおよび正面直線の内柵沿いに軽微な傷みがあります。その他の箇所は概ね良好な状態です」と発表があった。
先週の芝は、土曜が良から稍重に推移し、日曜は重だった。土曜の3歳1勝クラスの芝1800m戦は、小雨が降る中での良馬場。ショウナンマグマがハナを奪って後続を少し離し、直線で突き放して8馬身差で圧勝した。2着は外から伸びたゼッフィーロで、3着はさらに外から脚を使ったルークスヘリオスだった。1000m通過は60秒2で、上がりは12秒4-11秒5-11秒8の35秒7。
稍重だった日経賞(芝2500m)は、断然の1番人気に推されたタイトルホルダーが逃げて渋太く粘ってV。最初の1000mが63秒5、次の1000mが63秒1とスローの流れが続き、上がりは11秒7-11秒2-11秒8の34秒7だった。2着は好位のインから抵抗してクビ差に迫ったボッケリーニで、3着は好位の外を進んでいたヒートオンビート。
日曜は重でも特別に時計がかかっていたわけではなかった。3勝クラスの芝1600m戦は好位のインに上がったソウルラッシュが直線で抜け出してV。2着は逃げたウインシャーロットで、3着は内から伸びたブレイブメジャーだった。勝ち時計は1分34秒1。1000m通過は58秒0と速く、上がりは12秒0-11秒8-12秒3だった。なお、勝ち馬ソウルラッシュは重賞レベルの素質を持っていることを付け加えておく。
Aコース5週目だったわけだが、内を攻めて好走するケースが多く、大外からの追い込みは決まりづらかった。
今週はBコース使用1週目。金曜の昼は雨が残って重で、夕方に稍重に回復している。当日は晴れ予報で、良になっているだろう。ただ、含水量が大めの状況ではあるはず。どんな傾向が出るかは、事前の段階では読みづらい。
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以下、全体評価、騎手評価、状態評価(50音順)。全体評価は相対評価、騎手評価と状態評価は絶対評価で、騎手評価は騎乗馬との相性を考慮する場合がある。
【インターミッション】評価A- 騎手B 状態A
【インテンスライト】評価A- 騎手A- 状態A
【カイザーミノル】評価A+ 騎手A+ 状態A
【カテドラル】評価A+ 騎手A- 状態A
【ギルデッドミラー】評価A- 騎手A- 状態A
【グラティアス】評価A- 騎手B 状態A
【ザダル】評価A- 騎手A+ 状態A
【サトノフェイバー】評価A- 騎手A- 状態A
【タイムトゥヘヴン】評価A- 騎手A- 状態A
【ダーリントンホール】評価A+ 騎手S 状態A
【トーラスジェミニ】評価A- 騎手A- 状態A
【ノルカソルカ】評価A- 騎手A- 状態S
【フォルコメン】評価A- 騎手A+ 状態A
【ボンセルヴィーソ】評価A- 騎手A- 状態S
【ミッキーブリランテ】評価A+ 騎手A- 状態A
【リフレイム】評価A- 騎手A- 状態S
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本来は存在すべきでない、特殊なコース形態の中山の芝1600m。ハンデ戦になり、トップハンデが58キロ、最軽量が52キロで、6キロの上下差がある。実績馬と上昇馬が入り乱れ、メンバーは多彩。揉まれずに先行したいタイプが複数頭いて、レースは流れてタテに長くなりそうだ。何回か戦わせたとして、やるたびに結果は変わるだろう。きわめてやっかいなマイル重賞である。
矢作芳人厩舎(栗東)の6歳馬ミッキーブリランテに◎を打った。
20年にホープフルS(GI)を制覇したダノンザキッドの兄。当舞台では昨年の1月に別定の56キロでニューイヤーS(L)を勝っている。14番枠から外を進んで行きたがるぐらいの追走ぶりで、それでも直線で渋太く伸びて3頭の真ん中から出た。少し力を要す馬場で、勝ち時計は1分33秒2(良)。14番人気(単勝9,110円)という低評価をくつがえしての勝利だった。
続く阪神芝1400m(内)の阪急杯(GIII)では、レシステンシアのレコード駆けの2着に好走。その2走後に京王杯スプリングカップで4着、次に函館スプリントSで3着と結果を出している。
6歳になって2戦目となった前走の東風S(L)では、58キロを背負いながら半馬身差の2着に応戦した。その前の阪急杯は内にモタれての6着で、ハミをリングビットに換え、真っすぐに伸ばせたことが大きかった。
今回は中1週で遠征したあとの中2週での再遠征。厳しいローテーションだが、坂路(栗東)で先週の金曜に52秒3-12秒7で追われ、今週の本追い切りは52秒0-12秒9でしっかりと負荷をかけられた。また、ニューイヤーSを勝った時が中1週→中1週という臨戦で、詰まったローテーでも走った実績がある。
ヤネは乗り替わって内田博幸。雑に乗るケースが見られるジョッキーだが、ニューイヤーSで跨っていたのが内田である。その時が14番枠で、今回は13番枠。ハンデ戦という違いがあるが、斤量は56キロと一緒である。いいイメージを持って臨むことができるだろう。
陣営は内枠を希望していたが、ゴチャつく競馬になりそうなので、外で悪くない。配当面で妙味があるし、狙う価値があるとみた。
北出成人厩舎(栗東)の6歳馬カイザーミノルも注目される存在。
闘争心が強くて持久力も備え、5歳だった昨年はGIIで続けて4着したり、新潟でリステッド競走を勝ったりと活躍した。6歳緒戦の京都金杯では、56キロのハンデで0秒1差の3着に食い下がっている。
その後は放牧に出され、栗東に戻ってからは熱心な調整ぶり。一杯にやってないあたり先を見据えた仕上げかもしれないが、1週前にはCWコースに入れて66秒9-11秒3で追われ、今週は坂路で53秒2-12秒4をマークしている。動きには活気があったし、気性的にも久々でも走ってきそうだ。
ヤネは同馬に乗って勝ち鞍があり、1週前に攻めもつけた横山典弘。中山は(0.0.0.3)だが、芝1200mのオーシャンS(GIII)で5着しているし、本格化した今なら問題にしないだろう。好勝負になっていい。
▲は東の5歳馬ダーリントンホール(56キロ)。3歳時にGIIIの共同通信杯を勝っている素質馬で、久々だった阪神戦では、直線で一旦は抜け出すシーンがあってハナ差の2着に好走した。中間の気配はいいし、ガッツリ追ってくる横山武史で脅威に。
△は西の6歳馬カテドラル。当舞台では昨秋にハンデ56キロで京成杯オータムH(GIII)を差し切って制した。その時より重い57キロだが、もつれる展開になると浮上が可能になる。
以下、グラティアス、ボンセルヴィーソ、リフレイム、インターミッションなど、警戒が必要な勢力がズラリ。普通にあることだが、出走16頭の中に切り捨てていい存在はいない。
前日の21時の段階の1番人気のオッズを見ると、まず、馬連が1,800円台。3連複は5,800円台、3連単17,000円台と、異様な数字になっている。
◎ミッキーブリランテは単勝2,000円台の11番人気と、想定していたより売れていない。○カイザーミノルは単勝1,300円台の7番人気で、こちらも力を考えれば魅力のあるオッズである。
そもそもが絞って当たるようなレースではないし、連勝式は手広く買っていきたい。ある程度はわかっていたといえ、ここまで人気が割れるとは少し驚く。
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◎13番ミッキーブリランテ
○11番カイザーミノル
▲10番ダーリントンホール
△15番カテドラル
※8番グラティアス
×4番ボンセルヴィーソ
×6番リフレイム
×14番インターミッション
×5番ギルデッドミラー
×7番ザダル
【単勝】13番(10%)・11番(10%)
【複勝】13番(30%)・11番(50%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
13→全通り
11→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
11.13→全通り(14点)
10.13→全通り(14点)
10.11→全通り(14点)
13.15→全通り(14点)
11.15→全通り(14点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
13.11→全通り(84点)
13.10→全通り(84点)
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阪神11R
コーラルステークス(L) 4月2日(土) ハンデ戦で伏兵馬注
阪神のダ1400mで争われるリステッド競走。
2コーナー奥の引き込み線からの発走。スタート地点は芝で、150mほど走ってダートコースに入る。向正面の残り約900mから勾配が緩めの下り勾配に。この下り坂は、直線に入って残り200mまで続く。なお、スタートから3コーナーまでの距離は542m。
直線残り200mからは、約100mの間に高低差1.6mの急な坂を上ることになる。上り切ってからは平坦。直線距離は352.7mとなっている。
砂厚は従来どおりで9.0cm。先週は土曜が良から稍重に推移し、日曜は重から稍重になった。土曜の1勝クラスのダ1400m戦は、2番手を進んでいたウインアキレウスが抜け出して押し切り、勝ち時計は1分24秒6(稍)。レースの前半3ハロンは34秒9で、上がりは12秒4-12秒7-12秒6の37秒7だった。
日曜の1勝クラスのダ1800m戦は、2番手追走のアラジンバローズが抜けて勝利し、勝ち時計が1分52秒4(稍)、ラスト1ハロンが13秒0だった。同日の2勝クラスのダ1200m戦は、レディオマジックが外から差し切り勝ちを決め、時計が1分11秒9(稍)。レースの前半3ハロンは34秒6と速く、ラスト1ハロンは13秒4かかっていた。
今週は金曜の段階で良馬場。土曜は晴れ予報で、良のまま進行することになる。金曜の朝10時の含水率を見ると、4コーナーが6.5%、ゴール前が5.8%。乾いた状態であり、タフな馬場になっていると考えておいていい。
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以下、全体評価、騎手評価、状態評価(50音順)。全体評価は相対評価、騎手評価と状態評価は絶対評価で、騎手評価は騎乗馬との相性を考慮する場合がある。
【アストラエンブレム】評価B 騎手A+ 状態A
【アーバンイェーガー】評価A- 騎手A- 状態A
【ヴィジュネル】評価B 騎手A+ 状態A
【オーロラテソーロ】評価A- 騎手A+ 状態A
【スマートダンディー】評価A+ 騎手A- 状態A
【デンコウリジエール】評価A- 騎手A- 状態A
【トップウイナー】評価A- 騎手A+ 状態A
【バティスティーニ】評価A+ 騎手A- 状態A
【フルデプスリーダー】評価A+ 騎手A- 状態A
【ボンディマンシュ】評価A+ 騎手S 状態S
【ミスズグランドオー】評価A- 騎手A+ 状態A
【メイショウアリソン】評価B 騎手A- 状態A
【メイショウダジン】評価B 騎手A- 状態A
【リアンヴェリテ】評価A- 騎手A- 状態A
【レッドヴェイロン】評価A+ 騎手A+ 状態A
【ロッシュローブ】評価A- 騎手A- 状態A
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フルゲートの16頭立て。権利取りが目的の馬が含まれているが、32頭という大量除外があった。ハンデ戦になり、トップハンデは58キロ、最軽量は54キロで、4キロの上下差がある。
2番枠を引いたリアンヴェリテがハナを奪いにいく。ただ、スピードに乗るまでに少し時間がかかるので、前に入られる可能性がないわけではない。他の先行タイプはトップウイナー、オーロラテソーロ、メイショウアリソン、ミスズグランドオーなど。どんな形になるにしても、前半3ハロンは34秒台前半ぐらいの速い数字になるだろう。
中内田充正厩舎(栗東)の6歳セン馬ボンディマンシュに◎を打った。
気性面に問題があり、デビュー前に去勢。骨折による長期休養もあり、(4.4.1.3)の12戦と6歳にしてはキャリアが少ない。
府中のダ1600mで2勝クラスを34秒8の上がりを使って勝ち、中京のダ1400mで3勝クラスを一発クリア。オープン緒戦は府中のダ1400mで脚抜きの良い馬場の中で後手に回る厳しい展開になったが、大外からグイグイ伸びて4着に上がった。
その後は短期放牧に出され、栗東に戻ってからは意欲的な調整ぶり。2週前に坂路で51秒9-11秒9で追われ、1週前にはポリトラックで大外を回って64秒台-11秒級。今週は坂路で楽に51秒6-11秒8を楽にマークしている。いずれもジョッキー騎乗ではあったが、これだけの時計が出ているのだから、いい仕上がりにあるとみて間違いないだろう。
ヤネは川田将雅。テン乗りだった前走は少しチグハグな競馬になっていて、続けての騎乗になる今回はスムーズにコンタクトを取ってきそうだ。
馬自身は少し軽い馬場の方が合っているような感じがあるが、今のデキなら良の阪神でもしっかりと脚を使ってくるだろう。ハンデの55キロは有利と言える数字。4番枠からうまく捌くことができれば、勝ち負けに加わってくる。
石橋守厩舎(栗東)の8歳馬スマートダンディーも注目される存在。
オープン特別とリステッド競走を計4勝している古豪。2走前からブリンカーを着けてダ1200mを使い、カペラS(GIII)で5着、千葉Sで1着と結果を出している。
遠征後の中1週になるが、坂路で53秒2-12秒4で追われていて疲れはなさそう。阪神のダ1400mはもともと得意とするところで、別定の58キロでオープン特別を2馬身差で快勝した実績がある。今回はハンデ戦ではあるが、58キロ自体は問題ない。
◎と同様に少し軽い馬場が理想とは思うが、昨秋に当舞台の良馬場で1分22秒8の好時計で2着に駆けている。引き続きブリンカーを着け、今回も上位争いに。
▲は東の7歳馬レッドヴェイロン(55キロ)。休み休み使われているが、能力は相当に高く、初ダートだった中京の前走で5着に差し込んでいる。入念に乗られて気配がいいし、食い込むシーンがあっても。
△はオープン特別を連勝していて、ハンデ57キロと前走から斤量増がないバティスティーニで、※は前走のポラリスSで△とアタマ差の2着に駆けたフルデプスリーダー(55キロ)。
以下、オーロラテソーロ、ロッシュローブ、デンコウリジエール、リアンヴェリテなど、軽視できない勢力が多くいる。
固まっていない前日の段階だが、◎は1番人気か2番人気になりそうで、○は手ごろな人気薄。ハンデ戦で伏兵馬が台頭する可能性があり、連勝式は高配当期待で手広く買っていきたい。
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◎4番ボンディマンシュ
○7番スマートダンディー
▲6番レッドヴェイロン
△8番バティスティーニ
※15番フルデプスリーダー
×3番オーロラテソーロ
×12番ロッシュローブ
×11番デンコウリジエール
×2番リアンヴェリテ
×13番アーバンイェーガー
【単勝】4番(10%)
【複勝】4番(60%)・7番(30%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
4→全通り
7→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
4.7→全通り(14点)
4.6→全通り(14点)
6.7→全通り(14点)
4.8→全通り(14点)
4.15→全通り(14点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
4.7→全通り(84点)
【3連単】(ボックス)
4.6.7.8.15(60点)
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【土曜後半レース】
阪神12R
3連単 2万 960円
3連複 4,180円
馬 連 2,610円
単 勝 330円(10%)
複 勝 150円(70%)
◎アジャストザルート1着(1人気)
◎△○でヒット
仲春特別
ワイド 1万3,380円
ワイド 1,920円
メイショウハボタン3着(4人気)
中山12R
馬 連 1,610円
単 勝 530円(10%)
複 勝 190円(50%)
◎フレーズメーカー1着(3人気)
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中山10R
安房特別 4月2日(土) 地味なメンバーで…
◎ウォルフズハウルは昨秋に福島の芝2600mでコース取りに少しのロスがありながらハナ差の2着に駆けている。次走は4コーナー、直線と捌き切れずの7着で、前走は状態面でお釣りがなかった。
放牧に出してリフレッシュを図り、美浦に戻ってからはウッドコースと坂路を併用して熱心な調整ぶり。巻き返しがあっていい。
○イヤサカは昨年の12月に船橋在籍の身で中山の芝2500mに挑戦して2着。勝負どころでモタついて置かれたが、直線でグイグイと伸びてきた。
中央入りして1800mを使い、今回は2戦目で適距離。2着時より斤量が5キロ増えるのが課題だが、うまくエンジンがかかると浮上が可能になる。なお、岡田一族の所有馬。
◎も○も人気は手ごろ。連勝式は手広く買っていき、うまく崩れてくれると理想的。
◎3番ウォルフズハウル
○1番イヤサカ
▲5番マベルロンジュ
△7番アイブランコ
※6番ピースディオン
×8番ルヴェルソー
×4番アスティ
【単勝】3番(10%)
【複勝】3番(90%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
3→1.4.5.6.7.8
1→3.4.5.6.7.8
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【3連複】(軸1頭ながし)
3→1.4.5.6.7.8(15点)
1→3.4.5.6.7.8(15点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
3.1→4.5.6.7.8(30点)
【3連単】(ボックス)
1.3.5.7(24点)
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中山12R
4歳以上1勝クラス 4月2日(土) 混戦ムード
◎フレーズメーカーは中央に戻った緒戦で0秒1差の3着。新人の西塚洸二にとって3戦目の騎乗になり、外からしごいて先行し、内に寄せ切れずに感心できない乗り方だった。テンの3ハロンは33秒0と速く、レースのラスト1ハロンが何と14秒8。馬に十分なスピードがあることはわかった。
ヤネは引き続き西塚。13番枠から強引に行くことになりそうだが、うまくダッシュがついて単騎で行けるといい。渋った馬場はプラスになるし、粘り込みがあっても。
○ニルアドミラリは初めてダ1400mを使った中京戦でポンと好スタートを切り、マークされながら6着に残った。あのスピードなら1200mにも対応は可能だろう。攻めでライオンボス(古馬オープン)を煽る動きを見せていて、仕上がりは良好。
午前の段階で◎も○も単勝のオッズは低めだが、これは上がっていきそう。連勝式は手広く買っていき、大きな配当がハマッてくれるといい。ペースは速くなりそうで、特に◎と○が競り合う事態にはなってもらいたくないところだ。
◎13番フレーズメーカー
○9番ニルアドミラリ
▲2番ブルメンダール
△11番トーセンニック
※5番ホテルカリホリニア
×1番サッビアマーゴ
×7番キョシンタンカイ
×6番ビーマイベイビー
×16番エレグア
×12番ブレーヴトライ
【単勝】13番(10%)・9番(10%)
【複勝】13番(50%)・9番(30%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
13→全通り
9→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
9.13→全通り(14点)
2.13→全通り(14点)
2.9→全通り(14点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
13.9→全通り(84点)
13.9→11(6点)
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阪神10R
仲春特別 4月2日(土) 伏兵馬3騎を狙う
◎シュアゲイトは今回が初芝。しかし、血統を見ると、兄に京王杯2歳S(東京芝1400m)を勝ったボールライトニング、姉に小倉2歳S(小倉芝1200m)を勝ったデグラーティアがいる。
自身は一本調子でもスピードがあり、今回は主張すればハナに行けそうなメンバーになった。Aコース8週目になるが、うまく息を入れて先行できると粘りを見せてきそう。
○グリンデルヴァルトは当舞台で3歳1勝クラスを勝っていて、重で1分09秒6と時計は優秀だった。立て直して気配が良く、適度なポジションで脚をタメることができると食い込むシーンがある。1番枠でも侮れないムード。
▲メイショウハボタンは初めて1400mを使った前走で外々を回る競馬になりながら0秒5差の5着に健闘した。中1週でも坂路で動いて疲れはなさそうだし、実績ある1200mに戻って前進がある。
◎○▲の3騎は単勝1,000円台の人気薄。他に実力馬が複数頭いて楽ではないが、好走する可能性を秘めているのは確かで、まとめて狙っていきたい。
◎5番シュアゲイト
○1番グリンデルヴァルト
▲8番メイショウハボタン
【単勝】5番(10%)・1番(10%)・8番(10%)
【複勝】5番(30%)・1番(20%)・8番(20%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
5→全通り
1→全通り
8→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
1.5→全通り(12点)
5.8→全通り(12点)
1.8→全通り(12点)
──────────────
【3連単】(軸2頭マルチ)
5.1→全通り(72点)
5.8→全通り(72点)
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阪神12R
4歳以上2勝クラス 4月2日(土) 混戦で崩れ待ち
◎アジャストザルートは現級で2着が3回ある実力馬。復帰戦の前走は5着に終わったが、攻め量が少なく、それでもジリジリと脚を使っていたから悪い走りではなかった。
中間は栗東のCWコースで65秒2をマークし、今週は坂路で楽に53秒2-11秒8。大きな上積みがあるのは確実だ。軽めのダートの方がいい印象があるが、らつ腕の川田将雅に動かしてもらいたい。
○サステナブルは中京の復帰戦で1勝クラスをV。勝ち時計は1分51秒7(重)で、当日の2勝クラスの1分51秒8(重)を上回った。
こちらも軽い馬場の方が合う感じだが、4歳の上昇度に期待したいところ。中1週でも疲れはなさそうだ。
▲ミッキーヌチバナと△メイショウヨシテルは上がり目ある4歳馬で、以下、グラスデスティーノ、タガノウィリアム、タイセイシェダルなど、警戒が必要な勢力が多くいる。
みなが何かしら不安を抱えていて、人気は割れ気味。連勝式は手広く買っていき、崩れて大きな配当になってくれるといい。
◎12番アジャストザルート
○7番サステナブル
▲8番ミッキーヌチバナ
△1番メイショウヨシテル
※2番グラスデスティーノ
×10番タガノウィリアム
×5番タイセイシェダル
×3番フェブタイズ
×14番ブルーコンパクタ
×11番ハクアイウィンザー
【単勝】12番(10%)・7番(20%)
【複勝】12番(70%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
12→全通り
7→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
7.12→全通り(12点)
8.12→全通り(12点)
1.12→全通り(12点)
2.12→全通り(12点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
12.7→全通り(72点)
12.7→8.10(12点)
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中間の調整は意欲的。美浦のウッドコースに入れた最終追いでは、内めを回ったといえ64秒2-11秒5の猛時計をマークした。陣営は「体質が強くなり、ハードな追い切りをこなせるようになった」と話している。
ヤネは4戦連続の騎乗になる菅原明良。腕力が強くてしっかりと伸ばすことができ、レースセンスもいい。デビューしてまだ4年だが、“一流”と言っていいレベルにあるジョッキーだ。
全3勝を挙げている中山コース、2000mで勝ち鞍あり。他がタイトな臨戦ということもあり、中心に据えるのだが妥当だろう。昇級緒戦でも勝ち負けになる。
相手の筆頭は、西の4歳馬スパイラルノヴァ。こちらも本格化モードに突入していて、昇級緒戦の前走でクビ差の2着に差し込んだ。
今回は栗東に戻り、中1週での再遠征。CWコースで長めからやられているから疲れはないものと思うが、安心はできない。あと、行きっぷりがいいので、2000mだと折り合えるかがポイントになる。
▲は東の5歳牝馬ココニアル。前走でスパイラルノヴァと同じレースを走り、結果は0秒5差の5着だった。滞在競馬ではあったが、中1週は2戦2勝。すべて2000mで勝っているし、末脚に注意したい。
△は阪神の飛鳥Sが内容ある2着だったエンデュミオンで、以下、ウシュバテソーロ、エヴァーガーデン、ミトノマルーンと続く。
◎レインカルナティオの単勝はそれなりの数字になってくれそうだ。連勝式は◎を中心に買い、少し狂って大きめの配当になると理想的。
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◎7番レインカルナティオ
○4番スパイラルノヴァ
▲5番ココニアル
△1番エンデュミオン
※6番ウシュバテソーロ
×3番エヴァーガーデン
×8番ミトノマルーン
【単勝】7番(20%)
【複勝】7番(80%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
7→1.3.4.5.6.8
7→1.3.4.5
【馬連&ワイド】
4-7・4-7・4-7
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【3連複】(軸1頭ながし)
7→1.3.4.5.6.8(15点)
7→1.3.4.5.6(10点)
【3連複】
4-5-7・1-4-7・3-4-7(3点)
──────────────
【3連単】(軸1頭)
1着:7
相手:1.3.4.5.6.8(30点)
【3連単】
7-4-5・7-4-1・7-4-1・7-4-6・7-4-3・7-1-4(6点)
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阪神11R
大阪杯(GI) 4月3日(日) 多彩で強力な顔ぶれ
阪神の芝2000m(内)で争われるGI競走。
正面直線からのスタート、内回りコース使用でコーナーは4つ。スタート地点は下り勾配で、100mほど走って急坂を上ることになる。ゴール板前から3コーナー入口まではほぼ平坦。3コーナーの残り800mからは緩めの下り坂になる。この下り坂は直線に入って残り約200mまで600mほど続き、高低差は2m弱ある。
残り約200mからは100mほどの間に高低差1.8m(勾配1.5%)の急な坂を上ることになる。直線距離は473.6m(Aコース使用時)。全体の高低差は2.4m。もちろん競馬によるが、残り600mあたりからペースが上がり、ラスト1ハロンが少しかかるというラップ構成になりやすい。
芝は連続開催の8週目で、Aコース使用8週目になっている。野芝に洋芝(イタリアンライグラス)をオーバーシードした状態での施行。金曜の段階で、JRAから「向正面直線から外回り3コーナーから4コーナー、正面直線にかけてコース内側に傷みがあります」と発表があった。
土曜に芝2000m(内)の番組はなし。1勝クラスの芝1400m(内)戦は、1番人気のメイショウホシアイが好位追走から4コーナーで外に動かし、直線で抜け出して快勝した。勝ち時計は1分21秒0(良)。レースの前半3ハロンは34秒5で、上がりは11秒6-11秒4-12秒0の35秒0だった。
3歳1勝クラスの芝2400m(外)戦は、1000m通過が64秒0という超スローの流れになった。2番手追走のインプレスが直線で盛り返すように脚を使って勝ち切り、2着はラチ沿いで食い下がったシェルビーズアイだった。勝ち時計は2分29秒6(良)。上がりは11秒3-11秒1-11秒6の34秒0だった。
2勝クラスの芝1200m(内)戦は、ハナを切ったエーティーメジャーがラップを緩めずに逃げ、力技で押し切った。1000m通過が56秒1と速く、ラスト1ハロンは12秒3かかっていた。
Aコース8週目で内がボコボコしているのは確かだが、そこを通っても十分に脚を使える状況。外からの追い込みは決まりづらかった。
ただ、馬場は生き物。日曜は大阪杯の前に芝の競走が4鞍あり、変化が出てくるかもしれない。
あと、当日は曇りの予報で、午後から雨が降る可能性がある。この点に関しては前日の段階ではわからず、良馬場として予想を組み立てた。
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以下、全体評価、騎手評価、状態評価(50音順)。全体評価は相対評価、騎手評価と状態評価は絶対評価で、騎手評価は騎乗馬との相性を考慮する場合がある。
【アカイイト】評価A+ 騎手A- 状態S
【アフリカンゴールド】評価B 騎手A- 状態A
【アリーヴォ】評価A- 騎手B 状態S
【ウインマリリン】評価A- 騎手A- 状態A
【エフフォーリア】評価A+ 騎手S 状態A
【キングオブコージ】評価A- 騎手A+ 状態S
【ジャックドール】評価A+ 騎手A+ 状態A
【ショウナンバルディ】評価B 騎手A+ 状態S
【スカーフェイス】評価B 騎手A+ 状態A
【ステラリア】評価A- 騎手A+ 状態A
【ヒシイグアス】評価A- 騎手A- 状態A
【ヒュミドール】評価A- 騎手A+ 状態S
【ポタジェ】評価A- 騎手A- 状態A
【マカヒキ】評価B 騎手A+ 状態B
【レイパパレ】評価A+ 騎手S 状態S
【レッドジェネシス】評価B 騎手A+ 状態A
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フルゲートの16頭立て。シャフリヤールやパンサラッサはドバイに遠征して世界の舞台でGIを制覇して、それでも大阪杯はいいメンバーになった。日本調教馬は強くなったし、層も厚くなっている。
4番枠のジャックドールと15番枠のアフリカンゴールドがハナ候補。どちらも「ハナは譲らない」と言うことがあったり、「番手でも問題ない」と言ってみたりで、戦う前から駆け引きが始まっている。競り合いは避けようとするだろうが、馬の方にスイッチが入ってしまったら、どうなるかはわからない。
ジャックドールの金鯱賞(1着)は後半の1000mが57秒9。恵まれた感じでとらえられているが、アフリカンゴールドの京都記念(1着)は後半の1000mが稍重の中で57秒5で、実はこちらの方が速い。
好位で機をうかがうのがレイパパレで、エフフォーリアはその後ろか。先行勢の出脚や折り合い次第の部分があるからペースは流動的だが、あまり緩むところがなく、底力を試される競馬になる可能性が高い。当日の馬場状態(特に内)も影響してくる。
中竹和也厩舎(栗東)の5歳牝馬アカイイトに◎を打った。
父はディープインパクト直仔のキズナ。母の父はロベルト系のシンボリクリスエス(米国産)で、2代母の父がマッドルート(米国産)、その父はサンクルー大賞、バーデン大賞などGIを6勝したストロベリーロード(豪州産)になる。
大型牝馬。気性面にも課題があったが、4歳の秋に完全本格化を果たした。阪神で行われたエリザベス女王杯は、良でもタフな馬場。ゲートをしっかりと出られずに後方からの競馬になったが、4コーナーで大外をマクるように動き、直線で早めに先頭に立って渋太く抜け出た。2馬身差の完勝で、勝ち時計の2分12秒1は馬場を考えると優秀な数字である。
続いて有馬記念に挑戦して7着。エリザベス女王杯のように4コーナーから大外を動いていったが、さすがにそこから脚を使うことはできなかった。それでも健闘の内容と言っていいだろう。
5歳の緒戦は中京の金鯱賞。ゲートの出は五分で、無理に押したわけでなしにスッと中位のインにつける。道中の行きっぷりは上々で、3コーナーを過ぎて少しずつ前との差を詰めていった。
痛かったのが直線。前が壁になり、幸英明が早めに外に動かす。前が開けたところで左ムチを入れ、これでさらに外に行ってしまった。ジャックドールと2着レイパパレとの差が離れ、しかし、渋太く脚を使って3着に上がった。時計勝負に対応できたし、収穫の多い一戦だった。
中2週と間隔は詰まっているが、予定どおりの臨戦。1週前には幸が跨って坂路に入れ、終いに一杯に追われて52秒2-12秒6をマークしている。今週は助手が騎乗して坂路。終いに強めに気合をつけられ、時計は53秒9-37秒7-12秒5だった。
どちらも目立つ数字ではないが、もともと時計が出るタイプではないし、馬場も力の要る状態だった。動き自体は力強く、前向きで集中した走りも印象的。陣営は「かなりの上積みを感じる」と話していて、その言葉も納得だ。
今回は3勝を挙げている得意の阪神。特別に速い馬場になっていないのもいい。内めの5番枠を引き、金鯱賞のようにラチ沿いに入れるのか、それとも少し荒れている内を避け、後半で外に動かすことを意識しながら誘導するのか…。幸は同馬を完全につかんでいる感じで、出脚や周りの状況に応じて柔軟に乗ってくるだろう。
強力メンバーで競馬はタフになりそうだが、完成期に入った状態でスムーズな立ち回りができたなら通用して不思議はない。配当面で妙味があるし、強気に狙っていく。
対抗評価は東の4歳馬エフフォーリア。戦歴は7戦6勝で、1度の敗戦はシャフリヤールにハナだけ負けて2着だったダービーになる。天皇賞(秋)ではコントレイル(2着)とグランアレグリア(3着)を抑え込んだ。
有馬記念は天皇賞の激闘のあとで決してデキは良くなかったとのこと。それでもタフな中山の芝2500m、しかも時計を要す馬場の中を勝ち切るのだから強い。
根性で走って能力以上のものを出している感じがあり、これまでも間隔を開けて使ってきた。4歳の春はこの大阪杯を走り、状態次第で宝塚記念(6月26日)に向かうとのこと。現状では2戦する予定だ。
美浦での初時計は3月6日。そこから大きめを入念に乗られてきた。1週前に主戦の横山武史が跨ってウッドコースに入れ、66秒5-11秒6をマークしている。追われてギアが上がるのが遅かったが、スピードに乗ってからの走りはさすがだった。ゴールを過ぎてからも気合をつけられている。
今週は武史騎乗でウッドで併せ馬。3頭の真ん中で、直線は軽くうながされて内のルッジェーロ(古馬オープン)と同入した。時計は66秒0-11秒2で、1週前よりも反応が良くなっていた。
1週前にかなり強く追ったのはめずらしく、無理に絞りにいった可能性がなくはない。万全ではないかもしれず、武史は「天皇賞よりは落ちて、有馬記念の時よりは上」とコメントしている。
関西圏への輸送は初めて、阪神コースは初めて。克服しないといけない点はあるが、崩れるシーンというのが何とも想像しづらい。3歳にしてつかんだ年度代表馬の力を見せてもらいたいところ。
▲は西の5歳牝馬レイパパレ。昨年は5戦無敗で当レースに挑み、道悪の中でコントレイル(3着)とグランアレグリア(4着)を相手に圧勝(4馬身差)した。
その後は1着がないが、リズムを欠く競馬が多かったし、55.5キロ以上の斤量を背負っていたこともあった。今季緒戦の金鯱賞では、4番手でなだめて息を入れ、直線で脚を使って2着に入っている。ジャックドールと同斤の56キロでの結果だった。
初めての中2週が問題になるが、短期放牧を入れ、坂路の最終追いでは53秒4-12秒2で切れる動きを披露した。木曜の計量で前走比10キロ増の440キロだったし、力は出してきそうだ。
もちろん阪神は得意。ジャックドールとは斤量差が2キロできた(55キロ対57キロ)。折り合いに注意しつつにはなるが、川田将雅が前の動きを見ながら的確に誘導してくるだろう。連覇を決めるシーンがあっても。
△は西の4歳馬ジャックドール。1分57秒2のレコードで金鯱賞を逃げ切り、これで5連勝となった。速めのラップを重ね、後続が苦しくなるような競馬をつくって勝ち続けている。あと、2走前の白富士Sも前走の金鯱賞もそうだが、ゴールしたあとに止まっているわけでなく、潜在スタミナも相当だ。
今回はレコードで走ったあとの中2週。57キロを背負うのは初めてで、初のGI挑戦ながらマークされる立場になる。厳しい材料はあるが、逃げるにしろ、控えるにしろ、自分のペースで走ることができれば簡単には止まらない。△とはしたが、どんな走りを見せるか大いに注目される。
※は西の5歳馬ポタジェ。GIでは少し足りない印象があるが、金鯱賞では後ろからの競馬で直線で大外に出すロスがあり、そこから鋭く伸びて4着で入線した。上がりがかかる展開になると、浮上する余地が出る。
以下はヒシイグアス、キングオブコージ、ウインマリリン、ヒュミドール、アリーヴォの順番で、他にも気になる勢力がいる。
GIでは厳しいと思えても攻めで動いてかなり調子が良さそうな馬が複数頭いて、レースを盛り上げてくれるかもしれない。
前日の夜の段階で、◎アカイイトは5番人気。ただ、4番人気のレイパパレが単勝850円、アカイイトが単勝1,700円と、倍も違っている。
連勝式は上位人気馬で絞る手もあるが、大きな配当になる期待を含めておきたいので、手を広げて攻めることにした。
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◎5番アカイイト
○6番エフフォーリア
▲14番レイパパレ
△4番ジャックドール
※8番ポタジェ
×10番ヒシイグアス
×13番キングオブコージ
×7番ウインマリリン
×3番ヒュミドール
×9番アリーヴォ
【単勝】5番(10%)
【複勝】5番(90%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
5→全通り
5→4.6.14
【馬連&ワイド】
5-6・5-6・5-6・5-6
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【3連複】(軸2頭ながし)
5.6→全通り(14点)
5.14→全通り(14点)
4.5→全通り(14点)
5.8→全通り(14点)
【3連複】
5-6-14・5-6-14・5-6-10・4-5-14(4点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
5.6→全通り(84点)
5.6→4.14(12点)
【3連単】
6-5-4・6-5-14・6-14-5・6-4-5・6-4-5・6-4-5・6-4-5・6-4-5(8点)
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【日曜後半レース】
心斎橋S
馬 連 7,050円
ワイド 2,250円
ワイド 1,690円
複 勝 220円(90%)
◎ソウルトレイン2着(2人気)
中山12R
馬 連 4,560円
ワイド 1,700円
ワイド 1,350円
単 勝 310円(10%)
複 勝 170円(50%)
ライフレッスンズ1着(1人気)
阪神12R
3連複 2,140円
馬 連 530円
単 勝 190円(60%)
◎シャマル1着(1人気)
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中山10R
両国特別 4月3日(日) 雨が降って穴馬狙い
◎5番アイリッシュムーン
○8番テンワールドレイナ
▲9番シャドウセッション
【複勝】5番(50%)・8番(30%)・9番(20%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
5→全通り
8→全通り
9→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
5.8→全通り(8点)
5.9→全通り(8点)
8.9→全通り(8点)
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中山12R
4歳以上2勝クラス 4月3日(日) 混戦で手広く
◎8番ネヴァタップアウト
○15番ライフレッスンズ
▲9番ロレンツォ
△11番ブーケオブアイリス
【単勝】8番(10%)・15番(10%)
【複勝】8番(30%)・15番(50%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
8→全通り
15→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
8.15→全通り(13点)
8.9→全通り(13点)
9.15→全通り(13点)
8.11→全通り(13点)
11.15→全通り(13点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
8.15→全通り(78点)
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阪神10R
心斎橋ステークス 4月3日(日) 混戦ムード
◎6番ソウルトレイン
【単勝】6番(10%)
【複勝】6番(90%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
6→全通り
6→3.5
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阪神12R
なにわステークス 4月3日(日) ヒモ荒れあれば
◎12番シャマル
○7番イバル
▲15番ジゲン
【単勝】12番(60%)
【複勝】7番(40%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
12→全通り
7→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
7.12→全通り(14点)
12.15→全通り(14点)
7.15→全通り(14点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
12.7→全通り(84点)
12.7→10.15(12点)
【3連単】
12-7-15・12-15-7・12-15-7(3点)
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【土曜メインレース】
コーラルS
馬 連 7万5,660円
ワイド 1万6,280円
ワイド 3,250円
複 勝 360円(30%)
スマートダンディー1着(4人気)
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中山11R
ダービー卿チャレンジトロフィー(GIII) 4月2日(土) 大変な乱戦で…
中山の芝1600mで争われるGIII競走。
1コーナー横の引き込み線からのスタート、外回りコース使用。200mほど走って右カーブになるため、外枠は不利になる。1コーナーが中山競馬場の最高地点で、3コーナー途中の残り700mまで平坦部分を挟みながら4m強の高低差を下ることになる。
そこからはほぼ平坦で、4コーナー途中の残り約400m~残り200mの前までは緩めの下り坂に。そして、残り180m~残り70mが中山名物の急な上り坂になっている。高低差2.2m、最大勾配2.24%はJRA全10場の中で最大の数字になる。直線距離は310m。コース全体の高低差は5.3mで、これも10場の中で最大。
芝は連続開催の6週目で、先週までのAコースからBコース使用に替わっている。野芝に洋芝(イタリアンライグラス)をオーバーシードした状態での施行。金曜の段階で、JRAから「今週よりBコースを使用します。コース変更に伴い大きな傷みはカバーされましたが、3コーナーから4コーナーおよび正面直線の内柵沿いに軽微な傷みがあります。その他の箇所は概ね良好な状態です」と発表があった。
先週の芝は、土曜が良から稍重に推移し、日曜は重だった。土曜の3歳1勝クラスの芝1800m戦は、小雨が降る中での良馬場。ショウナンマグマがハナを奪って後続を少し離し、直線で突き放して8馬身差で圧勝した。2着は外から伸びたゼッフィーロで、3着はさらに外から脚を使ったルークスヘリオスだった。1000m通過は60秒2で、上がりは12秒4-11秒5-11秒8の35秒7。
稍重だった日経賞(芝2500m)は、断然の1番人気に推されたタイトルホルダーが逃げて渋太く粘ってV。最初の1000mが63秒5、次の1000mが63秒1とスローの流れが続き、上がりは11秒7-11秒2-11秒8の34秒7だった。2着は好位のインから抵抗してクビ差に迫ったボッケリーニで、3着は好位の外を進んでいたヒートオンビート。
日曜は重でも特別に時計がかかっていたわけではなかった。3勝クラスの芝1600m戦は好位のインに上がったソウルラッシュが直線で抜け出してV。2着は逃げたウインシャーロットで、3着は内から伸びたブレイブメジャーだった。勝ち時計は1分34秒1。1000m通過は58秒0と速く、上がりは12秒0-11秒8-12秒3だった。なお、勝ち馬ソウルラッシュは重賞レベルの素質を持っていることを付け加えておく。
Aコース5週目だったわけだが、内を攻めて好走するケースが多く、大外からの追い込みは決まりづらかった。
今週はBコース使用1週目。金曜の昼は雨が残って重で、夕方に稍重に回復している。当日は晴れ予報で、良になっているだろう。ただ、含水量が大めの状況ではあるはず。どんな傾向が出るかは、事前の段階では読みづらい。
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以下、全体評価、騎手評価、状態評価(50音順)。全体評価は相対評価、騎手評価と状態評価は絶対評価で、騎手評価は騎乗馬との相性を考慮する場合がある。
【インターミッション】評価A- 騎手B 状態A
【インテンスライト】評価A- 騎手A- 状態A
【カイザーミノル】評価A+ 騎手A+ 状態A
【カテドラル】評価A+ 騎手A- 状態A
【ギルデッドミラー】評価A- 騎手A- 状態A
【グラティアス】評価A- 騎手B 状態A
【ザダル】評価A- 騎手A+ 状態A
【サトノフェイバー】評価A- 騎手A- 状態A
【タイムトゥヘヴン】評価A- 騎手A- 状態A
【ダーリントンホール】評価A+ 騎手S 状態A
【トーラスジェミニ】評価A- 騎手A- 状態A
【ノルカソルカ】評価A- 騎手A- 状態S
【フォルコメン】評価A- 騎手A+ 状態A
【ボンセルヴィーソ】評価A- 騎手A- 状態S
【ミッキーブリランテ】評価A+ 騎手A- 状態A
【リフレイム】評価A- 騎手A- 状態S
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本来は存在すべきでない、特殊なコース形態の中山の芝1600m。ハンデ戦になり、トップハンデが58キロ、最軽量が52キロで、6キロの上下差がある。実績馬と上昇馬が入り乱れ、メンバーは多彩。揉まれずに先行したいタイプが複数頭いて、レースは流れてタテに長くなりそうだ。何回か戦わせたとして、やるたびに結果は変わるだろう。きわめてやっかいなマイル重賞である。
矢作芳人厩舎(栗東)の6歳馬ミッキーブリランテに◎を打った。
20年にホープフルS(GI)を制覇したダノンザキッドの兄。当舞台では昨年の1月に別定の56キロでニューイヤーS(L)を勝っている。14番枠から外を進んで行きたがるぐらいの追走ぶりで、それでも直線で渋太く伸びて3頭の真ん中から出た。少し力を要す馬場で、勝ち時計は1分33秒2(良)。14番人気(単勝9,110円)という低評価をくつがえしての勝利だった。
続く阪神芝1400m(内)の阪急杯(GIII)では、レシステンシアのレコード駆けの2着に好走。その2走後に京王杯スプリングカップで4着、次に函館スプリントSで3着と結果を出している。
6歳になって2戦目となった前走の東風S(L)では、58キロを背負いながら半馬身差の2着に応戦した。その前の阪急杯は内にモタれての6着で、ハミをリングビットに換え、真っすぐに伸ばせたことが大きかった。
今回は中1週で遠征したあとの中2週での再遠征。厳しいローテーションだが、坂路(栗東)で先週の金曜に52秒3-12秒7で追われ、今週の本追い切りは52秒0-12秒9でしっかりと負荷をかけられた。また、ニューイヤーSを勝った時が中1週→中1週という臨戦で、詰まったローテーでも走った実績がある。
ヤネは乗り替わって内田博幸。雑に乗るケースが見られるジョッキーだが、ニューイヤーSで跨っていたのが内田である。その時が14番枠で、今回は13番枠。ハンデ戦という違いがあるが、斤量は56キロと一緒である。いいイメージを持って臨むことができるだろう。
陣営は内枠を希望していたが、ゴチャつく競馬になりそうなので、外で悪くない。配当面で妙味があるし、狙う価値があるとみた。
北出成人厩舎(栗東)の6歳馬カイザーミノルも注目される存在。
闘争心が強くて持久力も備え、5歳だった昨年はGIIで続けて4着したり、新潟でリステッド競走を勝ったりと活躍した。6歳緒戦の京都金杯では、56キロのハンデで0秒1差の3着に食い下がっている。
その後は放牧に出され、栗東に戻ってからは熱心な調整ぶり。一杯にやってないあたり先を見据えた仕上げかもしれないが、1週前にはCWコースに入れて66秒9-11秒3で追われ、今週は坂路で53秒2-12秒4をマークしている。動きには活気があったし、気性的にも久々でも走ってきそうだ。
ヤネは同馬に乗って勝ち鞍があり、1週前に攻めもつけた横山典弘。中山は(0.0.0.3)だが、芝1200mのオーシャンS(GIII)で5着しているし、本格化した今なら問題にしないだろう。好勝負になっていい。
▲は東の5歳馬ダーリントンホール(56キロ)。3歳時にGIIIの共同通信杯を勝っている素質馬で、久々だった阪神戦では、直線で一旦は抜け出すシーンがあってハナ差の2着に好走した。中間の気配はいいし、ガッツリ追ってくる横山武史で脅威に。
△は西の6歳馬カテドラル。当舞台では昨秋にハンデ56キロで京成杯オータムH(GIII)を差し切って制した。その時より重い57キロだが、もつれる展開になると浮上が可能になる。
以下、グラティアス、ボンセルヴィーソ、リフレイム、インターミッションなど、警戒が必要な勢力がズラリ。普通にあることだが、出走16頭の中に切り捨てていい存在はいない。
前日の21時の段階の1番人気のオッズを見ると、まず、馬連が1,800円台。3連複は5,800円台、3連単17,000円台と、異様な数字になっている。
◎ミッキーブリランテは単勝2,000円台の11番人気と、想定していたより売れていない。○カイザーミノルは単勝1,300円台の7番人気で、こちらも力を考えれば魅力のあるオッズである。
そもそもが絞って当たるようなレースではないし、連勝式は手広く買っていきたい。ある程度はわかっていたといえ、ここまで人気が割れるとは少し驚く。
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◎13番ミッキーブリランテ
○11番カイザーミノル
▲10番ダーリントンホール
△15番カテドラル
※8番グラティアス
×4番ボンセルヴィーソ
×6番リフレイム
×14番インターミッション
×5番ギルデッドミラー
×7番ザダル
【単勝】13番(10%)・11番(10%)
【複勝】13番(30%)・11番(50%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
13→全通り
11→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
11.13→全通り(14点)
10.13→全通り(14点)
10.11→全通り(14点)
13.15→全通り(14点)
11.15→全通り(14点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
13.11→全通り(84点)
13.10→全通り(84点)
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阪神11R
コーラルステークス(L) 4月2日(土) ハンデ戦で伏兵馬注
阪神のダ1400mで争われるリステッド競走。
2コーナー奥の引き込み線からの発走。スタート地点は芝で、150mほど走ってダートコースに入る。向正面の残り約900mから勾配が緩めの下り勾配に。この下り坂は、直線に入って残り200mまで続く。なお、スタートから3コーナーまでの距離は542m。
直線残り200mからは、約100mの間に高低差1.6mの急な坂を上ることになる。上り切ってからは平坦。直線距離は352.7mとなっている。
砂厚は従来どおりで9.0cm。先週は土曜が良から稍重に推移し、日曜は重から稍重になった。土曜の1勝クラスのダ1400m戦は、2番手を進んでいたウインアキレウスが抜け出して押し切り、勝ち時計は1分24秒6(稍)。レースの前半3ハロンは34秒9で、上がりは12秒4-12秒7-12秒6の37秒7だった。
日曜の1勝クラスのダ1800m戦は、2番手追走のアラジンバローズが抜けて勝利し、勝ち時計が1分52秒4(稍)、ラスト1ハロンが13秒0だった。同日の2勝クラスのダ1200m戦は、レディオマジックが外から差し切り勝ちを決め、時計が1分11秒9(稍)。レースの前半3ハロンは34秒6と速く、ラスト1ハロンは13秒4かかっていた。
今週は金曜の段階で良馬場。土曜は晴れ予報で、良のまま進行することになる。金曜の朝10時の含水率を見ると、4コーナーが6.5%、ゴール前が5.8%。乾いた状態であり、タフな馬場になっていると考えておいていい。
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以下、全体評価、騎手評価、状態評価(50音順)。全体評価は相対評価、騎手評価と状態評価は絶対評価で、騎手評価は騎乗馬との相性を考慮する場合がある。
【アストラエンブレム】評価B 騎手A+ 状態A
【アーバンイェーガー】評価A- 騎手A- 状態A
【ヴィジュネル】評価B 騎手A+ 状態A
【オーロラテソーロ】評価A- 騎手A+ 状態A
【スマートダンディー】評価A+ 騎手A- 状態A
【デンコウリジエール】評価A- 騎手A- 状態A
【トップウイナー】評価A- 騎手A+ 状態A
【バティスティーニ】評価A+ 騎手A- 状態A
【フルデプスリーダー】評価A+ 騎手A- 状態A
【ボンディマンシュ】評価A+ 騎手S 状態S
【ミスズグランドオー】評価A- 騎手A+ 状態A
【メイショウアリソン】評価B 騎手A- 状態A
【メイショウダジン】評価B 騎手A- 状態A
【リアンヴェリテ】評価A- 騎手A- 状態A
【レッドヴェイロン】評価A+ 騎手A+ 状態A
【ロッシュローブ】評価A- 騎手A- 状態A
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フルゲートの16頭立て。権利取りが目的の馬が含まれているが、32頭という大量除外があった。ハンデ戦になり、トップハンデは58キロ、最軽量は54キロで、4キロの上下差がある。
2番枠を引いたリアンヴェリテがハナを奪いにいく。ただ、スピードに乗るまでに少し時間がかかるので、前に入られる可能性がないわけではない。他の先行タイプはトップウイナー、オーロラテソーロ、メイショウアリソン、ミスズグランドオーなど。どんな形になるにしても、前半3ハロンは34秒台前半ぐらいの速い数字になるだろう。
中内田充正厩舎(栗東)の6歳セン馬ボンディマンシュに◎を打った。
気性面に問題があり、デビュー前に去勢。骨折による長期休養もあり、(4.4.1.3)の12戦と6歳にしてはキャリアが少ない。
府中のダ1600mで2勝クラスを34秒8の上がりを使って勝ち、中京のダ1400mで3勝クラスを一発クリア。オープン緒戦は府中のダ1400mで脚抜きの良い馬場の中で後手に回る厳しい展開になったが、大外からグイグイ伸びて4着に上がった。
その後は短期放牧に出され、栗東に戻ってからは意欲的な調整ぶり。2週前に坂路で51秒9-11秒9で追われ、1週前にはポリトラックで大外を回って64秒台-11秒級。今週は坂路で楽に51秒6-11秒8を楽にマークしている。いずれもジョッキー騎乗ではあったが、これだけの時計が出ているのだから、いい仕上がりにあるとみて間違いないだろう。
ヤネは川田将雅。テン乗りだった前走は少しチグハグな競馬になっていて、続けての騎乗になる今回はスムーズにコンタクトを取ってきそうだ。
馬自身は少し軽い馬場の方が合っているような感じがあるが、今のデキなら良の阪神でもしっかりと脚を使ってくるだろう。ハンデの55キロは有利と言える数字。4番枠からうまく捌くことができれば、勝ち負けに加わってくる。
石橋守厩舎(栗東)の8歳馬スマートダンディーも注目される存在。
オープン特別とリステッド競走を計4勝している古豪。2走前からブリンカーを着けてダ1200mを使い、カペラS(GIII)で5着、千葉Sで1着と結果を出している。
遠征後の中1週になるが、坂路で53秒2-12秒4で追われていて疲れはなさそう。阪神のダ1400mはもともと得意とするところで、別定の58キロでオープン特別を2馬身差で快勝した実績がある。今回はハンデ戦ではあるが、58キロ自体は問題ない。
◎と同様に少し軽い馬場が理想とは思うが、昨秋に当舞台の良馬場で1分22秒8の好時計で2着に駆けている。引き続きブリンカーを着け、今回も上位争いに。
▲は東の7歳馬レッドヴェイロン(55キロ)。休み休み使われているが、能力は相当に高く、初ダートだった中京の前走で5着に差し込んでいる。入念に乗られて気配がいいし、食い込むシーンがあっても。
△はオープン特別を連勝していて、ハンデ57キロと前走から斤量増がないバティスティーニで、※は前走のポラリスSで△とアタマ差の2着に駆けたフルデプスリーダー(55キロ)。
以下、オーロラテソーロ、ロッシュローブ、デンコウリジエール、リアンヴェリテなど、軽視できない勢力が多くいる。
固まっていない前日の段階だが、◎は1番人気か2番人気になりそうで、○は手ごろな人気薄。ハンデ戦で伏兵馬が台頭する可能性があり、連勝式は高配当期待で手広く買っていきたい。
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◎4番ボンディマンシュ
○7番スマートダンディー
▲6番レッドヴェイロン
△8番バティスティーニ
※15番フルデプスリーダー
×3番オーロラテソーロ
×12番ロッシュローブ
×11番デンコウリジエール
×2番リアンヴェリテ
×13番アーバンイェーガー
【単勝】4番(10%)
【複勝】4番(60%)・7番(30%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
4→全通り
7→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
4.7→全通り(14点)
4.6→全通り(14点)
6.7→全通り(14点)
4.8→全通り(14点)
4.15→全通り(14点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
4.7→全通り(84点)
【3連単】(ボックス)
4.6.7.8.15(60点)
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【土曜後半レース】
阪神12R
3連単 2万 960円
3連複 4,180円
馬 連 2,610円
単 勝 330円(10%)
複 勝 150円(70%)
◎アジャストザルート1着(1人気)
◎△○でヒット
仲春特別
ワイド 1万3,380円
ワイド 1,920円
メイショウハボタン3着(4人気)
中山12R
馬 連 1,610円
単 勝 530円(10%)
複 勝 190円(50%)
◎フレーズメーカー1着(3人気)
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中山10R
安房特別 4月2日(土) 地味なメンバーで…
◎ウォルフズハウルは昨秋に福島の芝2600mでコース取りに少しのロスがありながらハナ差の2着に駆けている。次走は4コーナー、直線と捌き切れずの7着で、前走は状態面でお釣りがなかった。
放牧に出してリフレッシュを図り、美浦に戻ってからはウッドコースと坂路を併用して熱心な調整ぶり。巻き返しがあっていい。
○イヤサカは昨年の12月に船橋在籍の身で中山の芝2500mに挑戦して2着。勝負どころでモタついて置かれたが、直線でグイグイと伸びてきた。
中央入りして1800mを使い、今回は2戦目で適距離。2着時より斤量が5キロ増えるのが課題だが、うまくエンジンがかかると浮上が可能になる。なお、岡田一族の所有馬。
◎も○も人気は手ごろ。連勝式は手広く買っていき、うまく崩れてくれると理想的。
◎3番ウォルフズハウル
○1番イヤサカ
▲5番マベルロンジュ
△7番アイブランコ
※6番ピースディオン
×8番ルヴェルソー
×4番アスティ
【単勝】3番(10%)
【複勝】3番(90%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
3→1.4.5.6.7.8
1→3.4.5.6.7.8
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【3連複】(軸1頭ながし)
3→1.4.5.6.7.8(15点)
1→3.4.5.6.7.8(15点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
3.1→4.5.6.7.8(30点)
【3連単】(ボックス)
1.3.5.7(24点)
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中山12R
4歳以上1勝クラス 4月2日(土) 混戦ムード
◎フレーズメーカーは中央に戻った緒戦で0秒1差の3着。新人の西塚洸二にとって3戦目の騎乗になり、外からしごいて先行し、内に寄せ切れずに感心できない乗り方だった。テンの3ハロンは33秒0と速く、レースのラスト1ハロンが何と14秒8。馬に十分なスピードがあることはわかった。
ヤネは引き続き西塚。13番枠から強引に行くことになりそうだが、うまくダッシュがついて単騎で行けるといい。渋った馬場はプラスになるし、粘り込みがあっても。
○ニルアドミラリは初めてダ1400mを使った中京戦でポンと好スタートを切り、マークされながら6着に残った。あのスピードなら1200mにも対応は可能だろう。攻めでライオンボス(古馬オープン)を煽る動きを見せていて、仕上がりは良好。
午前の段階で◎も○も単勝のオッズは低めだが、これは上がっていきそう。連勝式は手広く買っていき、大きな配当がハマッてくれるといい。ペースは速くなりそうで、特に◎と○が競り合う事態にはなってもらいたくないところだ。
◎13番フレーズメーカー
○9番ニルアドミラリ
▲2番ブルメンダール
△11番トーセンニック
※5番ホテルカリホリニア
×1番サッビアマーゴ
×7番キョシンタンカイ
×6番ビーマイベイビー
×16番エレグア
×12番ブレーヴトライ
【単勝】13番(10%)・9番(10%)
【複勝】13番(50%)・9番(30%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
13→全通り
9→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
9.13→全通り(14点)
2.13→全通り(14点)
2.9→全通り(14点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
13.9→全通り(84点)
13.9→11(6点)
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阪神10R
仲春特別 4月2日(土) 伏兵馬3騎を狙う
◎シュアゲイトは今回が初芝。しかし、血統を見ると、兄に京王杯2歳S(東京芝1400m)を勝ったボールライトニング、姉に小倉2歳S(小倉芝1200m)を勝ったデグラーティアがいる。
自身は一本調子でもスピードがあり、今回は主張すればハナに行けそうなメンバーになった。Aコース8週目になるが、うまく息を入れて先行できると粘りを見せてきそう。
○グリンデルヴァルトは当舞台で3歳1勝クラスを勝っていて、重で1分09秒6と時計は優秀だった。立て直して気配が良く、適度なポジションで脚をタメることができると食い込むシーンがある。1番枠でも侮れないムード。
▲メイショウハボタンは初めて1400mを使った前走で外々を回る競馬になりながら0秒5差の5着に健闘した。中1週でも坂路で動いて疲れはなさそうだし、実績ある1200mに戻って前進がある。
◎○▲の3騎は単勝1,000円台の人気薄。他に実力馬が複数頭いて楽ではないが、好走する可能性を秘めているのは確かで、まとめて狙っていきたい。
◎5番シュアゲイト
○1番グリンデルヴァルト
▲8番メイショウハボタン
【単勝】5番(10%)・1番(10%)・8番(10%)
【複勝】5番(30%)・1番(20%)・8番(20%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
5→全通り
1→全通り
8→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
1.5→全通り(12点)
5.8→全通り(12点)
1.8→全通り(12点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
5.1→全通り(72点)
5.8→全通り(72点)
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阪神12R
4歳以上2勝クラス 4月2日(土) 混戦で崩れ待ち
◎アジャストザルートは現級で2着が3回ある実力馬。復帰戦の前走は5着に終わったが、攻め量が少なく、それでもジリジリと脚を使っていたから悪い走りではなかった。
中間は栗東のCWコースで65秒2をマークし、今週は坂路で楽に53秒2-11秒8。大きな上積みがあるのは確実だ。軽めのダートの方がいい印象があるが、らつ腕の川田将雅に動かしてもらいたい。
○サステナブルは中京の復帰戦で1勝クラスをV。勝ち時計は1分51秒7(重)で、当日の2勝クラスの1分51秒8(重)を上回った。
こちらも軽い馬場の方が合う感じだが、4歳の上昇度に期待したいところ。中1週でも疲れはなさそうだ。
▲ミッキーヌチバナと△メイショウヨシテルは上がり目ある4歳馬で、以下、グラスデスティーノ、タガノウィリアム、タイセイシェダルなど、警戒が必要な勢力が多くいる。
みなが何かしら不安を抱えていて、人気は割れ気味。連勝式は手広く買っていき、崩れて大きな配当になってくれるといい。
◎12番アジャストザルート
○7番サステナブル
▲8番ミッキーヌチバナ
△1番メイショウヨシテル
※2番グラスデスティーノ
×10番タガノウィリアム
×5番タイセイシェダル
×3番フェブタイズ
×14番ブルーコンパクタ
×11番ハクアイウィンザー
【単勝】12番(10%)・7番(20%)
【複勝】12番(70%)
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【馬連&ワイド】(ながし)
12→全通り
7→全通り
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【3連複】(軸2頭ながし)
7.12→全通り(12点)
8.12→全通り(12点)
1.12→全通り(12点)
2.12→全通り(12点)
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【3連単】(軸2頭マルチ)
12.7→全通り(72点)
12.7→8.10(12点)
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